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第9章

叶う菜乃花、叶わない詩絵美

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全身タイツ姿を子供たちやお母さんたちに見られる興奮を感じながら、広場では追いかけっこをしたり、一緒に寝転がったり、お話を聞かせたりして楽しく過ごしていました。
恵子は一人一人にちゃんと声をかけて、楽しませています。
もちろんいつもそばにいて、一番抱きついたり、おっぱいタッチをするのは伊織で、恵子が芝生に仰向けになると、真っ先に抱きついてきます。
他の子が恵子に話しかけたり、近づこうとすると遮ったりすることもありますが、そんな時はすぐに恵子に怒られてしまいます。
「伊織ちゃん、そんなことする子は嫌いだよ」
「やだ、ごめんなさい。恵子ちゃん、嫌いにならないで」
(小さい子って純粋だよねえ‥)
泣きべそかいている伊織の頭を撫でながら、恵子は全身タイツの中で微笑んでいます。

お母さんたちも、恵子と子供たちのやりとりに笑ったり、動画や写真を撮ってママ友仲間と共有したりしています。
「本当に恵子ちゃん、スタイルいいわよねえ。全身タイツだとスタイルが丸わかりだもんねえ」
「羨ましいわあ」
「子供たちも本当に楽しそうでよかったわ」
お母さんたちが次々にSNSにアップして、「全身タイツの恵子ちゃん」が益々広まっています。

「うちの子、全身タイツ買ってくれってせがむのよ。さすがにそれはねえ。普通のタイツで我慢させてるわ」
笑いながら話すのは美咲の母です。
「うちの子もそうよ。本当に恵子ちゃんのことが大好きだから。将来は絶対S女子学院中学へ行くって言い張ってるわ。6年後まで頑張れるかしら」
こちらは伊織の母です。
伊織も美咲も数年後にS女子学院中学へ通うことになります。
他のお母さんたちも口々に恵子を褒めています。
「恵子ちゃんに憧れるのはありがたいわ。行儀の良さも真似してほしいけど」
「ほんと、なかなかいないわよねえ。あんなにしっかりしていて、すごく品のあるお嬢さんなんて」
「どうやって躾けたらあんないい女の子になるのかしらねえ」
「今は一人暮らしですべて自分でやってるんでしょう。本当に素晴らしいわ」
お母さんたちの賛辞が止みません。

もちろん、恵子はお母さんたちの会話に関係なく子どもたちと戯れ、動画や写真もまったく気にしていません。
まもなく、1時間になるところで、子どもたちは恵子のフランスでの話を興味津々に聞いています。
何気に美咲が立ち上がって、タイツの芝生を叩きながら、恵子の家の方を見ているところでした。

菜乃花は今日は母に送ってもらえないので、バスと徒歩で恵子の家へ向かっています。
キャリーケースを引きながら、のんびり歩いています。
「本当に気持ちいい景色ねえ。でもやっぱり距離があるよ、これ。恵子は毎日歩いてるんだよねえ。すごいわ、恵子は」
遠くの山々も緑が溢れ、初夏の匂いが漂っています。
「この景色を見ながら、恵子と詩絵美は毎朝デートしてるのよね‥」
これだけは菜乃花は奪うことはできません。
目を伏せて、詩絵美の家の前を通り過ぎていきます。

菜乃花が俯きながら通り過ぎるのを、詩絵美は2Fのカーテン越しに見つめています。
「菜乃花、今から恵子の家に行くのね。あの荷物、今夜は泊まるのね。一体何回セックスするの?夜も朝もセックスするよね、恵子‥」
詩絵美の頬を涙が流れ落ちますが、すぐに服を脱いでシームレスハイウエストタイツ姿になり、ベッドの上で抱き枕に抱きつきます。
今日は詩絵美の父は仕事に、母はパートに出ていて、家には誰もいません。

詩絵美は抱き枕を強く抱きしめると体を起こし、両手でタイツ胸を掴んで、タイツの上から乳首を刺激しながら、騎乗位の姿勢でタイツクリトリスを激しく抱き枕に擦ります。
「あああっ、恵子、ああっ、いやよ、私の恵子よ、ああっ、ああっ」
乳首とクリトリスから快感の波が次々に体の中を流れ、ヴァギナから愛液がタイツを濡らし、さらには抱き枕を濡らしますが、詩絵美はお構いなしに擦り続け、一気に絶頂へ駆け上がります。
「ああっ、恵子、好きよ、恵子、私の恵子、ああっ、気持ちいい、ああっ、イク、イク、イクよ、恵子、ああっ、イクーーーッ」
詩絵美は背中を大きく反り返らせながら、激しく全身を痙攣させて昇天しました。

詩絵美はそのまま仰向けにベッドに倒れ込みました。
タイツ体やタイツ脚がまだ痙攣しています。
「恵子、大好きよ。私の恵子よ。菜乃花に渡したくないわ」
詩絵美の頬を再び涙が流れ落ちますが、すぐに拭って膝を立て、右手の中指と薬指を一気にタイツごとヴァギナに挿入します。
「うっ、あっ、恵子、ああっ」
先ほどのオナニーでクリイキしたため、ヴァギナも愛液でぐしょぐしょで、入れた指にねっとりと絡みます。
「ああ、すごく濡れてる。恵子への想いが溢れてるのよ」
二本の指が加速し始めました。
「ああっ、ああっ、いい、いいわ、恵子、ああっ」
左手は左胸をタイツごと鷲掴み、激しく揉みます。
熱い快感の波が背中を痺れるように駆け抜け、白いタイツ脚が浮き上がってVの字に開いています。

ピストン運動をさらに加速すると、再び一気に絶頂へ駆け上がります。
「ああああっ、け、恵子、好き、好き、大好きよ、恵子、あああっ、気持ちいい、恵子、イク、イク、ダメ、イクーーーッ」
詩絵美のヴァギナから愛液が溢れ出してタイツをびしょ濡れにしながら、V字に開いた白いタイツ脚を激しく痙攣させて、詩絵美は再び昇天しました。

体や脚の痙攣が残る中で、詩絵美は再び抱き枕を抱きしめます。
「恵子、早く抱きたい。早くセックスしたい‥私はまだ抱けないのに、菜乃花とセックスするなんて‥」
詩絵美の目からは涙が止まりません。
顔を抱き枕に埋めて、泣き続ける詩絵美です。

「ああ、やっと恵子に会える。恵子を抱きしめられるわ」
菜乃花が恵子の家に到着しました。
インターホンを押そうとしたその時、菜乃花の天敵の声が響きます。
「あ、アブラナちゃん!」
立ち上がっていた美咲が見つけました。
「え!嘘でしょ!恵子、早く開けてよ!」
菜乃花の願いもむなしく、恵子の家のドアは開かず、菜乃花は数名の園児たちに取り囲まれてしまいました。
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