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2022年5月16日
しおりを挟むAV対策法案とやらが可決の見通しだとかなんだとか。
出演者が後から「ヤダ」って思ったら1年未満なら即時契約解除、削除回収が義務になるらしいです。
そんな大きなリスクを制作サイドに課されるというのは、「事実上のAV潰し」に他ならないとして、業界関係者の皆さん、現役AV女優の方々から当然のように猛反発が起こりましたよと。
せっかくみんなで汗と涙といろんな汁を流して必死で作ったものが、いつどんな理由で販売停止になるかわからないなんじゃ、たしかにやってられないとは思います。
まあそれでも何とか頑張っていろいろやるとは思いますが、業界の矮小化、陳腐化、衰退はもはや免れないんでしょうか。
どれだけその影響が決定的なものになるのか、まずは施行後の状況を確認するしかないといった感じですが。
だからAV規制派の皆さんはさぞかし勝利者気分で凱旋の歓声を上げているのかと思いきや、そうでもないらしいのが意外です。
本法案に関連して外野からずっとあーだこーだお気持ちその他を表明してきた、「AV被害者を守る」つもりらしい人権団体の皆さま。
上記内容で法案提出といった報道が出た途端、なぜか猛反発でギャオンギャオンと。
素人考えでは、事実上AV業界先細りを決定づけたように見えるからてっきり諸手を上げて大歓迎なのかと思いたくなりますが、そこはやはり社会弱者のためにあくなき聖戦に身を投じる選ばれし方々。
「契約をすれば性行為を合法的に認めかねない内容じゃないかぁ!」と、誰もが見落としていた致命的問題点に気が付いてしまったと。
この巧妙に隠蔽されたAVにまつわる不都合な事実を見抜き暴いた鑑識眼は見事の一言につきるかと思います。
およそ常人には今更感溢れるような、「ナニイッテンダコイツ」と不覚にも思いかねない、これぞ盲点。
尤も彼ら自身にとっては、意外でもなんでもない当然の帰結でしかないのかもしれませんが。
みんな忘れてるけど、そもそもエッチなことはみんな悪いことだから駄目なんです!
性的なことはすべて十把一絡げに攻撃して弾圧して滅ぼさなくちゃいけないに決まってるんですぅ!
という彼ら自身の教条的ドグマ、“汝、姦淫することなかれ”という聖句を思い出し立ち返る、原点回帰衝動が突然、天啓のように訪れたというただそれだけのことなのかもしれません。
政府側担当者の「じゃあどうすりゃいいんだよ……」とか、「どこか遠くの方にいってくんねーかな……」などと、どろんと濁って疲れたような眼差しで呟くさまが見えるかのようですが、実際に「法案を潰す前提の人たちとは一緒にできない」なんてコメントが出るなど立法サイドと人権団体の亀裂は決定的みたいです。
正直、どちらにも前向きな心象を持ちようがない受益者の立場としては、なんとなくしてやったような気持ちになってみたり。
嫌われ者同士が勝手に仲たがいしていがみ合ってる様子を遠目にして、少しだけ溜飲を下げるみたいな。
もはや取り返しようもない大きな損失感に、そうして己を慰めるくらいしか今は何もできないんだと思います。
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