エロスな徒然

かめのこたろう

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2020年 2月20日

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 近頃JKどもの間では一見裸足に見えるような極短のローカットソックスとやらが流行しており、この糞寒い中限界まで生足を露出する傾向が増えているとのこと。
 ここだけ聞けば、まあそんなに悪い話には聞こえません。
 近年のセクシャル的概念に対する世間の厳しい姿勢を鑑みれば、むしろ歓迎すべき傾向ではないかとすら感じます。

 男たちがどれだけイデア的女性像を追い求めようと、現実の彼女たち自身が性的アピール、「セクシー」とか「エロ可愛い」的概念に価値を見出してくれなければ何の意味もないんだから。
 創作物をはじめとする、あらゆる性的理想の概念は彼女たち自身の生活様式や思想嗜好、生き様を下敷きにして構築されざるをえないんです。
 その従属関係を断ち切って実存の影響から完全に脱却した、真なる偶像なんてものは成立しようがありません。
 所詮我々ができることといえば気まぐれで気分屋さんの彼女たちが自発的にもてはやす趣味嗜好の流行がたまたま偶然自分たちの価値観と一致するのをひたすらお預けを食らったワンコのように待ち続けることくらいなんです

 だから自ら露出することに価値を見出す傾向が出始めていると聞こえてくれば、本来なら喜ばしい朗報、ちょっと早い春風さんの贈り物のような話なんでしょうけど。

 しかしそれも「その煽りを食らって冬の黒タイツ・ストッキング姿が減少している」ならば話は別です。
 この季節にしか見れない、ジャパンプレミアムな恰好がないがしろにされている可能性があるならば、無邪気に喜んでいるわけにはいきません。
 落ち着いていられるわけがありません。

 非常事態です。
 大変、憂慮すべき事案です。

 なんとかしなくてはという使命感と切迫感でいっぱいいっぱいです。
 くるぶしが無い上記のものを始め、ここ数年流行っていたらしいJKの短め靴下全般にはそろそろ退場していただかないと不都合です。

 というわけで、「ローカットソックスってすっごくエロくて最高! JKの生足大好き、はぁはぁむらむらが止まらないぃ!」って言い続ける運動を展開するしかありません。
 たぶんギャル的概念がほぼ絶滅後の現代の彼女たちにとってなにより避けるべきなのは、自分たちの恰好が男の性的視線を集めることのはず。
 少しでも「そういう意味と価値」をオスどもが持ち始めていると感づいたとたん、拒絶反応をもたらすこと間違いありません。

 だからパンツを二重履きして隠すようになったんだろうから。
 だからブルマを嫌がるようになったんだろうから。
 だからスクール水着はスパッツタイプになったんだろうから。

 すなわち、彼女たちに「極短ソックスは男たちを不要に悦ばせて興奮させている」と思い込ませればいいのです。
 そうすればきっと火が付きかけているこの流行にいい感じでどぶどぶ水をさして鎮火させることが可能なはずです。

 正直、短いソックス自体には何の罪もなく、結果的に女の子の自発的露出傾向を阻害することになるのは心が痛みますが。
 黒タイツ・黒パンストのためならなりふり構っていられません。
 女の子には「饅頭怖い」的な態度が一番効果的なのが歴史的に証明されているはず。

 だからレッツ、リピート、アフター、ミー!
 「極短ソックス、エロくて大好き!」
 「黒タイツ・パンスト、エロくないから大嫌い!」
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