エロスな徒然

かめのこたろう

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2019年 11月10日

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 こういうのでいいんだよ!(ゴローちゃん風)


 いやー、ヒロインの女の子のエロ可愛さが素晴らしかったです。
 学校や家庭で迫害されてて、そこはかとなく性的虐待を思わせる描写をちらほら入れて背徳的でインモラルな雰囲気を匂わせつつ、そこから一転してボーイミーツガール的な正統派恋愛展開の延長線上で描かれる健全な性愛への目覚め。

 官能と清純、エロスとプラトニックが奇跡的なバランスで矛盾することなく成立している奇跡。
 儚すぎるほどに美しい、思春期の少女の気高さと強さ。
 その魅力というものをこれほど表現できてる作品なんて滅多にありません。

 もう脱帽です。
 R15+の年齢制限もこれなら納得です。


 ぶらぼー!
 感動した!


 人生万事、塞翁が馬。
 世の中、一体どこでどんな良いことに出会うのか、全然予測がつきません。
 意外なところに素晴らしいものが潜んでいらっしゃる。

 最も尊く価値あるもの、真理とか英知とか言われる賢者の石はそうして密かに隠されているんだなぁとますますオカルティズムに目覚めちゃいそう。。。


 ……ん??
 なんの話かって?
 そんなのこないだ地上波初放送された映画「it」に決まってます。
 この国の良識ある一般市民で見てない人なんているわけないから特に説明は必要ありませんよね?


 まさか20年ぶりにリメイクされたホラー映画でこんなにエロスを堪能できるとは。 
 このごろ「年齢制限ついてる割には。。。」みたいに納得しかねるものが続いてたから、やっと一息つけたような気がします。
 記憶もおぼろげですが、確か旧作は「怖かった」っていうだけの印象しかないから、こんな付加価値が生まれたのは本作特有なはず。

 本分であるホラー映画としても良作の部類なんじゃないでしょうか。
 「たとえどんな超常存在が相手だろうと最終的に物理アタックで解決しがち」というメリケン的価値観さえ気にならなければ、全然イケルと思います。
 基本的に向こうのホラーって、超自然的存在を物質的恐怖に矮小化しちゃう悪癖……というよりそういう死生観であり宗教観であり精神文化と価値観そのものなんでしょうが、とにかく気がつくとホラーからアクションになっちゃってアレって思うことが多かったりするんですけど。
 本作の場合、むしろそのスピリチュアルからフィジカルへの移行、バランスの取り方が秀逸で最後まで緊張感が(さほど)損なわれてないような気がします。

 まあ正直、あんまりそっち方面に詳しいわけじゃないから自信はありませんが。
 どこの世界にもうるさいヒトたちはいるから駄目な人にはダメなんでしょうけど。

 よっぽど「意思疎通もままならない果てしなく巨大な超越的存在の深遠、その根源的恐怖感」とか、「怨念、呪いなど解決克服しようがない純粋にスピリチュアルな未知の存在に抱く理解不能で理不尽的恐怖感」とかを重要視しているホラーマニアでもない限り大丈夫……なはず。


 少なくともこれだけは玄人も納得だろうエロス的価値、そのおまけでついてきたホラーとしてなら十二分に及第点だと胸を張って太鼓判を押せます。

 
 もし万が一億が一まだ見ていないような人非人、不届き千万な非国民がいるようならさっさと見ることをお勧めします。
 そしてべヴァリー役、ソフィア・リリスちゃんの危うい色気をたっぷり堪能しなくては、この世に生を受けた理由を、ヒトという種であるということは何かという本質を永遠に見失うことになりかねません。
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