エロスな徒然

かめのこたろう

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2019年 06月16日

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 人間っていいなぁ。(意味深)


 アニメ「まんが日本昔ばなし」のエンディングテーマ、あの歌詞の解釈について長年に渡って論争が繰り広げられていたなんて皆さんご存知でした?

 恥ずかしながらこれまで生きてきて全然知らなかったんですけど、知る人にとってはすごく有名でポピュラーな話題らしいです。
 その道のわかってるヤツらの間では通じて当然の一般知識、マイナーな世界ではメジャーだというのは感覚的には古代史マニアにおける「東日流外三郡誌真贋論争」みたいな感じなんでしょうか。

 曰く、「くまのこが見ていたかくれんぼは何故お尻を出すと一等賞なのか」と。
 寧ろ負けではないのか、それともそんなルールの遊戯があるのか、あるいは負けることさえ勝ちだと思おうという異様にポジティブなメッセージが込められているのかなどなど。
 これまでいろんな人が様々な解釈を試みてきたらしいです。

 残念ながら作詞を担当された方は随分以前になくなっているらしく、もはやはっきりとした回答が得られようも無いことも延々と論争が繰り返されている理由なんでしょう。

 まあ確かにここの部分に限らず、全体を通してちょっと不思議ないろいろ考えさせる印象的な歌詞ではあります。
 いわずと知れたキャッチーな曲調とも相まって、なんともいえないノスタルジーと共に改めてその内容に想いを馳せてしまう。
 何時でも何処でもすぐに心に浮かんでくるメロディとフレーズ。
 見ていた当時はさほど気にならなかったのが、大人になってからこそ妙に気にかかってくる。
 そのこと自体、この歌がアニメ提供曲という枠組みを超えた傑作作品であることの何よりの証左に他ならないんでしょうけど。

 ふと思いついたんですが、これってキャバクラのお姉ちゃん達とやる俗まみれな大人の遊びだと考えると、妙に筋が通っちゃうような気がしないでもないです。


 紙袋に札束を詰めたキンキラキンの脂ぎったオッサンが「オラオラケツ出せやー、一番早かったヤツにご祝儀じゃいっ!」って。
 キャーキャー嬌声上げながら我先にと競うようにスカートの中に手を突っ込んでいくギャル達。


 ああ、なんかすんごく正解のような気がしてきた。。。
 しっくりしすぎてちょっと怖いくらい。
 「くまのこ」や「かくれんぼ」というのも業界的な隠語か何かでしょうか。


 そういう方向で解釈すれば、他にも「何故モグラが見ていた運動会はビリが元気で一等賞なのか」もなんとなく解決しちゃうような。
 成人男女がくんずほぐれつ汗まみれ汁まみれで行う耐久肉弾勝負的な何かだと思えば、そういう表現になるのもわからなくもありません。
 「モグラ」というのも何かの隠語で、その後に「みんなで仲良くお風呂に入る」ことも筋が通り過ぎちゃいますし。


 いや、もうこれ以外には考えられなくなってきました。


 恐らく「子供向け」という思い込みや固定観念に囚われると真実が見えない、そういう類のものだったんだと思います。
 表層の見た目や雰囲気などに惑わされること無く、意識を自由にして発想を飛躍させれば真実はおのずと見えてくるという含蓄あるメッセージを確かに受け取ることができたような気がします。


 というわけで、誰がなんと言おうとあのエンディングのフレーズは金満成金的キャバクラのゲス遊びなのだと自分の中では決定いたしました。
 一応世間的には「熊やらモグラやら見ていたヤツラの単なる勘違い、ケダモノなんだから正しい理解ができなくて当然」というのが最有力な説になっているみたいですけど、そんな本当っぽい面白みのない意見など「アーアーキコエナイ~」って感じで知らんぷりです。


 人間っていいなぁ。
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