エロスな徒然

かめのこたろう

文字の大きさ
上 下
142 / 220

2019年 05月01日

しおりを挟む

 パンツを履いている状態をこそ愛(め)で堪能しながら行為に及ぶのが正しい伊勢流の礼儀作法だと骨身に染み付いているので、基本的に女の子はお風呂に入らせません。

 普段着ている衣服、あるいはその時特別に着飾っている格好のまま始めて最後まで一気通貫に為すのが、唯一絶対の守るべきポリシー。
 着込んでいるものを徐々に剥いていき、最終的にはおパンツだけにさせたのをさんざんに弄(いじ)って舐(ねぶ)って焦らした上で薄布に浮かぶ彼女の赤裸々な自己主張、嘘偽り無い真実の心情をありありと描き出すなんとも愛らしい芸術作品を堪能せずに、一体なんの価値があるというのでしょうか。
 男女の行為になんの必要性があるというのでしょうか。

 これが途中でお風呂なんてことになって、すっぽんぽんで湯気をほこほこ上げながらいざいたしましょうなんて興ざめもいいところ。


 そんなの絶対ヤです。
 萎え萎えです。


 まあ、中には「絶対ムリぃ!」とかぬかしてこちらが妥協せざるを得ない不届きな小娘もおりますが。
 そんなときには、表面上はにこやかにその理不尽な要求を受け入れて優しく湯船に送り出す姿勢を崩しません。
 決して僅かにも煮えくり返った心の内を漏れ出すことなく、荒々しく雄雄しい益荒男の顔を垣間見せることなどいたしません。


 それが紳士たるべき美学と矜持。
 それこそが秘すれば花の極意。


 そして「今に見ておれ」という復讐心と、将来的に約束されたその時への期待がさらに己を燃え上がらせるのを感じ、お風呂タイムという不要なインターバルで生じたハンディさえ乗り越える気概を齎すのです。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

彼女は処女じゃなかった

かめのこたろう
現代文学
ああああ

俺がカノジョに寝取られた理由

下城米雪
ライト文芸
その夜、知らない男の上に半裸で跨る幼馴染の姿を見た俺は…… ※完結。予約投稿済。最終話は6月27日公開

大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について

ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに…… しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。 NTRは始まりでしか、なかったのだ……

通り道のお仕置き

おしり丸
青春
お尻真っ赤

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい

一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。 しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。 家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。 そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。 そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。 ……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──

処理中です...