エロスな徒然

かめのこたろう

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2019年 04月08日

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 「女の子使用済みパンツ」というものが商品として売買されているという現実があることをどれだけの人が知ってるんでしょう。


 アダルトショップの店頭で売ってたり、ネットで取引されてたり、一部の層にとっては当たり前で必須の存在です。
 この社会の片隅で、確固とした需要の上に供給が為され嗜好と消費が繰り返されています。

 こういうことに縁が無くて済んでいる、知らずに生きていけてる人にはとても理解が及ばないかもしんないですけど、そういうものなんです。
 もしおぞましい、ケガラワシイ、信じられないってなっても、まぁそこは「異世界」の出来事だとでも思って何とか割り切ってください。

 たまに大人の書店とかを冷やかしに行ったりするたびに、否応無く目に飛び込んでくる壮観な光景。
 お店の中の少なくないスペースを占有して無数の色とりどり多種多様の「使用済みパンツ」が陳列されている、その圧倒的なまでのパノラマ。
 それも一個一個包装されていて顔写真が付いているようなものなんてほんの一部、ほとんどがビニール袋に何十枚も無造作に詰め込まれて「ギャル使用済みパンティ20枚セット大特価2000円」みたいな、なんとも大雑把で大胆な取り扱いなんです。
 あたかもキロいくら一山いくら的な、どこぞの魚市場や生鮮青物市場のような風情で、女の子のパンツが大量に纏められてゴロゴロ転がされているんです。


 これを目にするたびに沸き起こるなんともいえない敗北感。
 これを嗜好し消費している先達の皆様に否応無く感じてしまう嫉妬と劣等感、そして畏怖。


 まだ恋人とか、好きな人とか、普段会ったり目にしたりしてる人だったら良いんです。
 憎からず思っている「しってる人」のモノだったらイケるんです。
 カワイイ女の子のおパンツなんて大好物なんだから。
 ピチピチのはちきれんばかりの健康美のオマタを包む、ツルツルスベスベでぴっちり伸縮性があるポリ系素材の薄布なんて最高以外の何者でもありません。

 でもさすがに何処の誰とも知れない、顔も形も匂いもわからない「ナニか」が履いたモノを嗜好対象にするのはハードルが高すぎるんです。
 もうほんと修行が足らないって怒られてもしょうがないんですけど、エッチ感よりも未知の恐怖がどうしても勝ってしまい、触るのも怖いような気がしちゃうんです。


 所詮、自分は特定少数の限られた範囲を愛することしかできない未熟者なんだと思います。
 「誰か」というのも関係ない、顔も形もわからない不特定多数を満遍なく愛するなんて、もはや「エロス」を超越しています。
 一山いくらの使用済みパンティ袋詰めを実用できる、それはまさに普遍的な愛、「アガペー」に他なりません。
 あらゆる女性を一切の選別なく受け入れる、真の平等と人類愛の体現。


 人が宿命的に背負う業、愛憎というエゴとは対極の在り様に心揺さぶられずにいられるでしょうか。


 現代の覚者あるいは聖人たち、一つの到達点に至っている人間が少なからず存在している事実。
 大人の書店にならぶ「使用済みパンティ袋詰め」はそれをまざまざと証明して見る者に語りかけているのです。
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