エロスな徒然

かめのこたろう

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2018年 11月11日

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 正直、スポーツなんて見るのもやるのもあんまり興味がなかった筈なんです。


 でもそんな自分でもひたすら目標に向かって走り続けるアスリート達のストイックでひたむきな生き様に対しては感動と尊敬の想いを抱かずにはいられません。

 特に己が生粋の自堕落なナマケモノであり、彼らのようには逆立ちしたってなれないと確信しているからこその憧憬なのだと思います。
 友情努力勝利の三原則を掲げるジャンプ誌面で『おれの嫌いな言葉は、1番が「努力」で、2番目が「ガンバル」だ!』と言い放ったジョセフ=ジョースターに強い共感を抱いてしまうような人間だからこそ、その眩さに惹き付けられてしまうんだと思います。

 だからテレビでフィギュアスケートとかやってると思わず目を奪われてしまい、気がつくとすっかり最後まで見入っていることもしばしば。
 もちろん、決してエッチな目線で見たりなんてしてません。
 およそ真面目に真剣に競技に打ち込む彼女たちをそんな疚しい視線で見るなんて人間として最も恥ずべき下劣であり廉恥心の欠如した行いです。
 魅力的な女性選手のみなさんが華奢でしなやかそうな美しい体躯を一体型ミニスカートのついたレオタードという最適解としか言いようが無い衣装をまとって跳んだり撥ねたり胸を逸らしたりあんよを開いたり本当にありがとうございますと不意に心の片隅に浮かび上がってもそんな不埒な感想はすぐに追いやってきちんと澄まし顔をしています。

 だってもしそんな需要があることが明らかになったりしたら、まず間違いなく現状のレオタード状の衣装が廃止されるような方向になっちゃいますもの。
 ブルマ廃止に競泳水着やスク水のスパッツ化という昨今の風潮から推し量っても、「男たちのエロス目線の被害者になってる! フィギュアの衣装も変更しなきゃ!」ってなるに決まってますもの。

 たとえそれがどれだけ辛くしんどく耐え難い苦行で本能が囁くリビドーの欲求に流されそうになったとしても鉄の自制心を保って乗り越えることが正解なのです。
 じゃないと取り返しのつかないことになっちゃうのはあまりにも自明ですから。

 同志たる紳士諸君の皆様にはなにとぞたえがたきをたえ忍び難きを忍ぶ志を持つよう、切に願うところです。
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