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2018年 09月01日
しおりを挟む単行本18冊の中でたった一度しかパンストお色気場面しか無いにも関わらず、「きまぐれオレンジロード」をパンストマンガとして取り扱わざるを得ない理由は、そのわずかな描写に込められた計り知れないほどの重要性に因ります。
単行本では6巻収録の「レッツ・チェンジ!」の一場面。
主人公の意識が親戚の子供と入れ替わってしまい、警戒心が無くなったヒロインの着替えを目の当たりにしてしまうという流れの変則ラッキースケベな展開。
少年達の理想を具現した美少女キャラがおもむろにセーラー服を脱ぎだして、下着とパンストだけのセミヌードを披露しちゃう。
たったフタコマという短さではありますが、オレンジロードの数あるお色気シーンの中でもそのインパクトは屈指のもの。
鮎川まどかという80年代を代表するスケ番系ツンデレヒロインのあまりの艶姿に当時の少年達が魅了されないで済むはずがありません。
網膜を通して脳に刻まれたイメージが否応も無くパンストの価値に目覚めさせ、同時に裸よりもエロい着衣エロという概念があることさえ思い知ることになったのです。
ジャンプラブコメの原点にして金字塔である「きまぐれオレンジロード」。
かつて一世を風靡した名作の価値はたとえどれだけ時代が変わろうとも決して色あせることはありません。
リバイバルブームと共に人々はその名を思い出し、または新たに知り、嗜好されることを繰り返して燦然と輝き続けます。
そして文化物の重要性、歴史的ターニングポイントになるような影響力をもちうるか否かとは、ひとえにその量ではなく質によって決定されるのだと時の向こう、記憶の彼方から我々に語りかけてくるのです。
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