エロスな徒然

かめのこたろう

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2018年 08月25日

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 競泳水着とスクール水着のスパッツタイプ化が着々と進行しているみたいです。
 ブルマの次のターゲットとして目の敵にされつつある世の風潮は感じていましたが、その展開速度は予想以上であったと言わざるを得ません。 

 特にこないだの水泳アジア大会でハイレグタイプの競泳水着を着ている選手が全くおらず、みんなスパッツタイプになってるのを確認して実感しました。
 あまり直接見る機会は無いですけど、通販サイトの品揃えから想像するにスクール水着も似たような状況なんでしょう。
 もはや股に切れ込みがあるタイプを「旧型」と呼称し、絶滅危惧種に指定しても違和感がない時代が到来しつつあるのは間違いありません。


 まぁ、結局は「これはこれで」と楽しませていただく所存ではあるのですが。


 何度もいいますけど、被服面積の多寡が問題じゃないんです。
 むしろ少なすぎると逆にエロく無いんです。
 適度に覆い隠すことこそがエロスの本質。
 物理的には衣服で、精神的には羞恥という感情で。

 隠されているからこそ、あばきたくなる。
 恥ずかしがってくれるからこそ、剥きたくなる。

 だからヌーディストビーチだって決して無条件にエロいわけではありません。
 「本来は服を着る」という価値観があるために最初こそ目新しい衝撃があるだろうけど、どこも隠すことなくマッパで堂々とされていたらやがては見慣れてしまい欲情を感じるのが難しくなってきちゃうことも十分にありえる話です。
 もちろん相手によってはムラムラするでしょうけど、それは「その人」だからそうなるだけで、裸であることが当たり前になったらその事自体にエロスを高める効果は絶対にありません。
 寧ろ、普通に服を着てくれたほうがよっぽどエロく感じるはずです。

 普段は見れないからこそ、価値がある。

 この辺の感覚を理解してくれないと根本的な解決にはならないんです。


 よって、スパッツタイプの競泳水着にしたからといって、エロさがなくなるわけではありません。
 フトモモの半ばまで隠されたことで、さらにエロく感じてしまう人間が間違いなくいるはずです。
 実際、お尻とフトモモのラインがキレイに見えて触りたくなっちゃう想いがこんこんと沸きあがってきちゃってますもの。
 やっぱりこれはこれでと、リビドーの対象になっちゃうのは確実でしょう。
 スパッツタイプ水着の股部分に穴を開けていたすプレイがAVに溢れるようになるのも、もう間も無くですよ!
 現にブルマ廃止後はハフパンタイプの体操着を用いた作品がAVでもエロマンガでもぽつぽつ出始めてますし。

 だからまぁ、たとえどれだけ旧タイプの水着を根絶したとしても紳士達の情欲のこもった視線から女性を守るという目的は決して達成できようはずもなく、完全に見当違いの自己満足的な愚行でしかないのは確実なんでしょうけど。
 新しいスパッツタイプの水着を新たなエロスなアイテムとして加えてくれて、これから楽しませてもらえると思えばあまり悪し様に言うこともできません。
 さらにはビキニなどレジャー用のものは従来どおり股に切れ込みがあるのが主流というのは変わらないでしょうから、そういった非スパッツタイプの水着を見たときの心理作用が大きくなり、隠す水着と晒す水着の混在による相乗効果がよりいっそうのエロスを齎してしまうことすら期待できるでしょう。


 終始無く姿形無し。
 どこまでも変幻自在で融通無碍。
 無限に偏在する道にして宙宇に満ちる気そのもの。

 そんなものをどうこうしようなどと、およそ人の身には過ぎたる行いでしかないのです。


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