エロスな徒然

かめのこたろう

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2017年 10月27日

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 「ノーパンパンスト」が今後の世界の趨勢を左右する高度に政治的な問題であることは何度も口を酸っぱくして諭しているのでいい加減疑問に思われることもなくなってきたはず。
 今度の衆院選の争点をそこに絞った与党の戦略は正しかったといわざるを得ません。
 これからPKF(パンスト かぶって ファック)についての議論が政府で活発になるかと思うと胸が熱くなりますね。

 そんなノーパンパンストの応用方法の一つに、ノーパンパンストチラリズムという高度な技法があることは意外と知られていません。

 普通はパンツやブラジャー、あるいは女性器そのものが何かの拍子にチラっと見えてしまうというパンチラやブラチラ、マンチラと呼ばれるチラリズムが有名ですが。
 これをノーパンパンストで行うことにより、他の用法とはまるで異質かつ圧倒的なエロスを齎すことが可能となります。

 やり方は簡単。
 まず、パンツを履かずにパンストだけを履かせてミニスカートなど何かの拍子に股の付け根が見えてしまうような格好をさせた女性を用意してください。
 この際、留意するところとして極力女の子の見た目は可愛くて綺麗であるほどいいでしょう。

 あとは階段を上り下りさせたり、ベンチで足を組ませたり、車高の低い車に乗せたり、自転車をこいでもらったりすればOKです。

 どうでしょう、できましたでしょうか?

 もうこの時点でほとんどの方々は自分の身体を熱くする何かに襲われてしまっていることと思います。
 その胸の中を吹き荒れるピンク色の嵐。

 そう、それがノーパンパンストチラリズムが齎す極上のエロスです。

 ではその噴出するリビドーの正体は一体何か。

 まずマンチラとして考えた場合、黒やベージュのパンストに包まれた局部はたとえノーパンであったとしても、その時点で「見えづらい」状態であり、これがスカートなどからチラチラ見えたとしてもおよそはっきりと目的物を確認することはまず不可能です。
 明らかに物足りない。
 もうちょっと!っていう感じ。

 しかしこれをパンチラとして考えれば、これほどはっきりと見えるものはありません。
 女性の局部を覆っている衣類、要はパンツの代替物としては、すでに足先から太股に纏って晒しているものがすでにその対象なのです。
 局部が一瞬でも晒されれば、パンツすべてが見えているのと変わりません。
 さらにその上で女性の下半身全体が透けて丸見えの状態。
 チラリと一瞬で全てが確認できる、正にヘブン状態。
 
 つまりパンチラとしては十二分に過ぎるほど満足できつつ、マンチラとしては中途半端でむしろ物足りない。
 この充足と渇望という相反する感情の相互作用こそが、ノーパンパンストチラリズムの真価に他なりません。

 「見えるけど見えてない」、「わかるけれどわからない」。
 女性の局部を覆う薄布の衣類と下半身全体は透けて見えて認識できているのに、それでいてもう一つの目的物はヴェールの向こうに隠されたまま。
 そこには隠すエロスと晒すエロスが同時に生まれ、あまりにもかけ離れた両極の刺激が脳内に錯誤を起こし一種の酩酊状態になる。

 こうしてノーパンパンストチラリズムの前に男達は皆、野生の獣に還ってしまうのです。

 かつて「牛川とこ」というレースクイーンがいました。
 顔の雰囲気が森高千里にちょっと似ていてスタイルもよく、TVなどへの露出もあって人気があったのですが、彼女の知名度を一気に高めたのが「ノーパン事件」でした。
 みんなおなじみ車の展示会でキャンギャルをしていたときに、なんと彼女はパンストの下に何も履かずに出てきてしまったのです。
 その時の衣装は伸縮素材でぴっちぴち、マイクロミニのボディコンワンピース。
 ただでさえ身体の線が露で艶かしく、見えそうで見えないきわどい姿。
 そんなエロ可愛い女の子がさらに車のボンネットに腰掛けて足を組んだとき。
 カメラ小僧達がパンツが見られると期待して必死で覗こうとしたその時。

 そこに現出したのはパンスト越しの黒い茂みと素肌。
 明らかに見えてはいけないものが丸見えになっている、それでいて見たいものがよく見えない。

 その時の衝撃はどれほどのものだったでしょう。

 これは一体なんなんだ、果たしてどう反応するのが正解なんだ。
 とりあえず……海綿体に血液を送ろう。
 内部圧力が許す限りガンガンどっくんどっくん熱い血潮で満たしちゃおうっ!

 認識した情報をどう解釈していいのかわからず、混乱した脳が導き出した結論はただただ発情してみようという単純明快なものでした。

 ミニスカートから覗くきれいな脚とパンストの艶かしさ、そして何も履いてないという事実とそれでいてはっきり見えないというチラリズムの完成度。
 騒ぐ周囲の反応にやっと気がついて、必死でスカートの裾を手で延ばして隠そうとする可憐な振る舞い。

 全てがそこにはありました。

 そんな国家機密になっていてもおかしくない重要資料が簡単に確認できるんだから、インターネット時代ってすごいなぁ、ジャスミン革命も起こっちゃうよなぁと思います。


※森高千里に似てるっていうのは未だ誰も同意してくれたことが無いので、もしかしたらそう思ってるのはこの宇宙で自分だけかも知れません。
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