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2017年 07月21日
しおりを挟む「尻尾の生えたメタル忍者」という存在がかつてあったのだという事実を突きつけられたとき、現代日本人は衝撃と混乱のあまりパニックに陥らずに平静でいることができるのでしょうか。
まず難しいでしょう。
古文書「忍伝てやんでぇ」に伝わる忍者集団「キャッ党」。
その特異さ、辿った運命、輩出した人材の際立つ個性で日本に伝わる歴史的忍者集団の中でも燦然と異形の光りを輝かせています。
かの有名な甲賀や伊賀の忍者達ですら、その威光の前ではかすんでしまうほど。
猫の姿で素性を偽り。
常日頃はピザ屋の隠れ蓑を纏い。
なにより生物ですらない……ロボット。
そんな忍者達。
もうこれだけで理解不能な異次元の領域に囚われてしまい、己の日常や常識、慣れ親しんできたありきたりで平和な世界が足元から崩れ去っていく感覚に襲われ人事不省に陥っている人が続出しているはず。
もうやめてくれ、まさかこれ以上はないのだろう?と怯えている皆様には残念なのですが。
恐るべき「キャッ党」の真髄はそれだけではないです。
動力は太陽電池、事実上太陽がある限り無限に活動が可能。
所属する忍者一人一人が強力な秘術を保有、「ネコ目スラッシュ」に代表される数々の斬撃術は厚さ5cmの鋼板を容易く切り裂いたと伝わる、現代では再現不可能な絶技。
決戦兵器として現代の技術水準を遥かに超えた巨大猫型兵器が使われたとも言われ。
全く表に出ることがなく完全に闇の存在だった一族の頭領、現在でもその素性は明らかにされていない。(一説にはピザ屋の年若い女性オペレータであったなどといわれていますが、俗説として学会では否定されています)
さらには巨大な都市が彼らによって灰燼に帰し、文明の後退を招いたとも。
前述の古文書にはこのような荒唐無稽でありながら、その迫真する生々しい真実味に名状しがたい根源的な恐怖を持たざるを得ない闇の存在の姿が余すことなく書き残されているのです。
既に知ってしまった以上、あなたも忍者集団「キャッ党」の心理的呪縛に完全に囚われてしまったはず。
恐怖に縛られ身動きもままならない今の我々のこの状態ですら。
時を越えて発動した彼らの恐るべき術中に陥ってしまったことの証明なのかもしれません。
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