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2017年 06月10日
しおりを挟むアナフィラキシーショックの語源が伊賀忍法「穴ひらきの術」であることを知っている人間が全くといっていいほどいない現代社会にあきれ返ってしまい、義務教育の水準をハナから疑っています。
二回目のエッチで必ず相手を死に至らせるという伊賀の忍者が編み出した秘術の名前が海を渡り、シルクロードを通って西洋世界で定着したことは言語学の分野では当たり前の事実であるはずなのですが。
山田風太郎先生の残した歴史文献の読み解き方くらい、もう少し何とかならないんでしょうか。
もちろん中には、徳川家の跡目争いの代理戦争として忍びの一族同士のバトルロワイアルが行われたこととか、豊臣の血筋を残すために秀頼の子供を身篭った真田忍のくの一たちが家康の意を受けた伊賀忍とエッチな攻防を繰り広げたとか、かの会津騒動が原因のあだ討ち騒ぎに柳生十兵衛が女7人の指南役をやれって言われて意外とノリノリでやってたこととか、松永久秀が三好義興の奥方に横恋慕してそれを叶えるために女の子のエッチな汁を集めるとか言い出して千利休がドン引きしたこととか、純然たる歴史的事実として受け入れられているものもあるにはありますが。
それでも山田先生の偉大な功績、その貴重で圧倒的な資料の量と質に比べて一般に知られていることのあまりの少なさに、歴史とはなにか?と思い悩まずにはいられません。
自分達の国がどのような道筋をたどって今に至り、これからどこへ行くのか。
それは古きを温め新しきを知ること。
正しい歴史認識を持ち、自分達を知ることがこの国の将来を担う我々の使命であるならば、改めて「忍法帖」の名で知られる膨大な歴史資料の価値を思い出すべきではないでしょうか。
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