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「ほんとに見てないなら……」


 私はスカートの裾に手をかけました。


「こうしても大丈夫だよね?」


 すうっと一気に引き上げました。
 

「はっ、あぁっ!!」


 驚愕に震える彼の声。
 裾を持つ手をウエストまで上げたら、もう完全に丸出しです。
 申し訳程度の隙間からじぃっと、血走った眼を剥き続ける彼に見せつけるように。

 恐らくコーチとの情事の痕跡も生々しく残っているだろう、水色のパンツを全開にします。


「ああっ! せ、せんぱいのっ! せんぱいのがぁっ!!」


 益々キモくなる一方の彼。
 足の裏から伝わる脈動がさらに大きくなったような気がします。
 あまりのキモさに我慢ができなくなっったので、ぎゅっぎゅっと緩急をつけて上から下にと何度も踏みつけるようにします。
 興奮を凌駕する痛みで中和するしかありません。


「私のなに? やっぱり見てるじゃない」


「ああっ、ああっ、いっっーーーーーーっ!!」


「なんなのさっきから? ますますいやらしいことばっかり」


「はっぁ! はっぁぁぁぁぁ!!」


 もう痛がっているのか、気持ちよがっているのかわかりません。
 ぎゅっぎゅっとリズミカルに踏みつけられながら、どちらともつかない喚き声をあげる彼。
 もっとはっきりとした苦痛が必要だと、切実に感じます。

 棒状の部分だけでは駄目そうだと、根元の方へと足を移しました。
 睾丸、いわゆる「タマ」の部分。

 恋人のものなら、まあこんなものか程度の感想だったものですが、性犯罪者である後輩のものだと思うとグロテスクな印象にゾッとするようです。
 だからなんらの情け容赦なくぎゅうーーーっと。


「あ゛ーーーーーーーっ!?」


 ひときわ大きな反応が起こりました。
 ぐにゃぁっと、それまでとは全然違う、頼りないほどの脆弱な柔らかさ。
 思わず無意識に少し加減をしてしまったかもしれません。

 それでもエビぞり気味に背筋を逸らした彼の様子に、これまでにない手ごたえを感じます。


「そぉぉぉっ、そこはぁぁぁっ! そこはだっ、だめですぅっ!!」


「あっそ。痛くなきゃ意味ないでしょ?」


「あ゛あ゛っ!! ほ、ほんとに、や、ヤヴァイんですぅぅっ!!」


「大げさだよ。こんくらいで」


 正直、私にはその痛みなど想像することもできませんが、こともなげに冷たく言い放ちます。
 何故なら、痛い痛いと喚きつつも、おちんちんの勃起は萎えるどころかますます激しくなっていたからです。
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