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しおりを挟む「なーに、コレ?」
「ぅぅ……」
答えられない彼。
私は猫なで声でやさしーく、追い込むように囁きながら片手を伸ばします。
「もう私の水着で興奮しないって言ったよね?」
「あぁっ、だってぇっ……、せ、せんぱいが……、あっ、だめぇ!」
先端に掌を当てて、形を確認するようにとてもゆっくりとした動きで撫でまわします。
はっきり「ここがこうなっているぞ」と誇示するかのように。
「私がなーに? 何かした?」
「うぅっ、はぁっ……、あんな、あんな風に言われたらぁ……!」
まるでこちらに非があるような傲慢で不遜な言い分に一瞬で沸騰しました。
なにより先ほどの自分のアリサマを思い出させられた私には、即座に何かに八つ当たりする必要がありました。
「痛っ!!」
「ばしぃっ!」と。
撫でまわしていた手でそのまま打ち付けました。
真っすぐ上に立っていたものがびょんっと少し曲がってすぐに反発してきました。
「っ……、っ……、ぁぁっ……、す、すいませんっ、謝ります、謝りますから……、だから、だからもう、痛くしないで……」
「痛くなかったら罰じゃないでしょ? 嫌だったらエッチなこと考えて興奮しなければいいのに」
再び撫でまわします。
痛みを緩和するように、労わるように。
彼の性器は萎えることなく、固いままでした。
「はぁ……、ぅぅ……、そんな風にされるとぉ……」
こちらが許してないのに勝手に快感を得ている真剣みの無さ。
やっぱり彼は駄目なコみたいでした。
そしてその無様な駄目さ加減に喚起させられて私の中に生まれてくる、堪らない何かは一体なんなのでしょうか。
我慢ができなくなったから、再びばしぃっと平手で叩きます。
「ああっ!!」
ビクッと震えて硬直したら、こんどはなでなでと。
「ぅぅ……、はぁっ……、はぁっ……」
再びばしぃっと。
「痛ぁっ!!」
またもやなでなでと。
「うっ……、ふぅ……、ふぅ……、はぁ……」
もう全然彼の股間はしぼむことなくずっと堅いままでした。
叩いてもさほど痛痒を感じなくなってきたのでしょうか。
「もしかして痛くないの?」
「い、痛いですっ! だからそれ以上は……っ!」
「本当に痛かったらこんな風にならないと思うけど。なんでなの?」
「ああっ、わ、わかりませぇん……」
わからない。
自分の無知を棚に上げた、恥ずべき傲慢。
カッとした私はそれまでよりも強く、思い切り叩きました。
なんとなく、もう壊しちゃってもいいやくらいの気持ちで。
「いぎゃぁっっっ!!」
さすがにこれには堪えたのか、ベンチで横たわっていた体が一瞬で丸くなりました。
とっさに身を躱す私。
さっき痛い目にあったから、注意は怠りません。
押し付けていた水着もパサリと床に落ちていきました。
「っ……、っ……、っ……、っ……!」
股間を守るように両手で抑えて、しばしの痙攣と硬直。
「ほー」と叫ぶような表情で、痛みに耐えているようでした。
それも時間にして数秒だったでしょうか。
再びだらりと脱力するようにベンチに横たわります。
「はぁ……、はぁ……」
股間の盛り上がりは変わっていませんでした。
もうこれくらいの打擲じゃ、彼の淫らな欲求を抑えることはできないのでしょうか。
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