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痴漢が合法化された世界で
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朝。
見慣れた駅のホーム。
高校生活の二年目、優に百回以上は見ているだろうお馴染みのそこに入ってくる電車の車両。
モーター音と反比例して大きくなるブレーキの響きを上げながら停止していく。
ゆっくりと目の前を流れていくアルミのボディ。
と、その一つに赤々と、控えめの大きさでくっきりと示された一つのマーク。
かつてあった「女性専用車両」と似て非なるデザイン、そしてその意味はまるで真逆。
「痴漢専用車両」。
痴漢されてもいい女性と痴漢をしたい男だけが乗るべき車両。
政府公認になってすでに数十年、俺が生まれる前にさんざんの大騒ぎと紆余曲折を経てから誕生したらしい女と男、本音と建て前の妥協の産物。
完全に停止した車両のドアが目の前で開いた後、数メートル向こうで降りてくる乗客から目が離せなかった。
雑多な男女の姿。
ほとんど判を押したように同じような背広姿の男たちと比べ色とりどりで多様な恰好の女たち。
スーツ姿のOL、おしゃれな女子大生、そして俺と同年代の制服姿の女子高生から中学生の女の子まで。
彼女たちの面もちの中になにがしかの感情なり想いなり、今抱いている心情、心持を読み取れないかと何時になく視線で追う。
しかしみんななんともなさそうな、平静で無感動な面もちで足早にホームの階段へと流れるように向かっていくだけ。
たまに頬を上気させてるように見えるコがいるくらいで、今この時固有で特別な何かを見出すことはできなかった。
乗り込んだ車内、動き出す窓の外を眺めながら、頭の中ではさっきまで見ていた光景と、大切な恋人の姿が重なっていく。
俺の大好きな彼女があれに乗る日がもう間もなくまで迫っていた。
………
今から半世紀ほど前、「電車バス等公共移動手段内部における性的接触行為特別法」が国会で賛成多数により可決。
痴漢行為が合法化された。
どれだけ対策をこうじてもなくならない、この社会問題の「合法化」というコペルニクス的発想転換による解決は誰あろう被害者たる女性たち自身の声によるところが大きかった。
警察の防犯、女性専用車両の利用などどれだけやれども続く密閉空間における迷惑行為に、もはやある種の開き直りや諦めがあったのかもしれない。
さらには世界的疫病の大流行、連続する企業の倒産、深刻な不景気、様々な理由により追い詰められた経済的困窮ももちろんその背景にはあっただろう。
彼女たちはいつしかこう言い始めたのだった。
「もう触ってもいいから、その分お金を払え」と。
「ただし衣服の中には手を入れてはいけないなどの一定のルールを作るからそれは守れ」と。
もちろん、おいそれと簡単に実現できるわけはなかった。
倫理的な問題や、現実的にどう評価して利益に還元するかなどの実務的な側面からもハードルは高く、なにより当の女性の側から反対意見が続出したのである。
ことさら「人権派」や「フェミニスト」といった層からのアレルギー的反応は激しく、集団ヒステリーとも見えかねない状態に陥ったこともあった。
小さくない混乱と衝突が頻発し、繰り返されていく。
しかし個人レベルではもはや「相互合意の有償痴漢行為」は当たり前のように行われるようになっていた。
皮肉にもそれを加速したのは政府考案の「痴漢対策アプリ」であった。
実務面から問題視されていた「どうやって痴漢行為を定量化し女性に利益還元なしうるか」という問題を解決したのが、痴漢された部位と時間をモニタリングして記憶する機能を持つこのシステムであったのだ。
SNSなどを通じて通勤通学で利用する時間帯でマッチングする相手を募集し、日時を指定し示し合わせた上で行為に及ぶ。
痴漢対策アプリに記録されたデータを元に料金が導かれて電子マネーアプリに送信される。
基本的には「服の中には侵入禁止」だが、それも値段と交渉次第。
いわゆる「やり逃げ」や取り決め以上の行為の強要などがわずかにもあれば、痴漢対策アプリの通報機能、本来の用途が発揮されるだけ。
最初こそ水商売に従事する一部の女性の範囲で始まったのが、徐々に若い人妻やOL、女子大生などの一般層にまで浸透していったのは「安全と信頼」という二つの要素が実績として積みあがっていったことに拠る。
まず周囲に人がいる場所だから、暴力をされたり命を脅かされたりする可能性はほとんどない。
直接的な性交をするわけでもないから性病などのリスクもなく、精神的にも肉体的にも負担が軽い。
なにより普段使いの通勤通学の途中でできるから、効率がいい。
好きでもない異性に身体を触られる心理的抵抗さえ我慢できれば、さほど労することなくそれなりの収入が期待できるワリのいいサイドビジネスなのは間違いない。
女子中高生や、それ以下の未成年すらちらほらやりだす段階になると、政府もこの新たな社会問題に対してはっきりとした態度を示さざるを得なくなる。
もちろん、従来の価値観、倫理観や道徳観念からいえば言語道断の猥褻売春行為に他ならないのだからはっきりと違法とし、取り締まるべきであった。
大義名分からいえば疑う余地もない、判断に悩むような話ではなかったはずだったのだ。
だがしかし、有償痴漢が広まるのと反比例するように激減した痴漢被害の報告件数の数字。
そして無視できない規模になりつつある、女性自身による肯定的な意見の増加。
純粋な犯罪被害者を減らすことができ、貴重な収入の道を女性に開くことができるという明白な実益。
非公認の状態でこれほど安定して効果を得られている以上、国家が公式に管理に乗り出せば更なるメリットを期待できるのは容易に想像可能。
未成年者に対する一線を越えた行為の強要など不適切だと思われる事案をコントロールするには認可したうえで直接的に関与するのが最適である。
さらには現状の利用状況から導き出される予想税収。
現実的な政治判断として、否定できる根拠はいつしかなくなりつつあった。
そして運命の20XX年某日。
相変わらず激しい怒声を上げる野党や一部思想集団の反対拒絶運動をよそに、法案は可決されたのだった。
………
じゃあ、いってくるね。
そう告げた彼女の顔は、少しだけ赤みがさして強張っていた。
これから自分が行うこと、されることを前にしてさすがに緊張を隠せないようだった。
痴漢専用車両デビュー。
年頃の女子にとっては当たり前のアルバイト。
学生にとっての貴重な収入源であり、学校の校則で禁止されていない数少ない例外。
大昔にはとんでもない破廉恥行為だったとかいう話だけど、俺たちが生きるこの時代では何らの抵抗も無く受け入れられている。
別に性行為そのものをするわけでもなく、衣服の上から触られるだけなのだから当然といえば当然である。
単純な物理現象としては、よくあるマッサージ以上のことではないのだ。
さらには強制的なわいせつ犯罪行為の予防効果、円滑な経済循環という大義。
あらためて考えるまでもなく、授業で習った通りにその社会的意義は明白。
世の中の誰もこの制度に疑問も持つことなどないだろう。
それが今現代、この国における「痴漢」に対する認識なのである。
俺自身、生まれてこの方ずっと当たり前で普通のことなんだと親やら教師やらには言われてきたし、疑ったこともなかった。
もちろん男女を問わず友人一同、クラスメートとか部活の先輩後輩含めて他の捉え方考え方をしている人間を見たことなどない。
現代社会に必要不可欠な、とても有意義な社会制度以外のなにものでもない。
痴漢が非合法だった時代など、なんて野蛮な暗黒時代だったことか。
当人が望む望まないにかかわらず、無理矢理一方的に合意なく、さらには対価の支払いもせずに痴漢をするなど言語道断な悪行である。
自分の周りにいる近しい女性の誰でもが、そんな脅威にさらされる状態を考えるだけでも恐ろしい。
それが永らく俺が抱いていた痴漢という制度への所感であり、この世の中の大勢を占めるごくごく一般的な考え方、テンプレだったはずなのだ。
今日のこの彼女の痴漢デビューも、恋人である少女が生まれて初めて労働し収益を得るという社会参加をすることの感慨以外には何もなかったはずだったのだ。
だけど、ぽっかりと四角形に空いた入口から膝丈のスカートを翻して痴漢車両に乗り込む制服姿の背中を見送る俺の中に生まれたもやもやとしたものは一体何だったんだろう。
心の中に澱のように淀んで沈む、どこか落ち着かない、そわそわとした、漠然とした不安感のようなものは果たして何に由来するものだったのか。
そしてそれ以上に意味不明で不可思議な、淫らな想い。
性的興奮。
見知らぬ誰かに痴漢される彼女を想って、こみあげる欲求。
痛みと快感が半ばした、複雑怪奇で力強い脈動。
彼女が痴漢専用車両に乗るというだけで、なんでこんなに興奮しているんだろう。
別にどうということもない、当たり前のことなのに。
たかが痴漢されるだけなのに。
俺は変態にでもなっちまったんだろうか。
彼女が戻ってくるのを待つ間、居座ることにした喫茶店で自嘲気味に鼻から息を吐いた。
自分のまったく馬鹿馬鹿しい常識外れでセンチなメンタリティにうんざりして嫌になった。
数十分後、無事痴漢を終えて戻ってきた彼女と合流するまでそんな気分は続いた。
端末で入金を確認しながら、あっけらかんと「全然余裕だった」「少しくすぐったかったかも」とテンション高めに口にする彼女を前にして気の利いたことを何か言おうとする。
でもわけのわからない独りぼっちの孤独感のようなものが邪魔をして、うまくいかなかった。
了
見慣れた駅のホーム。
高校生活の二年目、優に百回以上は見ているだろうお馴染みのそこに入ってくる電車の車両。
モーター音と反比例して大きくなるブレーキの響きを上げながら停止していく。
ゆっくりと目の前を流れていくアルミのボディ。
と、その一つに赤々と、控えめの大きさでくっきりと示された一つのマーク。
かつてあった「女性専用車両」と似て非なるデザイン、そしてその意味はまるで真逆。
「痴漢専用車両」。
痴漢されてもいい女性と痴漢をしたい男だけが乗るべき車両。
政府公認になってすでに数十年、俺が生まれる前にさんざんの大騒ぎと紆余曲折を経てから誕生したらしい女と男、本音と建て前の妥協の産物。
完全に停止した車両のドアが目の前で開いた後、数メートル向こうで降りてくる乗客から目が離せなかった。
雑多な男女の姿。
ほとんど判を押したように同じような背広姿の男たちと比べ色とりどりで多様な恰好の女たち。
スーツ姿のOL、おしゃれな女子大生、そして俺と同年代の制服姿の女子高生から中学生の女の子まで。
彼女たちの面もちの中になにがしかの感情なり想いなり、今抱いている心情、心持を読み取れないかと何時になく視線で追う。
しかしみんななんともなさそうな、平静で無感動な面もちで足早にホームの階段へと流れるように向かっていくだけ。
たまに頬を上気させてるように見えるコがいるくらいで、今この時固有で特別な何かを見出すことはできなかった。
乗り込んだ車内、動き出す窓の外を眺めながら、頭の中ではさっきまで見ていた光景と、大切な恋人の姿が重なっていく。
俺の大好きな彼女があれに乗る日がもう間もなくまで迫っていた。
………
今から半世紀ほど前、「電車バス等公共移動手段内部における性的接触行為特別法」が国会で賛成多数により可決。
痴漢行為が合法化された。
どれだけ対策をこうじてもなくならない、この社会問題の「合法化」というコペルニクス的発想転換による解決は誰あろう被害者たる女性たち自身の声によるところが大きかった。
警察の防犯、女性専用車両の利用などどれだけやれども続く密閉空間における迷惑行為に、もはやある種の開き直りや諦めがあったのかもしれない。
さらには世界的疫病の大流行、連続する企業の倒産、深刻な不景気、様々な理由により追い詰められた経済的困窮ももちろんその背景にはあっただろう。
彼女たちはいつしかこう言い始めたのだった。
「もう触ってもいいから、その分お金を払え」と。
「ただし衣服の中には手を入れてはいけないなどの一定のルールを作るからそれは守れ」と。
もちろん、おいそれと簡単に実現できるわけはなかった。
倫理的な問題や、現実的にどう評価して利益に還元するかなどの実務的な側面からもハードルは高く、なにより当の女性の側から反対意見が続出したのである。
ことさら「人権派」や「フェミニスト」といった層からのアレルギー的反応は激しく、集団ヒステリーとも見えかねない状態に陥ったこともあった。
小さくない混乱と衝突が頻発し、繰り返されていく。
しかし個人レベルではもはや「相互合意の有償痴漢行為」は当たり前のように行われるようになっていた。
皮肉にもそれを加速したのは政府考案の「痴漢対策アプリ」であった。
実務面から問題視されていた「どうやって痴漢行為を定量化し女性に利益還元なしうるか」という問題を解決したのが、痴漢された部位と時間をモニタリングして記憶する機能を持つこのシステムであったのだ。
SNSなどを通じて通勤通学で利用する時間帯でマッチングする相手を募集し、日時を指定し示し合わせた上で行為に及ぶ。
痴漢対策アプリに記録されたデータを元に料金が導かれて電子マネーアプリに送信される。
基本的には「服の中には侵入禁止」だが、それも値段と交渉次第。
いわゆる「やり逃げ」や取り決め以上の行為の強要などがわずかにもあれば、痴漢対策アプリの通報機能、本来の用途が発揮されるだけ。
最初こそ水商売に従事する一部の女性の範囲で始まったのが、徐々に若い人妻やOL、女子大生などの一般層にまで浸透していったのは「安全と信頼」という二つの要素が実績として積みあがっていったことに拠る。
まず周囲に人がいる場所だから、暴力をされたり命を脅かされたりする可能性はほとんどない。
直接的な性交をするわけでもないから性病などのリスクもなく、精神的にも肉体的にも負担が軽い。
なにより普段使いの通勤通学の途中でできるから、効率がいい。
好きでもない異性に身体を触られる心理的抵抗さえ我慢できれば、さほど労することなくそれなりの収入が期待できるワリのいいサイドビジネスなのは間違いない。
女子中高生や、それ以下の未成年すらちらほらやりだす段階になると、政府もこの新たな社会問題に対してはっきりとした態度を示さざるを得なくなる。
もちろん、従来の価値観、倫理観や道徳観念からいえば言語道断の猥褻売春行為に他ならないのだからはっきりと違法とし、取り締まるべきであった。
大義名分からいえば疑う余地もない、判断に悩むような話ではなかったはずだったのだ。
だがしかし、有償痴漢が広まるのと反比例するように激減した痴漢被害の報告件数の数字。
そして無視できない規模になりつつある、女性自身による肯定的な意見の増加。
純粋な犯罪被害者を減らすことができ、貴重な収入の道を女性に開くことができるという明白な実益。
非公認の状態でこれほど安定して効果を得られている以上、国家が公式に管理に乗り出せば更なるメリットを期待できるのは容易に想像可能。
未成年者に対する一線を越えた行為の強要など不適切だと思われる事案をコントロールするには認可したうえで直接的に関与するのが最適である。
さらには現状の利用状況から導き出される予想税収。
現実的な政治判断として、否定できる根拠はいつしかなくなりつつあった。
そして運命の20XX年某日。
相変わらず激しい怒声を上げる野党や一部思想集団の反対拒絶運動をよそに、法案は可決されたのだった。
………
じゃあ、いってくるね。
そう告げた彼女の顔は、少しだけ赤みがさして強張っていた。
これから自分が行うこと、されることを前にしてさすがに緊張を隠せないようだった。
痴漢専用車両デビュー。
年頃の女子にとっては当たり前のアルバイト。
学生にとっての貴重な収入源であり、学校の校則で禁止されていない数少ない例外。
大昔にはとんでもない破廉恥行為だったとかいう話だけど、俺たちが生きるこの時代では何らの抵抗も無く受け入れられている。
別に性行為そのものをするわけでもなく、衣服の上から触られるだけなのだから当然といえば当然である。
単純な物理現象としては、よくあるマッサージ以上のことではないのだ。
さらには強制的なわいせつ犯罪行為の予防効果、円滑な経済循環という大義。
あらためて考えるまでもなく、授業で習った通りにその社会的意義は明白。
世の中の誰もこの制度に疑問も持つことなどないだろう。
それが今現代、この国における「痴漢」に対する認識なのである。
俺自身、生まれてこの方ずっと当たり前で普通のことなんだと親やら教師やらには言われてきたし、疑ったこともなかった。
もちろん男女を問わず友人一同、クラスメートとか部活の先輩後輩含めて他の捉え方考え方をしている人間を見たことなどない。
現代社会に必要不可欠な、とても有意義な社会制度以外のなにものでもない。
痴漢が非合法だった時代など、なんて野蛮な暗黒時代だったことか。
当人が望む望まないにかかわらず、無理矢理一方的に合意なく、さらには対価の支払いもせずに痴漢をするなど言語道断な悪行である。
自分の周りにいる近しい女性の誰でもが、そんな脅威にさらされる状態を考えるだけでも恐ろしい。
それが永らく俺が抱いていた痴漢という制度への所感であり、この世の中の大勢を占めるごくごく一般的な考え方、テンプレだったはずなのだ。
今日のこの彼女の痴漢デビューも、恋人である少女が生まれて初めて労働し収益を得るという社会参加をすることの感慨以外には何もなかったはずだったのだ。
だけど、ぽっかりと四角形に空いた入口から膝丈のスカートを翻して痴漢車両に乗り込む制服姿の背中を見送る俺の中に生まれたもやもやとしたものは一体何だったんだろう。
心の中に澱のように淀んで沈む、どこか落ち着かない、そわそわとした、漠然とした不安感のようなものは果たして何に由来するものだったのか。
そしてそれ以上に意味不明で不可思議な、淫らな想い。
性的興奮。
見知らぬ誰かに痴漢される彼女を想って、こみあげる欲求。
痛みと快感が半ばした、複雑怪奇で力強い脈動。
彼女が痴漢専用車両に乗るというだけで、なんでこんなに興奮しているんだろう。
別にどうということもない、当たり前のことなのに。
たかが痴漢されるだけなのに。
俺は変態にでもなっちまったんだろうか。
彼女が戻ってくるのを待つ間、居座ることにした喫茶店で自嘲気味に鼻から息を吐いた。
自分のまったく馬鹿馬鹿しい常識外れでセンチなメンタリティにうんざりして嫌になった。
数十分後、無事痴漢を終えて戻ってきた彼女と合流するまでそんな気分は続いた。
端末で入金を確認しながら、あっけらかんと「全然余裕だった」「少しくすぐったかったかも」とテンション高めに口にする彼女を前にして気の利いたことを何か言おうとする。
でもわけのわからない独りぼっちの孤独感のようなものが邪魔をして、うまくいかなかった。
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