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第二章 パジャリブ動乱
第十二話:墓地に響く銃声
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「ん?」
だが、銃弾は発射されなかった。
「壊れているのか?」
ロスタビリは、銃を振ったり叩いたり、銃口をのぞきこんだりといろいろしているが、なぜ発射されなかったかはわからないようだった。
この不発は、偶然故障してくれた、とか、次弾が不良品だった、とか、そういう幸運のおかげではない。
痛みに苦しみながらも、銃を奪われる事態を想定して、マガジンを抜き取った俺の導いた結果だ。
機転の利いた行動だった、と自画自賛したい。
だが、状況はまだなにも好転していない。
俺が銃を奪われたという事実。
金的攻撃のせいでまともに動けないという事実。
マガジンがそこに転がっているという事実。
周囲を敵のお友達に囲まれているという事実。
あまりにひどい状況だ。
とにかく、時間が欲しい。金的のダメージから回復しないうちは、なにもできない。
俺は、まだ悲鳴をあげている体に鞭打って、ニャーラ少尉にマガジンをパスした。
勢いよく投げられれば本能的に逃げるが、ふわりとした軌道で投げられた物なら、ついキャッチしてしまうという癖が人間にはある。
事なかれ主義のニャーラ少尉も、ついうっかり、マガジンを掴んでしまった。
最初、それがなんなのかわからないニャーラ少尉だったが、この世界の物とは思えない形状、かつ、この状況で俺が渡した、という状況から、これが銃の一部で、これがないために不発だったのだ、という結論にほんの一秒かそこらで到達したようだ。
顔を引きつらせ、
「な、なんであたしに」
「なんとかしてくれ」
「なんとかって」
「お前のせいだぞ、この状況」
「うそでしょ……」
少尉はマガジンを握り締めたまま、視線を俺とロスタビリの間で彷徨わせる。
時間を稼いでくれ、一秒でも長く。
その間に回復して、隙を見てこの場から逃げ出す。仕切り直さなくては。
「軍人さん、そいつを渡してくれねぇかな? そうしたら、あんたは殺さないでやる」
ロスタビリが手を伸ばす。
あっさり渡されたらどうしようと思ったが、少尉はそれに乗らず、一歩退いた。
「いやいやいやいや、そんなの信じられないし。これを渡して、それからあたしを殺しにくるとは十分考えられるし」
「そんなことはしない」
「スラム街の人間の言うことなんて信じられないし」
「……そうかい、スラムに住んでるってだけで、差別をするんだな」
「あんたらがスラムに篭ってりゃこっちも悪い印象は持たないわよ。外に出て犯罪するからでしょ。なによ、こんなの。捨ててやる!」
あろうことか、ニャーラ少尉は、川に向かってマガジンを放り投げた。
なにしやがる、貴重な銃弾だってのに。
だが、チャンスだ。敵の視線がマガジンを追った。
俺はこっそり立ち上がり、この場から走り去ろうとした。だが、マガジンを見ずに俺を警戒していた奴が何人かいたらしい。
そいつらが俺の腰にしがみついてきた。
そいつらのせいで俺は再び地面に叩きつけられた。
連中はゲイのようにしつこく抱きついてきて、離れようとしない。俺はまったく動けなくなってしまった。
「おい、みんな!」
ロスタビリが周囲に呼びかける。
「こいつら、まとめて殺そうぜ」
「軍人も殺すのか? 問題になるぞ」
「構うもんか、死体は川に捨てちまえばいいんだ。だいたい、いけ好かない軍人を殺せる機会なんてそうそうないぜ」
「それもそうだな」
何十人もいる葬式の参列者が、俺とニャーラ少尉を取り囲む。
少尉は腰の剣に手を伸ばした。
「今のあたしは、まだ無関係のつもりでいるわ。でも、向かってくるようなら、全員殺すわよ」
当たり前だが、抵抗するつもりのようだ。
彼女は体もでかいし、一応は軍人だ。それなりには強いだろう。だが、しょせん女で、相手はこの人数。
勝てるとは思えない。
ニャーラの言葉は、ただのハッタリだ。そうじゃなければ、強がりだ。
スラムの連中は、ニャーラの言葉にゲラゲラ笑っている。
くそ、ここまでか?
異世界くんだりまでやってきて、チンピラに殺されておしまいかよ。最悪だ。
すべてはあの巫女のせい……。
「おやめなさい」
その巫女が、貧民どもを静止した。
「なにか文句があるんですか、ラカ様」
と、ロスタビリ。
「ここは死者が眠る神聖な場所です。争いごとは許しません」
「しかし、こいつはオレのダチを殺して、その上をオレまで殺そうとした。それどころか、ラカ様だって殺されかけた」
「それでも殺してはいけません」
「ここ最近、こいつを殺すことだけを考えてた。なのに、そのチャンスでどうして殺しちゃいけないってんですか」
「そのチャンスは、私のおかげで手にしたんじゃありませんか? ですが、私は争いごとは好みません。私のせいで死者が出るのは許容できません。チャンスは放棄してもらいます」
「見逃せってことですか」
「そう言っているんです」
「冗談じゃない。ただ指をくわえて見てろなんて」
「どうしても彼を殺したいのなら、私を殺してからにしなさい」
「…………くそっ」
ロスタビリは地団駄を踏んだ。
どうやら、助かったらしい。
ラカのおかげだ。
だが、礼は言わない。
あいつが止めなきゃ、そもそもこんな事態にならなかったんだ。
「ラカ様に免じて殺すのは勘弁してやる。だが、オレを殺そうとしておいて解放してもらえると思うなよ。お前たち二人は永遠に監禁してやる」
「なんであたしまで!」
「うるせぇ、殺さないだけありがたいと思え! お前たち軍人は市民に対する感謝の気持ちってもんが足りねぇんだ」
それから、ロスタビリはラカを見て言った。
「こっから先はオレたちの問題です。いくらラカ様でも、口出しはしないでください。言われた通り、殺しはしませんから」
「解放してはいただけませんか?」
「そうして欲しいなら、オレたちを全員殺してからにしてください」
「……そうですか。では、のちほど、しかるべき方面から解放してもらえるよう話をつけてもらいます。では、私はこれで失礼します」
ラカは去っていった。
「さて、軍人さん、おとなしく投降してもらおうか。殺さないって約束だが、暴行しないって約束はしていないんでな。抵抗するようなら、手足の三、四本はなくすかもしれないぜ」
「ほぼ全部じゃん」
「レイプでもいいが?」
「どっちもお断り。あんたら全員殺して帰る。そろそろティータイムだもの」
ニャーラ少尉は、腰の剣を抜き、構えた。
次の瞬間、
「……あれ?」
ニャーラ少尉の体が突然左右に揺れ、そのまま膝をついてしまった。
「おかしいな、あれ?」
必死に立とうとしているが、足が思うように動かないようだ。
彼女だけではない。俺も、ちょっとしためまいに襲われた。
「こいつは傑作だ」
スラムの連中が笑いだした。
「お前ら、あの水売りの水を飲んだな?」
スラムの入口で飲んだ水のことか?
「あれには毒が入ってるんだよ。なにも知らずに飲んだ奴から追い剥ぎするためにな」
「毒……」
「心配するな、命に別条はない。しばらくは指一本動かせないだろうがな」
「なんてこと……ツイてないわ……」
「いや、幸運だぜ、軍人さん。あの毒は粘膜から移るんだ。あんたをレイプしたら、こっちも毒にやられちまう。だから、あんたには手を出せない。まぁ、戦えもせず、レイプもできないってんじゃ、あとは一番辛い死に方をさせてやるだけなんだが……。さぁ、連れて行け。二人まとめて地獄に入れてやるんだ」
だが、銃弾は発射されなかった。
「壊れているのか?」
ロスタビリは、銃を振ったり叩いたり、銃口をのぞきこんだりといろいろしているが、なぜ発射されなかったかはわからないようだった。
この不発は、偶然故障してくれた、とか、次弾が不良品だった、とか、そういう幸運のおかげではない。
痛みに苦しみながらも、銃を奪われる事態を想定して、マガジンを抜き取った俺の導いた結果だ。
機転の利いた行動だった、と自画自賛したい。
だが、状況はまだなにも好転していない。
俺が銃を奪われたという事実。
金的攻撃のせいでまともに動けないという事実。
マガジンがそこに転がっているという事実。
周囲を敵のお友達に囲まれているという事実。
あまりにひどい状況だ。
とにかく、時間が欲しい。金的のダメージから回復しないうちは、なにもできない。
俺は、まだ悲鳴をあげている体に鞭打って、ニャーラ少尉にマガジンをパスした。
勢いよく投げられれば本能的に逃げるが、ふわりとした軌道で投げられた物なら、ついキャッチしてしまうという癖が人間にはある。
事なかれ主義のニャーラ少尉も、ついうっかり、マガジンを掴んでしまった。
最初、それがなんなのかわからないニャーラ少尉だったが、この世界の物とは思えない形状、かつ、この状況で俺が渡した、という状況から、これが銃の一部で、これがないために不発だったのだ、という結論にほんの一秒かそこらで到達したようだ。
顔を引きつらせ、
「な、なんであたしに」
「なんとかしてくれ」
「なんとかって」
「お前のせいだぞ、この状況」
「うそでしょ……」
少尉はマガジンを握り締めたまま、視線を俺とロスタビリの間で彷徨わせる。
時間を稼いでくれ、一秒でも長く。
その間に回復して、隙を見てこの場から逃げ出す。仕切り直さなくては。
「軍人さん、そいつを渡してくれねぇかな? そうしたら、あんたは殺さないでやる」
ロスタビリが手を伸ばす。
あっさり渡されたらどうしようと思ったが、少尉はそれに乗らず、一歩退いた。
「いやいやいやいや、そんなの信じられないし。これを渡して、それからあたしを殺しにくるとは十分考えられるし」
「そんなことはしない」
「スラム街の人間の言うことなんて信じられないし」
「……そうかい、スラムに住んでるってだけで、差別をするんだな」
「あんたらがスラムに篭ってりゃこっちも悪い印象は持たないわよ。外に出て犯罪するからでしょ。なによ、こんなの。捨ててやる!」
あろうことか、ニャーラ少尉は、川に向かってマガジンを放り投げた。
なにしやがる、貴重な銃弾だってのに。
だが、チャンスだ。敵の視線がマガジンを追った。
俺はこっそり立ち上がり、この場から走り去ろうとした。だが、マガジンを見ずに俺を警戒していた奴が何人かいたらしい。
そいつらが俺の腰にしがみついてきた。
そいつらのせいで俺は再び地面に叩きつけられた。
連中はゲイのようにしつこく抱きついてきて、離れようとしない。俺はまったく動けなくなってしまった。
「おい、みんな!」
ロスタビリが周囲に呼びかける。
「こいつら、まとめて殺そうぜ」
「軍人も殺すのか? 問題になるぞ」
「構うもんか、死体は川に捨てちまえばいいんだ。だいたい、いけ好かない軍人を殺せる機会なんてそうそうないぜ」
「それもそうだな」
何十人もいる葬式の参列者が、俺とニャーラ少尉を取り囲む。
少尉は腰の剣に手を伸ばした。
「今のあたしは、まだ無関係のつもりでいるわ。でも、向かってくるようなら、全員殺すわよ」
当たり前だが、抵抗するつもりのようだ。
彼女は体もでかいし、一応は軍人だ。それなりには強いだろう。だが、しょせん女で、相手はこの人数。
勝てるとは思えない。
ニャーラの言葉は、ただのハッタリだ。そうじゃなければ、強がりだ。
スラムの連中は、ニャーラの言葉にゲラゲラ笑っている。
くそ、ここまでか?
異世界くんだりまでやってきて、チンピラに殺されておしまいかよ。最悪だ。
すべてはあの巫女のせい……。
「おやめなさい」
その巫女が、貧民どもを静止した。
「なにか文句があるんですか、ラカ様」
と、ロスタビリ。
「ここは死者が眠る神聖な場所です。争いごとは許しません」
「しかし、こいつはオレのダチを殺して、その上をオレまで殺そうとした。それどころか、ラカ様だって殺されかけた」
「それでも殺してはいけません」
「ここ最近、こいつを殺すことだけを考えてた。なのに、そのチャンスでどうして殺しちゃいけないってんですか」
「そのチャンスは、私のおかげで手にしたんじゃありませんか? ですが、私は争いごとは好みません。私のせいで死者が出るのは許容できません。チャンスは放棄してもらいます」
「見逃せってことですか」
「そう言っているんです」
「冗談じゃない。ただ指をくわえて見てろなんて」
「どうしても彼を殺したいのなら、私を殺してからにしなさい」
「…………くそっ」
ロスタビリは地団駄を踏んだ。
どうやら、助かったらしい。
ラカのおかげだ。
だが、礼は言わない。
あいつが止めなきゃ、そもそもこんな事態にならなかったんだ。
「ラカ様に免じて殺すのは勘弁してやる。だが、オレを殺そうとしておいて解放してもらえると思うなよ。お前たち二人は永遠に監禁してやる」
「なんであたしまで!」
「うるせぇ、殺さないだけありがたいと思え! お前たち軍人は市民に対する感謝の気持ちってもんが足りねぇんだ」
それから、ロスタビリはラカを見て言った。
「こっから先はオレたちの問題です。いくらラカ様でも、口出しはしないでください。言われた通り、殺しはしませんから」
「解放してはいただけませんか?」
「そうして欲しいなら、オレたちを全員殺してからにしてください」
「……そうですか。では、のちほど、しかるべき方面から解放してもらえるよう話をつけてもらいます。では、私はこれで失礼します」
ラカは去っていった。
「さて、軍人さん、おとなしく投降してもらおうか。殺さないって約束だが、暴行しないって約束はしていないんでな。抵抗するようなら、手足の三、四本はなくすかもしれないぜ」
「ほぼ全部じゃん」
「レイプでもいいが?」
「どっちもお断り。あんたら全員殺して帰る。そろそろティータイムだもの」
ニャーラ少尉は、腰の剣を抜き、構えた。
次の瞬間、
「……あれ?」
ニャーラ少尉の体が突然左右に揺れ、そのまま膝をついてしまった。
「おかしいな、あれ?」
必死に立とうとしているが、足が思うように動かないようだ。
彼女だけではない。俺も、ちょっとしためまいに襲われた。
「こいつは傑作だ」
スラムの連中が笑いだした。
「お前ら、あの水売りの水を飲んだな?」
スラムの入口で飲んだ水のことか?
「あれには毒が入ってるんだよ。なにも知らずに飲んだ奴から追い剥ぎするためにな」
「毒……」
「心配するな、命に別条はない。しばらくは指一本動かせないだろうがな」
「なんてこと……ツイてないわ……」
「いや、幸運だぜ、軍人さん。あの毒は粘膜から移るんだ。あんたをレイプしたら、こっちも毒にやられちまう。だから、あんたには手を出せない。まぁ、戦えもせず、レイプもできないってんじゃ、あとは一番辛い死に方をさせてやるだけなんだが……。さぁ、連れて行け。二人まとめて地獄に入れてやるんだ」
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