69 / 74
69 接待と協賛
しおりを挟む
負けるのはよほど上手くやらないといけないし、勝つにもあっさり勝ってしまってはいけない。
おおよそは攻勢を取るが、あちらにも実力を発揮させた上で、最後には惜しいところで敗北を知らしめる。
(接待プレイやんけ)
何故か関西弁で悠斗は考えた。
一時間ほどをかけて相手の奥の手まで使わせて、最後は体力の消耗で勝利する。
はっきり言って精神的に疲れた悠斗である。
『見事だ人の子よ。付いてくるがいい』
長のグリフォンが飛び上がり、谷の先へ向かう。
悠斗も足場を跳躍しながらそれに続く。
おそらくこの先は、グリフォンの墓場だ。
竜の墓場と同じように、宝探しをする者にとっては垂涎の場所であろう。
『おぬしは何者だ。先ほどの手合わせは、手加減したものであろう』
ばれてーら。
「私はかつて人の間で、勇者と呼ばれていた者だ」
のっしのっしと荒れた道を行く長の足が止まった。
『……黒髪……まさか、タラスと三日三晩戦った?』
「あったなあ」
即座に長は寝転がって腹を見せた。
『許されよ、勇者よ。我はそなたの力を見誤り、無駄な試しを行った』
「長よ、気にすることはない。私は長が公正であったと思う」
再び立ち上がった長であったが、明らかに態度が変わっていた。
『で、勇者どのよ、タラス様には会いに行かれるのか?』
呼び方が変わっている。どんだけ恐れられているのだ、タラス。
「心配するな、長よ。私もあの竜の怖さはよく知っている」
『う、うむ、よしなに』
このグリフォンの群れは、まだそれほど出来てから時間が経過していない群れであり、寿命などで死んだ個体も少なかった。
岩山の窪みに、白骨化した二体の遺体がある。
風切り羽はやや傷ついていたが、戦闘中のものだと言えば信じてもらえるだろう。
あとは悪戯好きな若い個体におしおきをしてもらうだけだ。長の嘴でさんざんつつきまくられるのだろう。
かくして悠斗はグリフォンとの交渉に成功した。
長もこの場所よりは神樹の森の方が、獲物も多いし繁殖にも適していると移動を決めた。
「長よ。実はまた戦争が起きそうで、その時に荷物を運ぶ部隊などを襲ってみないか? 人間の食物が手に入るが。もちろん断ってもらっても、タラスに変なことを言う訳ではないが」
『うむ、人間の食事は美味いからな。それぐらいは喜んで引き受けよう』
かくして悠斗はグリフォンの群れの助力を引き出すことにも成功した。
岩山から麓の村へ戻り、悠斗は村長にその風切り羽を見せる。
グリフォンのものかどうかなど、詳しくは分からないだろう。だが大型の鳥の羽とははっきり分かるはずだ。
もてなしの誘いを断り、悠斗は街への帰路につく。
グリフォンは悠斗に、あの群れを築いた理由も教えていた。
真なる竜タラスが再び起こる戦乱に備えて、幻獣たちに呼びかけていたのだという。
人間と魔族の大戦においても、完全に中立というか、どうでもいいという立ち位置でいたタラスである。
それを動かすとなると、おそらくはエリンが動いたのだろう。
基本的に竜という種族はその傾向として、エルフが好きである。
食料として好きとかいうオチはなく、純粋に好きな竜が多いのだ。
一方で獣人は扱いが悪い。
悠斗の認識した限りでは、エルフという種族は竜にとって、人間に例えればカブトムシやクワガタ、それでなければ蝶などと同じようなものらしい。
獣人はゴキブリや百足なのだろうか。
もちろん竜の中にも、獣人が好きな代わり者もいれば、エルフも嫌いな個体もいる。
冗談でない部分をあえて挙げれば、竜は精霊の力を使うエルフが好きらしい。
タラスは典型的なエルフスキーの竜である。
特にエリンはハイエルフであり、タラスは彼女をもてなしたし、別れる時も、すぐにまた遊びに来いと言っていた。
(タラスを動かしたか、タラスが勝手に動いたか、どちらにしろエリンの影響が強いか、それともダークエルフが動いたか)
竜は基本的に、ダークエルフも好きである。
耳が長ければそれでいいのかとも思うが、それはやっぱり違うらしい。さっぱり分からない。
エリンが動いたにせよ、魔族が動いたにせよ、戦争に向けた準備を始めたということは変わりない。
人間も魔族もそれなりに力はあり、ある程度の支配構造が存在する。
エリンが助力を求めるとしたら、幻獣というのは確かに考えられる筋ではあった。
戦う相手を、何と想定していたのかは分からないが。
エリンを探すべきか。
あるいは居場所の分かっているタラスの住処を目指すべきか。
ラグゼルのいる場所はほぼ確定しているので、そこへ向かってもいい。
ただどちらにしろ、この場所からはかなり遠い。
どこを目指すべきか。
それを決めたとしても、単独行動は出来ない悠斗である。
役所に届け出るとそのあまりの早さの解決に驚かれたが、先日のゴーレムの件もあるし、実際に風切り羽があるので信じてもらえた。
ただ、お疲れ様でしたとだけ言われて、結局何も上への伝手は作れず、調査団の中に戻れば白い目で見られてしまったが。
悠斗がいない一日の間にも、色々と細かい情報は収集して、一度本隊に合流しようかという話が出ている。
意思疎通手段が出来たので、今度は斥候系や戦闘系に優れた魔法使いを連れてきてもいい。
さらに言うなら一度、地球に戻ってもいいという意見も出ている。
地球側も一枚岩ではないが、どうやらオーフィルの世界の危険度は、思っていたほどではないという結論に達しつつある。
その判断はせめて幻獣と戦ってからにしてほしい悠斗は、グリフォンとの戦いを報告した。
悠斗の戦闘力は、この中でもかなり高い。
それが一時間あまりをかけて倒したという幻獣は、確かに脅威度が高い。
「ベースキャンプは作るべきだろう」
この意見は、確かに出てもおかしくない。
調査団は現在、街の宿を基点としている。
だが当然ながら宿の従業員の目はあるし、何かを大量に保管しておくことも出来ない。
拠点は必要だ。だがそれも含めて、一度本隊に合流する必要はあるだろう。
「全員で戻るのですか?」
「誰かは残しておくべきだと思うが、残ってみるか?」
悠斗は頷く。
ささやかなものではあるが、この街には顔見知りが出来た。
こちらの事情もそこそこ説明してあって、それをあまり疑われてはいない。
それに悠斗一人の方が動きやすいし、隠密能力も悠斗は高い。
許可が出て、悠斗は一人、街に残ることが出来た。
もちろん仕事は残されている。
悠斗に下された命令は、別に難しいものではない。
住居の確保である。
門からこの街へ、それほど距離はない。空を飛んでくれば、それこそ一日だ。
たいしたものである必要はないが、家があれば今後の活動はしやすい。
では不動産屋を当たることになる。
前世での悠斗は基本的に旅から旅へという暮らしであったし、ある程度長期間一箇所に留まる場合は、砦や庁舎など、相手が用意してくれる場所に泊まっていた。
なので家を買うなり借りるなりは初めてとなるのだが、役所に話したところ、不動産屋などというものは、独立しては存在しないとのことであった。
確かに家を扱う商人はあるのだが、その街での一番の商会や、あるいは役所が空き家を管理していたりする。
「買うか、借りることは出来ますか?」
ゴーレム討伐や幻獣討伐で世話になった役所の、担当部署のおばちゃんが相手である。
「無理だね」
にべもない。
基本的に家を買うというのは、この街に移住してくるか、改めて自分の家庭を持つのに必要なわけで、ある程度この街に知り合いがいるわけである。
そういった知り合いの信用があって、ようやく家を借りたり買ったりすることが出来るわけだ。
「お金自体は相当にあるんですけど」
「金があってもどこの国からか来たのかも分からんもんに、家を売ったり貸したりするわけはないだろう?」
日本における外国人の借家よりも、よほど難しいものであるらしい。
「すると魔物を狩るような人間が、新たにこの街に住む場合は?」
「よほど大きな街ならともかく、こんな街に伝手もなくやってくるやつはいないよ」
なるほど道理である。
ならば悠斗が今後どうすればいいのかという話であるが、このまま宿暮らしを続けるわけである。
もちろんそれでは困るので、どうすればいいのかおばちゃんと一緒に考え込む。
「個人的には、坊やのことは信用出来ると思ってるよ。余所者でも魔物を退治してくれたのは聞いてるからね。ただあんたらはここに移住するわけでも、永住するわけでもないんだろ?」
「そうです。けれどそこそこ人数も多いし、宿をすぐに確保出来るとも限らないんで、やっぱり家は必要なんですけど」
「それもそこそこの人数が住める大きさだろ?」
「そうです」
「う~ん……」
おばちゃんも意地悪をしているわけではなく、ちゃんと考えてくれているらしい。
しかしすぱっとは解決が出来ない。
どうやら家を借りるというのは、グリフォンを対峙するよりもよほど難しいことのようだ。
おおよそは攻勢を取るが、あちらにも実力を発揮させた上で、最後には惜しいところで敗北を知らしめる。
(接待プレイやんけ)
何故か関西弁で悠斗は考えた。
一時間ほどをかけて相手の奥の手まで使わせて、最後は体力の消耗で勝利する。
はっきり言って精神的に疲れた悠斗である。
『見事だ人の子よ。付いてくるがいい』
長のグリフォンが飛び上がり、谷の先へ向かう。
悠斗も足場を跳躍しながらそれに続く。
おそらくこの先は、グリフォンの墓場だ。
竜の墓場と同じように、宝探しをする者にとっては垂涎の場所であろう。
『おぬしは何者だ。先ほどの手合わせは、手加減したものであろう』
ばれてーら。
「私はかつて人の間で、勇者と呼ばれていた者だ」
のっしのっしと荒れた道を行く長の足が止まった。
『……黒髪……まさか、タラスと三日三晩戦った?』
「あったなあ」
即座に長は寝転がって腹を見せた。
『許されよ、勇者よ。我はそなたの力を見誤り、無駄な試しを行った』
「長よ、気にすることはない。私は長が公正であったと思う」
再び立ち上がった長であったが、明らかに態度が変わっていた。
『で、勇者どのよ、タラス様には会いに行かれるのか?』
呼び方が変わっている。どんだけ恐れられているのだ、タラス。
「心配するな、長よ。私もあの竜の怖さはよく知っている」
『う、うむ、よしなに』
このグリフォンの群れは、まだそれほど出来てから時間が経過していない群れであり、寿命などで死んだ個体も少なかった。
岩山の窪みに、白骨化した二体の遺体がある。
風切り羽はやや傷ついていたが、戦闘中のものだと言えば信じてもらえるだろう。
あとは悪戯好きな若い個体におしおきをしてもらうだけだ。長の嘴でさんざんつつきまくられるのだろう。
かくして悠斗はグリフォンとの交渉に成功した。
長もこの場所よりは神樹の森の方が、獲物も多いし繁殖にも適していると移動を決めた。
「長よ。実はまた戦争が起きそうで、その時に荷物を運ぶ部隊などを襲ってみないか? 人間の食物が手に入るが。もちろん断ってもらっても、タラスに変なことを言う訳ではないが」
『うむ、人間の食事は美味いからな。それぐらいは喜んで引き受けよう』
かくして悠斗はグリフォンの群れの助力を引き出すことにも成功した。
岩山から麓の村へ戻り、悠斗は村長にその風切り羽を見せる。
グリフォンのものかどうかなど、詳しくは分からないだろう。だが大型の鳥の羽とははっきり分かるはずだ。
もてなしの誘いを断り、悠斗は街への帰路につく。
グリフォンは悠斗に、あの群れを築いた理由も教えていた。
真なる竜タラスが再び起こる戦乱に備えて、幻獣たちに呼びかけていたのだという。
人間と魔族の大戦においても、完全に中立というか、どうでもいいという立ち位置でいたタラスである。
それを動かすとなると、おそらくはエリンが動いたのだろう。
基本的に竜という種族はその傾向として、エルフが好きである。
食料として好きとかいうオチはなく、純粋に好きな竜が多いのだ。
一方で獣人は扱いが悪い。
悠斗の認識した限りでは、エルフという種族は竜にとって、人間に例えればカブトムシやクワガタ、それでなければ蝶などと同じようなものらしい。
獣人はゴキブリや百足なのだろうか。
もちろん竜の中にも、獣人が好きな代わり者もいれば、エルフも嫌いな個体もいる。
冗談でない部分をあえて挙げれば、竜は精霊の力を使うエルフが好きらしい。
タラスは典型的なエルフスキーの竜である。
特にエリンはハイエルフであり、タラスは彼女をもてなしたし、別れる時も、すぐにまた遊びに来いと言っていた。
(タラスを動かしたか、タラスが勝手に動いたか、どちらにしろエリンの影響が強いか、それともダークエルフが動いたか)
竜は基本的に、ダークエルフも好きである。
耳が長ければそれでいいのかとも思うが、それはやっぱり違うらしい。さっぱり分からない。
エリンが動いたにせよ、魔族が動いたにせよ、戦争に向けた準備を始めたということは変わりない。
人間も魔族もそれなりに力はあり、ある程度の支配構造が存在する。
エリンが助力を求めるとしたら、幻獣というのは確かに考えられる筋ではあった。
戦う相手を、何と想定していたのかは分からないが。
エリンを探すべきか。
あるいは居場所の分かっているタラスの住処を目指すべきか。
ラグゼルのいる場所はほぼ確定しているので、そこへ向かってもいい。
ただどちらにしろ、この場所からはかなり遠い。
どこを目指すべきか。
それを決めたとしても、単独行動は出来ない悠斗である。
役所に届け出るとそのあまりの早さの解決に驚かれたが、先日のゴーレムの件もあるし、実際に風切り羽があるので信じてもらえた。
ただ、お疲れ様でしたとだけ言われて、結局何も上への伝手は作れず、調査団の中に戻れば白い目で見られてしまったが。
悠斗がいない一日の間にも、色々と細かい情報は収集して、一度本隊に合流しようかという話が出ている。
意思疎通手段が出来たので、今度は斥候系や戦闘系に優れた魔法使いを連れてきてもいい。
さらに言うなら一度、地球に戻ってもいいという意見も出ている。
地球側も一枚岩ではないが、どうやらオーフィルの世界の危険度は、思っていたほどではないという結論に達しつつある。
その判断はせめて幻獣と戦ってからにしてほしい悠斗は、グリフォンとの戦いを報告した。
悠斗の戦闘力は、この中でもかなり高い。
それが一時間あまりをかけて倒したという幻獣は、確かに脅威度が高い。
「ベースキャンプは作るべきだろう」
この意見は、確かに出てもおかしくない。
調査団は現在、街の宿を基点としている。
だが当然ながら宿の従業員の目はあるし、何かを大量に保管しておくことも出来ない。
拠点は必要だ。だがそれも含めて、一度本隊に合流する必要はあるだろう。
「全員で戻るのですか?」
「誰かは残しておくべきだと思うが、残ってみるか?」
悠斗は頷く。
ささやかなものではあるが、この街には顔見知りが出来た。
こちらの事情もそこそこ説明してあって、それをあまり疑われてはいない。
それに悠斗一人の方が動きやすいし、隠密能力も悠斗は高い。
許可が出て、悠斗は一人、街に残ることが出来た。
もちろん仕事は残されている。
悠斗に下された命令は、別に難しいものではない。
住居の確保である。
門からこの街へ、それほど距離はない。空を飛んでくれば、それこそ一日だ。
たいしたものである必要はないが、家があれば今後の活動はしやすい。
では不動産屋を当たることになる。
前世での悠斗は基本的に旅から旅へという暮らしであったし、ある程度長期間一箇所に留まる場合は、砦や庁舎など、相手が用意してくれる場所に泊まっていた。
なので家を買うなり借りるなりは初めてとなるのだが、役所に話したところ、不動産屋などというものは、独立しては存在しないとのことであった。
確かに家を扱う商人はあるのだが、その街での一番の商会や、あるいは役所が空き家を管理していたりする。
「買うか、借りることは出来ますか?」
ゴーレム討伐や幻獣討伐で世話になった役所の、担当部署のおばちゃんが相手である。
「無理だね」
にべもない。
基本的に家を買うというのは、この街に移住してくるか、改めて自分の家庭を持つのに必要なわけで、ある程度この街に知り合いがいるわけである。
そういった知り合いの信用があって、ようやく家を借りたり買ったりすることが出来るわけだ。
「お金自体は相当にあるんですけど」
「金があってもどこの国からか来たのかも分からんもんに、家を売ったり貸したりするわけはないだろう?」
日本における外国人の借家よりも、よほど難しいものであるらしい。
「すると魔物を狩るような人間が、新たにこの街に住む場合は?」
「よほど大きな街ならともかく、こんな街に伝手もなくやってくるやつはいないよ」
なるほど道理である。
ならば悠斗が今後どうすればいいのかという話であるが、このまま宿暮らしを続けるわけである。
もちろんそれでは困るので、どうすればいいのかおばちゃんと一緒に考え込む。
「個人的には、坊やのことは信用出来ると思ってるよ。余所者でも魔物を退治してくれたのは聞いてるからね。ただあんたらはここに移住するわけでも、永住するわけでもないんだろ?」
「そうです。けれどそこそこ人数も多いし、宿をすぐに確保出来るとも限らないんで、やっぱり家は必要なんですけど」
「それもそこそこの人数が住める大きさだろ?」
「そうです」
「う~ん……」
おばちゃんも意地悪をしているわけではなく、ちゃんと考えてくれているらしい。
しかしすぱっとは解決が出来ない。
どうやら家を借りるというのは、グリフォンを対峙するよりもよほど難しいことのようだ。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる