1 / 20
第壱話1959年の大日本帝国
しおりを挟む
1959年ここは何処だろうか辺り一面は灰色の砂が舞っていた動く度その灰色の砂は大袈裟かのように宙に舞う
それが身体に当たるも感触がない夢だからなのだろうか、それとも何かを着ているからだろうか、
全く検討が付かないすっと自分の手を見る其れは、人の手とは言いづらい機械で出来た腕がそこにあった
それが自分の物とは言えないそうもどかしさがあるといきなり海に落ちた、今度は感触がある
全身が痛む、其れは本当に落ちたかのように、まるで4階建てのピルやアパートから落ちたような、
だが其れを夢と信じたかった、辺り一面を見れば、其れは明白なのだから、
辺りには戦艦の残骸と共にかつて自分の乗っていた三笠や敵対していたロシア帝国の戦艦が見事に
沈んでいっているのだから、最新鋭と言われた三笠が沈むのを唯見ているだけだった
ガバッ!そう勢いよく飛び起きた
悪夢に魘されていた気がする、それも本当の……
そう思いつつもその重い足取りで部屋を出て
いつものように食所に行きカレーかいつもの和の定食でも食べよう、
道中何か急いでいる兵士達を見て「何かあったのか?」と思わず声を出してしまいそうだった
理由は直ぐに解った何故なら東條英機参謀長官並びに天皇陛下ご夫妻とその孫等までが
この東京本丸軍事拠点基地に視察と言う名目で来るのだからだ
実際は軍人に会ってみたいと言う天皇陛下のお孫さんが言い始め丁度いい時期だったのも重なり
視察に来るとか、思い出してしまうとどうしても馬鹿馬鹿しいと思ってしまったが
そそくさと食所に向かい和の定食を食う和の定食は麦米に納豆 焼き魚 野菜とお造り きゅうりのぬか漬け
が出てき最後の締めはふわふわな甘いかき氷が出てくると言った内容だ
麦米は基本ふっくらしていて
納豆は麦米にとても合うように品種改良されている
焼き魚は日によって変わるが基本的に鮎が出てくる
鮎は骨は抜かれ余った所には台所の女将の気まぐれで少量ではあるが貝の身が入れられている事がある
身も様々でサザエやアワビ ホタテ等一番多いのはアサリやシジミだけど美味いのよこれが
野菜とお造りは野菜はキャベツで円状を作り全体にレモンの汁が掛かっていてその上に人参や
じゃがいもを切って薄くした奴 トマトの花形等 等更にその上に魚のお造りがある
お造りは鯛やマグロ等が使われていてその上から更に醤油が掛けられている…ん、?
何故だ?何か物足り……あ、味噌汁無いな、いつも思ったのだが何故ここの食所では
味噌汁が出ないんだ?明らかにおかしい、和の飯と言えば白米と味噌汁と言う2つに何かの追加品が
入る事が多いのだが、無い何故だまぁ、
確かにここで以前味噌汁が原因で集団食中毒起きたけどさ、(経験済み後二人程死亡している)
それ以外原因見当たらないぞ、まぁ、良いか、取り敢えず食べよう
そう口に入れようとすると、クイクイと誰かに衣服を引っ張られる強さは大人とは程遠く弱く
まるで子供が全力で引っ張っているようだった口にあった麦米を食道に流し込んだ後振り向く、
咄嗟に立ち上がり敬礼をし「参謀長官並びに天皇皇后両陛下殿どう成されましたか?」
と威勢だけはよく言う参謀長官は「いや、何お孫が山本司令と遊びたいとな、」と言う
「申し訳有りませんこれが終わった後事務作業が」そう申し訳無さそうに言いかけると
「其れは良いが食われて大丈夫なのかね?」と後ろの私の食うはずだった和の定食を指さす
恐る恐る見ると、天皇皇后両陛下のお孫さんが私の和の定食をガツガツと勢い良く食べていた
両陛下様が
「コラ!徳仁辞めぬか人様の迷惑だけは掛けるなと言っただろう!」と叱るように言った
両陛下様のお孫さんは「ごめんなさい」と両陛下様の方向を見て言うと
「謝るのは私達じゃない
この方に謝らないか!」とまた叱るように言った両陛下様のお孫さんは私の方向に向かって
「ごめんなさい」
と深々と頭を下げ反省している様な声の音で言う私は両陛下様のお孫さんの頭を撫で
「これからは両陛下様の言う事ちゃんと聞くんだよ」
と宥めるように優しい柔らかい声で言う
その後食われ掛けの焼き魚とお造りを涙目ながらも食う その最中参謀長官が
「それと、会議室に来てくれ、話がある」と言い残し食所を後にした
1956年 六月の三週目の金曜日 東京本丸会議室
私と参謀長官の間にはとても大きな机がありそこには色々な資料が置かれていた
開発計画や陸軍の予算 憲兵に渡す型落ち兵器等、その分厚さは
国語辞典およそ3冊分になるだろうか、「何事だ?」そう思いたくなる、
何故なら普段は国語辞典の一冊分しか無いのに……
「驚くか、驚く事は解っていたそれもその筈だ、最近日本海で朝鮮に向かわせた船が
不可解に全部居なくなっていてな、建造費も掛かるんだよ、中国大陸を手の中に収めたからと言って
金を払わなくて良いのかと言われればそうではない、何事にも必要なのだよ犠牲になる物は、」
そう笑顔で言った
「…参謀長管」
「なんだ?山本五十六司令長官 故郷の街が忘れられないのか?」
「いいえ唯何故艦艇が何隻もなくなっているのに…」
私は言ったそれは誰でも言うだろう貴重な船をなくしているのに…
学校なら自分等のプリンを見知らぬ奴にくれてやってるものだ
案外返信は早かった
「…勿論 お偉方からの愚痴はうるさいが.....それで君にある指令を出そうと思う
山本司令君にそれの調査に行ってもらう」
「はぁ、其れは命令ですかそれとも」
「命令に決まっているだろう司令官……不服かね?」
「いえ上官の命令ならば受け入れるつもりです」
「……やはり海に出るのは嫌かね」
「いいえそう言う訳では…」
そう言いごもる司令長官であった
東條英樹参謀長官は明後日京都陸海混同軍港にて合流すると
それだけを言い東京本丸を抜ける
私も本丸を出ていき玄関で迎えを待つ
1分位たった時向こうから一両の護送車が来て
一人の男が出てくると敬礼をしながら
「司令長官 迎えに参りました元曹長です」
元気のある声だ
「護衛は君一人だけか?」
「最近軍はナチスや大日本太平洋合衆国に人材を割いてますからね
本国の軍員は少なくて.....さ、乗ってください」
そのまま暗い夜道をただ揺れながら走っていた
ふと窓を見て何とも言えない心境になっていた
それはこれからの戦争が酷いものだと思わせる様な、
翌日 京都陸海混同軍港 演習場
半径17kmの広さを持ち
沿岸部には10㎞にもなる幅7m
深さ3mになる塹壕と
そこから10km進むと巨大な防衛施設がある
そこには沢山の戦車砲 迫撃砲 10mm機関砲
対空砲 対空機関銃 対空用墳進砲等
装甲厚は100㎝
防御力は並大抵の兵器では傷をつけることもできない
例え計画中の45口径46㎝3連装砲でも100㎜しか貫通出来ない
演習は強襲上陸し防衛施設制圧の攻撃隊
強襲上陸され敵に制圧されないようにする防衛隊
に分かれている 制限時間70分で
制圧できれば攻撃隊 防衛できれば防衛隊の勝利である
そんな中10分が過ぎた
ドゴォォォォォォォォォォ
「うわぁ!」
「ああでもね生きてた!」
「何?何?」
「死ぬ 死ぬ!」
「何考えてんだよ!あのクソ少佐!」
「何で演習で実弾使うんだよ!」
ドゴォーん!
「死ぬ!余裕で死ねる!」
「全員64式に銃剣を装着後突撃準備を!」
「了解!!」
タッタラッタラッタラッタラー.....
↑突撃ラッパ
「ウォー!」
ドドドドドドドドド バン! バン!ドドドドドドドドド
ダダダダダダダダダダダダ
「いいか! 煙を出せ!」
「了.....」ベシャァ
「目が目がぁぁぁ」
「…目にペイント弾が当たったか」
「全員!速く走れぇぇぇぇぇ.....」
ズバドごぉぉぉぉぉぉんァァァァァァァン
「隊長! クソぉ!」
「生きてるけどなぁ」
「全員物陰に隠れろ!」
「了解!」
⟦10分経過 残り50分⟧
「嘘だろぉ,後8kmだぞ」バァァァァン
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「ひいぃぃぃはぁぁぁ!」
「おい!あたりに行く気かてめぇ!」
「あたりに行くんじゃないよ!腰抜けさん」
「こ、腰抜けだとぉ! 貴様ぁ私を誰だと思っている!」
ドゴォォォォォォン ドドドドドドドドド
「解っているよ 曹長さんちなみに俺は少尉」
ズゴォォォンン!
「あんなに滅茶苦茶だとは」
皆呆然とし銃口の整備をし次の反撃の瞬間を待っていると
七分絶つとなんと防衛隊の拠点に攻撃隊の旗が立った
それはあり得ないことだ一人だけでなど
嘗ての義和団の乱で一人で敵の拠点を制圧した者を彼等は思った
「.....まさかな、あの人はもう海軍の司令官なんだけどな」
演習場から約7km先 監視塔
カキカキカキカキカキカキ
「よう 真希都大尉」
「.....何ですか?中村少佐」
「ひでぇな三年前仲良く戦ったとは思えないな」
「はぁ、もう三年前でしょアンタに対する忠誠心なんかもう無いから
.....また文句?それとも説教?」
「いいや助言」
「何の助言?」
「あんな遮蔽物に隠れてばかりなら戦車が居る戦場なら
一発で死ねるぞ」
「さすがは戦車連隊長」
「皮肉か? 面白い」
「やはり解っていますね」
「ダァァァァァァハッッッッハ」
「アハハハハハハハハッハ」
スッ
「あ、そろそろ会議か」
「あ、そうだね 速く行かないと司令官や参謀長官絶対切れるよ」
創設される 陸海混合日本連合第一霊界艦隊通称レイカイへの参加等である
「失礼致します 第七戦車連隊隊長 中村少佐ただいま参りました」
「失礼申し上げます修羅極連隊第一種特務連隊隊長 真希都大尉参りました」
「うむ、座りたまえ中村少佐 真希都大尉」
「は!」
「は!」
「今回の会議は言うまでもなくレイカイ艦隊の編成だよ」
「そちらに関しては私から参謀長官 こちらの資料を」
スッ フゥ ペラッ
「これは?」
「レイカイの主な艦隊編成並びに陸軍の編成です」
「ふむ、少し疑問を良いかね?」
「はいどうかなされましたか?参謀長官」
「まずこの「との巻丸」10隻配備とは?ふざけておるのかね?」
「いえ、ふざけてなど」
「では、何故10隻だ?2隻で良いだろう、陸軍の数や上陸艇の数から見て」
「其れはそうでありますが……」
ドタドタドタドタドタドタ
バッッッッタァン!
「ハァハァ……遅れてしまい申し訳ありません」
ビシッ!
「第八七航空機甲科隊隊長 坂井三郎大佐今参りました
田中技術左官並びに吉田大尉 恋奈中尉 霧島少尉 雅人中尉が遅れております」
「遅いぞ坂井貴様の遅刻癖はどうにかならんのか?」
「これでも頑張っている方です」
「座れ、」
「ハァ!」
「……ところで」
「何かね?真希都大尉」
「今の世界情勢艦隊を持つのは愚策かと」
「……何が言いたい」
「今は国連のクソ共のアホ頭のせいで軍備拡大は悪だと言われています
そんな中で軍拡など猛毒の地に対策一つ無しで行くようなものです」
「……そうだな良くも悪くもこの法が適用されたのが1年前、
今は1956年、1年しか争いは無いのか、平和な時代になったんだな
お陰で植民地を広げることさえできなかったレジスタンス共に中国を一部取られたしな
しかも其れでも各国は防衛の為兵器を作っているだろう
ナチスも英国もそしてソビエトも皆兵器開発競争をしている」
「つまり?」
「“彼等”はこんな法等意味をなさないのだよ
祖国含め各国はな、」
また明日話し合い陸海空軍混合日本連合第一霊界艦隊の編成などを改めて
決める事を決め各々休息に入る
(しかし、国連も見て見ぬふりをしている訳が無い
其れに新しく開発される新型航空要塞航空母艦八咫烏も
バレる……確実に それまでに何処かの国が問題を起こせば……
いや其れは無いだろうアメリカは何かしらの方法であの法の影響外になった……)
「何故だ、?合衆国だとしても国連は平等を掲げている
それならば全国の兵器開発は……」
バン! ドン!ガン!
「クソ!まさか!金だ!金で買収したんだ!
クソ共如きが!」
怒りを壁に殴りつけるしか無かった そうして眠りに着くまた深く嫌な夢を……
そして現在に戻り1959年9月21日日本海中心…
「引き上げろ!」
ギャラギャラギャラと音を立てて魚を引き上げる
「おーー!、大量だっペ!」
その時日本海がまた戦場になろうとしていた…
「親方!!霧が!」
「なっ!」
「一旦帰るぞ」
「はい」
そして3日後…漁船や民間船が行方不明になっていた…そして、日本に戦争へのタイムリミットが近ずいていた
解説
この世界は、大日本帝国とナチスが第二次世界大戦で勝利し世界を支配しており、軍事力と経済は物凄かった、日本は、太平洋戦争、日中戦争で勝利し、アメリカ全本土を占領、新しく、大日本太平洋合衆国を建国し、大統領のフランクリン・F・ルーズベルトは日本にハルノート突きつけ日本を戦争へと導き戦犯として処刑し、大統領候補だったジョージ・クリントを大統領にした。
ナチスはアフリカ大陸を占領、現在ソ連と睨み合いをしている
中村ケイスケ陸軍大佐
優秀な陸軍の左官で戦車連隊を指揮している…かなり高身長でイケメンの理想の上司…陸軍大学を成績トップで卒業しヘルメットには旧式の陸軍のゴーグルをつけている…結婚しており2人の嫁と6人の娘がいる…そして何故か陸軍に入る前から戦争にトラウマを抱えている
身長2m30cm
体重98kg
年齢30歳
それが身体に当たるも感触がない夢だからなのだろうか、それとも何かを着ているからだろうか、
全く検討が付かないすっと自分の手を見る其れは、人の手とは言いづらい機械で出来た腕がそこにあった
それが自分の物とは言えないそうもどかしさがあるといきなり海に落ちた、今度は感触がある
全身が痛む、其れは本当に落ちたかのように、まるで4階建てのピルやアパートから落ちたような、
だが其れを夢と信じたかった、辺り一面を見れば、其れは明白なのだから、
辺りには戦艦の残骸と共にかつて自分の乗っていた三笠や敵対していたロシア帝国の戦艦が見事に
沈んでいっているのだから、最新鋭と言われた三笠が沈むのを唯見ているだけだった
ガバッ!そう勢いよく飛び起きた
悪夢に魘されていた気がする、それも本当の……
そう思いつつもその重い足取りで部屋を出て
いつものように食所に行きカレーかいつもの和の定食でも食べよう、
道中何か急いでいる兵士達を見て「何かあったのか?」と思わず声を出してしまいそうだった
理由は直ぐに解った何故なら東條英機参謀長官並びに天皇陛下ご夫妻とその孫等までが
この東京本丸軍事拠点基地に視察と言う名目で来るのだからだ
実際は軍人に会ってみたいと言う天皇陛下のお孫さんが言い始め丁度いい時期だったのも重なり
視察に来るとか、思い出してしまうとどうしても馬鹿馬鹿しいと思ってしまったが
そそくさと食所に向かい和の定食を食う和の定食は麦米に納豆 焼き魚 野菜とお造り きゅうりのぬか漬け
が出てき最後の締めはふわふわな甘いかき氷が出てくると言った内容だ
麦米は基本ふっくらしていて
納豆は麦米にとても合うように品種改良されている
焼き魚は日によって変わるが基本的に鮎が出てくる
鮎は骨は抜かれ余った所には台所の女将の気まぐれで少量ではあるが貝の身が入れられている事がある
身も様々でサザエやアワビ ホタテ等一番多いのはアサリやシジミだけど美味いのよこれが
野菜とお造りは野菜はキャベツで円状を作り全体にレモンの汁が掛かっていてその上に人参や
じゃがいもを切って薄くした奴 トマトの花形等 等更にその上に魚のお造りがある
お造りは鯛やマグロ等が使われていてその上から更に醤油が掛けられている…ん、?
何故だ?何か物足り……あ、味噌汁無いな、いつも思ったのだが何故ここの食所では
味噌汁が出ないんだ?明らかにおかしい、和の飯と言えば白米と味噌汁と言う2つに何かの追加品が
入る事が多いのだが、無い何故だまぁ、
確かにここで以前味噌汁が原因で集団食中毒起きたけどさ、(経験済み後二人程死亡している)
それ以外原因見当たらないぞ、まぁ、良いか、取り敢えず食べよう
そう口に入れようとすると、クイクイと誰かに衣服を引っ張られる強さは大人とは程遠く弱く
まるで子供が全力で引っ張っているようだった口にあった麦米を食道に流し込んだ後振り向く、
咄嗟に立ち上がり敬礼をし「参謀長官並びに天皇皇后両陛下殿どう成されましたか?」
と威勢だけはよく言う参謀長官は「いや、何お孫が山本司令と遊びたいとな、」と言う
「申し訳有りませんこれが終わった後事務作業が」そう申し訳無さそうに言いかけると
「其れは良いが食われて大丈夫なのかね?」と後ろの私の食うはずだった和の定食を指さす
恐る恐る見ると、天皇皇后両陛下のお孫さんが私の和の定食をガツガツと勢い良く食べていた
両陛下様が
「コラ!徳仁辞めぬか人様の迷惑だけは掛けるなと言っただろう!」と叱るように言った
両陛下様のお孫さんは「ごめんなさい」と両陛下様の方向を見て言うと
「謝るのは私達じゃない
この方に謝らないか!」とまた叱るように言った両陛下様のお孫さんは私の方向に向かって
「ごめんなさい」
と深々と頭を下げ反省している様な声の音で言う私は両陛下様のお孫さんの頭を撫で
「これからは両陛下様の言う事ちゃんと聞くんだよ」
と宥めるように優しい柔らかい声で言う
その後食われ掛けの焼き魚とお造りを涙目ながらも食う その最中参謀長官が
「それと、会議室に来てくれ、話がある」と言い残し食所を後にした
1956年 六月の三週目の金曜日 東京本丸会議室
私と参謀長官の間にはとても大きな机がありそこには色々な資料が置かれていた
開発計画や陸軍の予算 憲兵に渡す型落ち兵器等、その分厚さは
国語辞典およそ3冊分になるだろうか、「何事だ?」そう思いたくなる、
何故なら普段は国語辞典の一冊分しか無いのに……
「驚くか、驚く事は解っていたそれもその筈だ、最近日本海で朝鮮に向かわせた船が
不可解に全部居なくなっていてな、建造費も掛かるんだよ、中国大陸を手の中に収めたからと言って
金を払わなくて良いのかと言われればそうではない、何事にも必要なのだよ犠牲になる物は、」
そう笑顔で言った
「…参謀長管」
「なんだ?山本五十六司令長官 故郷の街が忘れられないのか?」
「いいえ唯何故艦艇が何隻もなくなっているのに…」
私は言ったそれは誰でも言うだろう貴重な船をなくしているのに…
学校なら自分等のプリンを見知らぬ奴にくれてやってるものだ
案外返信は早かった
「…勿論 お偉方からの愚痴はうるさいが.....それで君にある指令を出そうと思う
山本司令君にそれの調査に行ってもらう」
「はぁ、其れは命令ですかそれとも」
「命令に決まっているだろう司令官……不服かね?」
「いえ上官の命令ならば受け入れるつもりです」
「……やはり海に出るのは嫌かね」
「いいえそう言う訳では…」
そう言いごもる司令長官であった
東條英樹参謀長官は明後日京都陸海混同軍港にて合流すると
それだけを言い東京本丸を抜ける
私も本丸を出ていき玄関で迎えを待つ
1分位たった時向こうから一両の護送車が来て
一人の男が出てくると敬礼をしながら
「司令長官 迎えに参りました元曹長です」
元気のある声だ
「護衛は君一人だけか?」
「最近軍はナチスや大日本太平洋合衆国に人材を割いてますからね
本国の軍員は少なくて.....さ、乗ってください」
そのまま暗い夜道をただ揺れながら走っていた
ふと窓を見て何とも言えない心境になっていた
それはこれからの戦争が酷いものだと思わせる様な、
翌日 京都陸海混同軍港 演習場
半径17kmの広さを持ち
沿岸部には10㎞にもなる幅7m
深さ3mになる塹壕と
そこから10km進むと巨大な防衛施設がある
そこには沢山の戦車砲 迫撃砲 10mm機関砲
対空砲 対空機関銃 対空用墳進砲等
装甲厚は100㎝
防御力は並大抵の兵器では傷をつけることもできない
例え計画中の45口径46㎝3連装砲でも100㎜しか貫通出来ない
演習は強襲上陸し防衛施設制圧の攻撃隊
強襲上陸され敵に制圧されないようにする防衛隊
に分かれている 制限時間70分で
制圧できれば攻撃隊 防衛できれば防衛隊の勝利である
そんな中10分が過ぎた
ドゴォォォォォォォォォォ
「うわぁ!」
「ああでもね生きてた!」
「何?何?」
「死ぬ 死ぬ!」
「何考えてんだよ!あのクソ少佐!」
「何で演習で実弾使うんだよ!」
ドゴォーん!
「死ぬ!余裕で死ねる!」
「全員64式に銃剣を装着後突撃準備を!」
「了解!!」
タッタラッタラッタラッタラー.....
↑突撃ラッパ
「ウォー!」
ドドドドドドドドド バン! バン!ドドドドドドドドド
ダダダダダダダダダダダダ
「いいか! 煙を出せ!」
「了.....」ベシャァ
「目が目がぁぁぁ」
「…目にペイント弾が当たったか」
「全員!速く走れぇぇぇぇぇ.....」
ズバドごぉぉぉぉぉぉんァァァァァァァン
「隊長! クソぉ!」
「生きてるけどなぁ」
「全員物陰に隠れろ!」
「了解!」
⟦10分経過 残り50分⟧
「嘘だろぉ,後8kmだぞ」バァァァァン
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「ひいぃぃぃはぁぁぁ!」
「おい!あたりに行く気かてめぇ!」
「あたりに行くんじゃないよ!腰抜けさん」
「こ、腰抜けだとぉ! 貴様ぁ私を誰だと思っている!」
ドゴォォォォォォン ドドドドドドドドド
「解っているよ 曹長さんちなみに俺は少尉」
ズゴォォォンン!
「あんなに滅茶苦茶だとは」
皆呆然とし銃口の整備をし次の反撃の瞬間を待っていると
七分絶つとなんと防衛隊の拠点に攻撃隊の旗が立った
それはあり得ないことだ一人だけでなど
嘗ての義和団の乱で一人で敵の拠点を制圧した者を彼等は思った
「.....まさかな、あの人はもう海軍の司令官なんだけどな」
演習場から約7km先 監視塔
カキカキカキカキカキカキ
「よう 真希都大尉」
「.....何ですか?中村少佐」
「ひでぇな三年前仲良く戦ったとは思えないな」
「はぁ、もう三年前でしょアンタに対する忠誠心なんかもう無いから
.....また文句?それとも説教?」
「いいや助言」
「何の助言?」
「あんな遮蔽物に隠れてばかりなら戦車が居る戦場なら
一発で死ねるぞ」
「さすがは戦車連隊長」
「皮肉か? 面白い」
「やはり解っていますね」
「ダァァァァァァハッッッッハ」
「アハハハハハハハハッハ」
スッ
「あ、そろそろ会議か」
「あ、そうだね 速く行かないと司令官や参謀長官絶対切れるよ」
創設される 陸海混合日本連合第一霊界艦隊通称レイカイへの参加等である
「失礼致します 第七戦車連隊隊長 中村少佐ただいま参りました」
「失礼申し上げます修羅極連隊第一種特務連隊隊長 真希都大尉参りました」
「うむ、座りたまえ中村少佐 真希都大尉」
「は!」
「は!」
「今回の会議は言うまでもなくレイカイ艦隊の編成だよ」
「そちらに関しては私から参謀長官 こちらの資料を」
スッ フゥ ペラッ
「これは?」
「レイカイの主な艦隊編成並びに陸軍の編成です」
「ふむ、少し疑問を良いかね?」
「はいどうかなされましたか?参謀長官」
「まずこの「との巻丸」10隻配備とは?ふざけておるのかね?」
「いえ、ふざけてなど」
「では、何故10隻だ?2隻で良いだろう、陸軍の数や上陸艇の数から見て」
「其れはそうでありますが……」
ドタドタドタドタドタドタ
バッッッッタァン!
「ハァハァ……遅れてしまい申し訳ありません」
ビシッ!
「第八七航空機甲科隊隊長 坂井三郎大佐今参りました
田中技術左官並びに吉田大尉 恋奈中尉 霧島少尉 雅人中尉が遅れております」
「遅いぞ坂井貴様の遅刻癖はどうにかならんのか?」
「これでも頑張っている方です」
「座れ、」
「ハァ!」
「……ところで」
「何かね?真希都大尉」
「今の世界情勢艦隊を持つのは愚策かと」
「……何が言いたい」
「今は国連のクソ共のアホ頭のせいで軍備拡大は悪だと言われています
そんな中で軍拡など猛毒の地に対策一つ無しで行くようなものです」
「……そうだな良くも悪くもこの法が適用されたのが1年前、
今は1956年、1年しか争いは無いのか、平和な時代になったんだな
お陰で植民地を広げることさえできなかったレジスタンス共に中国を一部取られたしな
しかも其れでも各国は防衛の為兵器を作っているだろう
ナチスも英国もそしてソビエトも皆兵器開発競争をしている」
「つまり?」
「“彼等”はこんな法等意味をなさないのだよ
祖国含め各国はな、」
また明日話し合い陸海空軍混合日本連合第一霊界艦隊の編成などを改めて
決める事を決め各々休息に入る
(しかし、国連も見て見ぬふりをしている訳が無い
其れに新しく開発される新型航空要塞航空母艦八咫烏も
バレる……確実に それまでに何処かの国が問題を起こせば……
いや其れは無いだろうアメリカは何かしらの方法であの法の影響外になった……)
「何故だ、?合衆国だとしても国連は平等を掲げている
それならば全国の兵器開発は……」
バン! ドン!ガン!
「クソ!まさか!金だ!金で買収したんだ!
クソ共如きが!」
怒りを壁に殴りつけるしか無かった そうして眠りに着くまた深く嫌な夢を……
そして現在に戻り1959年9月21日日本海中心…
「引き上げろ!」
ギャラギャラギャラと音を立てて魚を引き上げる
「おーー!、大量だっペ!」
その時日本海がまた戦場になろうとしていた…
「親方!!霧が!」
「なっ!」
「一旦帰るぞ」
「はい」
そして3日後…漁船や民間船が行方不明になっていた…そして、日本に戦争へのタイムリミットが近ずいていた
解説
この世界は、大日本帝国とナチスが第二次世界大戦で勝利し世界を支配しており、軍事力と経済は物凄かった、日本は、太平洋戦争、日中戦争で勝利し、アメリカ全本土を占領、新しく、大日本太平洋合衆国を建国し、大統領のフランクリン・F・ルーズベルトは日本にハルノート突きつけ日本を戦争へと導き戦犯として処刑し、大統領候補だったジョージ・クリントを大統領にした。
ナチスはアフリカ大陸を占領、現在ソ連と睨み合いをしている
中村ケイスケ陸軍大佐
優秀な陸軍の左官で戦車連隊を指揮している…かなり高身長でイケメンの理想の上司…陸軍大学を成績トップで卒業しヘルメットには旧式の陸軍のゴーグルをつけている…結婚しており2人の嫁と6人の娘がいる…そして何故か陸軍に入る前から戦争にトラウマを抱えている
身長2m30cm
体重98kg
年齢30歳
25
お気に入りに追加
65
あなたにおすすめの小説
Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜
華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日
この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。
札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。
渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。
この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。
一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。
そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。
この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。
この作品はフィクションです。
実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。
スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。
地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!?
異世界国家サバイバル、ここに爆誕!
日本が危機に?第二次日露戦争
杏
歴史・時代
2023年2月24日ロシアのウクライナ侵攻の開始から一年たった。その日ロシアの極東地域で大きな動きがあった。それはロシア海軍太平洋艦隊が黒海艦隊の援助のために主力を引き連れてウラジオストクを離れた。それと同時に日本とアメリカを牽制する為にロシアは3つの種類の新しい極超音速ミサイルの発射実験を行った。そこで事故が起きた。それはこの事故によって発生した戦争の物語である。ただし3発も間違えた方向に飛ぶのは故意だと思われた。実際には事故だったがそもそも飛ばす場所をセッティングした将校は日本に向けて飛ばすようにセッティングをわざとしていた。これは太平洋艦隊の司令官の命令だ。司令官は黒海艦隊を支援するのが不服でこれを企んだのだ。ただ実際に戦争をするとは考えていなかったし過激な思想を持っていた為普通に海の上を進んでいた。
なろう、カクヨムでも連載しています。
不死の大日本帝國軍人よ、異世界にて一層奮励努力せよ
焼飯学生
ファンタジー
1945年。フィリピンにて、大日本帝国軍人八雲 勇一は、連合軍との絶望的な戦いに挑み、力尽きた。
そんな勇一を気に入った異世界の創造神ライラーは、勇一助け自身の世界に転移させることに。
だが、軍人として華々しく命を散らし、先に行ってしまった戦友達と会いたかった勇一は、その提案をきっぱりと断った。
勇一に自身の提案を断られたことに腹が立ったライラーは、勇一に不死の呪いをかけた後、そのまま強制的に異世界へ飛ばしてしまった。
異世界に強制転移させられてしまった勇一は、元の世界に戻るべく、異世界にて一層奮励努力する。
異世界国盗り物語 ~戦国日本のサムライ達が剣と魔法の世界で無双する~
和田真尚
ファンタジー
戦国大名の若君・斎藤新九郎は大地震にあって崖から転落――――気付いた時には、剣と魔法が物を言い、魔物がはびこる異世界に飛ばされていた。
「これは神隠しか?」
戸惑いつつも日本へ帰る方法を探そうとする新九郎
ところが、今度は自分を追うように領地までが異世界転移してしまう。
家臣や領民を守るため、新九郎は異世界での生き残りを目指すが周囲は問題だらけ。
領地は魔物溢れる荒れ地のど真ん中に転移。
唯一頼れた貴族はお家騒動で没落寸前。
敵対勢力は圧倒的な戦力。
果たして苦境を脱する術はあるのか?
かつて、日本から様々なものが異世界転移した。
侍 = 刀一本で無双した。
自衛隊 = 現代兵器で無双した。
日本国 = 国力をあげて無双した。
では、戦国大名が家臣を引き連れ、領地丸ごと、剣と魔法の異世界へ転移したら――――?
【新九郎の解答】
国を盗って生き残るしかない!(必死)
【ちなみに異世界の人々の感想】
何なのこの狂戦士!? もう帰れよ!
戦国日本の侍達が生き残りを掛けて本気で戦った時、剣と魔法の異世界は勝てるのか?
これは、その疑問に答える物語。
異世界よ、戦国武士の本気を思い知れ――――。
※「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも投稿しています。
蒼海の碧血録
三笠 陣
歴史・時代
一九四二年六月、ミッドウェー海戦において日本海軍は赤城、加賀、蒼龍を失うという大敗を喫した。
そして、その二ヶ月後の八月、アメリカ軍海兵隊が南太平洋ガダルカナル島へと上陸し、日米の新たな死闘の幕が切って落とされた。
熾烈なるガダルカナル攻防戦に、ついに日本海軍はある決断を下す。
戦艦大和。
日本海軍最強の戦艦が今、ガダルカナルへと向けて出撃する。
だが、対するアメリカ海軍もまたガダルカナルの日本軍飛行場を破壊すべく、最新鋭戦艦を出撃させていた。
ここに、ついに日米最強戦艦同士による砲撃戦の火蓋が切られることとなる。
(本作は「小説家になろう」様にて連載中の「蒼海決戦」シリーズを加筆修正したものです。予め、ご承知おき下さい。)
※表紙画像は、筆者が呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)にて撮影したものです。
平和国家異世界へ―日本の受難―
あずき
ファンタジー
平和国家、日本。 東アジアの島国であるこの国は、厳しさを増す安全保障環境に対応するため、 政府は戦闘機搭載型護衛艦、DDV-712「しなの」を開発した。 「しなの」は第八護衛隊群に配属され、領海の警備を行なうことに。
それから数年後の2035年、8月。
日本は異世界に転移した。
帝国主義のはびこるこの世界で、日本は生き残れるのか。
総勢1200億人を抱えた国家サバイバルが今、始まる――
何番煎じ蚊もわからない日本転移小説です。
質問などは感想に書いていただけると、返信します。
毎日投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる