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私と新しい夫達について。 R
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「ここがリコの部屋だよ」
パタンと扉が締まり、二人っきりだと気付く。
「今日は私が一緒に入ってしまったけど、基本この部屋に夫達が勝手に入る事は無いから安心してほしい。一人でいる時間がほしい時もあるでしょう?」
「うん…ありがとう」
確かに一人きりになりたい時もあるだろうから、自分だけの個室があるのは有り難い。
夫が5人もいれば、一人きりになる時間はそうそう無さそうだし。
15帖ほどの部屋は、ベージュの小花柄の壁紙にアンティークな蝋燭立てに見立てた真鍮のライト。アーチ型の窓枠は素朴な木目のあるブラウン。ベッドや長椅子、テーブルもブラウンの猫脚で、可愛いながらも落ち着いた色味の部屋だった。
「リコ…」
「ん…」
緩く髪をかきあげられて、首筋にキスされる。
柔らかく胸を揉み込まれれば、すぐに胸の中心が硬くなった。
「ふ…。ほら、服の上からもどこを触ってほしいか分かるね」
「あ…はぁ…んん…」
カリカリとはしたなく浮き出た尖端を掻かれ、キスをされたらもう腰が砕けそうになってしまう。
スカートを捲り滑り込んだ手は、すぐに泥濘みに気付く。
くちゅくちゅと蜜口を優しくかき回し、濡れた指が敏感な芽に滑った。
「ああっ」
思わず腰を引くとカナメさんと密着してしまい熱い部分が身体に擦付けられる。
ああ、もうそれだけでイってしまいそう。
立ったまま舌を絡め、乳首と陰核を擦られて脚がガクガクと震える。
陰核を優しく撫でていた指がくちゅりとそれを押し潰しながら蜜口へ滑ると、私はその刺激でイッた。
ふわふわとした余韻のままベッドへ手を付き、期待に振り向く。
「もう、いいの?」
濡れた指をぺろりと舐める舌がいやらしい。
滴る色気に自分からスカートを捲くりあげた。
「…はやく」
ベッドの端に四つん這いになり、スカートを捲りあげ下着をずらしただけの状態で後ろから挿入される。
カナメさんは床に立ったままだ。
性急なそれにすごく興奮する。
ずっしりとお腹が重たくなるような質量が私をみっちりと満たし、ほう…と息を吐いたのは同時で。
満たされた気持ちなのは一緒なのだと嬉しくなる。
「リコ、愛してる」
「ふぁ…」
お腹を押さえられ、ぐっと優しく奥を突かれると、じわじわと快楽が波のようにきてきゅんきゅんと勝手にナカがうねりだし、動いてもないのにイキそうになる。
そんな中ズルルと引き抜かれ、逃すまいとカリ首を締め上げながらも軽い絶頂を迎える。
「ああっ…い…」
「ん…もっと良くなって」
腰を掴まれ本格的に動き出すと、私はもう喘ぐだけの生き物になった。
ーーーー
ベッドにぺとりと突っ伏し、他の夫を放置して致してしまったことに今更ながら気まずくなっている。
実のところカナメさん以外の夫達とは、まだセックスをしてない。
全員に特別な感情が無い状態で結婚したならともかく、私はカナメさんが好きになってしまっているのだ。
それも付き合いたての相思相愛。
カナメさんが大切に愛してくれるほどに、他の人に抱かれるのが受け入れ難くなっていく。
正直、夫はカナメさんだけでいいと今は思ってしまっている。
そもそも一人に対して沢山の伴侶がいるって状態が一夫一妻制の国の人としてちょっとな…と。
いや、一夫一妻制だからといって一生お互いだけを愛してるかと言われたら…違うんだけど。
う~ん。そう考えると、そうか…。
私、どこかで一夫一妻制こそ誠実って思い上がってた。自分の国の婚姻関係の方が正しい、素晴らしいってちょっと見下してかも。
そんな素晴らしい制度の国でとっくに破綻しまくってて愛も何もない夫婦だったくせにね。
浮気、不倫、セックスレス、無関心。
不満しかなかった夫婦生活。
裏切り続ける夫に対して、私だけは道を踏み外さないなんて意地になって。
もう心はとっくに夫婦じゃなかったのに。
心情としてはカナメさんだけに抱かれたい。
愛し合いたい。
でもそれはこの世界ではとても不誠実なこと。
自分がされて辛かったこと、自分の夫達にもするの?
そう、夫なんだよね。
いったん受け入れて、結婚したくせに夫はカナメさんだけでいいなんて…。
都合よく相手を利用する結婚詐欺みたいなもんじゃん。
「ねぇ、カナメさん」
優しい顔で髪を撫でてくれている綺麗な人を見上げる。
「ん?どうした?」
「私、今夜から順番に他の旦那様の部屋で寝ようと思うんだけど…」
そう、この世界はある意味通い婚というか。妻が夫の部屋を順番に訪ねるのが良しとされてる。
夫全員や選んだ数人と寝る人もいるそうで、この屋敷にも主寝室としてアホみたいに大きな丸いベッド(というかむしろ舞台)のある部屋があるけど。
カナメさんはホッとした顔をして、それからちょっと泣きそうな切ない顔をした。
「良かった。リコには見せないように振る舞っていたけれど、他の夫達はかなり不安に思っていたようだから…。でも、リコの気持ちが一番だから無理はしないで。それと、私の事も忘れないで」
ちゅっと柔らかく握った手首にキスをされる。
「忘れるわけないよっ!私はカナメさんがだ…だい…す…好き…うん…なんだから」
ばか、ここで照れるな私。大切なのはビッグなリアクションだぞ!
「あ~…リコ。抱いていいよね?」
「あ…う…」
パタンと扉が締まり、二人っきりだと気付く。
「今日は私が一緒に入ってしまったけど、基本この部屋に夫達が勝手に入る事は無いから安心してほしい。一人でいる時間がほしい時もあるでしょう?」
「うん…ありがとう」
確かに一人きりになりたい時もあるだろうから、自分だけの個室があるのは有り難い。
夫が5人もいれば、一人きりになる時間はそうそう無さそうだし。
15帖ほどの部屋は、ベージュの小花柄の壁紙にアンティークな蝋燭立てに見立てた真鍮のライト。アーチ型の窓枠は素朴な木目のあるブラウン。ベッドや長椅子、テーブルもブラウンの猫脚で、可愛いながらも落ち着いた色味の部屋だった。
「リコ…」
「ん…」
緩く髪をかきあげられて、首筋にキスされる。
柔らかく胸を揉み込まれれば、すぐに胸の中心が硬くなった。
「ふ…。ほら、服の上からもどこを触ってほしいか分かるね」
「あ…はぁ…んん…」
カリカリとはしたなく浮き出た尖端を掻かれ、キスをされたらもう腰が砕けそうになってしまう。
スカートを捲り滑り込んだ手は、すぐに泥濘みに気付く。
くちゅくちゅと蜜口を優しくかき回し、濡れた指が敏感な芽に滑った。
「ああっ」
思わず腰を引くとカナメさんと密着してしまい熱い部分が身体に擦付けられる。
ああ、もうそれだけでイってしまいそう。
立ったまま舌を絡め、乳首と陰核を擦られて脚がガクガクと震える。
陰核を優しく撫でていた指がくちゅりとそれを押し潰しながら蜜口へ滑ると、私はその刺激でイッた。
ふわふわとした余韻のままベッドへ手を付き、期待に振り向く。
「もう、いいの?」
濡れた指をぺろりと舐める舌がいやらしい。
滴る色気に自分からスカートを捲くりあげた。
「…はやく」
ベッドの端に四つん這いになり、スカートを捲りあげ下着をずらしただけの状態で後ろから挿入される。
カナメさんは床に立ったままだ。
性急なそれにすごく興奮する。
ずっしりとお腹が重たくなるような質量が私をみっちりと満たし、ほう…と息を吐いたのは同時で。
満たされた気持ちなのは一緒なのだと嬉しくなる。
「リコ、愛してる」
「ふぁ…」
お腹を押さえられ、ぐっと優しく奥を突かれると、じわじわと快楽が波のようにきてきゅんきゅんと勝手にナカがうねりだし、動いてもないのにイキそうになる。
そんな中ズルルと引き抜かれ、逃すまいとカリ首を締め上げながらも軽い絶頂を迎える。
「ああっ…い…」
「ん…もっと良くなって」
腰を掴まれ本格的に動き出すと、私はもう喘ぐだけの生き物になった。
ーーーー
ベッドにぺとりと突っ伏し、他の夫を放置して致してしまったことに今更ながら気まずくなっている。
実のところカナメさん以外の夫達とは、まだセックスをしてない。
全員に特別な感情が無い状態で結婚したならともかく、私はカナメさんが好きになってしまっているのだ。
それも付き合いたての相思相愛。
カナメさんが大切に愛してくれるほどに、他の人に抱かれるのが受け入れ難くなっていく。
正直、夫はカナメさんだけでいいと今は思ってしまっている。
そもそも一人に対して沢山の伴侶がいるって状態が一夫一妻制の国の人としてちょっとな…と。
いや、一夫一妻制だからといって一生お互いだけを愛してるかと言われたら…違うんだけど。
う~ん。そう考えると、そうか…。
私、どこかで一夫一妻制こそ誠実って思い上がってた。自分の国の婚姻関係の方が正しい、素晴らしいってちょっと見下してかも。
そんな素晴らしい制度の国でとっくに破綻しまくってて愛も何もない夫婦だったくせにね。
浮気、不倫、セックスレス、無関心。
不満しかなかった夫婦生活。
裏切り続ける夫に対して、私だけは道を踏み外さないなんて意地になって。
もう心はとっくに夫婦じゃなかったのに。
心情としてはカナメさんだけに抱かれたい。
愛し合いたい。
でもそれはこの世界ではとても不誠実なこと。
自分がされて辛かったこと、自分の夫達にもするの?
そう、夫なんだよね。
いったん受け入れて、結婚したくせに夫はカナメさんだけでいいなんて…。
都合よく相手を利用する結婚詐欺みたいなもんじゃん。
「ねぇ、カナメさん」
優しい顔で髪を撫でてくれている綺麗な人を見上げる。
「ん?どうした?」
「私、今夜から順番に他の旦那様の部屋で寝ようと思うんだけど…」
そう、この世界はある意味通い婚というか。妻が夫の部屋を順番に訪ねるのが良しとされてる。
夫全員や選んだ数人と寝る人もいるそうで、この屋敷にも主寝室としてアホみたいに大きな丸いベッド(というかむしろ舞台)のある部屋があるけど。
カナメさんはホッとした顔をして、それからちょっと泣きそうな切ない顔をした。
「良かった。リコには見せないように振る舞っていたけれど、他の夫達はかなり不安に思っていたようだから…。でも、リコの気持ちが一番だから無理はしないで。それと、私の事も忘れないで」
ちゅっと柔らかく握った手首にキスをされる。
「忘れるわけないよっ!私はカナメさんがだ…だい…す…好き…うん…なんだから」
ばか、ここで照れるな私。大切なのはビッグなリアクションだぞ!
「あ~…リコ。抱いていいよね?」
「あ…う…」
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