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翌日。
速攻で断りの電話を入れようとするが、突然の発情期に襲われそれどころではなくなってしまった。
薬さえ飲んでいれば大した事ないんだけど、発情期中に紅林の声なんか聴きたくない。
悔しいが奴はハイスペックだ。選手としても一流だし腹立たしい事に僕よりも身長が高く、イケメン。
紅城月のαだからだろう他を寄せ付けない風格みたいなものを稀に……ほんの稀に見せる。
通常の僕なら鼻持ちならない嫌な奴で終わるけど、もしも万が一奴の声に身体が反応なんかした日には……。
死ねる! マジで死ねる!!
だから今は電話はしない。発情期が終わってからだと、大学を休みゴロゴロ過ごす事一週間。とんでもない事になった。
「あんた大学変わったから」
母から告げられた衝撃の言葉に訳が分からず、慌てて紅林に呼び出しメールを送るとそのままF大へ向かった。
門の側に佇む紅林を捕まえると人気のない場所に引っ張って行き、単刀直入に訊く。
「何で僕がF大に編入されてんの?」
「それは俺が爺さんに泣きついて権力と金にものを言わせたからです」
いけしゃあしゃあと答えやがって、コイツ!
「勝手な事しないでくれる?」
「お前がS大行ったのってバレーする為だろ? 出来ないなら居る意味ないじゃん」
「だからって……」
「俺、お前とバレーしたいんだよ」
真っ直ぐな眼差しでそう言われ言葉が詰まる。
僕だってバレーがしたい。
出来るなら何処の大学だって構わない。
けど、Ωを受け入れてくれるところはないだろう。
試合と発情期が被ったら使い物にならないから……。
練習中、あるいはそれ以外でも発情期が原因で問題を起こされたら困ると、入部を認めては貰えない。
「そんな顔すんなって。心配要らないから」
「何を根拠に……」
「F大、俺の爺ちゃんの大学だからさ。大概の事通るし、既にお前の入部届受理させたぜ」
うわぁ……。
分家とは言え、権力持っている人間怖い。
「どうよ?」
「取り合えず、お前単体で滅びて欲しい」
「何でだよ!?」
自他共に認める名セッターの僕だが、それは発情期を迎える前の話。
紅林の大学だろうが何だろうが蔑まれ、邪魔者として扱われる。
そう覚悟してきたのに……。
「伊都真高の真幸だ」
「本物だぁ~」
「マジでトス上げてくれるんだ」
何か、思いっきりウェルカムな雰囲気にたじろいでしまう。
「権力にモノを言わせ編入させてやったぜ」
褒め称えよと言わんばかりに両手を広げる紅林に、チームメイト達がブーイングする。
「うわぁ。ゲスい」
「えげつな~い」
「権力者最低~」
いいぞ。もっと言ってやれ!
「そんな事言ってお前ら真幸にトス上げて欲しくないのか?」
「上げて欲しいっス!」
「打ってみたい!」
そうだろう、そうだろうと、頷く紅林。
ドヤ顔がムカつく。
「人としてアレだけど、いい仕事した紅林!」
「紅林様と呼べ。そして礼はマフィンにしろ」
「金持ちが庶民に集るな!」
「そーだ。そーだ。寧ろ奢れ!」
和気藹々とした遣り取りに忘れていたけど、僕まだ自己紹介もしていないんだよね。
今更だけど、した方がいいのかな?
バレー部では問題ないけど、それ以外はやはりと言うか色眼鏡で見られてしまう。
紅林のフィアンセだから他のαから守る為に編入させたとか、紅林のお手付きだから手を出したら抹殺されるとか、面白おかしく言われている。
正直、迷惑この上ないが、バレーをする為には多少の事は我慢しないといけない。
大体、紅林と言う要素がなくても色々言われるのがΩだ。
雑音など構う必要はない。
人生の軸となっていたバレーを失い、どう生きていいか分からなかった。
何か別の物を探そうと思いながら何も思いつかず、往生際悪く基礎練習を繰り返す毎日。
二度とチームに入る事は出来ないと諦めていた。
けど、紅林のお陰でもう一度入る事が出来た。
レギュラーになれなくとも精一杯プレーしよう。
僕に残されたバレーの時間は少ないだろうから。
F大に編入して二ヶ月が過ぎた。
バレー部員達は皆良い奴ばかりでセッターとしての僕を認めてくれ、いい感じに毎日を過ごしている。
「雅也。俺に持ってこい」
「勝手に名前で呼ばないでくれる?」
わざとキツめのトス上げるが、長く力強い腕は寸分の狂いもなくボールを捉え叩き落す。
「ナイスキー俺!」
確かに良いスパイクだったけど、ドヤ顔がムカつくから鼻で笑ってやる。
「そりゃあ完璧なトス上げてるんだから決められなかったらウソでしょ」
「うわぁ。可愛くない」
「うわぁ。嬉しい」
軽口を叩いていると、紅林が校内放送で呼び出された。
「俺が居なくて寂しいだろうけど、直ぐ戻るから練習しといて」
「戻らなくていいから、ゆっくりしておいで」
さっさと行けと手を振って追い出すと、抜けた分を休憩中の部員から補充し試合形式の練習を再開する。
相手となっているBチームはブロックを得意としている。
三枚のブロックをいかにして剥がすか、フェイントを交えレフトにライトにとトスを上げる。
あと一点でブレイクだという時だった。突然の悪寒にその場にしゃがみこんだ。
マズイ!
そう思った時には誘発フェロモンが身体から放たれていた。
発情期まで遠いのに。何で?
いや、そんな事よりも薬と首輪……。
「真幸さん、大丈夫ですか?」
βである苑田くんが駆け寄ると、αであるキャプテンが叫んだ。
「苑田! 今井! 真幸を体育館倉庫に運べ! 木見下は真幸の鞄を倉庫に運べ!」
何が起こっているか分からないβ達に指示を出すと、キャプテンは痛みでフェロモンをごまかすべく、自身の腕を噛んだ。
事態を理解した部員達は急いで指示を実行に移し、僕を引き摺るようにして倉庫へと運ぶと、鞄を投げ入れた。
「外から鍵かけて誰も入れないようにするから」
そう断り、苑田と今井は扉を閉めた。
僕はとにかく薬を飲まねばと鞄をあさり、飲料水で薬を流し込んだ。
即効性の薬だが何かあってはいけないと首輪を嵌め、マットの上に蹲った。
早く効いてくれ。
出ないと血迷った誰かが扉を壊して入ってくるかもしれない。
こんな時に限って何で紅林のバカはいないんだ!
早く助けに来いよ!
いや、今のなし! 紅林なんか来なくていい!
ってか、来たらややこしい事になるから寧ろ来るな!
微かに残った理性はそう叫ぶが、熱く滾る身体は何処からともなく漂うαのフェロモンに興奮し震え濡れ細る。
誰か助けてくれと切望する。
誰か……。
誰でもいい。
何でもいい。
早く熱を冷まして欲しい。
誰か……。誰か……。誰か……。
思考が本能に塗り潰されていると、硬質な音が鳴り重い扉が開いた。
助かる。
安堵の息を漏らし助けてくれと手を差し出すと、逆光で見えなかった顔が紅林の物だと分かり、再び安堵した。
紅林ならいい。
噛んで欲しい。
言葉に出来ない思いを込め見詰めていると、紅林が傍寄り跪く。
「薬は飲んだな?」
声を出したらおかしな事を口走りそうだから歯を食いしばり、頷く事で答える。
「落ち着くまで辛いだろうけど頑張れ」
紅林の言葉に愕然とする。
助けてはくれないのだと……。
「もし孕んだりしたらお前、バレー出来なくなるだろ?」
そう言われ砕け散った理性が僅かに戻る。
そうだ。問題を起こしたらバレーが出来なくなる。
孕んだらバレーが出来なくなる。
「俺も薬飲んでるけど、お前のフェロモン強烈な。チンコはち切れそうでキツイは」
濡れた瞳で見下ろされ身体の芯が疼く。
「辛いのはお前だけじゃない。一緒に我慢しようぜ」
大きな手に頬を撫でられ、お尻の穴がキュッてなったけど、バレーの為に我慢した。
数分後。
薬が効いて何とか通常に戻った。
発情期だから仕方ないとは言え、紅林に噛まれたいとか。何考えているんだ僕は!
あり得ない。あり得ない。
悪夢を振り払うようにブンブンと頭を振る。
「大丈夫か雅也?」
「勝手に下の名前で呼ばないでよ。あと、さりげなく肩に腕を回すな!」
「俺に噛まれたいって思ったクセに」
「思う訳ないでしょ。寝言は寝てから言ってくれる?」
「へぇ」
何でもお見通しだと言うような笑みが本当にムカつく!
今度サーブ打つ時、わざと後頭部に当ててやる。
「まぁ、今は思っていなくてもいずれ思わせるし」
「はぁ? 何それ。何処から来るのその自信」
「だって俺だし?」
自信に満ちあぶれた微笑みは口にした事を現実のものとしてしまう力強さがあった。
「へぇー。精々頑張れば? 徒労に終わるだろうけど」
二度と発情期には紅林紅林に会わないようにしようと心に決めた。
速攻で断りの電話を入れようとするが、突然の発情期に襲われそれどころではなくなってしまった。
薬さえ飲んでいれば大した事ないんだけど、発情期中に紅林の声なんか聴きたくない。
悔しいが奴はハイスペックだ。選手としても一流だし腹立たしい事に僕よりも身長が高く、イケメン。
紅城月のαだからだろう他を寄せ付けない風格みたいなものを稀に……ほんの稀に見せる。
通常の僕なら鼻持ちならない嫌な奴で終わるけど、もしも万が一奴の声に身体が反応なんかした日には……。
死ねる! マジで死ねる!!
だから今は電話はしない。発情期が終わってからだと、大学を休みゴロゴロ過ごす事一週間。とんでもない事になった。
「あんた大学変わったから」
母から告げられた衝撃の言葉に訳が分からず、慌てて紅林に呼び出しメールを送るとそのままF大へ向かった。
門の側に佇む紅林を捕まえると人気のない場所に引っ張って行き、単刀直入に訊く。
「何で僕がF大に編入されてんの?」
「それは俺が爺さんに泣きついて権力と金にものを言わせたからです」
いけしゃあしゃあと答えやがって、コイツ!
「勝手な事しないでくれる?」
「お前がS大行ったのってバレーする為だろ? 出来ないなら居る意味ないじゃん」
「だからって……」
「俺、お前とバレーしたいんだよ」
真っ直ぐな眼差しでそう言われ言葉が詰まる。
僕だってバレーがしたい。
出来るなら何処の大学だって構わない。
けど、Ωを受け入れてくれるところはないだろう。
試合と発情期が被ったら使い物にならないから……。
練習中、あるいはそれ以外でも発情期が原因で問題を起こされたら困ると、入部を認めては貰えない。
「そんな顔すんなって。心配要らないから」
「何を根拠に……」
「F大、俺の爺ちゃんの大学だからさ。大概の事通るし、既にお前の入部届受理させたぜ」
うわぁ……。
分家とは言え、権力持っている人間怖い。
「どうよ?」
「取り合えず、お前単体で滅びて欲しい」
「何でだよ!?」
自他共に認める名セッターの僕だが、それは発情期を迎える前の話。
紅林の大学だろうが何だろうが蔑まれ、邪魔者として扱われる。
そう覚悟してきたのに……。
「伊都真高の真幸だ」
「本物だぁ~」
「マジでトス上げてくれるんだ」
何か、思いっきりウェルカムな雰囲気にたじろいでしまう。
「権力にモノを言わせ編入させてやったぜ」
褒め称えよと言わんばかりに両手を広げる紅林に、チームメイト達がブーイングする。
「うわぁ。ゲスい」
「えげつな~い」
「権力者最低~」
いいぞ。もっと言ってやれ!
「そんな事言ってお前ら真幸にトス上げて欲しくないのか?」
「上げて欲しいっス!」
「打ってみたい!」
そうだろう、そうだろうと、頷く紅林。
ドヤ顔がムカつく。
「人としてアレだけど、いい仕事した紅林!」
「紅林様と呼べ。そして礼はマフィンにしろ」
「金持ちが庶民に集るな!」
「そーだ。そーだ。寧ろ奢れ!」
和気藹々とした遣り取りに忘れていたけど、僕まだ自己紹介もしていないんだよね。
今更だけど、した方がいいのかな?
バレー部では問題ないけど、それ以外はやはりと言うか色眼鏡で見られてしまう。
紅林のフィアンセだから他のαから守る為に編入させたとか、紅林のお手付きだから手を出したら抹殺されるとか、面白おかしく言われている。
正直、迷惑この上ないが、バレーをする為には多少の事は我慢しないといけない。
大体、紅林と言う要素がなくても色々言われるのがΩだ。
雑音など構う必要はない。
人生の軸となっていたバレーを失い、どう生きていいか分からなかった。
何か別の物を探そうと思いながら何も思いつかず、往生際悪く基礎練習を繰り返す毎日。
二度とチームに入る事は出来ないと諦めていた。
けど、紅林のお陰でもう一度入る事が出来た。
レギュラーになれなくとも精一杯プレーしよう。
僕に残されたバレーの時間は少ないだろうから。
F大に編入して二ヶ月が過ぎた。
バレー部員達は皆良い奴ばかりでセッターとしての僕を認めてくれ、いい感じに毎日を過ごしている。
「雅也。俺に持ってこい」
「勝手に名前で呼ばないでくれる?」
わざとキツめのトス上げるが、長く力強い腕は寸分の狂いもなくボールを捉え叩き落す。
「ナイスキー俺!」
確かに良いスパイクだったけど、ドヤ顔がムカつくから鼻で笑ってやる。
「そりゃあ完璧なトス上げてるんだから決められなかったらウソでしょ」
「うわぁ。可愛くない」
「うわぁ。嬉しい」
軽口を叩いていると、紅林が校内放送で呼び出された。
「俺が居なくて寂しいだろうけど、直ぐ戻るから練習しといて」
「戻らなくていいから、ゆっくりしておいで」
さっさと行けと手を振って追い出すと、抜けた分を休憩中の部員から補充し試合形式の練習を再開する。
相手となっているBチームはブロックを得意としている。
三枚のブロックをいかにして剥がすか、フェイントを交えレフトにライトにとトスを上げる。
あと一点でブレイクだという時だった。突然の悪寒にその場にしゃがみこんだ。
マズイ!
そう思った時には誘発フェロモンが身体から放たれていた。
発情期まで遠いのに。何で?
いや、そんな事よりも薬と首輪……。
「真幸さん、大丈夫ですか?」
βである苑田くんが駆け寄ると、αであるキャプテンが叫んだ。
「苑田! 今井! 真幸を体育館倉庫に運べ! 木見下は真幸の鞄を倉庫に運べ!」
何が起こっているか分からないβ達に指示を出すと、キャプテンは痛みでフェロモンをごまかすべく、自身の腕を噛んだ。
事態を理解した部員達は急いで指示を実行に移し、僕を引き摺るようにして倉庫へと運ぶと、鞄を投げ入れた。
「外から鍵かけて誰も入れないようにするから」
そう断り、苑田と今井は扉を閉めた。
僕はとにかく薬を飲まねばと鞄をあさり、飲料水で薬を流し込んだ。
即効性の薬だが何かあってはいけないと首輪を嵌め、マットの上に蹲った。
早く効いてくれ。
出ないと血迷った誰かが扉を壊して入ってくるかもしれない。
こんな時に限って何で紅林のバカはいないんだ!
早く助けに来いよ!
いや、今のなし! 紅林なんか来なくていい!
ってか、来たらややこしい事になるから寧ろ来るな!
微かに残った理性はそう叫ぶが、熱く滾る身体は何処からともなく漂うαのフェロモンに興奮し震え濡れ細る。
誰か助けてくれと切望する。
誰か……。
誰でもいい。
何でもいい。
早く熱を冷まして欲しい。
誰か……。誰か……。誰か……。
思考が本能に塗り潰されていると、硬質な音が鳴り重い扉が開いた。
助かる。
安堵の息を漏らし助けてくれと手を差し出すと、逆光で見えなかった顔が紅林の物だと分かり、再び安堵した。
紅林ならいい。
噛んで欲しい。
言葉に出来ない思いを込め見詰めていると、紅林が傍寄り跪く。
「薬は飲んだな?」
声を出したらおかしな事を口走りそうだから歯を食いしばり、頷く事で答える。
「落ち着くまで辛いだろうけど頑張れ」
紅林の言葉に愕然とする。
助けてはくれないのだと……。
「もし孕んだりしたらお前、バレー出来なくなるだろ?」
そう言われ砕け散った理性が僅かに戻る。
そうだ。問題を起こしたらバレーが出来なくなる。
孕んだらバレーが出来なくなる。
「俺も薬飲んでるけど、お前のフェロモン強烈な。チンコはち切れそうでキツイは」
濡れた瞳で見下ろされ身体の芯が疼く。
「辛いのはお前だけじゃない。一緒に我慢しようぜ」
大きな手に頬を撫でられ、お尻の穴がキュッてなったけど、バレーの為に我慢した。
数分後。
薬が効いて何とか通常に戻った。
発情期だから仕方ないとは言え、紅林に噛まれたいとか。何考えているんだ僕は!
あり得ない。あり得ない。
悪夢を振り払うようにブンブンと頭を振る。
「大丈夫か雅也?」
「勝手に下の名前で呼ばないでよ。あと、さりげなく肩に腕を回すな!」
「俺に噛まれたいって思ったクセに」
「思う訳ないでしょ。寝言は寝てから言ってくれる?」
「へぇ」
何でもお見通しだと言うような笑みが本当にムカつく!
今度サーブ打つ時、わざと後頭部に当ててやる。
「まぁ、今は思っていなくてもいずれ思わせるし」
「はぁ? 何それ。何処から来るのその自信」
「だって俺だし?」
自信に満ちあぶれた微笑みは口にした事を現実のものとしてしまう力強さがあった。
「へぇー。精々頑張れば? 徒労に終わるだろうけど」
二度と発情期には紅林紅林に会わないようにしようと心に決めた。
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