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私は彼女に付き合って欲しいと言った
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私達は新宿駅の湘南新宿ラインのホームで待ち合わせをしていた。
ドトールコーヒーで時間調整をして、1番線ホームへの階段を駆け上がった。
ピンクの花柄のワンピースを着た彼女は、ホームのジューススタンドの近くでフルーツジュースを飲んでいた。
電車に乗り込み、品川に向かった。
品川プリンスホテルの横の、アクアパークという水族館に私達は入った。
幻想的なライティングで、クラゲが美しかった。
私達はイルカのショーが行われるという、円形の巨大な水槽のあるホールへ向かった。
ベンチに座り、望遠レンズをリュックから取り出し、カメラにセットした。
彼女も同じく、である。
イルカの撮影は難しかった。
水面からいつ飛び出すかわからない。
オートフォーカスを動体撮影モードにし、シャッタースピードを上げた。
うまく撮れなかった時もそれはまたそれで盛り上がった。
水族館をあとにし、私達は横浜へと向かった。
山下公園を散歩し、大桟橋に停泊中の日本最大の客船、飛鳥Ⅱを眺めた。
もちろん写真も撮る。
中華街で肉まんを買い、麻婆豆腐を食べた。
麻婆豆腐はべらぼうに辛く、汗だくになって食べていた私を彼女はケラケラ笑った。
夕方になり、山下公園に戻り、港が見えるベンチに座った。
飛鳥Ⅱが出港し、大きく美しい船体がゆっくり横浜ベイブリッジを通過している。
私は彼女に付き合って欲しいと言った。
彼女は大きく頷いた。
私は舞い上がり、山下公園の目の前の老舗ホテル、ニューグランドの高級なバーに入った。
格調高いソファやテーブルでまとめられ、雰囲気があった。
カクテルを飲み、中庭を散歩した。
中庭のスポットライトに照らされた彼女は美しく、女神のように見えた。
そして彼女は私を見つめて言った。
「生クリームがたくさん乗ったパンケーキが食べたい」
と…
私も甘いものを体に入れたかった。
私達は急ぎ足でニューグランドの入り口の歴史ある回転扉をくぐり、ホテルをあとにしたのだった。
ドトールコーヒーで時間調整をして、1番線ホームへの階段を駆け上がった。
ピンクの花柄のワンピースを着た彼女は、ホームのジューススタンドの近くでフルーツジュースを飲んでいた。
電車に乗り込み、品川に向かった。
品川プリンスホテルの横の、アクアパークという水族館に私達は入った。
幻想的なライティングで、クラゲが美しかった。
私達はイルカのショーが行われるという、円形の巨大な水槽のあるホールへ向かった。
ベンチに座り、望遠レンズをリュックから取り出し、カメラにセットした。
彼女も同じく、である。
イルカの撮影は難しかった。
水面からいつ飛び出すかわからない。
オートフォーカスを動体撮影モードにし、シャッタースピードを上げた。
うまく撮れなかった時もそれはまたそれで盛り上がった。
水族館をあとにし、私達は横浜へと向かった。
山下公園を散歩し、大桟橋に停泊中の日本最大の客船、飛鳥Ⅱを眺めた。
もちろん写真も撮る。
中華街で肉まんを買い、麻婆豆腐を食べた。
麻婆豆腐はべらぼうに辛く、汗だくになって食べていた私を彼女はケラケラ笑った。
夕方になり、山下公園に戻り、港が見えるベンチに座った。
飛鳥Ⅱが出港し、大きく美しい船体がゆっくり横浜ベイブリッジを通過している。
私は彼女に付き合って欲しいと言った。
彼女は大きく頷いた。
私は舞い上がり、山下公園の目の前の老舗ホテル、ニューグランドの高級なバーに入った。
格調高いソファやテーブルでまとめられ、雰囲気があった。
カクテルを飲み、中庭を散歩した。
中庭のスポットライトに照らされた彼女は美しく、女神のように見えた。
そして彼女は私を見つめて言った。
「生クリームがたくさん乗ったパンケーキが食べたい」
と…
私も甘いものを体に入れたかった。
私達は急ぎ足でニューグランドの入り口の歴史ある回転扉をくぐり、ホテルをあとにしたのだった。
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