婚活のサラリーマン

NAOTA

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その時私は、カフェでコーヒーを飲んでいた

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その時私は、カフェでコーヒーを飲んでいた。

婚活パーティーが始まる1時間前には、婚活会場に到着していた。

まぁコーヒーでも飲んで気持ちを整えようと、早めに出かけたのではあるが…。

エレベーターを昇り、会場のあるビルの4階に着いた。

エレベーターホールを出て奥に進んでいくと、受付のカウンターがあり、その前に男女が数名並んでいた。

受付の女性が一人一人の名前、免許証や保険証で、身分証の確認をしていた。

その時の空気感は今でも覚えているが、今すぐにでも帰りたくなった。


私はここで何をしているのだ?


そうこうしているうちに、私の受付の順番になった。

中に通されると、そこは一つの大きな部屋になっていて、対面で座ることができる机と椅子が置いてあった。

男性が手前側の列に座り、女性が奥の列に座っている。
私が初めて参加した婚活パーティーは、一人と2~3分話をして、男性が席を移動し、多くの人と話しができるシステムで、2~3回フリータイムと名付けられた、気に入った人と自由に話せる時間が設けられていた。

私が席に着くと、机の上にはプロフィールカードという、自己紹介の際に使用するカードが置いてあった。

自分名前や年齢、趣味や結婚への考えや思いを書く欄があった。

短過ぎるとやる気がないと思われそうだし、長過ぎるのもくどいかと、一応あれやこれやと考えて記入してみた。

私がプロフィールカードを記入していると、私の目の前の席に女性が座った。


とてつもない緊張感である。


軽く会釈をして、またプロフィールカードにとりかかったが、全て記入してしまっていた。

もう書くところがないので、時間を潰すために何度も見返した。


そして


婚活パーティーが始まった…。
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