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君がいる今 16話
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―アキラー
入学して新太が鈍感だったことはいやほどわかった。
あいつにどうやって自分が南ちゃんのことが好きかってことをわかってもらうか…
ほんとに難しそうだ。
それかもう南ちゃんを後押しするしかないか…
今日は、もうすぐ行われる文化祭のクラスでやることについて話すらしい。
担任の三上は昨日のホームルームでやりたいことを考えておくようにって言ってた。
俺は、前に読んだ漫画に出てきた文化祭みたいに喫茶店とかいいな~なんて考えたりしたけど、何をテーマにするか思いつかない。
ホストカフェとかもいいかもな!!
俺の美貌で女性客が増えると思うし。
「何1人でニヤニヤしてんの?気持ちわるぅ~」
休み時間に文化祭について考えていると、美稀ちゃんが話しかけてきた。
美稀ちゃんの隣には、南ちゃんもいる。
「ん?俺メインのホストカフェとかいいな~って!女性客集まるぞ~」
「何それ!?きもっ!」
「きもっ!」
「そういう2人は、何か考えてるの?」
そう言うと、2人は顔を見合わせた。
笑いながら、また俺のほうを見た。
「メイドあ~んど」
「執事喫茶!!」
息ぴったりな2人は分けて自分たちが考えたものを言った。
執事じゃなくてホストのほうがいいと思うけどな~
「あっ!絶対今、ホストのほうがいいと思った!!」
珍しく、南ちゃんの感が鋭かった。
「別に~思ってないよ~」
「いーっや、南の言う通り絶対思ったね!だいたい、ホストって年齢的に却下されるでしょ!」
「確かに…」
こうやってせっかく考えた俺の案はあっけなく消えてった。
まぁ、考えてみれば年齢的にやばいな。
あはは…
話し合いでは、演劇やダンス、喫茶店、その中でもやる具体的な内容を提案する人が多く、思っていたよりもたくさん案が出ていた。
中には、具体的な内容まで考えている子もいた。
けど、結構「メイドあんど執事喫茶」が人気でこのクラスは喫茶店に決まりそうだ。
「よし!みんな賛同しているみたいだし、萩野目と柏木が考えてきた喫茶店でいいな」
「あ、あの…」
三上が、まとめようとすると、南ちゃんが、手を挙げた。
「どうした、柏木?」
「さーちゃんの考えてた話の世界観を教室に取り入れてみてもいいかなって思ったんですけど…」
南ちゃんが、さーちゃんと呼んでいる月川桜子ちゃんは、ぱっつん前髪とロングヘアが特徴で、どちらかというと静かな女の子だ。南ちゃんとみきちゃんと話が合い、よく3人で話している。
「た、例えば、みんな12星座や動物とかになりつつ、メイドや執事の仕事をするとか…」
南ちゃんは自信なさげではあったが、具体的に演劇の内容を考えていた桜子ちゃんの案を自分たちの案に組み込んで桜子ちゃんの案を生かそうとしている。
元々の桜子ちゃんの案は、12星座や動物、非現実の生き物などが出てくるオリジナルの演劇だった。
俺的には別に悪い案ではないと思うが、話の中に悪魔が出てきたからびっくりした。
俺のこと知られてる…とかではないはず。
「それでもいいね!私、服のデザイン考えるの好きだから、みんながなりたいものに合わせてメイド服と燕尾服のデザイン考えるよ!全員同じじゃちょっとつまんないし!」
美稀ちゃんが、自信なさげな南ちゃんを見て、賛成した。
悪魔の案があるのが気ががりだけど、流れ的に、俺も…
「俺もその案にさんせーい!!」
「じゃあ、柏木と萩野目、月川、スーザンを中心に進めてもらおもうかな」
「はぁ?俺も!?」
俺が、賛成したことで、三上が、意味の分からない事を言い始めた。
「あぁ。なんなら、お前か萩野目がリーダーになってもいいぞ。柏木と月川はあまりみんなに指示を送れるタイプじゃないし」
そう言われてみればそうだけど、俺がリーダーになったりでもしたら、クラス壊れるぞって思った。
実際は、そこまでチャラ男じゃないけど、表向きはゴリゴリのチャラ男だ。
そんな俺の指示をみんなが聞いてくれるわけがない。
「先生、アキラしそうにないので、私しますよ!元々、「メイドあんど執事喫茶」考えたの私だし」
「でも大丈夫か?話聞いてるとクラス全員分の服のデザイン考えそうな勢いだったが…」
「大丈夫ですよ。無理な時は助け呼びますし、デザインも簡単なものにしますので」
「そうか、なら萩野目に任せよう。みんな萩野目たちを中心に動くように!スーザンもしっかり話し合いに参加しろよ!」
「あーい」
俺が三上に適当な返事をして、文化祭の話は終わった。
めんどくさいことになった。
とりあえず、あそこで美稀ちゃんが、リーダーを引き受けてくれて助かった。
待てよ、もしかしたら、いい感じの案を出せば、南ちゃんと新太をくっつけるきっかけを作ることができるかもしれない。
ならこれはこれで、結果オーライってやつか。
放課後、いつものように部室に向かう。
すると後ろから誰かが走ってこっちに向かってくる音がした。
気になって振り返ると、南ちゃん、美稀ちゃんそれと…
「うわぁ、南ちゃん、美稀ちゃんそれに桜子ちゃんまで!?どうしたの?なんか話し合いあったっけ?」
「いや、今日はまだだよ~ほ~っら!さーちゃん!!」
「あ…えっと…アキラくん改めてよろしくね」
桜子ちゃんは少しもじもじしながら俺に話しかけてきた。
「よ、よろしく」
その感じに、珍しく俺は普段通りの返しが出来なかった。
「よかったら、明日から教室の飾りつけ一緒に考えない?」
「いいね~それ!部活サボれるし~」
「ちゃんと遅れて行きなさい!!」
「げっ!!」
マネージャーでもある、南ちゃんに怒られてしまった。
ほんと、他のマネージャーと違って、真面目なんだから…
「真面目なマネージャーがこう言ってるから、顧問に放課後遅れるって伝えとくね!」
「うん!」
桜子ちゃんは、頬を赤く染めながら、返事をした。
その姿を見てニヤニヤしながら、美稀ちゃんは、桜子ちゃんの近くに行った。
「じゃあ、私たちは帰るね!南部活頑張って!」
「うんっ!ありがと!!」
3人は別れを告げ、美稀ちゃんと桜子ちゃんは帰っていった。
俺が呼び止められた理由…
俺は誰かさんみたいに鈍感じゃないから、だいたい状況が理解できた。
あぁ、多分そうなんだろうなって。
「ねぇ、」
少し前を歩きながら、一緒に部活に向かう南ちゃんが、振り返って話しかけてきた。
「アキラくんならさっきの状況分かったと思うから言うけど、さーちゃんとっっても良い子なんだからね!!いつも女子とイチャイチャしているアキラくんには、もったいないくらい良い子なんだから、ありがたく思わないと!」
この発言からして、おそらく俺の予想は、当たっているみたいだな。
まさか、いつも静かなタイプのあの子がね…
ってそれより、
「その言い方、ひどくな~い?」
「だってそうじゃん、いつも女子とばかりいるんだもん!」
「まぁ、そうだけど…他に言い方ない?」
「ない!!」
「うそ~ん」
いつもの俺のチャラさからしたら、こんな言われ方しても仕方がない。
ふと後ろを見ると同じく部活に向かう新太が歩いているのが見えた。
その姿を見て良いことを思いついた。
「南ちゃん!」
「ん?」
俺は南ちゃんの顎をクイッと持ちあげた。
「え??」
「新太よりも俺にしとけば?」
「…」
突然の俺の行動に南ちゃんは、困惑している。
とその時。
「何してんだよ!!」
「いってぇ」
「新太くん!?」
期待通り、新太が俺たちの前に現れた。と同時に頬を殴られた。
ここまでの行動に出たんだから、今現在の自分の気持ちに気付くのも時間の問題だろう。
「女子口説くなら,いつも一緒にいるような奴らにしろよ!柏木さんのことは口説かなくてもいいだろ!」
「別に口説いてたわけじゃないよ~あらたきゅ~ん!!ってか、なんで南ちゃんはダメなの?」
「そ、それは…」
俺は、新太の気持ちがハッキリするように、悪魔本来の自分に戻った気がした。
俺の発言で、困っているやつ見るのきもちぃ~。
久しぶりの感覚だ。
さぁ、この行動に新太はどう答えるかな?
「新太くん!私は大丈夫だから、ここにいるよりも早く部活に行こっ!」
って、え?南ちゃん?
「でも、こいつが」
「遅れて、先生や先輩に怒られたらまずいでしょ?ね、行こ」
「分かったよ」
2人は、部室のほうへ向かった。
く、くそ~なんか楽しかったし、新太の気持ちハッキリする機会だったかもしれないのにな~。
変な空気になって、2人が部活に向かう後ろ姿を見ていると、南ちゃんは一度だけ振り返った。その顔は、少し悲しげな表情だった。
前よりも印象悪くなったかな。
けど、もう1人は、なんだかんだいい感じに火がついたようだな。
このまま上手くいけば、南ちゃんの未来はよくなる。
そして、俺の未来も…
入学して新太が鈍感だったことはいやほどわかった。
あいつにどうやって自分が南ちゃんのことが好きかってことをわかってもらうか…
ほんとに難しそうだ。
それかもう南ちゃんを後押しするしかないか…
今日は、もうすぐ行われる文化祭のクラスでやることについて話すらしい。
担任の三上は昨日のホームルームでやりたいことを考えておくようにって言ってた。
俺は、前に読んだ漫画に出てきた文化祭みたいに喫茶店とかいいな~なんて考えたりしたけど、何をテーマにするか思いつかない。
ホストカフェとかもいいかもな!!
俺の美貌で女性客が増えると思うし。
「何1人でニヤニヤしてんの?気持ちわるぅ~」
休み時間に文化祭について考えていると、美稀ちゃんが話しかけてきた。
美稀ちゃんの隣には、南ちゃんもいる。
「ん?俺メインのホストカフェとかいいな~って!女性客集まるぞ~」
「何それ!?きもっ!」
「きもっ!」
「そういう2人は、何か考えてるの?」
そう言うと、2人は顔を見合わせた。
笑いながら、また俺のほうを見た。
「メイドあ~んど」
「執事喫茶!!」
息ぴったりな2人は分けて自分たちが考えたものを言った。
執事じゃなくてホストのほうがいいと思うけどな~
「あっ!絶対今、ホストのほうがいいと思った!!」
珍しく、南ちゃんの感が鋭かった。
「別に~思ってないよ~」
「いーっや、南の言う通り絶対思ったね!だいたい、ホストって年齢的に却下されるでしょ!」
「確かに…」
こうやってせっかく考えた俺の案はあっけなく消えてった。
まぁ、考えてみれば年齢的にやばいな。
あはは…
話し合いでは、演劇やダンス、喫茶店、その中でもやる具体的な内容を提案する人が多く、思っていたよりもたくさん案が出ていた。
中には、具体的な内容まで考えている子もいた。
けど、結構「メイドあんど執事喫茶」が人気でこのクラスは喫茶店に決まりそうだ。
「よし!みんな賛同しているみたいだし、萩野目と柏木が考えてきた喫茶店でいいな」
「あ、あの…」
三上が、まとめようとすると、南ちゃんが、手を挙げた。
「どうした、柏木?」
「さーちゃんの考えてた話の世界観を教室に取り入れてみてもいいかなって思ったんですけど…」
南ちゃんが、さーちゃんと呼んでいる月川桜子ちゃんは、ぱっつん前髪とロングヘアが特徴で、どちらかというと静かな女の子だ。南ちゃんとみきちゃんと話が合い、よく3人で話している。
「た、例えば、みんな12星座や動物とかになりつつ、メイドや執事の仕事をするとか…」
南ちゃんは自信なさげではあったが、具体的に演劇の内容を考えていた桜子ちゃんの案を自分たちの案に組み込んで桜子ちゃんの案を生かそうとしている。
元々の桜子ちゃんの案は、12星座や動物、非現実の生き物などが出てくるオリジナルの演劇だった。
俺的には別に悪い案ではないと思うが、話の中に悪魔が出てきたからびっくりした。
俺のこと知られてる…とかではないはず。
「それでもいいね!私、服のデザイン考えるの好きだから、みんながなりたいものに合わせてメイド服と燕尾服のデザイン考えるよ!全員同じじゃちょっとつまんないし!」
美稀ちゃんが、自信なさげな南ちゃんを見て、賛成した。
悪魔の案があるのが気ががりだけど、流れ的に、俺も…
「俺もその案にさんせーい!!」
「じゃあ、柏木と萩野目、月川、スーザンを中心に進めてもらおもうかな」
「はぁ?俺も!?」
俺が、賛成したことで、三上が、意味の分からない事を言い始めた。
「あぁ。なんなら、お前か萩野目がリーダーになってもいいぞ。柏木と月川はあまりみんなに指示を送れるタイプじゃないし」
そう言われてみればそうだけど、俺がリーダーになったりでもしたら、クラス壊れるぞって思った。
実際は、そこまでチャラ男じゃないけど、表向きはゴリゴリのチャラ男だ。
そんな俺の指示をみんなが聞いてくれるわけがない。
「先生、アキラしそうにないので、私しますよ!元々、「メイドあんど執事喫茶」考えたの私だし」
「でも大丈夫か?話聞いてるとクラス全員分の服のデザイン考えそうな勢いだったが…」
「大丈夫ですよ。無理な時は助け呼びますし、デザインも簡単なものにしますので」
「そうか、なら萩野目に任せよう。みんな萩野目たちを中心に動くように!スーザンもしっかり話し合いに参加しろよ!」
「あーい」
俺が三上に適当な返事をして、文化祭の話は終わった。
めんどくさいことになった。
とりあえず、あそこで美稀ちゃんが、リーダーを引き受けてくれて助かった。
待てよ、もしかしたら、いい感じの案を出せば、南ちゃんと新太をくっつけるきっかけを作ることができるかもしれない。
ならこれはこれで、結果オーライってやつか。
放課後、いつものように部室に向かう。
すると後ろから誰かが走ってこっちに向かってくる音がした。
気になって振り返ると、南ちゃん、美稀ちゃんそれと…
「うわぁ、南ちゃん、美稀ちゃんそれに桜子ちゃんまで!?どうしたの?なんか話し合いあったっけ?」
「いや、今日はまだだよ~ほ~っら!さーちゃん!!」
「あ…えっと…アキラくん改めてよろしくね」
桜子ちゃんは少しもじもじしながら俺に話しかけてきた。
「よ、よろしく」
その感じに、珍しく俺は普段通りの返しが出来なかった。
「よかったら、明日から教室の飾りつけ一緒に考えない?」
「いいね~それ!部活サボれるし~」
「ちゃんと遅れて行きなさい!!」
「げっ!!」
マネージャーでもある、南ちゃんに怒られてしまった。
ほんと、他のマネージャーと違って、真面目なんだから…
「真面目なマネージャーがこう言ってるから、顧問に放課後遅れるって伝えとくね!」
「うん!」
桜子ちゃんは、頬を赤く染めながら、返事をした。
その姿を見てニヤニヤしながら、美稀ちゃんは、桜子ちゃんの近くに行った。
「じゃあ、私たちは帰るね!南部活頑張って!」
「うんっ!ありがと!!」
3人は別れを告げ、美稀ちゃんと桜子ちゃんは帰っていった。
俺が呼び止められた理由…
俺は誰かさんみたいに鈍感じゃないから、だいたい状況が理解できた。
あぁ、多分そうなんだろうなって。
「ねぇ、」
少し前を歩きながら、一緒に部活に向かう南ちゃんが、振り返って話しかけてきた。
「アキラくんならさっきの状況分かったと思うから言うけど、さーちゃんとっっても良い子なんだからね!!いつも女子とイチャイチャしているアキラくんには、もったいないくらい良い子なんだから、ありがたく思わないと!」
この発言からして、おそらく俺の予想は、当たっているみたいだな。
まさか、いつも静かなタイプのあの子がね…
ってそれより、
「その言い方、ひどくな~い?」
「だってそうじゃん、いつも女子とばかりいるんだもん!」
「まぁ、そうだけど…他に言い方ない?」
「ない!!」
「うそ~ん」
いつもの俺のチャラさからしたら、こんな言われ方しても仕方がない。
ふと後ろを見ると同じく部活に向かう新太が歩いているのが見えた。
その姿を見て良いことを思いついた。
「南ちゃん!」
「ん?」
俺は南ちゃんの顎をクイッと持ちあげた。
「え??」
「新太よりも俺にしとけば?」
「…」
突然の俺の行動に南ちゃんは、困惑している。
とその時。
「何してんだよ!!」
「いってぇ」
「新太くん!?」
期待通り、新太が俺たちの前に現れた。と同時に頬を殴られた。
ここまでの行動に出たんだから、今現在の自分の気持ちに気付くのも時間の問題だろう。
「女子口説くなら,いつも一緒にいるような奴らにしろよ!柏木さんのことは口説かなくてもいいだろ!」
「別に口説いてたわけじゃないよ~あらたきゅ~ん!!ってか、なんで南ちゃんはダメなの?」
「そ、それは…」
俺は、新太の気持ちがハッキリするように、悪魔本来の自分に戻った気がした。
俺の発言で、困っているやつ見るのきもちぃ~。
久しぶりの感覚だ。
さぁ、この行動に新太はどう答えるかな?
「新太くん!私は大丈夫だから、ここにいるよりも早く部活に行こっ!」
って、え?南ちゃん?
「でも、こいつが」
「遅れて、先生や先輩に怒られたらまずいでしょ?ね、行こ」
「分かったよ」
2人は、部室のほうへ向かった。
く、くそ~なんか楽しかったし、新太の気持ちハッキリする機会だったかもしれないのにな~。
変な空気になって、2人が部活に向かう後ろ姿を見ていると、南ちゃんは一度だけ振り返った。その顔は、少し悲しげな表情だった。
前よりも印象悪くなったかな。
けど、もう1人は、なんだかんだいい感じに火がついたようだな。
このまま上手くいけば、南ちゃんの未来はよくなる。
そして、俺の未来も…
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