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第四章
美咲の危機
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「帰るぞ美咲!!」
怒鳴る父親に対し美咲は
「何度も言わせないで、私帰らないって言ってるでしょ!?」
ギクシャクする美咲と父親、俊二はただ見守る事しか出来なかった。
「いい加減にしなさい!!そんな事許すわけないだろ!!」
更に怒鳴り散らす父親。すると美咲はカバンの中に手を入れ何かを探し始めた。そして取りだしたのは、工作用のカッターナイフだった。美咲はカッターを自分の手首に向け父親を脅した。
「どうしても、帰らせるって言うなら私ここで死ぬわ!!どうせ私は家族なんかに愛されてないのよ。私を愛してくれるのはこの人だけだもん!!」
自分の思いをぶつけながら、手首を切ろうとする美咲。それを見た父親はとうとう堪忍袋の緒が切れたのか美咲の元へ行き、美咲の手を掴みながら拳を作り美咲を殴ろうとした。その姿を見た俊二は咄嗟に父親の手を掴み制止した。
「やめてください。あなた、自分が何をしようとしてるのかわかってるんですか?」
俊二は父親に問いただした。すると父親は
「君には関係ないだろ!!さっさと帰りなさい!!これは俺と美咲の問題なんだ!!」
俊二にまで怒鳴る父親、俊二もその言葉に対し言い返した。
「確かに僕には関係ないです!!ですが、どうして美咲さんが帰りたくないのか、あなたわかってないでしょ!?あなたはいつも自分第一に考えて美咲さんの気持ちを分かろうとしてないからじゃないんですか?今もそうやって手を出そうとするから美咲さんも帰りたくないんじゃないのですか!?なんでもっと美咲さんの気持ちを分かろうとしないんですか!?なんでもっと美咲さんに寄り添ってあげられないんですか!?あなたそれでも父親なんですか!?」
「親にもなった事ないくせに偉そうな事言うんじゃない!!だいたい君、生意気なんだよ!!美咲の何をわかってるって言うんだね!?」
「確かに僕も美咲さんの事何も分かってないですよ!!でも僕は美咲さんから色々家族の話聞いているからこそ、こうやってあなたのしようとしてる事を止めてるんですよ!!」
激しく言い争う俊二と父親、美咲はその姿を見て、思わず涙を流し、所持していたカッターナイフを落としてしまった。
だがその言葉は美咲の父親には届かなかった。
「何と言おうとおまえには関係ないだろ?ほらさっさと帰れよ。」
この一言に僕は余計に腹が立った。
「いい加減にしてくださいよ!!あなたなんで美咲さんがここまでするか、どうして自傷行為をしようとしているのか本気でわかってるんですか!?」
「わからないしわかりたくもないね。」
食い下がらない父親に僕は美咲の気持ちを伝えるのであった。
怒鳴る父親に対し美咲は
「何度も言わせないで、私帰らないって言ってるでしょ!?」
ギクシャクする美咲と父親、俊二はただ見守る事しか出来なかった。
「いい加減にしなさい!!そんな事許すわけないだろ!!」
更に怒鳴り散らす父親。すると美咲はカバンの中に手を入れ何かを探し始めた。そして取りだしたのは、工作用のカッターナイフだった。美咲はカッターを自分の手首に向け父親を脅した。
「どうしても、帰らせるって言うなら私ここで死ぬわ!!どうせ私は家族なんかに愛されてないのよ。私を愛してくれるのはこの人だけだもん!!」
自分の思いをぶつけながら、手首を切ろうとする美咲。それを見た父親はとうとう堪忍袋の緒が切れたのか美咲の元へ行き、美咲の手を掴みながら拳を作り美咲を殴ろうとした。その姿を見た俊二は咄嗟に父親の手を掴み制止した。
「やめてください。あなた、自分が何をしようとしてるのかわかってるんですか?」
俊二は父親に問いただした。すると父親は
「君には関係ないだろ!!さっさと帰りなさい!!これは俺と美咲の問題なんだ!!」
俊二にまで怒鳴る父親、俊二もその言葉に対し言い返した。
「確かに僕には関係ないです!!ですが、どうして美咲さんが帰りたくないのか、あなたわかってないでしょ!?あなたはいつも自分第一に考えて美咲さんの気持ちを分かろうとしてないからじゃないんですか?今もそうやって手を出そうとするから美咲さんも帰りたくないんじゃないのですか!?なんでもっと美咲さんの気持ちを分かろうとしないんですか!?なんでもっと美咲さんに寄り添ってあげられないんですか!?あなたそれでも父親なんですか!?」
「親にもなった事ないくせに偉そうな事言うんじゃない!!だいたい君、生意気なんだよ!!美咲の何をわかってるって言うんだね!?」
「確かに僕も美咲さんの事何も分かってないですよ!!でも僕は美咲さんから色々家族の話聞いているからこそ、こうやってあなたのしようとしてる事を止めてるんですよ!!」
激しく言い争う俊二と父親、美咲はその姿を見て、思わず涙を流し、所持していたカッターナイフを落としてしまった。
だがその言葉は美咲の父親には届かなかった。
「何と言おうとおまえには関係ないだろ?ほらさっさと帰れよ。」
この一言に僕は余計に腹が立った。
「いい加減にしてくださいよ!!あなたなんで美咲さんがここまでするか、どうして自傷行為をしようとしているのか本気でわかってるんですか!?」
「わからないしわかりたくもないね。」
食い下がらない父親に僕は美咲の気持ちを伝えるのであった。
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