36 / 36
後記:著者から皆様への感謝をこめて
ご覧いただきありがとうございます。
しおりを挟む
まずは、最終頁までご覧いただいたこと、心より感謝申し上げます。著者のkotoです。以後お見知りおきを。
さて、事実上の処女作でございます「久遠の海へ―最期の戦線―」は、前項にて終了となります。初めて書いたものですから、多々至らぬ点があったことと思います。
私は大学時代に部活動で映画を作っておりました。脚本なども一部手がけましたが、今回のような小説は初めてです。
映画では映像が場面を説明してくれますが、文字となると表現がとても難しく、うまく説明しきれない場面がありました。それでも完結まで書き続けられたのは日々のアクセス数が増え、読者の方が待っているということからだと思います。
ここで少し裏話をしたいと思います。本作の題名「久遠の海へ」という名前ですが、これには当初、とても深い意味がありました。
久遠というのは「遠い過去や未来」、「永遠」などの意味があります。書き始めた当初のシナリオは、満州に展開する日本軍がソ連軍に押され、朝鮮半島南部で防衛戦を築き玉砕するという話でした。これは、満州や朝鮮半島の民間人を本土に帰すためでした。
久遠というのは、彼ら非戦闘員が満州、朝鮮半島、そして日本海をわたって本土へ帰還するまでの時間がまるで永遠に続くかのように感じたことから名づけてました。元々の主人公の名前が“尾久利”だったのは、“送り”という漢字を変えた結果です。
しかし、実際書き始めると全くの別物となってましたね……泣。
そこで、大幅にシナリオも変更となりました。朝鮮半島での局地防衛線。千島列島の上陸阻止戦。終戦後の本土をめぐる戦い。当初は全く予想していない展開でした。
一方で、ルーズベルトの終戦までの存命は予定通りです。これは、続編として朝鮮戦争時に日ソが衝突することや、ソ連崩壊時に日本で統一戦争が生じることを考えての事です。もちろん、また変わるかもしれませんが(笑)
最後に、続編についてです。頭の中ではしっかりと進んでおりますが、実際に文字に書きだすとなればまだです。本作は文字数にして3万4千文字程度ですが、販売されている文庫などは軽く10万文字以上あるそうです。プロの方は本当にすごいですね!
続編では、第1次極東危機と呼ばれる日ソの紛争を描こうと思います。もちろん、架空戦記です。実際には北海道は侵攻されてませんからね。
最後になりましたが、ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました。もしよければ次作もぜひご覧いただければ幸いに存じます。
それでは、失礼します。
さて、事実上の処女作でございます「久遠の海へ―最期の戦線―」は、前項にて終了となります。初めて書いたものですから、多々至らぬ点があったことと思います。
私は大学時代に部活動で映画を作っておりました。脚本なども一部手がけましたが、今回のような小説は初めてです。
映画では映像が場面を説明してくれますが、文字となると表現がとても難しく、うまく説明しきれない場面がありました。それでも完結まで書き続けられたのは日々のアクセス数が増え、読者の方が待っているということからだと思います。
ここで少し裏話をしたいと思います。本作の題名「久遠の海へ」という名前ですが、これには当初、とても深い意味がありました。
久遠というのは「遠い過去や未来」、「永遠」などの意味があります。書き始めた当初のシナリオは、満州に展開する日本軍がソ連軍に押され、朝鮮半島南部で防衛戦を築き玉砕するという話でした。これは、満州や朝鮮半島の民間人を本土に帰すためでした。
久遠というのは、彼ら非戦闘員が満州、朝鮮半島、そして日本海をわたって本土へ帰還するまでの時間がまるで永遠に続くかのように感じたことから名づけてました。元々の主人公の名前が“尾久利”だったのは、“送り”という漢字を変えた結果です。
しかし、実際書き始めると全くの別物となってましたね……泣。
そこで、大幅にシナリオも変更となりました。朝鮮半島での局地防衛線。千島列島の上陸阻止戦。終戦後の本土をめぐる戦い。当初は全く予想していない展開でした。
一方で、ルーズベルトの終戦までの存命は予定通りです。これは、続編として朝鮮戦争時に日ソが衝突することや、ソ連崩壊時に日本で統一戦争が生じることを考えての事です。もちろん、また変わるかもしれませんが(笑)
最後に、続編についてです。頭の中ではしっかりと進んでおりますが、実際に文字に書きだすとなればまだです。本作は文字数にして3万4千文字程度ですが、販売されている文庫などは軽く10万文字以上あるそうです。プロの方は本当にすごいですね!
続編では、第1次極東危機と呼ばれる日ソの紛争を描こうと思います。もちろん、架空戦記です。実際には北海道は侵攻されてませんからね。
最後になりましたが、ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました。もしよければ次作もぜひご覧いただければ幸いに存じます。
それでは、失礼します。
1
お気に入りに追加
11
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
久遠の海へ 再び陽が昇るとき
koto
歴史・時代
第2次世界大戦を敗戦という形で終えた日本。満州、朝鮮半島、樺太、千島列島、そして北部北海道を失った日本は、GHQによる民主化の下、急速に左派化していく。
朝鮮半島に火花が散る中、民主主義の下、大規模な労働運動が展開される日本。
GHQは日本の治安維持のため、日本政府と共に民主主義者への弾圧を始めたのだ。
俗に言う第1次極東危機。物語は平和主義・民主化を進めたGHQが、みずからそれを崩壊させる激動の時代、それに振り回された日本人の苦悩から始まる。
本書は前作「久遠の海へ 最期の戦線」の続編となっております。
前作をご覧いただけると、より一層理解度が進むと思われますので、ぜひご覧ください。

キャサリンのマーマレード
空原海
歴史・時代
ヘンリーはその日、初めてマーマレードなるデザートを食べた。
それは兄アーサーの妃キャサリンが、彼女の生国スペインから、イングランドへと持ち込んだレシピだった。
のちに6人の妻を娶り、そのうち2人の妻を処刑し、己によく仕えた忠臣も邪魔になれば処刑しまくったイングランド王ヘンリー8世が、まだ第2王子に過ぎず、兄嫁キャサリンに憧憬を抱いていた頃のお話です。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
神楽
モモん
ファンタジー
前世を引きずるような転生って、実際にはちょっと考えづらいと思うんですよね。
知識だけを引き継いだ転生と……、身体は女性で、心は男性。
つまり、今でいうトランスジェンダーってヤツですね。
時代背景は西暦800年頃で、和洋折衷のイメージですか。
中国では楊貴妃の時代で、西洋ではローマ帝国の頃。
日本は奈良時代。平城京の頃ですね。
奈良の大仏が建立され、蝦夷討伐や万葉集が編纂された時代になります。
まあ、架空の世界ですので、史実は関係ないですけどね。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

【完結】風天の虎 ――車丹波、北の関ヶ原
糸冬
歴史・時代
車丹波守斯忠。「猛虎」の諱で知られる戦国武将である。
慶長五年(一六〇〇年)二月、徳川家康が上杉征伐に向けて策動する中、斯忠は反徳川派の急先鋒として、主君・佐竹義宣から追放の憂き目に遭う。
しかし一念発起した斯忠は、異母弟にして養子の車善七郎と共に数百の手勢を集めて会津に乗り込み、上杉家の筆頭家老・直江兼続が指揮する「組外衆」に加わり働くことになる。
目指すは徳川家康の首級ただ一つ。
しかし、その思いとは裏腹に、最初に与えられた役目は神指城の普請場での土運びであった……。
その名と生き様から、「国民的映画の主人公のモデル」とも噂される男が身を投じた、「もう一つの関ヶ原」の物語。
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる