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八月
夏休みの秘密.2
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一段階、音が左右の壁から立体的に響いて、はっきりと大きく聞こえてくるようになった。
スクリーンの映像がぼんやりと光を帯びて、初めはそれが少しだけ眩しくて、CMや注意喚起を経て慣れる。
ああ、これから映画が始まるのだと確信させられる。
この瞬間が、瑠璃は好きだ。
いつも人の輪から一歩引いた枠外に立つ自分が、音響やストーリーによって、強制的に映画の中に引き込まれていく感覚は他では味わえない。
頭を揺らすほどの壮大なBGMや効果音。視界いっぱいに広がる劇的なドラマ。まるでその世界に身体を包まれて攫われているようで。
時折感じる、身体の穴という穴から水が通り抜けていってしまう、胸が梳くような気持ちを、映画を見ている時だけは感じない。それどころか絶えず水が注がれて満たし続け、感情の穴を瑠璃に気づかせない。
だから、映画館が好き。
ピアノのもの悲しい旋律が糸をこよるようにぽろんぽろんと耳に入ってくる。途中からいくつか和音が重なって、映画のプロローグがはじまった。
瑠璃の脳裏に、映画館の入り口に掲示されていたポスターのキャッチコピーがよぎった。
――貴方の心に、私の居場所はあるか。
少し前に封切りになったベストセラーが原作の実写映画。
確か聴覚がだんだんと衰えていくピアノ調律師と、新進気鋭の若い天才学生ピアニストとそれを取り巻く人々の群像劇だった。
劇中で流れる有名作曲家が手掛けたピアノが主役のオリジナルサウンドトラックが話題を呼んでいるらしい。登場人物によってテーマ曲が作られていて、彼らのその時々の心情に沿った変奏が見事だとメディアで取り上げられていた。
初めは穏やかだった日常のテーマ曲が、ピアノ調律師の聴覚の衰えと共に、短調へと転じ、低音が増え、雨を吸った衣のように身体に纏わりつく重たいメロディーへ変わる。
対してピアニストの音楽はいつも明瞭で軽やかだった。スタッカートが跳ねて、からっと晴れた夏の日の南国の風みたいに自由だった。
鼓膜を震わせる曲に瑠璃は身体の芯から浸る。
ピアニストと調律師。年は離れていたが、二人はとても仲の良い相棒とも、戦友ともいえるような親しい関係だった。
ピアニストの家のグランドピアノを調律するのは、いつも調律師だった。
ピアニストの幼い頃から、彼の奏でる音に惹かれた。誰よりもピアニストを敬愛し、賞賛し、鼓舞し、一番傍で彼を支えた。
妻も子もない調律師の願いは、彼の音に死ぬ間際まで耳を傾けていることだったという。
しかしピアニストが高校生になって、これから本格的に花開くという時期に、聴覚に異常が見つかった。
医者には完全に聞こえなくなるまで、残り一年だと宣告される。
二人は悲嘆に明け暮れたが、たとえ調律師の聴覚がなくなり、その職を辞することとなっても、自分たちの友情は決して変わらないことを約束した。
美しい物語への始まりかと思われた。
だが、実際には谷底に向かって転げ落ちていくような破滅と苦しみの始まりだった。
十数年、ピアニストのためだけに人生を捧げてきた調律師はそれ以外の生き方を己に見出すことができなかった。
自分にとっての一番美しいものはもう決まっていた。
自分にとっての一番大事なものはもう決まっていた。
調律師にはそれ以外、何も要らなかったのに、今更全部捨てろというのはあまりにも残酷な話だった。
新しい若い調律師を呼ばれ、仕事の引継ぎをする際には、屈辱と惨めさで舌を噛み切って自死したくなった。
皮膚がめくれ上がるような痛みを常に胸の内に抱えた。
だのに、ピアニストはそんな自分を置いて、どんどん先へと人生を進めて行く。
著名なピアノ講師に師事し、コンクールやコンサートに向けて音を磨く日々。
徐々に彼の音が調律師には聞こえなくなるのと比例するように、ピアニストの音を知る人間と賞賛は増えていった。
それを目にするたび、ブリキのロボットが壊れるように、自分の身体がままならなくなっていく様と比べ、調律師は自身を呪った。
今まで、誰よりも互いを信頼できる居場所を共有していた二人は、徐々に自分とは正反対の地獄を隣に置くことになる。
ずっと二人を繋いでいたはずの絆が、端から氷を割っていくように丁寧に壊れていくのだ。
ああ。やっぱいいな。音と一緒に心臓が脈打っているのが自分でもわかる。
瑠璃はスクリーンを見つめながら、満足感を得ていた。
映画の何から何までが、瑠璃の感覚を刺激し、臨場感が瑠璃の凪いだ心に風と波をもたらしていた。
真夜中の午前二時。自分を気にかけて会いに来たピアニストに、調律師は慟哭する。
『お前に何がわかる? ……なにがわかるって言うんだ! いや、言うな。わかるはずがない。わかるはずがないのだから。……私の中から、音が……あれだけ聞いていたお前の音が、無くなっていくんだ! 片時も離さずいたお前の音なのに。私の……私のすべてだったというのに! もはやお前といるのも、お前の顔を見るのも私にとっては耐え難い苦痛になってしまった。だから……これは死だ。私はもう死んだのだ! お前のことさえも受け入れられない身体になったのだ! だから、もう放っておいてくれ!』
ビリビリと場内に電流が走ったかと思うほどの、身体を引き裂くような叫び。
瑠璃も苦虫を噛み潰したような顔になる。
死とは、いったい何を指すのか。
例えば、医療系ドラマでよくあるのが、寝た切りで延命だけを施された患者は、親しい人間にとって、生きているといえるのかどうか。
調律師にとって、『生きる』とはピアニストの音を聞き、ピアニストが望む鍵盤を作って、ピアニストが輝くための舞台を整えることだった。
まさに影武者のような、ひたむきで健気な人生。
輝かんばかりのものではないが、そんな人生を調律師は愛していた。
それさえあれば、他には何もいらなかった。
だから調律師にとって、その人生が閉ざされたのは死も同然で。
聴覚が無くなるまでの時間は、ピアニストの音を聞ける猶予ではなく、すでに死んだことをゆっくり突きつけられていく拷問だった。
音を聞くたび、調律師は気づく。
前まで理解できたエッジの違いがわからない。前まで感じられていた表現がわからない。前まで想像できていた場面がわからない。
気づくたびに、彼は小さな死を嵐の中で風刃に切りつけられるかのごとく、何度も何度も味わっているのだ。
それは一体いかほどの苦痛か。
瑠璃には欠片ほどもきっと理解できまい。
ちらと、隣を見て、瑠璃はわずかに動揺した。
――あ。
見たことのない、奏の顔を見てしまった。
思わず背もたれから背が浮いた。
「…………」
スクリーンの中の調律師と同じ表情をしていた。
それはすなわち、彼と同じゆっくりとゆっくりと時間をかけて自分の死を突きつけられる人間の顔。
「……」
奏はこちらに気づいてはいなかった。
それ以上は見ていられなくて、瑠璃はそのまま再びスクリーンへ目を向けた。
この映画を見たかったのだ、と奏が言っていた理由がわかった気がする。
奏は調律師に自身を重ねて共感しているのだ。
調律師が抱えた苦痛と奏が抱えている苦痛を照らし合わせて、スクリーンの中に溶かし込んでいる。どろりとした絵の具を水に薄めるみたいに、自分の苦痛を薄めようとしていた。
瑠璃は目を伏せた。長い睫毛がかかって影ができる。
奏の中には何か苦しみがある。
それがこの前に見せた、家に帰りたくなさげな態度に付随するものなのかどうかはわからないけれども、確かに学生の十七歳の両肩には重たい何かが、奏にはあるのだ。
その事実がしこりのように頭の片隅に残っていた。
スクリーンの映像がぼんやりと光を帯びて、初めはそれが少しだけ眩しくて、CMや注意喚起を経て慣れる。
ああ、これから映画が始まるのだと確信させられる。
この瞬間が、瑠璃は好きだ。
いつも人の輪から一歩引いた枠外に立つ自分が、音響やストーリーによって、強制的に映画の中に引き込まれていく感覚は他では味わえない。
頭を揺らすほどの壮大なBGMや効果音。視界いっぱいに広がる劇的なドラマ。まるでその世界に身体を包まれて攫われているようで。
時折感じる、身体の穴という穴から水が通り抜けていってしまう、胸が梳くような気持ちを、映画を見ている時だけは感じない。それどころか絶えず水が注がれて満たし続け、感情の穴を瑠璃に気づかせない。
だから、映画館が好き。
ピアノのもの悲しい旋律が糸をこよるようにぽろんぽろんと耳に入ってくる。途中からいくつか和音が重なって、映画のプロローグがはじまった。
瑠璃の脳裏に、映画館の入り口に掲示されていたポスターのキャッチコピーがよぎった。
――貴方の心に、私の居場所はあるか。
少し前に封切りになったベストセラーが原作の実写映画。
確か聴覚がだんだんと衰えていくピアノ調律師と、新進気鋭の若い天才学生ピアニストとそれを取り巻く人々の群像劇だった。
劇中で流れる有名作曲家が手掛けたピアノが主役のオリジナルサウンドトラックが話題を呼んでいるらしい。登場人物によってテーマ曲が作られていて、彼らのその時々の心情に沿った変奏が見事だとメディアで取り上げられていた。
初めは穏やかだった日常のテーマ曲が、ピアノ調律師の聴覚の衰えと共に、短調へと転じ、低音が増え、雨を吸った衣のように身体に纏わりつく重たいメロディーへ変わる。
対してピアニストの音楽はいつも明瞭で軽やかだった。スタッカートが跳ねて、からっと晴れた夏の日の南国の風みたいに自由だった。
鼓膜を震わせる曲に瑠璃は身体の芯から浸る。
ピアニストと調律師。年は離れていたが、二人はとても仲の良い相棒とも、戦友ともいえるような親しい関係だった。
ピアニストの家のグランドピアノを調律するのは、いつも調律師だった。
ピアニストの幼い頃から、彼の奏でる音に惹かれた。誰よりもピアニストを敬愛し、賞賛し、鼓舞し、一番傍で彼を支えた。
妻も子もない調律師の願いは、彼の音に死ぬ間際まで耳を傾けていることだったという。
しかしピアニストが高校生になって、これから本格的に花開くという時期に、聴覚に異常が見つかった。
医者には完全に聞こえなくなるまで、残り一年だと宣告される。
二人は悲嘆に明け暮れたが、たとえ調律師の聴覚がなくなり、その職を辞することとなっても、自分たちの友情は決して変わらないことを約束した。
美しい物語への始まりかと思われた。
だが、実際には谷底に向かって転げ落ちていくような破滅と苦しみの始まりだった。
十数年、ピアニストのためだけに人生を捧げてきた調律師はそれ以外の生き方を己に見出すことができなかった。
自分にとっての一番美しいものはもう決まっていた。
自分にとっての一番大事なものはもう決まっていた。
調律師にはそれ以外、何も要らなかったのに、今更全部捨てろというのはあまりにも残酷な話だった。
新しい若い調律師を呼ばれ、仕事の引継ぎをする際には、屈辱と惨めさで舌を噛み切って自死したくなった。
皮膚がめくれ上がるような痛みを常に胸の内に抱えた。
だのに、ピアニストはそんな自分を置いて、どんどん先へと人生を進めて行く。
著名なピアノ講師に師事し、コンクールやコンサートに向けて音を磨く日々。
徐々に彼の音が調律師には聞こえなくなるのと比例するように、ピアニストの音を知る人間と賞賛は増えていった。
それを目にするたび、ブリキのロボットが壊れるように、自分の身体がままならなくなっていく様と比べ、調律師は自身を呪った。
今まで、誰よりも互いを信頼できる居場所を共有していた二人は、徐々に自分とは正反対の地獄を隣に置くことになる。
ずっと二人を繋いでいたはずの絆が、端から氷を割っていくように丁寧に壊れていくのだ。
ああ。やっぱいいな。音と一緒に心臓が脈打っているのが自分でもわかる。
瑠璃はスクリーンを見つめながら、満足感を得ていた。
映画の何から何までが、瑠璃の感覚を刺激し、臨場感が瑠璃の凪いだ心に風と波をもたらしていた。
真夜中の午前二時。自分を気にかけて会いに来たピアニストに、調律師は慟哭する。
『お前に何がわかる? ……なにがわかるって言うんだ! いや、言うな。わかるはずがない。わかるはずがないのだから。……私の中から、音が……あれだけ聞いていたお前の音が、無くなっていくんだ! 片時も離さずいたお前の音なのに。私の……私のすべてだったというのに! もはやお前といるのも、お前の顔を見るのも私にとっては耐え難い苦痛になってしまった。だから……これは死だ。私はもう死んだのだ! お前のことさえも受け入れられない身体になったのだ! だから、もう放っておいてくれ!』
ビリビリと場内に電流が走ったかと思うほどの、身体を引き裂くような叫び。
瑠璃も苦虫を噛み潰したような顔になる。
死とは、いったい何を指すのか。
例えば、医療系ドラマでよくあるのが、寝た切りで延命だけを施された患者は、親しい人間にとって、生きているといえるのかどうか。
調律師にとって、『生きる』とはピアニストの音を聞き、ピアニストが望む鍵盤を作って、ピアニストが輝くための舞台を整えることだった。
まさに影武者のような、ひたむきで健気な人生。
輝かんばかりのものではないが、そんな人生を調律師は愛していた。
それさえあれば、他には何もいらなかった。
だから調律師にとって、その人生が閉ざされたのは死も同然で。
聴覚が無くなるまでの時間は、ピアニストの音を聞ける猶予ではなく、すでに死んだことをゆっくり突きつけられていく拷問だった。
音を聞くたび、調律師は気づく。
前まで理解できたエッジの違いがわからない。前まで感じられていた表現がわからない。前まで想像できていた場面がわからない。
気づくたびに、彼は小さな死を嵐の中で風刃に切りつけられるかのごとく、何度も何度も味わっているのだ。
それは一体いかほどの苦痛か。
瑠璃には欠片ほどもきっと理解できまい。
ちらと、隣を見て、瑠璃はわずかに動揺した。
――あ。
見たことのない、奏の顔を見てしまった。
思わず背もたれから背が浮いた。
「…………」
スクリーンの中の調律師と同じ表情をしていた。
それはすなわち、彼と同じゆっくりとゆっくりと時間をかけて自分の死を突きつけられる人間の顔。
「……」
奏はこちらに気づいてはいなかった。
それ以上は見ていられなくて、瑠璃はそのまま再びスクリーンへ目を向けた。
この映画を見たかったのだ、と奏が言っていた理由がわかった気がする。
奏は調律師に自身を重ねて共感しているのだ。
調律師が抱えた苦痛と奏が抱えている苦痛を照らし合わせて、スクリーンの中に溶かし込んでいる。どろりとした絵の具を水に薄めるみたいに、自分の苦痛を薄めようとしていた。
瑠璃は目を伏せた。長い睫毛がかかって影ができる。
奏の中には何か苦しみがある。
それがこの前に見せた、家に帰りたくなさげな態度に付随するものなのかどうかはわからないけれども、確かに学生の十七歳の両肩には重たい何かが、奏にはあるのだ。
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