精霊の森に魅入られて

丸井竹

文字の大きさ
上 下
44 / 71

44.森に拒まれた女

しおりを挟む
岩ベリー酒の販売が開始されたのは、収入が激減する冬の始めだった。
ゼインに出資してもらい、アルノは町に小さな店を出した。
その管理責任をハンナとその夫であるビリーに任せた。

クレンとカーラはまだ学校に通っており、十分な時間が取れなかったからだ。

ロタ村の人たちも従業員として店に入った。
酒の味を知ってもらうために、村の郷土料理を提供し、そこに岩ベリー酒を添えることにしたのだ。

アルノは新たな借金に頭を悩ませたが、とにかく自分の仕事に集中することにした。
クシールは、アルノが仕事から逃げられなくなると、この事態を歓迎し、ゼインは食堂を開いてはどうかと、さらなる出資を打診した。

馬車馬のように死ぬまでこき使われるのだと思ったが、アルノは覚悟を決めた。
仕事が嫌で家出したこともあったが、心底辞めなくて良かったと思った。

クレンとカーラを上の学校に行かせないかといった話もあり、この仕事にしがみつかないわけにはいかなかった。

今にも雪が降り出しそうな灰色の空の下、アルノは森に入った。
その日、アルノは初めてこの仕事で、どうにもできない壁にぶつかった。

マカの実が見つけられなかったのだ。
一日マカの実が見つからなければ、契約師の適正は無いと見なされ、その道は閉ざされる。

ついにこの日が来たのだと、アルノは呆然と夜の森の中で立ち尽くした。

欲深い行いは契約師の資格を失わせる。
商売を始め、子供を引き取り、城まで建てた。
故郷を捨てた人たちのために、村を復活させようとしている。

こんなに欲深い人間になってしまっては、もう契約師の仕事は出来ないのかもしれない。
途方にくれ、アルノは倒木の上に座り込んだ。

こうなると、森の中で命を繋ぐことさえ難しくなる。

絶望と悲しみに打ちひしがれそうになったが、すぐに怒りがやってきた。

「だいたい、どうして私が村の人たちの世話をしてやらないといけないのよ。育ててもらった覚えも助けてもらった覚えもないのに。城を建てたのはニルドのためだし、そのために、仕方なく人を雇っただけよ。
それなのに、後から後から、厄介ごとがやってきて、好きで背負い込んだわけじゃないのに。
こんなことなら、無意味な妄想の世界で死ぬまで生き続けてやるんだった。
だいたいゼインは……私を愛しているのかしら……」

口に出した途端、アルノはしまったと思った。
好きだと言われたことはあるが、愛しているとは言われたことはない。
そのもやもやした気持ちから必死に目を逸らしてきたのに、自分でその疑問を引っ張り出してしまった。

「聖騎士様で、顔も良いし、体の相性も良いし……」

ゼインとの夜を思い出し、アルノはにやけ顔になった。
淫らな妄想に逃げてしまえば、この問題はうやむやになる。

もちろん、妄想の中に登場する人物は、既にニルドからゼインに変わっている。
やはり実際に触ることが出来る男を題材にした方が、妄想の中も盛り上がる。

理不尽な性行為を強いられてきたゼインは、その鬱憤を晴らすように乱暴になる時がある。
その残忍さを受け入れている瞬間が、アルノは一番好きだった。
ゼインの心を体ごと抱きしめているような気持になったからだ。

だけど、それが愛なのか、それとも救えなかった自分の子供時代と重ね合わせ、ゼインの心を慰めようとしているのか、その答はわからない。

体を重ねるだけであれば、刹那的な快感を貪っている気持ちになるが、心を抱きしめている感覚は、またそれとは違う気持ち良さがある。

心の隙間が埋まっていくようで、愛があるのではないかと錯覚しそうになる。

ニルドもイライザ姫とうまくいっている時は、愛を感じたのだろうかと考え、急いでその浮かんできた疑問を振り払った。
もう終わったことではあっても、失恋の傷を抉るようなものだ。

気を紛らわせるように立ち上がり、真っ暗な森を慎重に歩きだす。

「でも、もし契約師ではなくなったら……ゼインは私と一緒にいてくれるのかな……」

あるいは、他の契約師の世話人として連れて行かれてしまうかもしれない。
契約師でなくなれば、あの雪狼とも会えなくなる気がする。

こんな不確かな才能の上に成り立つ仕事に執着する意味があるのか、わからなくなる。
努力して身に着けた技術も、精霊に見放された途端に、無意味なものになる。

「岩ベリーのお酒のお店が軌道に乗らなかったら、それこそおしまいね。欲深い私にはもう、契約師の資格がないのね……」

なんとなく、ほっとしている自分に気づき、アルノはまた座れる場所を探した。
丁度よく、切り株を見つけて腰を下ろす。

「こうなると、森を出られるかどうかもわからないじゃない」

どこを見ても真っ暗で、星も見えない。
いつもはなんとなく歩いていれば、行きたい場所に到着していたのだ。

精霊に祈るべきかと考え、今更のことだとアルノは断念した。
精霊も祈りの言葉も信じたことがない。
押し付けられた仕事を続けてきただけだ。

と、誰かに呼ばれたような気がして顔をあげた。

「アルノ!」

闇の中に、ランタンの灯りがちらりと見えた。
その光が、少しずつ近づいてくる。

「アルノ!」

声も徐々に近くなる。

「ニルド?」

ランタンを頭の位置まで掲げ、ニルドが目を細め、こちらに向かってくる。
ニルドから見たら、灯りを持たないアルノのいる辺りは真っ暗だ。

「ここよ」

仕方なく声を出すと、ニルドがすぐに駆け寄ってきた。
暗闇の中で、転ばずにアルノの傍にやってきたニルドを見て、アルノはふっと微笑んだ。
子供の頃は森が二人の遊び場だった。
転ばずに木立の中を駆け抜けた記憶がニルドの身体にも染みついているのだ。

「君の声が聞こえた気がしたんだ。初めてだな。見回りの時に君に会えるなんて。君は森に入ると、絶対に誰にも見つけられなくなる」

「そうなのね。私にはわからないけど……。もう私は特別じゃなくなったのよ」

「そうなのか?君はいつだって特別だ。俺にとっても、この場所にとっても、それにクレンとカーラにとっても」

頭の痛い問題が一気に押し寄せ、アルノは小さくため息をついた。
力を失ったとしても、クレンとカーラのことだけでも守らなければならない。

「どうした?あの木の洞に向かっていたのか?」

その場所を知っているのはゼインとニルドだけだ。

「すごく昔のことなのに、場所を覚えているの?あれから行ったことがあった?」

なんとも形容しがたい曖昧な表情で、ニルドは肩をすくめた。

「どうだったかな……」

ニルドの態度に妙な不自然さを感じたが、アルノはとにかく移動しようとニルドの腕を取って立ち上がった。

「家に帰るから送ってくれる?」

マカの実を見つけられないアルノに、今夜出来ることはない。
初めての頼まれごとに、ニルドは一瞬面食らったが、すぐに頷いた。

「あ、ああ……」

先に立って歩きだしたニルドの後ろをついていきながら、アルノはこれからどうしようかと考えた。
ゼインに真っ先に相談するべきだとは思うが、マカの実を見つけられなくなったと知った途端、ゼインがアルノに別れを切り出す恐れだってある。

弟子をとり、仕事を教えることは出来るが、そんな道が本当に残されているかもわからない。

と、何かが聞こえたような気がして足を止めた。
数歩先を進んでいたニルドが、アルノの止まった気配に気づいて振り返る。

「アルノ?」

「何か……聞こえる」

「なんだ?」

初めて感じる胸騒ぎに、アルノは暗闇を振り返った。

何も見えないはずなのに、一点に引き寄せられる。
神経を研ぎすませ、アルノは闇の中を勢いよく走り出した。

音が聞こえているのか、それとも心に直接語り掛けてくるような、誰かの思念なのか、それとも単なる気のせいなのか、アルノにも何が自分を突き動かしているのか、さっぱりわからない。
それなのに、急き立てられているかのように足は迷いなく前に進み続ける。

岩にも倒木にもぶつからず、アルノは息をつく間も惜しんで走り続けた。

と、不意に視界が開けた。
月明りがまっすぐに降り注ぐその開けた場所に、小さな滝つぼが現れた。
低い崖のひび割れから染み出した水が滝となり、そこに流れ落ちている。

アルノの立っている位置はその崖の上だった。

滝つぼに繋がる川の岸辺に、黒い人影がうずくまり、何かを押さえ込んでいる。
きらりとその手元が光った。

その瞬間、アルノは崖の上から飛び下りていた。
刃物を振り上げた正体不明の黒い人影に、飛びかかるなんて正気の沙汰じゃない。

そう思った時にはもう遅かった。
全身に痛みがあったが、アルノは見事に黒い人影の上に着地し、その動きを押さえ込もうともみあっていた。

「な!なんだ!この女!」

男の声がして耳元に燃えるような熱が走った。
刃物を持つ男の手首を両手で掴み、なんとか体から遠ざける。

「アルノ!」

ニルドの声がしたが、それは滝の音に混ざり込み、かきけされそうなほど遠くにある。

「ゼイン!」

これもまた、第六感のようなものでその気配を察し、アルノが叫んだ。
すぐ近くで草が鳴る音がした。
飛び出してきた何かが、アルノにのしかかっていた黒い人影を突き飛ばした。

地面に転がったアルノは、岩のような固い場所にぶつかり、一瞬呼吸を止めたが、すぐに起き上がろうと手を地面についた。
その時、川に落ちかけている袋に気が付いた。
もぞもぞと中で何かが動いている。

這うように近づき、袋を引き寄せ胸の中に抱え込む。

「ぐああああ」

凄まじい絶叫が聞こえ、黒い液体が飛んできた。
その血生臭さに、アルノはすぐに逃げようと動いたが、足に走った激痛にうずくまる。

「うっ」

地面に着いた手が、血だまりの中に浸かり、ずるりと滑った。

それが敵の血であればいいが、もし味方のものであれば、アルノの命も風前の灯火だ。
次に降りかかってくるものが冷徹な刃なのか、それとも救いの手なのか、確かめようと顔をあげる。

煌めく刀身から血を払った男が、近づいてきてアルノに手を差し出した。

「大丈夫か?」

「ゼイン……?」

背後に月を背負っているため、その顔は黒い影となり全く見えないが、その声は確かにゼインのものだった。

「アルノ!」

崖を滑り降りる音がして、ニルドの声も迫る。

ほっとして、アルノは胸に抱いた袋を開けた。
白い子犬がひょこんと月明りの中に顔を出した。
抱き上げ、その形を確かめる。

銀色の毛をした雪狼に見えるが、夜であるため、それが白か銀かわからない。

「雪狼か?」

ゼインが傍に来てしゃがみこむ。
子狼がクーンと鼻を鳴らした。

「さっきの人は?」

ゼインが岸辺に転がった生首を顎でさした。
恨めしそうな目がぎらりと川面に反射する月明りのように光っている。

「契約師を殺しに来たわけじゃないのね……」

「どうかな……。精霊の森には守護獣と呼ばれる人を襲わない獣がいる。その守護獣が消えると、その森や山からはマカの実がとれなくなると言われる。
契約師を殺すより、そっちを奪う方が簡単だと考えたのかもしれない」

ニルドが水を跳ね上げ小川を渡ってくると、すぐにランタンをかざし、死体を調べ始める。

「応援を呼びます」

強く発せられたニルドの言葉に、ゼインも立ち上がった。

「今夜、山を下りてきた者は一人残らず拘束だ。手向かう者は殺して構わない。明日の朝、俺が調べにおりる」

村人に扮して逃げ出そうとする者がいるかもしれない。

「わかりました」

所属は違っても、ゼインの階級の方が上であり、さらに精霊の森では教会の権限の方が強い。
ニルドが去ると、ゼインは再びアルノの傍らにしゃがみこんだ。

「アルノ?大丈夫か?」

子供の雪狼を胸に抱き、アルノはゼインの手を取って立ち上がろうとした。

「痛いっ!」

そこでようやく、アルノは自分の足の異変にはっきりと気が付いた。
苦痛に呻くアルノを、ゼインが子供の雪狼ごと抱き上げた。

「今日のところは帰ろう。いいな?」

契約師はマカの実を見つけたら、宣誓液を作り終えるまで森を出られない。
ゼインはアルノが意地を張って、森から出たがらないのではないかと危惧したが、心配は無用だった。

マカの実は見つけられなかったのだ。
その事を隠したまま、アルノは小さく頷いた。

しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。

五月ふう
恋愛
 リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。 「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」  今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。 「そう……。」  マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。    明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。  リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。 「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」  ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。 「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」 「ちっ……」  ポールは顔をしかめて舌打ちをした。   「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」  ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。 だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。 二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。 「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...