精霊の森に魅入られて

丸井竹

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23.切り離された世界

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町の門に向かっていたニルドは、手前の市場で衣類を買い求めているゼインを見つけ駆け寄った。

「ゼイン様!アルノの迎えですか?」

何も知らず、能天気に近づいてくるニルドをちらりと見て、ゼインは冷酷な目を光らせた。
いつもの穏やかな表情を隠し、幾分険しい表情をニルドに向ける。

「ニルド」

その鋭い声の響きに、ニルドは反射的に姿勢を正した。
騎士団で厳しい訓練を積んできたニルドには、その声だけで取るべき態度がわかったのだ。

「はい、ゼイン様」

緊張した面持ちで足を止めたニルドに、ゼインは顎でこちらにこいと合図をした。

そのまま市場を横切り、門を抜ける。
ニルドは少し不安な面持ちで、後ろをついていく。

ゼインは山の方には向かわず、門を迂回して外壁ぞいの細道に入った。
そして足を止め、ついてきたニルドを振り返る。

「ニルド、なぜアルノを町まで送っていかなかった?」

ニルドは面食らったように目を瞬かせる。
町の門まで一緒に来たのだから、ニルドの認識ではちゃんと送ってきたつもりだった。
まさか、アルノが戻っていないのだろうかと、ニルドは心配になった。

婚約者の目を盗み、他の男とアルノが会う約束をしていたことは、ゼインに明かすことは出来ない。

「え……いえ、彼女とはここで別れました。俺は酒場で待っている友人たちに彼女が来たことを知らせたくて、先に……」

ニルドの胸元が強く引っ張られ、ゼインの顔が近づいた。

「ここは町の外だ。中じゃない。女性を送るなら、最後まで責任を持て」

「そ、それはどういうことですか?彼女はどこです?まさか、会えていないのですか?」

嫌な予感がして、ニルドは胸ぐらをつかまれたまま、ゼインに必死に問いかける。

「彼女は無事だ。この先の道で待たせている。今から彼女と合流するが、君は来なくて良い。それから、彼女の荷物を置いてきてしまった。取って来てくれないか?」

ゼインがさっとニルドの胸元から手を放す。

「も、もちろんです。どこに取りに行けば?」

耳元に口を近づけ、ゼインはささやくようにその場所を告げた。
驚いたニルドは、その声を聞き逃すまいと息さえも止めた。

「見つけたら、必ず私に届けてくれ」

最後に、ゼインはそう告げると、ノーラ山の方角に歩き出す。
ニルドはすぐにゼインに背を向け、反対方向に走り出した。

道を逸れ、雑木林に入り斜面を登り始める。

すぐにゼインに教えられた目印が前方に現れた。




――


全裸にマント一枚という姿で、岩陰に隠れていたアルノは、近づいてくる人影に怯え、顔をひっこめた。

「アルノ」

その声にほっとして、顔をあげる。
山道を駆け上がってきたゼインが、すばやく手にしていた包みを岩陰に差し出した。

奪うようにそれを受け取り、アルノは震える手でゼインが買ってきた衣服を身に着けた。
ゼインは背中を向け、周囲を見張る。

「ね、ねえ、さっき門のところに……ニルドが見えたの……。あの……」

「城建設の手伝いを希望するロタ村の元住人達が、今日山に入るそうだ。それを君に知らせに来たということだったから、私が君に伝えると言って帰ってもらった。大丈夫、君の身に起きたことは話していない」

「良かった……。知られたくないし、今日は誰にも会いたくないの……」

「誰が来ても今日はクシールが対応する」

着替えを終えたアルノの上からマントを巻き付け、ゼインはひゅっと口笛を吹いた。
木立の向こうから足の短い馬が現れる。

手綱を掴み、馬にひらりとまたがると、アルノを引き上げる。

「早く……お風呂に入りたい」

「わかっている」

同じような経験をしたことがあると示唆するゼインの言葉に、アルノはなんとなく決まりが悪くなり、マントの中に顔を隠した。
ゼインがアルノよりずっと酷い目に合ってきたことはわかっているが、だからと言って、アルノが今日受けた衝撃がやわらぐはずもないし、恐怖が鎮まるわけもない。

自分が乗り越えられたから、誰もがそうできるとは限らない。
だけど、それを口にすれば、我儘な甘えた子供だと言われてしまうのだ。

胸元の布地を両手でしっかりと掴み、ゼインの胸に震える背中をぴたりとつける。

「アルノ」

振り返るべきかわからず上を向く。
ゼインの形の良い顎が頭上にあり、ゼインはアルノの頭越しに真っすぐに前を見ている。

視線を合わせる必要はなさそうだと見て、アルノも前を向いた。

「……何?」

「君は私達側の人間であり、村の人たちとは違う。当たり前に家族がいて、生まれた家があり、故郷がある。そんな人たちと同じようには生きられない。
君が彼らを羨ましく思っても、どれだけ憧れても、彼らが生まれながらに持っているものは、絶対に手に入らないものだ。
他人の人生を生きられないように、君は自分に与えられた道を生きるしかない」

「契約師の道を?」

「俺は聖騎士の道を、クシールは僧侶から大神官への道、そして、俺達は家族や兄弟を持たない道を生きる。
俺達は血の繋がりではなく、契約や利害関係、積み上げてきた仲間意識で繋がる。
俺は君に雇われている身だが、友達だと話したはずだ。俺達は似ている。だから友人になることが可能だった。契約が切れても、俺とクシールの関係のように、君との関係も切れるものではないと信じている」

「そうね……友達だという意識は定着してきた気がする」

それなのに、ゼインの腕の中にいてもずっと体の震えが止まらない。
ゼインが片手を手綱から離し、アルノを後ろから抱きしめた。
自分のものではない強く固い男の腕の感触に、アルノは少しだけ体を強張らせが、それほど嫌な気はしなかった。

馬の蹄が砂利を踏む音と共に大きく揺れ、体が大きく沈みこむ。
悪路が少しばかり続き、また安定した道に出る。

「俺は、その先に進みたい。友人以上の関係だ」

手綱を器用に操り、馬を上手に歩かせながら、ゼインがまた話し出す。

「今日のことを……忘れさせてくれる?」

「すぐに忘れるさ。俺から言わせれば、まだ何もされていないのと同じ状態だ」

確かに、まだ純潔は守られている。
しかしもう、ニルドに捧げられる体ではなくなってしまったようにアルノは感じていた。

心を許していない男に体を触られた嫌悪感は残っている。
汚されてしまったという意識も消えないし、イアンが死んでも、前の自分と同じとは思えない。

大粒の涙が溢れた。

ニルドの婚約者に張り合えるような身ではないと思っていたが、まだ少しだけ、張り合っているつもりだったのだと気が付いた。

なぜ偽物の恋人に体をゆだねることが出来なかったのか。
それは、ニルドに傷者ではない、まだ他の男に触れられたことのないまっさらな体を奪って欲しいと思っていたからだ。

純潔を失わずに済んだにしろ、見知らぬ男に襲われた女は、貴族じゃなくても傷者扱いだ。
もうニルドに体を奪われたいと思う資格すら失った。

良い方に考えれば、今度こそ、もう望みはないのだと諦めることが出来る。

所詮、結ばれる運命ではなかったのだ。
生まれながらに持っている人と、持っていない人、その二つの世界は決して交わることがない。
ゼインの言葉を心で繰り返しながら、アルノはただ静かに泣いていた。




ゼインの指示により、木の家に飛び込んだニルドは、滑り台を下りたその先にあった光景を前に立ち尽くしていた。

この場所をゼインに告げられた時、ニルドはそれがどういう事なのか、考える前に行動していた。
道を逸れ、雑木林を登った先にある扉がついた木を見つけ、指示通りにそこに入った。

踏み込んだ直後、両足をとられたように仰向けに転び、そのまま体が滑り落ちた。
自身の状況を把握する間もなく、軽い衝撃と共に尻が地面に着地した。

さすがに罠だと思い、咄嗟に剣を構えたが、人の気配はなかった。
扉から伸びた滑り台は磨き上げられた金属で出来ており、一方通行だった。

届かない位置にある窓から、外の光が淡く差し込んでいる。

ニルドは改めてその部屋を観察した。
絨毯が敷かれ、寝台まである普通の部屋のようだが、そこには危険な気配があった。

床には服を切り裂いたような、布切れが散らばっている。
それらを踏み越え、壁際の暗がりに向かって歩き出すと、不意に見覚えのある鞄を発見した。

駆け寄り、中を確かめた。
毛糸の帽子の下に、ちゃんとニルドが渡した大金がそのまま残っていた。

なぜここに、アルノの鞄があるのか。
ここにきて、ニルドはその疑問を無視できなくなった。

胸が締め付けられ、目元が熱くなってくる。
片手で自分の口を覆った。

その手の上を熱い涙が伝い落ちていく。

別れ際のアルノの姿が蘇り、さらに苦しくなった。

散らばっている布の全てが、アルノが着ていた服をニルドに思い出させた。
地面に這いつくばり、ニルドは引き裂かれた布をかき集め、それをもとの形に直そうとした。

全身を覆う全ての布地がそこにあった。
服がこんなことになったということは、アルノは何も身に着けない状態になったということだ。
さらに、乱暴に引き裂かれているところを見れば、アルノが抵抗した上での行為だったことになる。

滑り台の丁度裏側に、何かが置かれている。
黒い男物のマントが、その上に雑にかけられていた。

震える手で、それに手をかけ、一気に剥ぎ取った。
ごろりと生首が転がり落ちてきた。
胴体はそこに物も言わず不気味に座り込んでいる。
ズボンを半ば下ろしかけた状態で、シャツも胸元まで開かれている。

ここで行われたことの全てが、手に取るようにニルドにも理解出来た。

ここに連れ込まれたアルノが、この男に襲われたのだ。
鞄の場所を知っていたということは、この男を殺したのはゼインに違いない。

胸元を掴んできたゼインの怒りの表情を思い出し、ニルドはその意図にも気が付いた。

ゼインがこの場所に鞄を取って来いと言ったのは、ニルドに罪の重さを知らしめるためだ。
ゼインの婚約者を町に送る役目をおろそかにしたのだと言いたかったのだ。

地面の血痕を調べ、ゼインはアルノが傷つけられていないか探ろうとした。

しかしさすがにそこまではっきりしたことはわからない。
なぜよく知らない男と二人きりにしてしまったのかと、自身に対する怒りが込み上げる。

門番たちからも見える範囲であり、人目もあれば何も起こらないと簡単に考えた。
だけど、場所を移動しようと言われ、少しぐらいならと人気のないところに足を踏み入れたとしたら、女性の身では逃げられない。

担がれて走り出されてしまえば、悲鳴もあげられないだろう。

ニルドは破れた服の残骸を全て回収し、自分のシャツに包むと、アルノの鞄を担ぎ、見つけた横穴に入った。
暗いその道は一方通行で、すぐに扉が現れた。

外に出ると、急いでそこを離れ、人目につかない茂みの中に潜り込んだ。
地面に鞘で穴を掘り、そこにアルノの破れた服を入れると火をつけた。

その上に、木切れを投げ込み、火を強める。
服の残骸が全部燃え尽きるまでニルドはそこにいた。

手の甲に、大粒の涙が落ちていることに気づき、ニルドは目元を拭った。
知り合いに見られたら、どうしたのかと聞かれることになる。
もちろん口を割ることはしないが、何かあったのではないかと勘繰られることになるかもしれない。

ふと、疑問が湧いた。
アルノを無事に送り届けられなかったニルドを咎めるために、ゼインがここに来させたのだと思ったが、果たしてそうだろうか。

婚約者がこんな目にあったことを知ったら、誰にも知られないように隠そうとするものではないだろうか。
例えニルドにだって、知られたくないはずだ。
アルノの名誉のためにも、一人で処理するべき問題だ。

ニルドにも秘密を共有し、アルノを守ってくれという意味だろうか。
明確な答えは、ゼインに聞かなければわからない。

どちらにしても、これはニルドが気を付けていれば防げたことだった。

炎に飲まれていく服の残骸を見つめながら、ニルドは込み上げる涙を飲み込んだ。

「アルノ……ごめん……。俺のせいだ……」

握りしめた拳の上に、また涙が落ちた。
無邪気に笑う子供時代のアルノの顔が頭に浮かんだが、その姿はすぐに消えてしまった。
鞭で打たれ泣いていたアルノの顔が浮かび、その顔が大人になった今の顔に重なる。

いくつになっても、アルノは守ってもらえないのだ。
濡れた顔を袖口で拭き、ニルドは燃えカスの上に、丁寧に土を被せた。




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