砂の地に囚われて

丸井竹

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23.預けられた身柄

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炎に包まれ、焼けていく街並みをアスタは王城の窓から見ていた。

パール国に侵攻してきたのは、東のオアシスにあるオド国の兵士達で、それを率いてきたのは火の王ガドルだった。
驚くべきことに、ガドル王は部下達と共に、砂の国を一つのっとり、自分たちの国にしてしまったのだ。

炎を使った攻撃を受け、頑強な外門が破壊され、街中に砂魚まで入ってきた。
砂魚は貴重な食料でもあるが、敵と共に入ってきたとなれば、狩っている暇もない。
強大な軍事力を誇るパール国であっても、敵が多すぎては手が回らない。

今度こそ、ハカスでさえも危ないかもしれないとアスタは密かに考えた。
そこにイハが入ってきた。

完全武装し、剣は鞘から抜いている。

「お母様、ここは危険です。移動しましょう」

「イハ……お願いがあるの」

扉の鍵をしめ、イハは隠し通路を使うためアスタの手を引っ張り、奥の部屋に向かう。
その手をアスタが引っ張り返した。

「待って、イハ。私を砂ラクダに乗せて外に出してちょうだい。砂魚だけでも外に追い出してしまえるから」

町を荒らしている砂魚は、水女の気配を探しているのだ。
アスタが外に出れば、それを追ってくる。

「お父様が許しません……」

「私を国の外に出せば、砂魚たちも外に出る。これ以上この国を破壊されないように、私を外に出してちょうだい。イハ、王になるのなら国を守ることを優先しなければ」

アスタのせいで人が死ねば、アスタを王妃にしたハカスや、アスタの息子であるイハが非難を受けることになるかもしれない。
砂魚に家を破壊され、家族を食べられた人たちが恨みに思えば、さらに敵を増やすことになる。
アスタは自ら扉に向かい、鍵を開けて外に出た。

「お母様!」

急いで追いかけたイハは、急に止まったアスタの背中にぶつかりそうになり、後ろに転ぶ。

「お母様?」

すぐに飛び起きたイハの前に、アスタが立ちふさがる。
その腕が、イハを隠すように横に伸びた。

アスタの腕の下から通路を覗いたイハが、全身を大きく震わせた。
ダヤを見た時とは異なる、まるで言葉の一切通じない未知の魔物を前にしているかのような恐怖が全身に走ったのだ。

それは、燃えるような赤髪の、残忍な顔をした異国の戦士であり、血のような赤い目は、地獄の底で燃える炉のように光っていた。

恐ろしいほどの殺気をまとい、返り血に濡れたその姿はまさに死そのものだった。
ぽたり、ぽたりと男の手にしている大剣の先から血が滴り、絨毯を黒く染めていく。

ここに辿り着く前に、幾多の命を奪って来たのか、想像に容易い。
現に、男の背後には死体らしき黒い点がどこまでも連なっている。

「アスターリア、ようやく会えたな」

おぞましいガドル王の声に、アスタは蒼白になったが、そこを動こうとはしなかった。

「なぜオルトナ国の王がここにいるの?さっさと国に戻っては?」

「それにはお前が必要だ」

なんとか前に出ようとするイハを背中と腕で押しとどめ、アスタが一歩前に出た。

「軍隊を引いて。この国から出て行って。それが一緒に行く条件よ。私はもう水の巫女ではない。この国の王妃になったの。国の利益のためにのみ行動する」

「なぜあの男を王にした?お前だろう?予言の巫女。俺を拒んで逃げ出した先で王を選ぶとは、ずいぶん馬鹿にしてくれたものだ」

その恐ろしいまでの殺気は膨れ上がり、ガドルの凶刃が迫る。
どう戦っても勝ち目はない。

アスタはひらりと短剣を引き抜き、躊躇いもなく自身の胸に突き立てた。

「お、お母様?」

攻撃を受けたわけでもないのに、血を流し崩れ落ちていく母親の体を支え、イハが驚きの声を上げる。
花が咲くように、アスタの胸元が赤く染まっていく。

しかしその傷は残念ながら浅かった。
短剣の切っ先が心臓に到達する前に、ガドルの手がアスタの手を上から握りしめ、短剣を心臓から遠ざけていた。

「は、放して!」

アスタの抵抗をものともせず、ガドルはやすやすとアスタの手から短剣を取り上げ、後ろに投げ飛ばした。
壁に当たった短剣は、転がっているいくつもの死体の合間に消えてしまう。

力を失っていくアスタの体を、ガドルが乱暴に肩に担ぎ上げる。
アスタの腕を掴んでいたイハは、簡単に投げ出され、廊下に倒れた。

「お母様を放せ!」

飛びかかろうとするイハの体を鋭い刃が襲う。

「やめて!」

廊下に置かれていた花瓶の水が飛び出し、ガドルの顔にかかった。
戦いに慣れ過ぎているガドルは、反射的に水の攻撃を防ごうと短剣の流れを変えた。

すぐにただの水と気づき、軌道修正するとイハを正面から切り裂いた。
気が削がれ、急所を外したことに腹を立て、ガドルは次の一撃で、イハの命を奪おうと剣を振り上げる。

その腕にアスタがしがみついた。

胸に傷を負っているアスタを乱暴に投げ出すわけにもいかず、ガドルは舌打ちをする。
そこに火の民らがかけつけた。

「王よ!お急ぎください!」

見張りを皆殺しにしてきたガドルだったが、王城にいる全てのパール国の兵士を殺し尽くしたわけではない。

他の兵士達に気づかれたのだ。
ガドルと火の民らは、一気に廊下を引き返す。

アスタは揺れ動くガドルの腕からなんとか頭を上げ、イハを探した。

イハは反対側から走ってきたハカスの兵士達に助けられ、自ら立ち上がっている。
傷は浅かったのだ。

イハの無事を見届け、アスタはぐったりと目を閉じた。
もう暴れて逃げ出す気力もなく、胸の痛みに耐えるばかりになっていた。


その日、砂魚の群れとガドル王とその部下達、それから砂の国オドの兵士達は、パール国の地上にある町の半分を破壊し、波が引くように退却した。
ハカスはすぐに外門の修復を命じ、傷を負った息子のもとに駆け付けた。



ガドル王とその部下達は、征服したオド国に戻っていた。

砂の民もまた、火の民と同じように強さを重視する。
圧倒的な力の差を見せつけたとガドルは自負していたが、砂の民は従順な種族ではなかった。

砂の地にはオルトナ国の強大さも残忍さも全く伝わっていない。
それどころか、過酷な環境下で生きている砂の民も、火の民らと同じぐらい残忍な種族だ。

彼らはパール国から引き揚げてきたガドル王に非難的な態度を示した。
砂の地に交渉するといった文化はない。
欲しければ奪う。それだけなのだ。

オド国の兵士達は、パール国から軍を引かせたことに反発し、なぜいまこそパール国を叩かないのかとガドル王に訴えた。
短絡的な思考に、ガドル王は悪態をついた。

「砂の地と外の世界を繋ぐことが出来れば、豊富な水と食料が手に入る。しかしその道のつなぎ方を知っているのはパール国の王か、あるいはアスタ、そして水の王のみだ。戦いが長引けば、水や食料を外から引っ張ってこられるあちら側に有利な状況になる。短期的に交渉を進める必要があるのだ」

ガドルにしては懇切丁寧な説明だったが、外の世界を見たことがない砂の民たちには理解しがたい話だった。

「とにかく、すぐに治癒師を呼べ。アスタの傷を治させ、交渉に備えなければならない」

人質が死んでは話しにならない。
治療を急がせる一方で、ガドルはパール国にさらなるゆさぶりをかけようと、作戦を練り始める。
最終的には忌々しい水の王、ダヤを呼びつけなければならない。アスタは二人の王を動かす切り札となる。

しかしのんびり考えている暇はなかった。
外の見張りをしていたハカスの部下が、切羽詰まった様子で飛び込んできた。

「オアシスの水が!地下に引いていきます!」

水を奪われては、この国にも留まれない。
舌打ちし、ガドルは立ち上がると状況を自身の目で確認するため部屋を出る。

そこにオド国の医術師が駆け付けた。

「治癒が必要な方はどちらに?」

大きなローブに身を包んだ男だったが、ガドルは一瞥さえしなかった。

「その部屋だ!死なせたらお前も処刑だ!」

背中を大きく丸めたずんぐりとした医術師は、恭しく頭を下げ部屋に入っていく。
医術師が中に入ると、見張りの兵士らが扉の前に立った。

通路に面した窓からは、消えていく水を前に慌てふためく人々の悲鳴が聞こえ始めていた。


アスタは苦痛の中にいた。
体が焼け付くように熱く、さらに胸の傷からの出血も止まっていない。
部屋に入ってきた医術師が素早く寝台に近づき、熱でうなされるアスタの服を脱がした。
その上に、懐から取り出した小瓶の水を灌ぐ。

じゅわりと泡が立ち、水は患部に染みこんだ。
同時に傷がみるみる消えていく。

苦痛が遠ざかり、アスタは驚いて目をあげた。

その瞬間、口元に強い匂いのする布を押し付けられる。
意識は急速に遠ざかり、アスタは再び目を閉ざした。


次に目を覚ました時、アスタは不思議な感覚に陥った。
初めて見る場所なのに、そこになぜか懐かしさを感じたのだ。

冷たい大理石の壁に囲まれた部屋には、水の中にいるかのように、湿った空気が満ちていた。
胸に手を当てると、いつの間にか胸の傷が消えている。

アスタは上半身を起こし、室内を見渡した。

寝台を除き、全ての調度品が壁際に寄せられている。
そのどれもが美しい装飾を施された一級品であり、飾られたランプには人魚の彫刻が掘られている。

床には空を映す水の色を連想させる青い絨毯が敷かれ、その延長線上にある白い扉には、水草をイメージした絵柄が金で描かれていた。

青と白と金で統一されたその部屋は、豪華でありながらその装飾は華美なものではなく、落ち着いた雰囲気に包まれている。

「ここは……」

前触れもなく扉が開いた。
侍女も部下も連れず、堂々とした風貌の男が部屋に入ってくる。

戦闘民族だと一目でわかる見事な体格に、軽めの装備を身に着け、巨大な剣を腰にぶら下げている。
まさに戦から戻ったばかりといった険しい表情で、まっすぐにアスタを見据える。

その獣のような鋭い視線を受けとめ、アスタは両手でシーツを握りしめた。

「ダヤ……。ここは……どこ?」

どんなふうに口をきいたらいいのかも、もうわからない。
溢れる涙を必死に飲み込み、アスタは目を伏せた。
ダヤは寝台から数歩離れたところで足を止めた。

「傷を治した。聖域の水は水の民にのみきく癒しの薬でもある。火の王ガドルとパール国ハカスがお前の身柄を欲している。
我が国はラバンド国と名を変え、他国と国境を接する国となる。
砂の檻に捨てられた同胞たちが帰国できるよう、ハカス王と交渉を行うつもりだ。
同時に、ガドル王には我が国と対等な同盟関係を結んでもらいたいと思っている。
お前を使えば砂の国と友好的な関係が築ける。そして、火の王には砂の檻から出してやるかわりに二度と侵略行為は行わないと約束してもらう。出来なければ、国を潰すしかない」

淡々と語られる言葉を、アスタは黙って聞いていた。
ダヤはアスタを交渉の材料として、ハカスに返すつもりなのだ。

砂の地で、ダヤと暮らした幸せな記憶が蘇りかけたが、アスタはその思い出をかきけした。
ダヤにとっては幸せな記憶ではないかもしれない。

アスタのせいでダヤは故郷から十年も引き離されることになったのだ。

望んでもいなかった水の王となり、押し付けられた運命を生きることになった。
まだ、ダヤのために何か出来ることがあるだろうかとアスタは考えた。

「私は……交渉の材料になるかしら……。ハカス王は……私を奴隷としか思っていないはず」

「既に話し合いに応じると返事がきている」

「そう……」

溢れた涙がぽろりと掛け布の上に落ちる。

「オルトナ国にはもう新しい王が誕生している。そこにガドルを戻せば、ラバンド国の後ろ盾を持つ王が勝利を収めることになる。俺と交渉しないわけにはいかないだろう」

「面倒なことに巻き込んでしまって、ごめんなさい」

「交渉が終わるまで、ここに留まってもらう」

断固とした声の響きに、アスタは黙って頷いた。
用は済んだとばかりに、ダヤはそのままアスタを振り返ることなく部屋を出て行った。


アスタは同じ姿勢のまま寝台に座っていた。
しばらくして、再び扉が開いた。

アスタがのろのろと顔をあげると、そこに懐かしい水の民らが並んでいた。

金色の髪に空を映したような青い瞳、それから透けるような白い肌。
ダヤの傍に堂々といられる女達をちらりと見て、アスタは視線を背けた。
この中の誰かが、もうダヤと寝ているかもしれない。
だとしても、アスタには何も言えない。

一人の女性が前に出た。

「アスターリア……。王に世話をするように言われたから来たけれども。あなたに従う気はないわ。あなたのせいで多くの同胞が命を落とした。予言の巫女であれば、もっと早く水の民を王に出来たはずよ」

ガドル王はダヤが水の王になったと知った途端、もう用済みになったとしてオルトナ国にいた他の水の巫女たちを砂の檻に捨て始めた。
アスタが火の王のもとにいた時も、予言の巫女がガドルを王に任命しないのであれば、巫女を一人ずつ殺すと脅し、まさにそうしてきた。
アスタがさっさとガドルを水の王にすれば確かに巫女は死なずに済んだ。

アスタはそうしたことを恨みに思われているのだと思ったが、女達の本心はそこではなかった。
王の傍にいるというのに、ダヤは絶対にアスタ以外の女に関心を示さない。
ダヤ王の傍にはべりたい女達にとって、アスタは邪魔な存在だった。

しかし誰一人、アスタより愛される自信があるわけではない。
女達はそんな暗い嫉妬の炎を抱き、アスタを羨んでいたのだ。

アスタは目元の涙を拭い、その非難がましい視線に正面から向き合った。

「火の王のもとで王を選べとでもいうの?そんなことをすれば水の民の自由は永遠に失われ、いつか滅びてしまう。それにガドルを王にすれば、用なしになった巫女はすぐに殺されたかもしれない。私はそうなる前に砂の檻に自ら飛び込んだのよ。私が砂の地で生き延び、王を見つけなければ、国は戻らなかった。感謝して欲しいぐらいよ」

態度を改めようとしない女達をねめつけ、アスタは顔を背けた。

「世話はいらない。出て行って」

もともとアスタに故郷はなく、一族から生贄のように火の国に捧げられた身だった。
ダヤ王の城だと思うと安心感はあるが、待っていてくれる家族も友人もいない。
どこまでも孤独な身の上であり、国が戻っても居場所があるわけでもない。

一人になると、アスタは窓に目を向けた。
鎧戸がおりているため、朝なのか夜なのかもわからない。

気づけば、テーブルの上に食事を乗せた盆が置かれていた。
先ほどの女性達が運んできたものかもしれないと思うと、とても食べる気になれない。

寝台に横たわり、アスタはほんのわずかしか続かなかった幸せな時間を思い出した。
肌を刺すような日差しと、乾いた焼けた砂を含んだ風、まるで釜の底のような砂漠の地で出会った、美しく逞しい狩人。

優しい眼差しと、心まで蕩けそうになる穏やかな声音。

涙が溢れそうになるほど優しい勇敢な男は、砂の地のことをたくさん教えてくれた。
砂魚のことも水女のことも砂の地の掟についても。
ひっそりとした暮らしだったが、最高に幸せだった。

もう二度と戻らないその記憶を大切に抱きしめ、アスタは現実から逃れるように目を閉じた。





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