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18.尻が一つに棒が二つ
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郊外にあるクリスの家で、ルイゼは寝台に横たわり、ぼんやりと壁を見つめていた。
クリスがいなくなり、薬が切れるとだんだん頭がすっきりとしてきたのだ。
そうなれば思いだしたくない過去の出来事が蘇り、夜も眠れないほどの不安が襲った。
なぜこんな状態の自分を置いていってしまったのだとクリスの姿を求めたが、探しに行くことも出来ない。仕事で留守にするとは聞いた気がするが、記憶があいまいだった。
それでも帰ってくると信じていられたのは、派遣されてきている治癒師の存在だった。
体調を見に来るだけだったが、食料を置いて、困っていることはないかと一言だけ聞いて帰っていく。
治癒師の女が通ってくるということは、クリスがまだ生きていて、帰ってくる可能性があるということだった。
ルイゼはぼんやりしていたため、戸口が開いて誰かが入ってきたことに気が付かなかった。
「母さん?」
クリスの声が聞こえ、ルイゼは幻聴だろうかと思ったのだ。
しかし、もう一度呼ばれるとルイゼは顔を上げた。
その目に少し背が伸びた懐かしい少年の姿が映った。
短い赤毛と灰色の目、頼もしい穏やかな表情。
「大丈夫?」
ルイゼは寝台から飛び出して娘の体を抱きしめた。
細く引き締まった体を分厚い鎧が覆っている。
「戦ったの?……」
クリスは黙って首を傾けた。
聞いてどうするつもりなのかと問いかけるような仕草だった。ルイゼに出来ることなど一つもない。
心配そうな母親にクリスは言葉を飲み込み、微笑むと母親の手を取ってその上に赤い宝石を乗せた。
「戦利品。ネックレスに加工も出来るよ。でも髪飾りがいいか聞いてからにしようと思ったんだ」
クリスの言葉にルイゼは込み上げてくるものを飲み込んだ。
その真っ赤な宝石はまるで、血のように見えたのだ。
この宝石を得るためにどれだけの人間を殺し、あるいはどれだけの人間が血を流したのか、そんな考えが心に過り、ルイゼは唾を飲み込んだ。
「髪飾りと首飾り、母さんどっちがいい?」
母親は赤い宝石を握りしめた。
「このままがいいわ。握って眠りたいから。ありがとう。クリス……」
母親の言葉に満足して、クリスはにっこりしてルイゼの体を抱きしめた。
いつの間にか背丈がルイゼに近づいていた。
「俺のご主人様が来ているからさ。ちょっとまた出てくるよ。遅くならないうちに戻るよ」
母親がうれしそうに微笑み頷くのを確認し、クリスは裏口から外に出た。
ルイゼはその後姿を見送り、手の中の赤い宝石に目を落とした。
それはどうしても血塗られた宝石に見えて、身に着ける気になれなかったのだ。
__
家の外で待っていたルークは、クリスが出てくると手を差し出して馬の上に引っ張り上げた。
さらに懐かしい草原に到着すると、ルークは、クリスを抱いて下ろそうとした。
「よせよ。一人で下りる」
クリスは身軽に飛び降りた。ルークは困ったように頭をかいた。
剣を抜こうとするクリスに、稽古はしないとルークは言って草の中に座り込んだ。
「座れよ」
ルークの隣に座ろうとするクリスを引っ張り、ルークは自分の正面にクリスを座らせた。
「キスがしたい」
自分で言ったくにせルークは顔を赤くした。
クリスは驚いたが、感情を悟られぬよう表情に気を付けた。
「お前さ、なんで俺なの?もっと子供作れる女とか、身分が高いやつとか、俺より良い男も女もいっぱいいるだろう?」
「わからないけど、お前が良いんだ。クリス、キスがしたい。できればその、それ以上もしたいけど……」
尻の穴は面倒だとクリスは考え、キスにしようと口にした。
途端にルークはクリスに襲い掛かり、草の上に押し倒した。
唇が重なると、ルークは優しく愛撫するように唇をついばみその感触を味わった。
クリスは時々薄目を開けて、目を閉じて真剣に顔を押し付けているルークの様子を観察した。
分厚く温かなルークの舌がノックをするようにクリスの唇を刺激した。
仕方がないとクリスも唇を開いた。
ルークの舌がクリスの口の中を探索するように動き出した。
粘膜が擦られ、唾液が混ざりあうとクリスは不思議な感覚に陥った。
突然、弾かれるようにルークの体が離れ、クリスは飛び起きた。
ルークは草の上に投げ出され、今自分を突き飛ばした少年に押さえ込まれていた。
しかしそれは一瞬で、ルークがその少年を跳ねのけ、今度は自分が馬乗りになると拳を振り上げて自分とクリスを引きはがした少年を殴った。
反撃はなかったが、ルークに殴られた少年は叫んだ。
「ルーク様!ずるいです!抜け駆けしない約束ですよ!」
ゼルの必死の声に、ルークは怒りに顔を赤くしながらも、ぐっと堪えて拳を下した。
クリスはその茶番を見て、思わず声を立てて笑った。
草原の向こうにはゲインが立っており、しっかりこちらを見張っている。
まだ見張りがいるのか、お坊ちゃんだなぁとクリスはルークに視線を向け、それから必死にクリスを好きなふりをしているゼルを見た。
全くくだらない遊びだった。それでもクリスは笑って、二人に手を差し出したのだ。
「いいから、座ろうぜ。久々に再会したんだからさ」
クリスを挟んで二人は座り、ゼルはルークがクリスに近づきすぎないようにちらちらと伸びあがってその距離を確認した。それはルークも同じだった。
三人はいつの間にか草原に寝そべっていた。流れていく細切れの雲を見ながら、クリスがのんびりと言った。
「娼館にでも行ったらどうだ?女の方が良いと気づくとおもうぞ?」
ルークががばっと体を起こした。警戒するようにゼルも体を起こす。
「これは浮気じゃないぞ。クリス。実はな、実は……娼館には行ったんだ」
「え?!」
驚いた声を出したのはゼルだった。
「へぇ。良かったか?」
クリスはたいして興味もなさそうに問いかけた。
「ち、違う。だから、女とやりたくて行ったわけじゃない」
「男娼を買ったのか?」
「い、いや、買ったのは女だ。ただ、あの……やり方を確認に行った。お尻を掘るっていうのがよくわからなくて……」
二人は沈黙し、ルークは湯気が上がりそうなほど赤くなった。
ゼルは頭を抱え草の中に丸くなった。
「ああ……そこまでは俺は無理かも……」
クリスが好きだという証明に、男と寝てみるといった芸当はさすがに無理だと思ったのだ。
呻くように敗北を認めたゼルの言葉にルークは勝ち誇った顔になった。
「クリス、だ、だから、やってみないか?」
流れていく雲をいくつか見送り、クリスはまじまじとルークを見つめた。
真剣な目、真っ赤な顔、この男の目には一体何が映っているのだろうかと、クリスは不思議でならなかった。
なぜか笑いがこぼれた。
「はっ……ハハハハハっ」
お腹が痛くてたまらなかった。
クリスは草の上に転がりながら腹を抱えて笑っていた。
「クリス!その返事じゃわからないぞ。いいのか?悪いのか?おい!」
ルークの真剣な声を聞きながら、ゼルは途方にくれたような顔でちらりと見張りのゲインの方へ視線を向けた。
それから意を決したように叫んだ。
「る、ルーク様!ずるいです!わ、私もそれぐらいできます!」
クリスはまた笑った。
「尻が一つに、棒が二つか、大変なことになったな」
それは本当に大変なことだった。無数の敵に囲まれ、命の危険に晒されているよりずっと危険で面白い話だったのだ。
クリスがいなくなり、薬が切れるとだんだん頭がすっきりとしてきたのだ。
そうなれば思いだしたくない過去の出来事が蘇り、夜も眠れないほどの不安が襲った。
なぜこんな状態の自分を置いていってしまったのだとクリスの姿を求めたが、探しに行くことも出来ない。仕事で留守にするとは聞いた気がするが、記憶があいまいだった。
それでも帰ってくると信じていられたのは、派遣されてきている治癒師の存在だった。
体調を見に来るだけだったが、食料を置いて、困っていることはないかと一言だけ聞いて帰っていく。
治癒師の女が通ってくるということは、クリスがまだ生きていて、帰ってくる可能性があるということだった。
ルイゼはぼんやりしていたため、戸口が開いて誰かが入ってきたことに気が付かなかった。
「母さん?」
クリスの声が聞こえ、ルイゼは幻聴だろうかと思ったのだ。
しかし、もう一度呼ばれるとルイゼは顔を上げた。
その目に少し背が伸びた懐かしい少年の姿が映った。
短い赤毛と灰色の目、頼もしい穏やかな表情。
「大丈夫?」
ルイゼは寝台から飛び出して娘の体を抱きしめた。
細く引き締まった体を分厚い鎧が覆っている。
「戦ったの?……」
クリスは黙って首を傾けた。
聞いてどうするつもりなのかと問いかけるような仕草だった。ルイゼに出来ることなど一つもない。
心配そうな母親にクリスは言葉を飲み込み、微笑むと母親の手を取ってその上に赤い宝石を乗せた。
「戦利品。ネックレスに加工も出来るよ。でも髪飾りがいいか聞いてからにしようと思ったんだ」
クリスの言葉にルイゼは込み上げてくるものを飲み込んだ。
その真っ赤な宝石はまるで、血のように見えたのだ。
この宝石を得るためにどれだけの人間を殺し、あるいはどれだけの人間が血を流したのか、そんな考えが心に過り、ルイゼは唾を飲み込んだ。
「髪飾りと首飾り、母さんどっちがいい?」
母親は赤い宝石を握りしめた。
「このままがいいわ。握って眠りたいから。ありがとう。クリス……」
母親の言葉に満足して、クリスはにっこりしてルイゼの体を抱きしめた。
いつの間にか背丈がルイゼに近づいていた。
「俺のご主人様が来ているからさ。ちょっとまた出てくるよ。遅くならないうちに戻るよ」
母親がうれしそうに微笑み頷くのを確認し、クリスは裏口から外に出た。
ルイゼはその後姿を見送り、手の中の赤い宝石に目を落とした。
それはどうしても血塗られた宝石に見えて、身に着ける気になれなかったのだ。
__
家の外で待っていたルークは、クリスが出てくると手を差し出して馬の上に引っ張り上げた。
さらに懐かしい草原に到着すると、ルークは、クリスを抱いて下ろそうとした。
「よせよ。一人で下りる」
クリスは身軽に飛び降りた。ルークは困ったように頭をかいた。
剣を抜こうとするクリスに、稽古はしないとルークは言って草の中に座り込んだ。
「座れよ」
ルークの隣に座ろうとするクリスを引っ張り、ルークは自分の正面にクリスを座らせた。
「キスがしたい」
自分で言ったくにせルークは顔を赤くした。
クリスは驚いたが、感情を悟られぬよう表情に気を付けた。
「お前さ、なんで俺なの?もっと子供作れる女とか、身分が高いやつとか、俺より良い男も女もいっぱいいるだろう?」
「わからないけど、お前が良いんだ。クリス、キスがしたい。できればその、それ以上もしたいけど……」
尻の穴は面倒だとクリスは考え、キスにしようと口にした。
途端にルークはクリスに襲い掛かり、草の上に押し倒した。
唇が重なると、ルークは優しく愛撫するように唇をついばみその感触を味わった。
クリスは時々薄目を開けて、目を閉じて真剣に顔を押し付けているルークの様子を観察した。
分厚く温かなルークの舌がノックをするようにクリスの唇を刺激した。
仕方がないとクリスも唇を開いた。
ルークの舌がクリスの口の中を探索するように動き出した。
粘膜が擦られ、唾液が混ざりあうとクリスは不思議な感覚に陥った。
突然、弾かれるようにルークの体が離れ、クリスは飛び起きた。
ルークは草の上に投げ出され、今自分を突き飛ばした少年に押さえ込まれていた。
しかしそれは一瞬で、ルークがその少年を跳ねのけ、今度は自分が馬乗りになると拳を振り上げて自分とクリスを引きはがした少年を殴った。
反撃はなかったが、ルークに殴られた少年は叫んだ。
「ルーク様!ずるいです!抜け駆けしない約束ですよ!」
ゼルの必死の声に、ルークは怒りに顔を赤くしながらも、ぐっと堪えて拳を下した。
クリスはその茶番を見て、思わず声を立てて笑った。
草原の向こうにはゲインが立っており、しっかりこちらを見張っている。
まだ見張りがいるのか、お坊ちゃんだなぁとクリスはルークに視線を向け、それから必死にクリスを好きなふりをしているゼルを見た。
全くくだらない遊びだった。それでもクリスは笑って、二人に手を差し出したのだ。
「いいから、座ろうぜ。久々に再会したんだからさ」
クリスを挟んで二人は座り、ゼルはルークがクリスに近づきすぎないようにちらちらと伸びあがってその距離を確認した。それはルークも同じだった。
三人はいつの間にか草原に寝そべっていた。流れていく細切れの雲を見ながら、クリスがのんびりと言った。
「娼館にでも行ったらどうだ?女の方が良いと気づくとおもうぞ?」
ルークががばっと体を起こした。警戒するようにゼルも体を起こす。
「これは浮気じゃないぞ。クリス。実はな、実は……娼館には行ったんだ」
「え?!」
驚いた声を出したのはゼルだった。
「へぇ。良かったか?」
クリスはたいして興味もなさそうに問いかけた。
「ち、違う。だから、女とやりたくて行ったわけじゃない」
「男娼を買ったのか?」
「い、いや、買ったのは女だ。ただ、あの……やり方を確認に行った。お尻を掘るっていうのがよくわからなくて……」
二人は沈黙し、ルークは湯気が上がりそうなほど赤くなった。
ゼルは頭を抱え草の中に丸くなった。
「ああ……そこまでは俺は無理かも……」
クリスが好きだという証明に、男と寝てみるといった芸当はさすがに無理だと思ったのだ。
呻くように敗北を認めたゼルの言葉にルークは勝ち誇った顔になった。
「クリス、だ、だから、やってみないか?」
流れていく雲をいくつか見送り、クリスはまじまじとルークを見つめた。
真剣な目、真っ赤な顔、この男の目には一体何が映っているのだろうかと、クリスは不思議でならなかった。
なぜか笑いがこぼれた。
「はっ……ハハハハハっ」
お腹が痛くてたまらなかった。
クリスは草の上に転がりながら腹を抱えて笑っていた。
「クリス!その返事じゃわからないぞ。いいのか?悪いのか?おい!」
ルークの真剣な声を聞きながら、ゼルは途方にくれたような顔でちらりと見張りのゲインの方へ視線を向けた。
それから意を決したように叫んだ。
「る、ルーク様!ずるいです!わ、私もそれぐらいできます!」
クリスはまた笑った。
「尻が一つに、棒が二つか、大変なことになったな」
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