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魔法使いの流儀
85. 快い変化と今後の話
しおりを挟むその夜は悠真の泊まっている客室に夕食のテーブルが用意された。このカリタス邸はオスカーにとって他人の家でしかなく、この客室以外に落ち着ける場所はどこにもなかった。
執事のフロースのみを給仕として残し、まずオスカーが切り出した話は、この館の今後についてだった。
「売却処分しようかと思ったが、謀反人の住んでいた土地建物は買い手がつかん。この際、私の別邸として確保しておくことにした」
「そうなんだ。オスカーは別邸って一軒も持ってなかったよね?」
「まあな。だが今後おまえが友人達と交流を持つ時にも、王都に館はあったほうがいいだろう?」
「―――うん!」
それも考慮してくれたのか。悠真はパッと顔をほころばせ、切り分けた肉の香草焼きを嬉しそうに頬張った。
満足げに咀嚼する伴侶の顔をしばし見つめた後、オスカーも心なしかやわらいだ表情で話を続ける。
「ただ残念ながら、この建物全体にあの一家の気配が染みついている。お祖父様の住んでいた館でもあるが、完全に取り壊して建て直すことにした」
「そうだね……僕もこのままだと、あの人達の顔がちらついてちょっとなぁ、って思うし」
「おまえの好みに合わせて造るから、今のうちに希望があれば言っておけ」
「ほんと? でも僕は、森にあるオスカーの館と雰囲気が似ていればいいかな。もちろん完全に同じじゃなくてもいいよ」
土地の広さや規模からいって、同じものを建てることは不可能だ。けれど、あの館をコンパクトにしたような別邸であれば過ごしやすそうだ。
そのあたりはオスカーも悠真と趣味が近いので、任せておけば心配はいらないだろう。
「でもさ、ここはともかく、領地ってどうなるの? 前に僕がミシェルとしてここに住んでいた頃、全然話題にならなかったんだ。本邸はあっちにあるんだよね?」
眉尻を下げて尋ねる悠真に、オスカーは渋面を作って「まあな」と頷く。
「まず、カリタス家そのものが取り潰しになる。これはもう確定事項だ。長年代官として領地を回してきた者が新たな領主になるのではないかと思うが、これについては王宮の考えもあるだろうからハッキリとは言えん。―――説明が後回しになったが、カリタスの財産、土地建物すべてが没収される。この館もそうだ」
「ええっ? それじゃあ……」
「一旦没収はされるが、この王都邸は私のものになる予定だ。王子を助け、国王夫妻を救った功労者として、皆なんらかの『褒美』がもらえる。領地は今回それに含まれていない」
魔導塔に入った者は、あの森以外での領地を求めない。それは昔からの約束ごとだった。
だからといって何も与えない、あるいは金品だけというのも無粋だと、この王都邸をオスカーに与えるよう父王に進言したのはジュール王子だ。それはかつてオスカーを追い出したカリタス一家と、追従する一部使用人への強烈な嫌がらせにもなる。
「なら、フロース達は今後、オスカーの王都邸で仕えてもらうってことで大丈夫?」
「そうだな。フロースの意向も聞くが……」
「是非、このままお仕えしとうございます」
間髪入れず執事は答えた。この館がなくなることは想定内だったが、その後にオスカーのもとで働けるかどうかはわからなかったのだ。
執事の勢いに少し驚きつつ、オスカーは「なら、これからも頼む」と頷いた。
「よかったねフロース!」
「はい。これもユウマ様のおかげでございます」
「僕? なんで?」
きょとんとする悠真に、フロースは謎めいた微笑を返すだけだ。
オスカーは執事の言いたいことを察し、あえて沈黙を選ぶ。
(おまえに出会ってから、私の心には余裕ができた。だからだろうな)
最初から自分に対して純粋な好意しかない人間など、オスカーには生まれて初めてだったのだ。
裏表なく信頼される心地良さに、絶対にこれを手放したくないと強く望んだ。何かを手に入れようと無我夢中で求めるのも、この黒髪の青年に出会ってから初めての経験だった。
やがて、彼とともに過ごしているうちに、ふと笑みを浮かべる瞬間が多くなっている自分に気付いた。
仮に悠真がいなかったとしても、あのカリタス一家は破滅の道を辿ることになっていただろう。ただしその時はきっと、彼らはもっと血みどろで凄惨な最期を迎えていたはずだ。
そしてオスカーは自分を守る気のなかった元使用人達に一片の情もなく、一緒くたに罪人の仲間として付き出すか、どこぞへ放逐していたに違いなかった。フロースに関してだけは、他家に勤められるよう推薦状を書いてやっただろうが、これからも自分の元で働いて欲しいとまでは思わなかっただろう。
不愉快なカリタス一家を想起させるものすべて、自分の視界から排除したい。きっと何もかもを、その一心で決めてしまっていた。
だからフロースの望みを叶えたのは、紛れもなく悠真なのだ。
「明日、王宮で断罪が行われる。私とリアムは当事者として参加が必須になっているが、おまえはどうする?」
「んー、僕は行かない。僕のはもう終わったから」
「そうか」
オスカーは何でもないことのように返し、酒杯を傾けた。実際、彼は捕えられたミシェルの様子も見ていたが、特段それについて何かを感じることはなかった。
良く晴れた午後、王宮の広間に罪人が次々と引っ立てられた。
威厳に満ちた国王と王妃、そして王太子となることが確定しているジュール王子。加えて、居並ぶ大臣やものものしい兵士達の姿―――フルーメン派に靡かなかった者達だ。
彼らに睥睨され、罪人のほとんどは涙ながらに命乞いをした。
しかしフルーメン達の断罪に関してはちょっとした見ものだった。一人一人ではなく、まとめて全員がそこに集められたのだが、彼らは実にふてぶてしい態度を見せた。
おまけに、今もなお自分達の正当性を主張し、まだ返り咲ける手段はあると考えている素振りを見せたのだ。
何十年も妖怪をやってきただけはあり、数日程度の牢生活では、たいして心を折られなかったようだ。開き直ったのか、方々から突き刺さる非難の視線も堂々と受け止め、国王一家に薄ら笑いを向けてさえいる。
それを見て呵々大笑したのは、誰あろう国王本人だった。ぎょっとする臣下や怪訝な面持ちのフルーメン達に、国王はニヤリと嗤いかけた。
「ふははは、それでこそだ! 弱々しい老人の演技をされては、不完全燃焼になるところだったぞ!」
そして国王の口から、これまでさんざんイラつかされてきたフルーメン達への文句がこれでもかとぶちまけられた。国王の王子時代から、王妃との新婚生活、王子の教育方針に至るまで。
しかもそれに王妃と王子までが乗っかった。
「わたくしが陛下に嫁いだ翌日、おまえ達がこのわたくしの前で、陛下に愛妾や側室を迎えろと迫ったこと、今でもよおおぉく憶えておりましてよ」
女王然とした王妃が「ほほほ」と嗤って周囲を凍り付かせ。
「この私に対し、『殿下は優秀ですがいまひとつ頼りない御方ですから』だの、『殿下はご立派にお育ちあそばされましたが残念ながら幼い御方ですな』だの、実に鬱陶しいじじいどもだと常々思っていたぞ」
父王にそっくりの王子が「くくく」と嘲笑して、冷気を追加した。
ここぞとばかりに『これまでの鬱憤』を片っ端から披露してゆく国王一家。臣下達は最初こそ呆気にとられていたものの、だんだん「よほど積もりに積もった恨みがあったのだなあ……」と同情のまなざしを寄せ始めた。
(う、うぬぬ……)
(こ、このような大勢の前で、そこまで暴露するか)
さすがに罪人達が焦りや気まずさを覚え始めた頃、満を持して彼らの子や孫が広間に登場した。
従順な身内、ただの手足。これまでいい目を見させてやっていたのだから、まさか裏切りはしないだろう。
そう見下していた者達が、虎視眈々と自分の失墜を狙っていたとは思わず、悪事の証拠を大量に提出されていたと明かされ、フルーメン達は泡を食った。
「この裏切者が!」
「おのれ、今まで誰が目をかけてやったと……!」
「は? 何を仰るのでしょうかね、この耄碌じじいどもは。あんたのせいで私も謁見の間に閉じ込められていたのですが? 自分の孫がそこにいたことをこれっぽっちも把握してなかったんですか、祖父のくせに」
「まったくですな。『目をかけてやった』ですって? 大嘘はやめていただきたい。あなた方のせいで、我々はこの歳になっても『ご令息』と呼ばれ、『中年坊ちゃま』と陰で嘲笑されてきたのですよ」
「おやあなたもですか。わたくしも、『三十路になってもまだ〝ご令孫〟なのですか』と嘲弄されたことが幾度となくございますよ。永遠に跡継ぎになれない無能と、遠回しに言われたこともありますなぁ」
もちろんフルーメン達と似たような悪党もいたが、それ以上に恨みつらみを隠しながら従っていた身内のほうが多かったのだ。
国王はフルーメン達の持つ権利を次々と剥奪し、それをどんどんこの場にいる身内へ与えていった。
自分の大事な椅子も財産もどんどん奪われ、別の者に与えられてゆくのを、目の前でひたすら見せつけられる……その苦痛に耐えきれず、罪人の半数は泡を吹いて失神した。
フルーメンの爵位は、汚らわしい平民の交ざり物と蔑んでいた孫、エルヴェに与えられた。眼球が落ちそうなほどに目を剥き、頭に血がのぼったフルーメンもまた、ばったりとその場に倒れるのだった。
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