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5章 嫁取りの宴

29.【泡】*

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「ラシャ、洗って」

 そうレオンにねだられたラシャは、久しぶりにレオンの体を洗う。桶に満たしたお湯で石けんを泡立てると、レオンの体に泡を乗せる。
 筋肉質な胸を泡で擦ると、レオンの割れた腹筋のほうへ泡が流れていく。
 筋肉のついた長い腕にも泡を乗せて洗っていく。首筋を撫で、胸を撫で、腹筋を撫でていると、だんだんラシャの腰の奥が熱くなってきた。

 前に一緒に風呂に入って体を洗った時は、ただ楽しくレオンを泡だらけにしていたのに、体の関係が出来てからだと、いかがわしさを感じてしまう。
 頬が熱くなってくるのを感じながら、手を動かしていた。
 ふいにレオンに強く引っ張られて、泡だらけの胸に抱きつく形になってしまった。

「わっ!」
「背中も洗って」

 レオンに両腕を取られて背中に回される。

「っ! で……も、背中を洗うには変な体勢じゃないか?」
「ラシャの顔が見ていたいから」

 甘えるようなセリフがくすぐったい。
 しかたなくレオンに抱きつくような体勢で、レオンの脇から後ろに回した腕を伸ばして、なんとか見えない背中を洗おうとする。

「ンッ……これ洗えてる?」
「気持ちいいよ」

 泡でぬめった体をさらに密着するよう抱きしめられた。腕を動かしているつもりなのに、どうしても体を擦り付けるように動かしてしまう。
 レオンの腕もラシャの腰を撫でるように降りていく。

「ふっ……ラシャ、下も」

 レオンに引き寄せられて腰が密着すると気づいた。レオンのものが緩く勃ち上がっている。
 レオンの顔を見ると、エメラルドグリーンの目が欲情に濡れて潤んでいる。その目に惹かれるように、キスしていた。
 舌を絡めながら愛撫しあうとクチュクチュと音が漏れた。レオンの股間にも泡のついた手を滑らせて、大きなものを撫でるように動かす。

「ンッ……ンァ…………」

 キスしているとレオンからいつもの甘い精気が流れ込んで来て、気持ち良くなってきた。もっともっと、という気持ちに煽られるように、レオンとのキスが止まらない。
 泡のついていた手も、いつの間にかレオンの先走りが泡に混じり出し、グチョグチョと粘着質な音を立てていた。
 さらにレオンに手を握られ、硬くなったレオンのものにグリグリと強く押しつけられる。
 耳元で、レオンの気持ちよさそうな吐息が聞こえて、ラシャはまた体が熱くなった。

「ラシャ……ココで受け入れて」

 レオンの手がラシャの後ろの蕾に指をもぐらせた。

「あっ!」

 レオンに後ろを弄られると、体の力が抜けてすぐに緩く受け入れるようになった。
 レオンに導かれるまま、レオンの上にまたがり、ラシャの後ろにレオンのものを当てる。

「ンッ…………あぁ」

 石鹸が良かったのか、レオンの大きくなったものが滑るように奥まで入った。
 受け入れた体の奥が、歓迎するように疼くのを感じる。

「レオン……」
「ラシャ、動いて。美味しそうに飲み込んで見せて」

 レオンに動いてほしくて見つめたのに、レオンには熱い目でラシャの痴態を要望された。
 顔が熱くなる。でも羞恥を凌駕してレオンが欲しい気持ちが疼く。疼く体に引き摺られるように、レオンのものを入れながら、体を上下に揺らした。

「アッ、ハァ、ンッ」

 体を動かしているうちに、自分の良いところに当たる感覚が分かってきた。ラシャはレオンの肩に腕を乗せながら腰を激しく動かした。

「レオ……!ンッ!もう!」

 ラシャのものからトロトロと蜜が流れてレオンの腹の上に落ちた。

「あぁ……!」

 一気に脱力して、ピクンピクンと体を痙攣させながら、ラシャがレオンにもたれた。
 その体ごとレオンは桶の湯を浴びて、泡を流した。
 力の抜けたラシャを抱えて、レオンはそのまま湯に入る。
 それがまだ硬いままのレオンに敏感になった奥を抉られることになり、ラシャはまた身悶える。
 奥にあるレオンを締めつけながら目の前のレオンを見ると、レオンの目が獣のようにギラギラ光っていた。

「1人で気持ち良くなって。まだ俺はイッてないぞ」

 レオンになぶる様に意地悪なことを言われながら乳首をつねられた。

「ヒァッ!」

 痛みに声を上げるラシャをなだめるように、レオンは赤くなったそこに舌を這わして舐める。それにズクズクうずく乳首が敏感に感じた。
 また今度はいじめるように歯を軽く立てられた。

「ァッ!」

 痛い瞬間に奥を強く締めつけてしまう。ラシャはぎゅうぎゅうと締めてレオンの形を感じた。またレオンに優しく舐められて体が緩む。

「ごめ……はぁ……ぁ……また、イッちゃうよ」

 強い刺激と撫でるような刺激に煽られて、またラシャの体の中の熱がたかぶってしまう。
 レオンの舌が乳首の周りをなぞり、中心をこねるようになぶる。
 チュクチュクと吸われてまた体がビクンとはねた。

「イッちゃう……から! レオン、もう動いて」

 ラシャの懇願に、レオンはようやく胸から顔をあげた。
 レオンが繋がった腰を持ち上げた。ラシャ湯船の縁に後ろ手でつかまる。レオンはラシャの腰を支えたまま自分の腰を擦り付けるように動かし始める。

「アッ!……ンッ!……ッ」

 湯船の湯がザバザバと外へ流れて無くなりそうだと思いながら、ラシャはすぐに快感の波がきて余裕がなくなる。

「ハァッ! レオ! イク…………アァッ!」
「……ッは」

 ラシャが蜜を流しながらイくと、レオンもすぐにラシャの中に熱いものを流し込んだ。トロトロと流れ込む精気にラシャは体が熱くなる。
 ラシャの体から力が抜けたが、その崩れた体はレオンに支えられた。湯に沈む寸前で湯船の淵にすがりつく。

「ハァ……ハァ……熱い」

 クタクタの体はもうお湯に浸かる必要などないほど、ホカホカに熱い。

「俺も……のぼせそう。出るか」

 さすがのレオンも顔を真っ赤にしながら、トロンと疲れたような目でレオンに同意した。
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