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3章 王子の仕事
21.【じらし】*
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ラシャは露天商をしたり、解呪の魔導具の材料を購入したり、たまに魔獣を狩って材料を剥いだりして人間の街での日々を過ごしていた。
そんな日々の中、ラシャは毎晩欠かさず夜空を眺めている。
もうすぐ、満月の日がくる。
レオンには満月の夜に淫魔の血が暴走して催淫が抑えられなくなることがバレている。
前回の満月では乳兄弟のフェルディナンにはめられた。今はレオンと2人だけなのでその心配はない。
ただ……、すでにレオンとは正気の時にも致してしまった仲だ。安易に甘えてしまって良いのか、そこは契約違反ということで自分を律して薬で耐えるべきなのか、悩むところだった。
満月の出る日の夕方。ラシャはレオンを前に真面目に切り出すことにした。
「レオン。相談したいことがあるんだけど」
ラシャの真面目な顔に、レオンは話の内容に心当たりがなかったのか首を傾げた。
「今夜が満月の日なんだ」
それに目を丸くしたレオンはラシャの側に寄ると、匂いを嗅いできた。
首筋に触れられてくすぐったくて笑いそうになる。匂いを嗅ぐと納得したのか、レオンが頷いた。
「それでだけど……レオンとの契約違反にならないように、ちょっと宿を出ようと思っていて。もちろん明日の朝……いや昼かな、それくらいには帰ってくるんだけど」
途端にレオンの目が危険な雰囲気になった。ラシャの首筋を撫でていたレオンの手に力が入る。
レオンが唇をラシャの耳につけて、囁いた。
『だ、れ、の、と、こ、ろ?』
「えっと……薬が使える部屋というか、男娼を買うというか……」
『だ、め』
レオンの囁きが脳を犯すように耳をくすぐる。
「レオン……でも」
『オ、レ、ガ。シ、タ、イ』
満月の出る頃、ラシャは体をおかしくする熱を感じた。側でナイフを磨いていたレオンもすぐにその様子に気づいたようだ。
「レオン……」
レオンはラシャと共にベッドに乗ると、ラシャの唇を塞ぎ、精気を流してくれる。お互いの舌を絡めあいながら快感と性欲の高まりを感じる。
レオンに生成りのシャツの上からぎゅっと乳首を揉まれる。
「あッ……」
平時はただ快感があるだけのそこは、今はじんわり蜜が浮かぶ。
レオンが服の上から乳首を舐めた。ぺろぺろと舌を這わされるうちに、蜜と唾液で服がピッタリと張り付く。
服の上から触られてもじわじわとくる快感があるが、次第にもっと強い刺激が欲しくなってくる。
「ん……直接、触って」
淫魔の血が沸騰するように熱いのか、ただ体が熱いのか。熱で浮かされて恥ずかしい要求も安易に口にしてしまう。
ラシャがおねだりすると、レオンはシャツをはだけさせ、赤くなって立ち上がる乳首を唇ではむ。
「は……」
チュッと吸われてピクンと体がはねた。甘い蜜を飲むようにレオンの喉が動いたのを感じる。
片方は舌で舐め、もう片方は指でいじられる。ラシャの乳首をいじる指が蜜でしっとり濡れ始めた。その指が蜜を塗り広げるように、乳首と乳輪を撫で動く。
ラシャはぴくんぴくんと快感を感じるたびに悶え、体が熱くなる。
「あ……ァン」
腰の奥が熱くなり、レオンにそこを押し付けてしまう。ただ、今夜はすぐに触ってもらえない。
ドンドン熱くなるそこに、ラシャは自分の手で触れようとした。
その手をレオンの手に遮られる。
『だ、め』
「でも……ッン!」
レオンはラシャの手を抑えたまま、また胸への愛撫を続ける。胸に吸い付き、その先をチロチロと舐められているうちに、胸だけで快感がもっと大きくなってきた。
波のようにくる快感に、ラシャは声をあげながらビクンと体をはねさせてしまう。
そのまま快感の波に煽られ、とうとう乳首の先を強く噛まれた途端に、体をくねらせながら達してしまった。
「ふぁ……ァァアン!」
ラシャは胸への刺激だけでズボンをとろとろに濡らしてしまった。レオンはそんなラシャにご褒美のキスをする。
舌を絡める濃厚なキスをしながら、レオンからの甘い精気がさらにラシャの脳をとろけさせていく。
「もぅ……入れて」
ラシャは自分のズボンを脱ごうと腰をくねらせながら、またおねだりしてしまった。
レオンはそのおねだりを聞き入れて、ラシャを手伝い全裸になると、ラシャの後ろのぐっしょり濡れた蕾にレオンのものを埋めていった。
中まで濡れて迎え入れるそこは、快感が欲しくてレオンのものに絡みつくが、レオンはまたそのまま動かなくなった。
レオンは腰は動かさないまま、また蜜の浮かぶ乳首をいじられる。
「あぁ……なんで……あっあん」
動かなくてもキュンキュンと中を締め付け、赤く腫れ上がった乳首にぎゅっと爪を立てられるとまたびくんとして達してしまった。
「あッ…なんで……また乳首だけ」
快感とじれったさに翻弄されながら、ラシャがレオンを睨む。
レオンは性欲に濡れた目をしながらも、前回とは違う意思の残る表情で笑った。
『オ、シ、オ、キ』
「お仕置き? な、んの?」
『だ、ん、しょ、う』
熱に浮かされたラシャの頭がようやく理解した。
男娼を買うと言ったことを怒っていたらしい。
意思を剥ぎ取るほど強力な催淫に煽られながら、レオンはギリギリまで抵抗してラシャをいじめていたようだ。
「わ、わかったから! ごめん! もうしないから!」
ラシャが快感で泣きながら詫びを入れると、レオンはようやくラシャの中を突く。
「ひぁッ!」
散々にラシャを焦らした後、ようやく腰を動かし始めたレオンは、蕾の浅いところで何度も動かす。
ラシャはそんな繋がりが今にも解けそうな動きに不安になるが、同時に中の快感が増してくる。
ズリズリとラシャの中の前立腺をこすられるうちに、また強い快感の波がきた。
「ぁあ…………~~~~ンンッ!」
ラシャは耐えきれない快感に、また前からトロトロの蜜を滴らせた。
その粘液を指で掬い取り、レオンがトロンとした目でラシャを見ながら舐めた。
「レオン……まだいってない……よね?」
『ほ、し、い?』
「……ちょうだい」
『だ、め』
まだレオンは意地悪モードだった。
レオン自身は達してしまわない程度の緩い動きで、ラシャは奥を何度も突かれた。
「アッ……アッ……アッン……ッ!」
そのゆるゆるとした動きでも、ラシャはすぐに追い詰められる。
また快感に上り詰めて、ラシャはいった。
ラシャは快感と熱で頭がクラクラする。
レオンに腕を引っ張られ、体を起こされた。ただ、ラシャは体の力が入らず、レオンの体にぐったりもたれてしまう。
そんなラシャの唇をレオンが塞ぎ、舌を絡め取られた。
唾液を舐めとるような濃厚なキスをしながら、上顎をくすぐられ、舌の奥をなぞられる。
「……んぅ……んん」
ラシャはまたくすぐったさにゾクゾクしながら、繋がったままのそこを締めた。
「レオ……」
ようやく唇を解放されてレオンを見上げると、高揚した顔でラシャを見る目と合った。
ラシャの中のものがズクリと大きくなる。
「アッ……!」
レオンはまたラシャをベッドに仰向けに倒すと、足を肩まで持ち上げて上から突き刺すようにラシャの中を激しく荒らした。
「アァッ!……イクッ!……ン……~~~~ンッ!」
ラシャが達すると、レオンもラシャの中にやっと放った。
その精気はラシャの身体中にじんわり浸透し……焦らされたためか、いつもより美味しく感じた。
いったあとも、ラシャの体がピクンピクンと快感に震えるのが止まらない。
「……ぁ……」
『ま、だ』
レオンの熱に浮かされた目がすぐそばでラシャを見る。
『ほ、し、い』
「うん……おれも……もっと」
満月の晩。もっと求め合うことが2人には必然だった。そうやって一晩中、何度もお互いの体液を貪りあった。
そんな日々の中、ラシャは毎晩欠かさず夜空を眺めている。
もうすぐ、満月の日がくる。
レオンには満月の夜に淫魔の血が暴走して催淫が抑えられなくなることがバレている。
前回の満月では乳兄弟のフェルディナンにはめられた。今はレオンと2人だけなのでその心配はない。
ただ……、すでにレオンとは正気の時にも致してしまった仲だ。安易に甘えてしまって良いのか、そこは契約違反ということで自分を律して薬で耐えるべきなのか、悩むところだった。
満月の出る日の夕方。ラシャはレオンを前に真面目に切り出すことにした。
「レオン。相談したいことがあるんだけど」
ラシャの真面目な顔に、レオンは話の内容に心当たりがなかったのか首を傾げた。
「今夜が満月の日なんだ」
それに目を丸くしたレオンはラシャの側に寄ると、匂いを嗅いできた。
首筋に触れられてくすぐったくて笑いそうになる。匂いを嗅ぐと納得したのか、レオンが頷いた。
「それでだけど……レオンとの契約違反にならないように、ちょっと宿を出ようと思っていて。もちろん明日の朝……いや昼かな、それくらいには帰ってくるんだけど」
途端にレオンの目が危険な雰囲気になった。ラシャの首筋を撫でていたレオンの手に力が入る。
レオンが唇をラシャの耳につけて、囁いた。
『だ、れ、の、と、こ、ろ?』
「えっと……薬が使える部屋というか、男娼を買うというか……」
『だ、め』
レオンの囁きが脳を犯すように耳をくすぐる。
「レオン……でも」
『オ、レ、ガ。シ、タ、イ』
満月の出る頃、ラシャは体をおかしくする熱を感じた。側でナイフを磨いていたレオンもすぐにその様子に気づいたようだ。
「レオン……」
レオンはラシャと共にベッドに乗ると、ラシャの唇を塞ぎ、精気を流してくれる。お互いの舌を絡めあいながら快感と性欲の高まりを感じる。
レオンに生成りのシャツの上からぎゅっと乳首を揉まれる。
「あッ……」
平時はただ快感があるだけのそこは、今はじんわり蜜が浮かぶ。
レオンが服の上から乳首を舐めた。ぺろぺろと舌を這わされるうちに、蜜と唾液で服がピッタリと張り付く。
服の上から触られてもじわじわとくる快感があるが、次第にもっと強い刺激が欲しくなってくる。
「ん……直接、触って」
淫魔の血が沸騰するように熱いのか、ただ体が熱いのか。熱で浮かされて恥ずかしい要求も安易に口にしてしまう。
ラシャがおねだりすると、レオンはシャツをはだけさせ、赤くなって立ち上がる乳首を唇ではむ。
「は……」
チュッと吸われてピクンと体がはねた。甘い蜜を飲むようにレオンの喉が動いたのを感じる。
片方は舌で舐め、もう片方は指でいじられる。ラシャの乳首をいじる指が蜜でしっとり濡れ始めた。その指が蜜を塗り広げるように、乳首と乳輪を撫で動く。
ラシャはぴくんぴくんと快感を感じるたびに悶え、体が熱くなる。
「あ……ァン」
腰の奥が熱くなり、レオンにそこを押し付けてしまう。ただ、今夜はすぐに触ってもらえない。
ドンドン熱くなるそこに、ラシャは自分の手で触れようとした。
その手をレオンの手に遮られる。
『だ、め』
「でも……ッン!」
レオンはラシャの手を抑えたまま、また胸への愛撫を続ける。胸に吸い付き、その先をチロチロと舐められているうちに、胸だけで快感がもっと大きくなってきた。
波のようにくる快感に、ラシャは声をあげながらビクンと体をはねさせてしまう。
そのまま快感の波に煽られ、とうとう乳首の先を強く噛まれた途端に、体をくねらせながら達してしまった。
「ふぁ……ァァアン!」
ラシャは胸への刺激だけでズボンをとろとろに濡らしてしまった。レオンはそんなラシャにご褒美のキスをする。
舌を絡める濃厚なキスをしながら、レオンからの甘い精気がさらにラシャの脳をとろけさせていく。
「もぅ……入れて」
ラシャは自分のズボンを脱ごうと腰をくねらせながら、またおねだりしてしまった。
レオンはそのおねだりを聞き入れて、ラシャを手伝い全裸になると、ラシャの後ろのぐっしょり濡れた蕾にレオンのものを埋めていった。
中まで濡れて迎え入れるそこは、快感が欲しくてレオンのものに絡みつくが、レオンはまたそのまま動かなくなった。
レオンは腰は動かさないまま、また蜜の浮かぶ乳首をいじられる。
「あぁ……なんで……あっあん」
動かなくてもキュンキュンと中を締め付け、赤く腫れ上がった乳首にぎゅっと爪を立てられるとまたびくんとして達してしまった。
「あッ…なんで……また乳首だけ」
快感とじれったさに翻弄されながら、ラシャがレオンを睨む。
レオンは性欲に濡れた目をしながらも、前回とは違う意思の残る表情で笑った。
『オ、シ、オ、キ』
「お仕置き? な、んの?」
『だ、ん、しょ、う』
熱に浮かされたラシャの頭がようやく理解した。
男娼を買うと言ったことを怒っていたらしい。
意思を剥ぎ取るほど強力な催淫に煽られながら、レオンはギリギリまで抵抗してラシャをいじめていたようだ。
「わ、わかったから! ごめん! もうしないから!」
ラシャが快感で泣きながら詫びを入れると、レオンはようやくラシャの中を突く。
「ひぁッ!」
散々にラシャを焦らした後、ようやく腰を動かし始めたレオンは、蕾の浅いところで何度も動かす。
ラシャはそんな繋がりが今にも解けそうな動きに不安になるが、同時に中の快感が増してくる。
ズリズリとラシャの中の前立腺をこすられるうちに、また強い快感の波がきた。
「ぁあ…………~~~~ンンッ!」
ラシャは耐えきれない快感に、また前からトロトロの蜜を滴らせた。
その粘液を指で掬い取り、レオンがトロンとした目でラシャを見ながら舐めた。
「レオン……まだいってない……よね?」
『ほ、し、い?』
「……ちょうだい」
『だ、め』
まだレオンは意地悪モードだった。
レオン自身は達してしまわない程度の緩い動きで、ラシャは奥を何度も突かれた。
「アッ……アッ……アッン……ッ!」
そのゆるゆるとした動きでも、ラシャはすぐに追い詰められる。
また快感に上り詰めて、ラシャはいった。
ラシャは快感と熱で頭がクラクラする。
レオンに腕を引っ張られ、体を起こされた。ただ、ラシャは体の力が入らず、レオンの体にぐったりもたれてしまう。
そんなラシャの唇をレオンが塞ぎ、舌を絡め取られた。
唾液を舐めとるような濃厚なキスをしながら、上顎をくすぐられ、舌の奥をなぞられる。
「……んぅ……んん」
ラシャはまたくすぐったさにゾクゾクしながら、繋がったままのそこを締めた。
「レオ……」
ようやく唇を解放されてレオンを見上げると、高揚した顔でラシャを見る目と合った。
ラシャの中のものがズクリと大きくなる。
「アッ……!」
レオンはまたラシャをベッドに仰向けに倒すと、足を肩まで持ち上げて上から突き刺すようにラシャの中を激しく荒らした。
「アァッ!……イクッ!……ン……~~~~ンッ!」
ラシャが達すると、レオンもラシャの中にやっと放った。
その精気はラシャの身体中にじんわり浸透し……焦らされたためか、いつもより美味しく感じた。
いったあとも、ラシャの体がピクンピクンと快感に震えるのが止まらない。
「……ぁ……」
『ま、だ』
レオンの熱に浮かされた目がすぐそばでラシャを見る。
『ほ、し、い』
「うん……おれも……もっと」
満月の晩。もっと求め合うことが2人には必然だった。そうやって一晩中、何度もお互いの体液を貪りあった。
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