【完結】覆面セクシーダンサーは昼職の上司に盲愛される

鳥見 ねこ

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2章 VIPルームへご招待

13.俺食われちゃう?

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「あ~~~出しちゃお」
「ま、まて!」

 我に返った神官長に止められた。

「ダメなの?」
「こんな……誰が見ているかわからないところで……っ! 恥じらいがないのか!」
「えぇ? 恥じらう俺なんて見たことないぞ?」

 って、ドロドロに抜くおかずにされちゃうのはオーケーなんだ?
 うわ~っ嬉しくてもっと勃ちそう!

「そっか~~~ウォーレンが帰っちゃうなら楽屋にいけるんだけどなぁ」
「帰る? 帰るのは……いや、しかし」
「帰らないなら、個室でしっぽりぬっとり、ぬくしかないかぁ~」

 暗に帰れって提案してみても乗らないから、さらに追い詰めて行く。
 神官長の首を撫でながら、耳を噛んだ。

「なぁ、俺のこれ、どうしたらいい?」

 盛り上がった股間をウォーレンの腰に押し付けた。
 その腰にウォーレンの指が食い込んだ。

「個室……というのは、あの2階の?」

 ウォーレンの目がホールサイドの2階席に向く。
 このホールには1階のボックス型の客席と、2階に舞台を見下ろせるバルコニー席つきの個室が両サイドに1席ずつある。

「あぁ~、あれはVIPルームな。観覧席と個室が1つになったスペシャルな部屋だから、かなり高いけど。狭いヤルだけの個室もあるぜぇ」
「VIPルームをお願いしたい!」
「は?」
「受付に申し出れば良いんだろうか?」
「……はん? 本気で?」

 さっきまでの引き気味の態度から一転、やけに食い気味でくる。
 ちょっと食い気味すぎて、俺が引いちゃう。まさかこのまま食われちゃうの?

 追い返そうと思ったのに、まさか逆に尻に食いつかれた?
 でも、まんざらでもない俺がいる~ッ?!
 本能が理性を裏切った……。

 ボーイにVIPルームの件をことづけると、ウォーレンを連れて部屋に向かった。
 その途中、禁欲的なウォーレンによるドロドロセックスを妄想してしまったのは、願望とは違うと思いたい。



「なぁ、こんな部屋取っちゃって……、あんた俺に何しちゃうの」

 VIPルームの巨大なベッドに倒れたウォーレンは、俺を見上げて目を丸くしている。
 それもこれも、俺が入るなり押し倒したからだけど。

「それとも、本当に俺が抜くところ見るだけで満足って?」

 腕に引っかかるだけだったジャケットを床に投げ、赤いスパンコールパンツに手をかける。
 もうチンコはガチガチに硬くて突き破りそうだ。
 少しずらすだけで、窮屈なパンツから飛び出してくる。

 元気すぎるな、この問題児が!

「ら、ランスくん!」
「……くん?」

 いきなりかしこまった呼び方をしてくる。
 緊張してるんかな。

「なに、教師プレイ? ウォーレン先生って呼ぼうか?」

 股間を押し付けながら、ウォーレンの服の中に手を潜らせて腹を撫で上げていく。
 不意にその手を強い力で握られた。

「待ちたまえ!」
「は?」
「そういうつもりでこの部屋を頼んだのではない!」

 攻められるよりも攻めたいってこと?

「………………どゆこと?」
「信頼できる人柄と見込んで、協力してもらえないだろうか!」

 いや、俺のどこをみて信頼できると思った?!

「え……なに、真面目なハナシですか……?」
「大真面目だ」
「……え、なになになに~? まず、コレ抜かして。全然頭に入ってこないわ」

 ギンギンの下半身と性欲に支配された脳みそで一体なんの話が処理できると思うんだ!
 ウォーレンに見られながら抜いて、ようやくふやけた頭が覚めてきた。

 その脳みその処理能力で理解したことは、役人の不正を暴くために協力してほしい、とかいうことだった。
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