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招く手
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次の話は、それ程怖くはないです。
もしかしたら、見間違いかもしれません。
家を建て直す為、私達は家の近くの2階建ての長屋でしばらく生活することになりました。
部屋の構造は2階にベランダと大きな部屋が1つ。
1階は玄関入ってすぐに居間があり、その奥にキッチン。
さらにその先にトイレとお風呂場と続いていました。
既に小学校に通っていた私は慌ただしく朝食を食べておりました。
母は姉達を起こす為に2階に行っており、居間には私しかいません。
その時、キッチンの磨りガラスから手招きする腕が見えました。
あれ?と思った私はキッチンまで行きます。
しかし、誰もいません。
辺りを見渡していると、今度はお風呂場に続く廊下に同じ腕が見えました。
また、私はお風呂場まで行きました。
そして、閉まっているお風呂場を開けます。
中には誰もいません。
そして、次の瞬間、けたたましく階段を降りる音が聞こえてきました。
寝坊した姉達が、慌てて身支度をして降りてきたのです。
そして、私の名前を姉が呼びます。
私は、後ろ髪を引かれるようにその場を後にしました。
しかし、私達がアパートを出るまで、私は再びその手を見ることはなかったのでした。
もしかしたら、見間違いかもしれません。
家を建て直す為、私達は家の近くの2階建ての長屋でしばらく生活することになりました。
部屋の構造は2階にベランダと大きな部屋が1つ。
1階は玄関入ってすぐに居間があり、その奥にキッチン。
さらにその先にトイレとお風呂場と続いていました。
既に小学校に通っていた私は慌ただしく朝食を食べておりました。
母は姉達を起こす為に2階に行っており、居間には私しかいません。
その時、キッチンの磨りガラスから手招きする腕が見えました。
あれ?と思った私はキッチンまで行きます。
しかし、誰もいません。
辺りを見渡していると、今度はお風呂場に続く廊下に同じ腕が見えました。
また、私はお風呂場まで行きました。
そして、閉まっているお風呂場を開けます。
中には誰もいません。
そして、次の瞬間、けたたましく階段を降りる音が聞こえてきました。
寝坊した姉達が、慌てて身支度をして降りてきたのです。
そして、私の名前を姉が呼びます。
私は、後ろ髪を引かれるようにその場を後にしました。
しかし、私達がアパートを出るまで、私は再びその手を見ることはなかったのでした。
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