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第5章 皇帝編
第183話 ルーム・セルジューク朝 ~モンゴルへの帰順と内戦~
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ビザンチン帝国と境界を接するルーム・セルジューク朝は、セルジューク朝の地方政権として分裂して誕生し、アナトリア地方を中心に支配したテュルク人のイスラム王朝である。「ルーム」とは「ローマ」の意味で、ビザンツ帝国領であったアナトリアの地を指す言葉としてイスラム教徒の間で用いられた。
本家のセルジューク朝は、前世紀までにホラズム・シャー朝によって滅ぼされ、また地方政権のイラク・セルジューク朝、シリア・セルジューク朝及びケルマーン・セルジューク朝も滅びており、ルーム・セルジューク朝のみが13世紀まで存続していた。
13世紀に入り、現スルターンの祖父であるカイクバードⅠ世の治世にルーム・セルジューク朝の領土は最大限に広がり、その最盛期を築き上げ、セルジューク朝の復興を遂げた。
が、カイクバードⅠ世は、軍を召集して新たな遠征に出発しようとした途上、カイセリで急逝した。
◆
後を継いだ長男のカイホスローⅡ世は、即位後、ホラズム地方出身の廷臣の反乱、バーバー・イスハークというスーフィーの修道僧がトゥルクマーンを指揮して宗教反乱を相次いで起こされ、ルーム・セルジューク朝の軍事力は低下していた。
その後、カイホスローⅡ世は、アルトゥク朝が有するアーミドを占領し、東方に影響力を拡大する。
しかし、アーミドの占領直後にルーム・セルジューク朝は東方で勃興したモンゴル帝国からの攻撃に晒される。
カイホスローⅡ世はエルズィンジャンに侵入したモンゴル軍を迎撃するために親征を行うが、ルーム・セルジューク軍はキョセ・ダグでバイジュ・ノヤン率いるモンゴル軍に大敗した。いわゆるキョセ・ダグの戦いである。
敗戦後、抵抗することなくモンゴルに降伏したスィヴァスは殺戮を免れたものの城壁と兵器を破壊され、トカト、カイセリは略奪を受けた。
モンゴル軍によるアナトリア遠征は、略奪を目的として、モンゴル帝国の将軍バイジュの独断で行われたものであり、戦後すぐにモンゴル軍がアナトリアに駐屯することは無かったが、モンゴルに臣従を誓ったルーム・セルジュークには毎年のモンゴルへの貢納が課せられた。
その後、カイホスローⅡ世はモンゴル軍に協力した小アルメニア王国に懲罰の親征を行う途上で没し、あとをカイホスローの長子のカイカーウスⅡ世が継いだ。
◆
カイカーウスⅡ世の擁立には、イラン系の官僚シャムス・アッディーン・ムハンマド・イスファハーニーが大きな役割を果たした。
イスファハーニーは南ルーシに駐屯していたモンゴル帝国の重鎮バトゥの元を訪れた時、アナトリアにおけるバトゥの代官の地位を与えられており、この立場を元に国政の実権を掌握した。
カイカーウスⅡ世の即位後、彼の弟のクルチ・アルスラーンとカイクバードⅡ世がカイカーウスの共同統治者となり、貨幣とフトバにはカイカーウスら三兄弟の名前が刻まれた。
だが、クルチ・アルスラーンは野心家であり、単独の王となることを望み、領主の中には支援者もいた。
イスファハーニーはクルチ・アルスラーンを支持する一派を粛清するとともに、クルチ・アルスラーンの生母を妻として対抗した。
イスファハーニーは一計を案じ、カイカーウスⅡ世に進言した。
「折よくモンゴル帝国の大ハーンを選出するクリルタイが開かれます。ついては、クルチ・アルスラーンを国元から遠ざけるため、彼を出席させましょう」
「わかった。そうせよ」
だが、これはイスファハーニーの読み違いだった。
モンゴル帝国にしてみれば、クリルタイの出席者は各国を代表する実力者である。
クリルタイでオゴデイの皇子グユクがハーンに選出された後、クルチ・アルスラーンの従者からイスファハーニーの行為を告発した。
「イスファハーニーは権力を私物化し、邪魔になるクルチ・アルスラーン殿下の一派を粛正しました」
「なに、それはけしからん。クリルタイの参加者は各国を代表する者だ。ついては、クルチ・アルスラーンをルーム・セルジュークの正式な支配者として承認することとしよう」
宗主国の大ハーンの言質を取り帰国したクルチ・アルスラーンの党派は、これを大義名分としてイスファハーニーを処刑するとともに、クルチ・アルスラーンの単独統治を要求した。
その後、カイカーウスⅡ世とクルチ・アルスラーンは王位を巡って争い、互いにモンゴルの宮廷に働きかけを行うが、実質的な権力はカイカーウスⅡ世が単独で握り、王位に就いている状態にあった。
グユクの後を継いだモンケ・ハーンは、カイカーウスⅡ世とクルチ・アルスラーンの内争を調停するため、クズルウルマク川を境として、ルーム・セルジュークを東西に分けて分割統治するように命令した。
モンケの裁定にもかかわらず、あくまでも単独王にこだわるクルチ・アルスラーンの党派は、カイカーウスⅡ世に戦いを挑むが敗れ、敗れたクルチ・アルスラーンは投獄された。
◆
ルーム・セルジューク朝とビザンチン帝国は時に争い、また数度にわたって和約協定を結ぶといった関係だった。
両国の宮廷の間には交流が存在し、コンヤの宮廷にはビザンチン出身者の官吏が多く仕官し、コンスタンティノープルにもテュルク系の廷臣が席を有していた。
政争に敗れた人物が相手側の宮廷に亡命することもしばしばあった。
◆
ルーム・セルジューク朝の内戦が決着したことを踏まえ、神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒは、ビザンチン帝国の共同皇帝であるコンスタンツェ・ランチアや重臣たちと協議をした。
「ルーム・セルジューク朝は、これまでは内戦に明け暮れていたからビザンチン帝国にちょっかいを出してくる心配はしていなかったが、王が一本化されたとなると、警戒度を一段階上げる必要があるな」
「カイクバードⅠ世の治世から軍事力は低下しているとはいえ、宗主国としてモンゴル帝国が控えているのが不気味ですわ」
「ただ、ルーム・セルジューク朝の臣従は将軍バイジュの独断で行われた略奪の副産物という経緯があるからな。モンゴルがどこまで属国としての維持にこだわるかは微妙だな。バトゥはルーシやキプチャクの地は死守するだろうが、彼らから見て辺境のルーム・セルジューク朝にはこだわっていないようにも見える。
それに今後フラグウルスが中東に進出してくると、バトゥとフラグのどちらに属するのか微妙になる。そこはモンケ・ハーンがどう裁定するか見ものだな。おそらく弟のフラグを優先するようにも思えるが…」
「しかし、フラグウルスはマムルーク朝が防壁となるお覚悟なのでしょう?」
「それはもちろんだが、モンケは征西軍に未だかつていない戦力を投入するつもりのようだ。場合によっては、アレッポやダマスカスが抜かれることも想定しておかねばならない」
「そうならないことを祈っておりますわ」
「とにかくルーム・セルジューク朝に対しては警戒度を一段階他高めること、それにテュルク系の廷臣からビザンチン帝国の情報が洩れないように情報統制には万全を期すことが不可欠だな。
逆にルーム・セルジューク朝に入り込んでいるビザンチン系の廷臣たちからは情報をできるだけ集められるよう体制を整えよう。もちろん間諜も充実させる」
「それは賛成ですわ」
「ただ、少なくともモンゴルの後ろ盾なしにルーム・セルジューク朝が単独でビザンチンに戦を仕掛けている可能性は低いと思う。注目すべきはモンゴル、その中でも特にフラグの動きだろう」
「とにかく、せっかくマムルーク朝を味方に引き入れたのだから頑張ってくださいね」
「もちろんだ」
とにもかくにも、モンゴル帝国の脅威は着実に中東の地に近づきつつあるのだった。
本家のセルジューク朝は、前世紀までにホラズム・シャー朝によって滅ぼされ、また地方政権のイラク・セルジューク朝、シリア・セルジューク朝及びケルマーン・セルジューク朝も滅びており、ルーム・セルジューク朝のみが13世紀まで存続していた。
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が、カイクバードⅠ世は、軍を召集して新たな遠征に出発しようとした途上、カイセリで急逝した。
◆
後を継いだ長男のカイホスローⅡ世は、即位後、ホラズム地方出身の廷臣の反乱、バーバー・イスハークというスーフィーの修道僧がトゥルクマーンを指揮して宗教反乱を相次いで起こされ、ルーム・セルジューク朝の軍事力は低下していた。
その後、カイホスローⅡ世は、アルトゥク朝が有するアーミドを占領し、東方に影響力を拡大する。
しかし、アーミドの占領直後にルーム・セルジューク朝は東方で勃興したモンゴル帝国からの攻撃に晒される。
カイホスローⅡ世はエルズィンジャンに侵入したモンゴル軍を迎撃するために親征を行うが、ルーム・セルジューク軍はキョセ・ダグでバイジュ・ノヤン率いるモンゴル軍に大敗した。いわゆるキョセ・ダグの戦いである。
敗戦後、抵抗することなくモンゴルに降伏したスィヴァスは殺戮を免れたものの城壁と兵器を破壊され、トカト、カイセリは略奪を受けた。
モンゴル軍によるアナトリア遠征は、略奪を目的として、モンゴル帝国の将軍バイジュの独断で行われたものであり、戦後すぐにモンゴル軍がアナトリアに駐屯することは無かったが、モンゴルに臣従を誓ったルーム・セルジュークには毎年のモンゴルへの貢納が課せられた。
その後、カイホスローⅡ世はモンゴル軍に協力した小アルメニア王国に懲罰の親征を行う途上で没し、あとをカイホスローの長子のカイカーウスⅡ世が継いだ。
◆
カイカーウスⅡ世の擁立には、イラン系の官僚シャムス・アッディーン・ムハンマド・イスファハーニーが大きな役割を果たした。
イスファハーニーは南ルーシに駐屯していたモンゴル帝国の重鎮バトゥの元を訪れた時、アナトリアにおけるバトゥの代官の地位を与えられており、この立場を元に国政の実権を掌握した。
カイカーウスⅡ世の即位後、彼の弟のクルチ・アルスラーンとカイクバードⅡ世がカイカーウスの共同統治者となり、貨幣とフトバにはカイカーウスら三兄弟の名前が刻まれた。
だが、クルチ・アルスラーンは野心家であり、単独の王となることを望み、領主の中には支援者もいた。
イスファハーニーはクルチ・アルスラーンを支持する一派を粛清するとともに、クルチ・アルスラーンの生母を妻として対抗した。
イスファハーニーは一計を案じ、カイカーウスⅡ世に進言した。
「折よくモンゴル帝国の大ハーンを選出するクリルタイが開かれます。ついては、クルチ・アルスラーンを国元から遠ざけるため、彼を出席させましょう」
「わかった。そうせよ」
だが、これはイスファハーニーの読み違いだった。
モンゴル帝国にしてみれば、クリルタイの出席者は各国を代表する実力者である。
クリルタイでオゴデイの皇子グユクがハーンに選出された後、クルチ・アルスラーンの従者からイスファハーニーの行為を告発した。
「イスファハーニーは権力を私物化し、邪魔になるクルチ・アルスラーン殿下の一派を粛正しました」
「なに、それはけしからん。クリルタイの参加者は各国を代表する者だ。ついては、クルチ・アルスラーンをルーム・セルジュークの正式な支配者として承認することとしよう」
宗主国の大ハーンの言質を取り帰国したクルチ・アルスラーンの党派は、これを大義名分としてイスファハーニーを処刑するとともに、クルチ・アルスラーンの単独統治を要求した。
その後、カイカーウスⅡ世とクルチ・アルスラーンは王位を巡って争い、互いにモンゴルの宮廷に働きかけを行うが、実質的な権力はカイカーウスⅡ世が単独で握り、王位に就いている状態にあった。
グユクの後を継いだモンケ・ハーンは、カイカーウスⅡ世とクルチ・アルスラーンの内争を調停するため、クズルウルマク川を境として、ルーム・セルジュークを東西に分けて分割統治するように命令した。
モンケの裁定にもかかわらず、あくまでも単独王にこだわるクルチ・アルスラーンの党派は、カイカーウスⅡ世に戦いを挑むが敗れ、敗れたクルチ・アルスラーンは投獄された。
◆
ルーム・セルジューク朝とビザンチン帝国は時に争い、また数度にわたって和約協定を結ぶといった関係だった。
両国の宮廷の間には交流が存在し、コンヤの宮廷にはビザンチン出身者の官吏が多く仕官し、コンスタンティノープルにもテュルク系の廷臣が席を有していた。
政争に敗れた人物が相手側の宮廷に亡命することもしばしばあった。
◆
ルーム・セルジューク朝の内戦が決着したことを踏まえ、神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒは、ビザンチン帝国の共同皇帝であるコンスタンツェ・ランチアや重臣たちと協議をした。
「ルーム・セルジューク朝は、これまでは内戦に明け暮れていたからビザンチン帝国にちょっかいを出してくる心配はしていなかったが、王が一本化されたとなると、警戒度を一段階上げる必要があるな」
「カイクバードⅠ世の治世から軍事力は低下しているとはいえ、宗主国としてモンゴル帝国が控えているのが不気味ですわ」
「ただ、ルーム・セルジューク朝の臣従は将軍バイジュの独断で行われた略奪の副産物という経緯があるからな。モンゴルがどこまで属国としての維持にこだわるかは微妙だな。バトゥはルーシやキプチャクの地は死守するだろうが、彼らから見て辺境のルーム・セルジューク朝にはこだわっていないようにも見える。
それに今後フラグウルスが中東に進出してくると、バトゥとフラグのどちらに属するのか微妙になる。そこはモンケ・ハーンがどう裁定するか見ものだな。おそらく弟のフラグを優先するようにも思えるが…」
「しかし、フラグウルスはマムルーク朝が防壁となるお覚悟なのでしょう?」
「それはもちろんだが、モンケは征西軍に未だかつていない戦力を投入するつもりのようだ。場合によっては、アレッポやダマスカスが抜かれることも想定しておかねばならない」
「そうならないことを祈っておりますわ」
「とにかくルーム・セルジューク朝に対しては警戒度を一段階他高めること、それにテュルク系の廷臣からビザンチン帝国の情報が洩れないように情報統制には万全を期すことが不可欠だな。
逆にルーム・セルジューク朝に入り込んでいるビザンチン系の廷臣たちからは情報をできるだけ集められるよう体制を整えよう。もちろん間諜も充実させる」
「それは賛成ですわ」
「ただ、少なくともモンゴルの後ろ盾なしにルーム・セルジューク朝が単独でビザンチンに戦を仕掛けている可能性は低いと思う。注目すべきはモンゴル、その中でも特にフラグの動きだろう」
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