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第5章 皇帝編

第167話 冒険者デビュー ~戦乙女と黒い従魔~

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 ブリュンヒルデ・フォン・ザクセンは、ロートリンゲン大公フリードリヒの長女である。

 彼女はフリードリヒが結婚前に女神アフロディーテとの間にもうけた私生児であったが、嫡子として認知されていた。
 フリードリヒは半分神の血を持つ身であるから、神との間にできた彼女は4分の3神の血を持つ神に近い存在だった。

 そんな彼女には以前からやりたいことがあった。
 3歳のときに魔女イゾベル・ゴーディの使い魔のジルと探検にいった黒の森シュバルツバルトが忘れられなかったのだ。

 あの時は怖い思いをしたが、彼女もフリードリヒが冒険者を始めたという10歳になった。

 ──私もお父様のように冒険者をやってみたい…

 以前からこのことを懇願されていたフリードリヒだったが、自分が10歳で冒険者を始めた手前、結局は拒み切れなかった。

 ──あそこは予想外に強い敵がいたりするからな、本当は心配なのだが…

    ◆

 今日は、ブリュンヒルデが冒険者としての一歩を踏み出す日である。

「ではお父様、お義母かあ様。行ってまいります」

 お供にはリーンハルト・フォン・エーレルトを連れていく。彼は湖の乙女ヴィヴィアンがランスロットの後継として面倒を見ている男爵家の遺児で、騎士の卵なのだが、今ではすっかりブリュンヒルデの舎弟が板についてしまった。

「お供がリーンハルトだけでは不安だから、パールを連れていけ」

 黒豹のニグルパール、愛称パールは、闇の上位精霊オスクリタ配下の中級レベルの闇精霊であり、フリードリヒの従魔のていをとっているが、最近はあまり出番がない。

『パール。ブリュンヒルデをしっかりたのんだぞ』
御意ぎょい

『お嬢。よろしく頼む』
『こちらこそよろしく』

 ヴィオランテが言った。
「行ってらっしゃい。気をつけてね」

    ◆

 ブリュンヒルデは、テレポーテーションでバーデン=バーデン町へ行くと、冒険者ギルドに向かう。

 装備は、腰の左右にオリハルコン製の片手剣ブロードソードが2本の二刀流と背中には弓矢。魔法耐性を付与したジュラルミン製の胸当てと同じく魔法耐性を付与した白いマント。
 すべてフリードリヒのお手製だ。

 彼女は幸い発育が良く、身長は150センチを少し超えていたものの、10歳という年齢と金髪碧眼の美貌びぼうの少女ということで、冒険者になめられるであろうことは火を見るよりも明らかだった。

 冒険者ギルドの建物に入ると、知らないやつが来たということで注目を浴びた。が、美貌びぼうの少女ということで、皆は冷笑している。

 カウンターに向かうとチンピラっぽい人相の悪い男がからんできた。

「お嬢ちゃんよう。ここはままごと遊びする場所じゃねえんだぜ」と言うと足を投げ出してブリュンヒルデを通せんぼした。

 ──これはお父様が言っていた。冒険者のマウンティングってやつね。ここでなめられる訳にはいかないわ…

 ブリュンヒルデは目にも止まらぬ速さで剣を抜くと男の首筋に突き付けた。刃が少し当たって、男の首には血がにじんでいる。
 その場に居合わせた冒険者たちは見事な剣技に目を見張った。

 ブリュンヒルデの横では黒豹のパールが唸り声を上げて威嚇している。リーンハルトもいつの間にか剣を抜いて臨戦態勢だ。

 そこでギルドの職員が割り込んできた。

「お客様。ギルド内でのトラブルは困ります」

 これで一息つけた。

「けっ!覚えてやがれ」

 いかにも雑魚ざこキャラなセリフを残し、因縁いんねんをつけた男たちはギルドの外に去っていった。

 ブリュンヒルデが目配せをするとリーンハルトが言った。
「ところで、冒険者の新規登録をしたいのですが…」
「新規登録ですね。では、カウンターで登録用紙にご記入ください」

 そしてギルト職員からギルドのシステムについて簡単な説明があった。

 ブリュンヒルデたちは新規登録なので、Eランク・ウッドプレートからのスタートになる。

 Eランクは見習いの扱いで薬草などの採取やごく弱い魔獣の狩猟がクエストのメインになり、Dランクからが一人前の冒険者の扱いになる。

 リーンハルトが質問した。
「確か狩猟・採取を先に行って後からクエストを請けることも可能なのですよね?」
「そういうことも可能でございます」

 ブリュンヒルデが言う。
「それならば、最初はクエストを絞りこまず幅広くやっていくことにしましょう。結果として上のランクの魔獣を討伐しても達成扱いにはしてくれるんですよね?」

 自信満々の質問にギルド職員は一瞬怪訝けげんそうな顔をしたが、「そこは心配ございません」と答えた。

「クエストはそちらの掲示板に貼ってありますので、ご自由に見ていってください」
「わかりました。丁寧な説明をありがとうございます」とリーンハルトがお礼を言う。

 掲示板に目を通すとメインの狩猟・採取以外にも、お困りごと相談的なクエストも結構数がある。
 ここまでくると何でも屋だ。

 しかし、ブリュンヒルデの心は決まっていた。
 黒の森シュバルツバルトでの狩猟・採取の一択である。

    ◆

 ギルドを出ると、早速、町の南にある黒の森シュバルツバルトへ向かう。パールはおとなしくブリュンヒルデの横を付かず離れずついて来る。

 町の人々はパールを見ると、ぎょっとして後ずさる人もいた。
 フリードリヒが冒険者をやっていた頃から10年以上経っているから知らない人も多いのだろう。

 そのうちに年配の女性から声をかけられた。
「あら。黒豹ちゃん。お久しぶりね。あなた白銀のアレクさんのお知り合いなの?」

 一瞬どう答えるか躊躇したが、無難なところで応える。
「ええ。実は娘なんです」

「アレクさんにこんな美人の娘さんがいるなんて…私も歳をとるはずだわ。あなたも冒険者をやるのね。血筋は争えないものね」
「ええ。そうですね…」と適当に答える。

「じゃあ。頑張ってね」
「ありがとうございます」

    ◆

 そして黒の森シュバルツバルトに着いた。

 ブリュンヒルデたちは3歳のときの苦い経験もあるので、背伸びするつもりは全くない。

「まずは、Eランクの駆け出しらしく採取をメインにして、あとはエンカウントした獣や魔獣を適宜狩っていきましょう」

 薬効のある薬草や食べられる山菜の種類や植生はハイエルフのネライダや神ヘスティアに習って既に学習済みだ。

 パールに周辺を警戒させ、ブリュンヒルデとリーンハルトは採取に集中することにする。
 獣や魔獣にエンカウントしたときは、パールが教えてくれる。

 まだ、森の浅い場所なので、一角ラビットや土の轢弾を飛ばしてくるソイル・モールぐらいしか出没しない。これらは体も小さいので、よほど追い詰めたりしない限り、人間に向かってきたりはしない。
 発見したら2人が弓で仕留め、パールがダッシュで取り押さえるという単純作業を繰り返している。

 採取に夢中になっていたら次第に森の奥へ侵入していた。魔獣もファイアボア―などの中型が増えてきたので、2人と一匹で連携して倒していった。
 そのうちアイスグリズリーなどの大型の魔獣も混じってきたが、気にせず機械的に倒していく。

 採取した大量の植物・野草や魔獣は、フリードリヒから借り受けたストレージの魔法をエンチャントしたポーチにどんどん収納していった。

 太陽がずいぶんと西に傾いてきたので町に戻りギルドへ向かう。

 ギルドに到着すると、早速買取カウンターで買取を依頼した。

 リーンハルトが困ったように言った
「量が多くてカウンターに乗り切れないのですが、どうしたらいいでしょうか?」
「しかし、そんなに荷物が多いように見えませんが…」

「それは、このポーチがストレージをエンチャントしたマジックバッグでして…」

「もしかして白銀のアレクさんのご関係者ですか?」
「まあ、そんなものです」ととっさに言い訳する。

 どこに行っても白銀のアレクの影があって、なんだかやり難い。

「それでは倉庫の方に案内しますので、おいでください」

 ギルドの倉庫にどんどん放出していくと、ギルド職員は一瞬驚いた顔をしていた。

「あなたは今日新規登録された冒険者さんですよね。ですが、さすがアレクさんの関係者ですね。今日1日でこの量とは…」
「はあ…恐れ入ります…」

「この量ですと買い取り額の査定には2・3日かかります。査定が終わりましたら、ギルドの口座に入金しておきますので…。

 それから通常の山菜や獣も混じっていますね。これらは八百屋や肉屋で売ってください」

「それもそうですね。失礼いたしました」

 山菜・獣肉を再度収納したが、それほど量はなく、結果、倉庫の半分以上をブリュンヒルデたちの獲物で占拠してしまった。

 帰りに八百屋と肉屋に立ち寄り、山菜と獣肉を売ったが、新鮮で質が良く採り方も丁寧だということで結構な高額で売れ、銀貨10枚とちょっとになった。

 この調子なら悪くない。明日からも頑張ろう。

    ◆

 狩猟を終わり、ブリュンヒルデたちはホーエンバーデン城へ向かった。
 ナンツィヒからテレポーテーションで通えないこともないのだが、せっかくフリードリヒの実家があるのだから、そこを拠点にしない手はない。当然、事前に話は通してある。

 門番のところでブリュンヒルデは堂々と言った。
「ロートリンゲン公フリードリヒの娘、ブリュンヒルデです。通してもらいますよ」

「ど、どうぞお通りください」
 門番たちは、その美貌びぼうと堂々たる態度にあっけにとられている。

 城へ入ると、城主のヘルマンⅣ世とフリードリヒの兄のヘルマンⅤ世が迎えてくれた。
 ヘルマンⅢ世は高齢のため、息子に家督を譲って引退していた。
「お久しぶりです。おじい様、伯父おじ様。お出迎えありがとう存じます」
「いやあ。ブリュンヒルデも綺麗になって…見違えたぞ」

「そんな…お世辞は不要ですわ」
「いや…お世辞ではないぞ」

 そう言っている横にブリュンヒルデと同年輩の少年が立っているが、なぜかリーンハルトとにらみあっている。ヘルマンⅤ世の息子のヘルマンⅥ世である。

 ブリュンヒルデはヘルマンⅥ世に声をかけた。
「お久しぶりです。ヘルマン様。これからお世話になります」
「あ、ああ。君も見たところ元気そうでなによりだ。我が家だと思ってゆっくりと過ごしてくれ」

「ありがとうございます」とブリュンヒルデは優雅に礼をした。

 ヘルマンⅥ世の顔がみるみるうちに赤くなる。
 だが、ブリュンヒルデはそのことに気づいていないようだ。

 ──これは黒の森シュバルツバルトよりも、お城の方がたいへんだな…

 リーンハルトは、これから一波乱ありそうだなと気が重くなった。
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