60 / 215
第3章 軍人編
第43話 皇帝のイタリア侵攻 ~シチリア防衛~
しおりを挟む
「陛下。ピンチなんじゃない?」
皇帝のお気に入りの愛妾であるクララ・エシケーは何ごとでもないかのように言った。
オットーⅣ世はその物言いにかえって腹を立てる。
「わかっておる!」
物怖じもせず、クララは続ける。
「ドイツがだめならイタリアなんていいんじゃない? 商業も盛んだし豊かな土地よ。
どうせ教皇との約束なんて始めから守るつもりもないんでしょ」
確かに一理ある。それにイタリア南部の両シチリア王はホーエンシュタウフェン家のフリードリヒⅡ世が兼ねている。ここを奪えれば…
「うむ。そうだな…それもありだな」
オットーⅣ世のこの決断により、政治情勢は一気に動き出す。
◆
ホーエンシュタウフェン家との闘争が帝国北部、すなわち現在のドイツで旗色が悪くなったとみると、オットーⅣ世はイタリアに矛先を向けて教皇領に侵攻することにした。
教皇イノケンティウスⅢ世は、オットーⅣ世の戴冠に際し、イタリアにおける領有権やドイツの司教叙任に関して多大な要求をし、オットーⅣ世はそれを了承していたが、彼にはそれを守る意思など毛頭なかったのだ。
侵攻の結果、2つの町から教皇の軍隊が追放され、帝国の領地として編入された。
さらに、オットーはローマに進軍し、インノケンティウスⅢ世にウォルムス協約の取り消しと聖職者の叙任権の付与を要求した。
ウォルムス協約は、聖職者の叙任闘争を解決し、「叙任権は教会にあり、皇帝は世俗の権威のみを与える」ことを内容とし、神聖帝国皇帝ハインリヒⅤ世とローマ教皇カリストゥスⅡ世の間で結ばれた政教条約である。
「あの大ぼら吹きの大男め! わしの力を見せつけてやる!」
侵攻に激怒した教皇インケンティウスⅢ世はオットーⅣ世を破門し、帝国の反乱を扇動した。
しかし、彼は構わず、さらにシチリア征服を企てていた。イタリア半島南部及びシチリア島を版図とする両シチリア王国の王はフリードリヒⅡ世が兼ねており、その勢力を削ぐことを狙ったのである。
これを受けて、ホーエンシュタウフェン家近衛騎士団の第5・第6騎士団はシチリア防衛を援助するため、派兵を命じられた。
◆
「今度はシチリアくんだりかよ。面倒くさいな」
ヴェロニアがぼやいている。
「決して『くんだり』ではないぞ。イタリアからみれば、ドイツの方がよっぽど『くんだり』だ」
この時代、世界を俯瞰すると、中東や東アジアの方で文明が進んでおり、ヨーロッパはイタリアを玄関として文明が入ってきているのが実情だった。
そういう意味では、イタリアはヨーロッパの中の文明先進国だったのである。
「旦那も細けえこと言うなあ。ただ遠いって言うことさ」
ヴェロニアは半ば呆れている。
「世界の広さに比べたらヨーロッパの中の移動など些細なことだ」
「世界って…何言ってんだよ。旦那ぁ…」
ヴェロニアはフリードリヒの常識というものを疑ってしまったようだ。
確かに、この時代はアフリカの奥地も開発されていないし、新大陸も未発見だ。それに交通手段も未発達だし、世界スケールで物事を考えることなど夢のまた夢というのが実情だろう。
フリードリヒはこの世界の常識を改めて実感した。
「いや。気にするな。何年もかかる旅ではなく、たかだか2週間くらいという意味だ」
「十分長げえじゃねえか!」
「それは見解の相違だな」
確かにヴェロニアのような短気な者にしてみれば長いのだろう。
2週間後。予定通り、両シチリア王国の防衛拠点に到着した。
シチリア軍を驚かせないよう今回はダークナイトは召喚しない予定である。
「ホーエンシュタウフェン家からの援軍だ。門を開けてくれ!」
フリードリヒはイタリア語で叫んだ。
門が開き、大柄な男が護衛を連れて出てくる。いかにもラテン系な感じの面構えだ。シチリア軍の指揮官だろうか?
「おまえが指揮官なのか?」
「そうだ」
「こんな若造が使い物になるのかねえ。それに他の面子も若造だし、女までいるじゃないか」
どうやら一目で信用されなかったようだ。せめてマスクをしておくんだったか…
「強いかどうかは戦いぶりを見てもらえばわかる。憶測で物を言わないでもらいたい」
「はい。はい。わかかりましたよ。 で、名前は?」
どうやら若者の強がりと思われたらしい。
「フリードリヒ・エルデ・フォン・ツェーリンゲンだ」
「俺はアメリゴ・サントゥニオーネだ。シチリア軍の指揮官をやってる」
「よろしくお願いする」
「援軍ということだが、シチリア軍の指揮下に入ってもらう。それはあらかじめ承知しておいてくれ」
「了解した」
翌日。第5騎士団が到着した。
前団長の死去に伴い、第5騎士団長は副官のモーリッツ・フォン・リーシックが繰り上がっていた。
こちらの方はそれなりに信用された様子だ。
人を外見で判断するとはつまらない。
数日後。ヴェルフ家の軍がやってきた。
相手はバイエルン公国・シュバーベン公国の従士たちである。シチリア軍と違い、同士討ちとあっては、なかなか帝国軍の戦意は高揚しない。
ヴェルフ軍はシチリア軍の立てこもる砦にまずは矢を射かけてきた。
シチリア軍も矢で応戦している。
まだ緒戦ということもあってか、第6騎士団に声はかからない。
そのうちに敵は据え置き式の大型弩砲であるバリスタや平衡錘投石機であるトレビュシェットを持ち出してきた。
フリードリヒはたまらず指揮官に伺いを立てる。
「指揮官殿。ペガサス騎兵を出しましょうか?」
「なにっ? そんなものが役に立つのか? まあいないよりはましだ。勝手にしろ」
「では、そうさせてもらいます」
指揮官はペガサス騎兵の威力を全く知らないらしい。無理もないが…
「ネライダ。ペガサス騎兵を出せ。バリスタとトレビュシェットを操作しているやつらを集中的に狙うんだ!」
「主様。わかりました」
ネライダはペガサス騎兵を連れて素早く出陣していく。こういうことを予想して、準備万端、待機していたのだ。
型どおり、まずは炸裂弾を投下する。破裂して爆風及び破片を飛び散らせることによって高い殺傷能力を持つ砲弾である。
「今だ。投下!」
ネライダの号令で炸裂弾が投下された。
激しい爆発音に人も馬も驚き、特に馬は制御を失って走り去っていくものも多い。
投下位置に近かった者は爆風や破片を浴びて血まみれになって助けを求めている。
「続けて弓放て! バリスタとトレビュシェットを狙え!」
上空から打ち下ろす矢の雨が敵を襲う。
これを避けようと上に盾を構えると、今度は砦から横向きの矢がやって来る。これを同時に防ぐことはできない。
下から弓を打ち上げて反撃を試みる者もいるが、重力に逆らって打ってもペガサス騎兵には届かない。
逆にペガサス騎兵が打ち下ろす矢は、重力によって加速されその威力を増している。
みるみるうちに敵の負傷者が増えていく。
そのうち、ヴェルフ軍は万事休すとばかりに撤退を始めた
撤退後には多くのバリスタとトレビュシェットが置き去りになっている。
シチリア軍はこれを直ちに鹵獲すると砦に運び込んだ。
攻城兵器がなければヴェルフ軍もそう簡単には砦を落とせないはずだ。
事実、その後は散発的に攻めてはきたものの、砦を攻めあぐねている様子だった。
数か月後。
ヴェルフ家の軍が帝国に向かったとの連絡があった。
「結局、戦闘らしい戦闘は初日だけでしたね」
ネライダが言った。
「ああ。ネライダの活躍のおかげだ。よくやった」
フリードリヒは素直に労いの言葉をかける。
「そ、そんな真正面から褒められると照れてしまいます…」
とネライダは頬を赤く染めてもじもじしている。
そんなネライダをかわいく思ってしまうフリードリヒだった。
シチリア軍指揮官のサントゥニオーネは、ペガサス騎兵のことをしきりに褒めた後、「こんな強い軍隊を持つシュバーベン公には逆らわない方が身のためだな」と感想を漏らした。
──強いのはペガサス騎兵だけじゃないんだけどね。
◆
イタリアにおける抗争の間も教皇側から交渉の申出があったが、オットーⅣ世は妥協を示さなかったため、インノケンティウスⅢ世は反ヴェルフ派の諸侯に新たなローマ王の選出を認める。
ドイツ諸侯は、北方で勢力を拡大するデーン人に対応せずにイタリアに注力する皇帝に不信を持っていた。
教皇とフランス王フィリップⅡ世の支持を受けて、諸侯はニュルンベルクでオットーの廃位とフリードリヒⅡ世をローマ王=皇帝に選出することを決定する。
フリードリヒⅡ世はフランスからの援助を受け、諸侯に対しては特許状を発行して支持を集めて吝嗇な性格のオットーに対抗した。
オットーⅣ世は窮地から脱するため、イタリアから帰国することにする。
しかし、イタリアから帰国して間もなく、ホーエンシュタウフェン家から輿入れしていたベアトリクスが亡くなったため、ホーエンシュタウフェン派を含めた諸侯の大半がフリードリヒⅡ世を支持することになった。
その後、フランクフルトでフランス王フィリップⅡ世と教皇の使者が見届ける中で、フリードリヒⅡ世は改めてローマ王=皇帝に選出され、マインツで戴冠した。
これによりオットーⅣ世は更に追い込まれることとなったのである。
皇帝のお気に入りの愛妾であるクララ・エシケーは何ごとでもないかのように言った。
オットーⅣ世はその物言いにかえって腹を立てる。
「わかっておる!」
物怖じもせず、クララは続ける。
「ドイツがだめならイタリアなんていいんじゃない? 商業も盛んだし豊かな土地よ。
どうせ教皇との約束なんて始めから守るつもりもないんでしょ」
確かに一理ある。それにイタリア南部の両シチリア王はホーエンシュタウフェン家のフリードリヒⅡ世が兼ねている。ここを奪えれば…
「うむ。そうだな…それもありだな」
オットーⅣ世のこの決断により、政治情勢は一気に動き出す。
◆
ホーエンシュタウフェン家との闘争が帝国北部、すなわち現在のドイツで旗色が悪くなったとみると、オットーⅣ世はイタリアに矛先を向けて教皇領に侵攻することにした。
教皇イノケンティウスⅢ世は、オットーⅣ世の戴冠に際し、イタリアにおける領有権やドイツの司教叙任に関して多大な要求をし、オットーⅣ世はそれを了承していたが、彼にはそれを守る意思など毛頭なかったのだ。
侵攻の結果、2つの町から教皇の軍隊が追放され、帝国の領地として編入された。
さらに、オットーはローマに進軍し、インノケンティウスⅢ世にウォルムス協約の取り消しと聖職者の叙任権の付与を要求した。
ウォルムス協約は、聖職者の叙任闘争を解決し、「叙任権は教会にあり、皇帝は世俗の権威のみを与える」ことを内容とし、神聖帝国皇帝ハインリヒⅤ世とローマ教皇カリストゥスⅡ世の間で結ばれた政教条約である。
「あの大ぼら吹きの大男め! わしの力を見せつけてやる!」
侵攻に激怒した教皇インケンティウスⅢ世はオットーⅣ世を破門し、帝国の反乱を扇動した。
しかし、彼は構わず、さらにシチリア征服を企てていた。イタリア半島南部及びシチリア島を版図とする両シチリア王国の王はフリードリヒⅡ世が兼ねており、その勢力を削ぐことを狙ったのである。
これを受けて、ホーエンシュタウフェン家近衛騎士団の第5・第6騎士団はシチリア防衛を援助するため、派兵を命じられた。
◆
「今度はシチリアくんだりかよ。面倒くさいな」
ヴェロニアがぼやいている。
「決して『くんだり』ではないぞ。イタリアからみれば、ドイツの方がよっぽど『くんだり』だ」
この時代、世界を俯瞰すると、中東や東アジアの方で文明が進んでおり、ヨーロッパはイタリアを玄関として文明が入ってきているのが実情だった。
そういう意味では、イタリアはヨーロッパの中の文明先進国だったのである。
「旦那も細けえこと言うなあ。ただ遠いって言うことさ」
ヴェロニアは半ば呆れている。
「世界の広さに比べたらヨーロッパの中の移動など些細なことだ」
「世界って…何言ってんだよ。旦那ぁ…」
ヴェロニアはフリードリヒの常識というものを疑ってしまったようだ。
確かに、この時代はアフリカの奥地も開発されていないし、新大陸も未発見だ。それに交通手段も未発達だし、世界スケールで物事を考えることなど夢のまた夢というのが実情だろう。
フリードリヒはこの世界の常識を改めて実感した。
「いや。気にするな。何年もかかる旅ではなく、たかだか2週間くらいという意味だ」
「十分長げえじゃねえか!」
「それは見解の相違だな」
確かにヴェロニアのような短気な者にしてみれば長いのだろう。
2週間後。予定通り、両シチリア王国の防衛拠点に到着した。
シチリア軍を驚かせないよう今回はダークナイトは召喚しない予定である。
「ホーエンシュタウフェン家からの援軍だ。門を開けてくれ!」
フリードリヒはイタリア語で叫んだ。
門が開き、大柄な男が護衛を連れて出てくる。いかにもラテン系な感じの面構えだ。シチリア軍の指揮官だろうか?
「おまえが指揮官なのか?」
「そうだ」
「こんな若造が使い物になるのかねえ。それに他の面子も若造だし、女までいるじゃないか」
どうやら一目で信用されなかったようだ。せめてマスクをしておくんだったか…
「強いかどうかは戦いぶりを見てもらえばわかる。憶測で物を言わないでもらいたい」
「はい。はい。わかかりましたよ。 で、名前は?」
どうやら若者の強がりと思われたらしい。
「フリードリヒ・エルデ・フォン・ツェーリンゲンだ」
「俺はアメリゴ・サントゥニオーネだ。シチリア軍の指揮官をやってる」
「よろしくお願いする」
「援軍ということだが、シチリア軍の指揮下に入ってもらう。それはあらかじめ承知しておいてくれ」
「了解した」
翌日。第5騎士団が到着した。
前団長の死去に伴い、第5騎士団長は副官のモーリッツ・フォン・リーシックが繰り上がっていた。
こちらの方はそれなりに信用された様子だ。
人を外見で判断するとはつまらない。
数日後。ヴェルフ家の軍がやってきた。
相手はバイエルン公国・シュバーベン公国の従士たちである。シチリア軍と違い、同士討ちとあっては、なかなか帝国軍の戦意は高揚しない。
ヴェルフ軍はシチリア軍の立てこもる砦にまずは矢を射かけてきた。
シチリア軍も矢で応戦している。
まだ緒戦ということもあってか、第6騎士団に声はかからない。
そのうちに敵は据え置き式の大型弩砲であるバリスタや平衡錘投石機であるトレビュシェットを持ち出してきた。
フリードリヒはたまらず指揮官に伺いを立てる。
「指揮官殿。ペガサス騎兵を出しましょうか?」
「なにっ? そんなものが役に立つのか? まあいないよりはましだ。勝手にしろ」
「では、そうさせてもらいます」
指揮官はペガサス騎兵の威力を全く知らないらしい。無理もないが…
「ネライダ。ペガサス騎兵を出せ。バリスタとトレビュシェットを操作しているやつらを集中的に狙うんだ!」
「主様。わかりました」
ネライダはペガサス騎兵を連れて素早く出陣していく。こういうことを予想して、準備万端、待機していたのだ。
型どおり、まずは炸裂弾を投下する。破裂して爆風及び破片を飛び散らせることによって高い殺傷能力を持つ砲弾である。
「今だ。投下!」
ネライダの号令で炸裂弾が投下された。
激しい爆発音に人も馬も驚き、特に馬は制御を失って走り去っていくものも多い。
投下位置に近かった者は爆風や破片を浴びて血まみれになって助けを求めている。
「続けて弓放て! バリスタとトレビュシェットを狙え!」
上空から打ち下ろす矢の雨が敵を襲う。
これを避けようと上に盾を構えると、今度は砦から横向きの矢がやって来る。これを同時に防ぐことはできない。
下から弓を打ち上げて反撃を試みる者もいるが、重力に逆らって打ってもペガサス騎兵には届かない。
逆にペガサス騎兵が打ち下ろす矢は、重力によって加速されその威力を増している。
みるみるうちに敵の負傷者が増えていく。
そのうち、ヴェルフ軍は万事休すとばかりに撤退を始めた
撤退後には多くのバリスタとトレビュシェットが置き去りになっている。
シチリア軍はこれを直ちに鹵獲すると砦に運び込んだ。
攻城兵器がなければヴェルフ軍もそう簡単には砦を落とせないはずだ。
事実、その後は散発的に攻めてはきたものの、砦を攻めあぐねている様子だった。
数か月後。
ヴェルフ家の軍が帝国に向かったとの連絡があった。
「結局、戦闘らしい戦闘は初日だけでしたね」
ネライダが言った。
「ああ。ネライダの活躍のおかげだ。よくやった」
フリードリヒは素直に労いの言葉をかける。
「そ、そんな真正面から褒められると照れてしまいます…」
とネライダは頬を赤く染めてもじもじしている。
そんなネライダをかわいく思ってしまうフリードリヒだった。
シチリア軍指揮官のサントゥニオーネは、ペガサス騎兵のことをしきりに褒めた後、「こんな強い軍隊を持つシュバーベン公には逆らわない方が身のためだな」と感想を漏らした。
──強いのはペガサス騎兵だけじゃないんだけどね。
◆
イタリアにおける抗争の間も教皇側から交渉の申出があったが、オットーⅣ世は妥協を示さなかったため、インノケンティウスⅢ世は反ヴェルフ派の諸侯に新たなローマ王の選出を認める。
ドイツ諸侯は、北方で勢力を拡大するデーン人に対応せずにイタリアに注力する皇帝に不信を持っていた。
教皇とフランス王フィリップⅡ世の支持を受けて、諸侯はニュルンベルクでオットーの廃位とフリードリヒⅡ世をローマ王=皇帝に選出することを決定する。
フリードリヒⅡ世はフランスからの援助を受け、諸侯に対しては特許状を発行して支持を集めて吝嗇な性格のオットーに対抗した。
オットーⅣ世は窮地から脱するため、イタリアから帰国することにする。
しかし、イタリアから帰国して間もなく、ホーエンシュタウフェン家から輿入れしていたベアトリクスが亡くなったため、ホーエンシュタウフェン派を含めた諸侯の大半がフリードリヒⅡ世を支持することになった。
その後、フランクフルトでフランス王フィリップⅡ世と教皇の使者が見届ける中で、フリードリヒⅡ世は改めてローマ王=皇帝に選出され、マインツで戴冠した。
これによりオットーⅣ世は更に追い込まれることとなったのである。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる