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その後の伝説の妃 5
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目を瞠った結羽は抗議の声を上げた。
「えっ……レオニート、こんなのいやです。外してください」
「いやいや言われると雄は燃えるものだ。後で外してあげよう」
「そんな……いや……あっ! あっ、あ……」
腰紐で手首を拘束したレオニートは悠々と体をずらすと、蜜を零している花芯を口に含んだ。
熱い口腔にすっぽりと咥えられ、じゅるりと吸い込まれれば、快楽に弱い体は瞬く間に白蜜を弾けさせる。
「ひぁっ! あっあっ……あぁ……ん、んっ……」
ごくりと喉奥で飲み下され、泣きたい衝動が込み上げる。
レオニートに精を呑まれてしまうなんて、これ以上ない羞恥だ。
惜しむように舌先で孔を抉っていた男は、ようやく花芯を解放してくれた。
「相変わらず、早いな。我慢のできない淫らな妃には、お仕置きが必要だ」
「あぁ……ごめんなさい。許してください。レオニートの口淫が気持ち良すぎて……すぐに達してしまうんです」
「それは嬉しい褒め言葉だが、許すことはできない。さあ、大きく足を開いて、夫に秘部を見せるのだ」
「はい……」
結羽は涙目になりながら、膝を立て、ゆっくりと開脚していく。
両腕を頭の上で拘束された状態で足を開くのは、相手にすべてを曝す格好だ。愛する夫でもなければ、こんなことはできないだろう。
でも、とても恥ずかしい。
レオニートは瞬きもせずに、じっくりと結羽の体を見下ろしている。
男の眼前に曝した蕾は淡い色をして、ひくりと誘うように蠢いた。
その瞬間、まるで猛獣のような獰猛さをもって、レオニートは蕾にむしゃぶりつく。
クチュ、グチュと淫猥な水音が鳴り、温かい唇と舌で窄まりが舐られる。
「あぁっ、あっ……あ、レオニート、そんな……あぁ、いや、舌が……んっ、挿れないでぇ……っ」
ぬぐ、と肉環をくぐり抜けて分厚い舌が挿入される。
花芯を口淫されるのもとてつもなく恥ずかしいのに、蕾に舌を挿れられるのは何度されても慣れない。皇帝の舌をそんなことに使ってはいけないと毎回訴えるのに、レオニートは「閨では皇帝ではない」などと言うのだ。
結羽は必死に抵抗しようと身を捻るが、腰をしっかりと掴まれているので逃れられない。
「お仕置きだ。ここをたっぷりと私の唾液で濡らしてやろう」
「あぁん、だめ、だめです……あっあっ」
ぬくぬくと、男根でそうするのと同じ動きで濡れた舌が抽挿される。
男の愛撫を待ち侘びていた蕾は、すぐにふっくらと綻んだ。
「んっ……」
体の奥から、何かが滲み出てくる感触がある。
快楽を得ると淫液が滴り、花筒が濡れてしまうのだ。それは神獣の精を受けるたびに淫らな肉体に作り替えられていくという証になった。
ちゅぷちゅぷと、蕾から滴ってくる淫液を舐めしゃぶるレオニートの立てる水音に、羞恥で頬が染まる。
「いや……レオニート……舐めないで……」
「私の淫らな妃は、こんなにもずぶ濡れになってしまう。夫として妻の愛蜜を啜るのは、何よりの悦びだ」
そう言ってレオニートは綻んだ蕾に唇をつけ、ずちゅる……と卑猥な水音を奏でながら淫液を啜った。
たまらない羞恥と体液を啜られる快感の双方に見舞われて、結羽はいやいやと体を捻る。
けれどそれはまるで、もっとと雄を誘うような仕草に見えた。
自らの唇を舐め上げながら、レオニートは飢えた野獣のような双眸で、縛られた手首を振りつつ腰を揺らす結羽を凝視する。
野獣の本能を秘めた男は喉奥から唸り声を絞り出す。
猛った雄芯を濡れた蕾に宛がい、ぐちゅりと先端を呑み込ませた。
「あぁっ、あっ……入って……レオニートの、おっきいのが……あ、ん、あはぁあぁ……っ」
圧倒的な質量を誇る楔が、ずぶずぶと花筒に挿入されていく。華奢な肢体は愛しい雄を迎え入れた歓喜に震えて、弓なりに撓った。
ゆっくりと腰を押し進めていくレオニートは、艶めいた雄の魅力を滾らせている。
昼は穏やかな双眸なのに、今は捕らえた獲物を喰らおうとする獣の色を帯びていた。
「ああ……素晴らしい締め付けだ。奥まで挿れてあげよう」
「はぁっ……あっ……あぅん……」
ねっとりと濡れた媚肉を擦り上げていく剛直が、ずん……と奥を穿った。
その衝撃で、愛しい人の中心がすべてこの身に収められたのだと知る。
体を倒したレオニートに、ぎゅっと抱きしめられる。
熱い体温がじわりと体に溶け込み、安堵の息が漏れた。
「捕まえたよ……私のものだ」
掠れた声音が耳元に吹き込まれる。
ふたりの肉体が、ひとつに結ばれている。
「えっ……レオニート、こんなのいやです。外してください」
「いやいや言われると雄は燃えるものだ。後で外してあげよう」
「そんな……いや……あっ! あっ、あ……」
腰紐で手首を拘束したレオニートは悠々と体をずらすと、蜜を零している花芯を口に含んだ。
熱い口腔にすっぽりと咥えられ、じゅるりと吸い込まれれば、快楽に弱い体は瞬く間に白蜜を弾けさせる。
「ひぁっ! あっあっ……あぁ……ん、んっ……」
ごくりと喉奥で飲み下され、泣きたい衝動が込み上げる。
レオニートに精を呑まれてしまうなんて、これ以上ない羞恥だ。
惜しむように舌先で孔を抉っていた男は、ようやく花芯を解放してくれた。
「相変わらず、早いな。我慢のできない淫らな妃には、お仕置きが必要だ」
「あぁ……ごめんなさい。許してください。レオニートの口淫が気持ち良すぎて……すぐに達してしまうんです」
「それは嬉しい褒め言葉だが、許すことはできない。さあ、大きく足を開いて、夫に秘部を見せるのだ」
「はい……」
結羽は涙目になりながら、膝を立て、ゆっくりと開脚していく。
両腕を頭の上で拘束された状態で足を開くのは、相手にすべてを曝す格好だ。愛する夫でもなければ、こんなことはできないだろう。
でも、とても恥ずかしい。
レオニートは瞬きもせずに、じっくりと結羽の体を見下ろしている。
男の眼前に曝した蕾は淡い色をして、ひくりと誘うように蠢いた。
その瞬間、まるで猛獣のような獰猛さをもって、レオニートは蕾にむしゃぶりつく。
クチュ、グチュと淫猥な水音が鳴り、温かい唇と舌で窄まりが舐られる。
「あぁっ、あっ……あ、レオニート、そんな……あぁ、いや、舌が……んっ、挿れないでぇ……っ」
ぬぐ、と肉環をくぐり抜けて分厚い舌が挿入される。
花芯を口淫されるのもとてつもなく恥ずかしいのに、蕾に舌を挿れられるのは何度されても慣れない。皇帝の舌をそんなことに使ってはいけないと毎回訴えるのに、レオニートは「閨では皇帝ではない」などと言うのだ。
結羽は必死に抵抗しようと身を捻るが、腰をしっかりと掴まれているので逃れられない。
「お仕置きだ。ここをたっぷりと私の唾液で濡らしてやろう」
「あぁん、だめ、だめです……あっあっ」
ぬくぬくと、男根でそうするのと同じ動きで濡れた舌が抽挿される。
男の愛撫を待ち侘びていた蕾は、すぐにふっくらと綻んだ。
「んっ……」
体の奥から、何かが滲み出てくる感触がある。
快楽を得ると淫液が滴り、花筒が濡れてしまうのだ。それは神獣の精を受けるたびに淫らな肉体に作り替えられていくという証になった。
ちゅぷちゅぷと、蕾から滴ってくる淫液を舐めしゃぶるレオニートの立てる水音に、羞恥で頬が染まる。
「いや……レオニート……舐めないで……」
「私の淫らな妃は、こんなにもずぶ濡れになってしまう。夫として妻の愛蜜を啜るのは、何よりの悦びだ」
そう言ってレオニートは綻んだ蕾に唇をつけ、ずちゅる……と卑猥な水音を奏でながら淫液を啜った。
たまらない羞恥と体液を啜られる快感の双方に見舞われて、結羽はいやいやと体を捻る。
けれどそれはまるで、もっとと雄を誘うような仕草に見えた。
自らの唇を舐め上げながら、レオニートは飢えた野獣のような双眸で、縛られた手首を振りつつ腰を揺らす結羽を凝視する。
野獣の本能を秘めた男は喉奥から唸り声を絞り出す。
猛った雄芯を濡れた蕾に宛がい、ぐちゅりと先端を呑み込ませた。
「あぁっ、あっ……入って……レオニートの、おっきいのが……あ、ん、あはぁあぁ……っ」
圧倒的な質量を誇る楔が、ずぶずぶと花筒に挿入されていく。華奢な肢体は愛しい雄を迎え入れた歓喜に震えて、弓なりに撓った。
ゆっくりと腰を押し進めていくレオニートは、艶めいた雄の魅力を滾らせている。
昼は穏やかな双眸なのに、今は捕らえた獲物を喰らおうとする獣の色を帯びていた。
「ああ……素晴らしい締め付けだ。奥まで挿れてあげよう」
「はぁっ……あっ……あぅん……」
ねっとりと濡れた媚肉を擦り上げていく剛直が、ずん……と奥を穿った。
その衝撃で、愛しい人の中心がすべてこの身に収められたのだと知る。
体を倒したレオニートに、ぎゅっと抱きしめられる。
熱い体温がじわりと体に溶け込み、安堵の息が漏れた。
「捕まえたよ……私のものだ」
掠れた声音が耳元に吹き込まれる。
ふたりの肉体が、ひとつに結ばれている。
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