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巨人王の淫戯 2
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「戦いとは、常に勝者がすべてを手にするものだよ。彼らは敗れた。戦いに勝った私はリガラ城砦と心の清らかな神の贄を手に入れ、捕虜の命を潰す権利がある」
「そんな……!」
アポロニオスは、捕虜となった騎士団員たちを処刑するつもりなのだ。
出立の際に家族に見送られる彼らの笑顔が、セナの脳裏に浮かんだ。
神馬の儀に参加できるという栄誉を、彼らもその家族たちも、とても誇りに思ってくれていた。それなのに、彼らに死という結末を与えてはならない。
セナは床に跪き、祈るように両手を合わせる。
「お願いです、アポロニオスさま! 僕はどうなっても構いません。どうか、彼らの命を奪うことだけはおやめください」
紫色の双眸を瞠ったアポロニオスは感心したように、「ほう……」と呟いた。
だがすぐに口端を吊り上げて目を細め、セナのつむじから爪先までねっとりと視線を這わせて舐る。
「そんな殊勝なことを言って、私を油断させてから隠したナイフで刺すつもりじゃないのかい?」
「とんでもありません。僕は何も武器を持っていません」
「本当かな? だったら、その服を脱いでみてくれ」
「は、はい」
疑いを晴らすため、セナは神の贄の徴である純白の服を脱いだ。
はらりと、床に白の衣装が舞い散る。
まっすぐに立つセナの裸身を目にしたアポロニオスの眼差しに熱が籠もる。
恥ずかしいけれど、抵抗の意思がないことを証明するためだ。
「いかがでしょうか。信じていただけましたか……?」
「ふむ。しかし、肛門に小型のナイフを仕込む暗殺者もいるからね。そこも見せてくれるかな?」
「は、はい……」
肛門となると、立った状態では見せられない。その場に四つん這いになろうとしたセナだが、アポロニオスに制される。
「寝台に仰向けになって、足を開きなさい。検分しやすいようにね」
「……わかりました」
武器を持っていないか、確認するだけだ。
セナは羞恥を押し殺して寝台に上がり、寝そべった。
素早く移動してきたアポロニオスが寝台に乗り上げて、セナの足元に陣取る。
「さあ、大きく足を開いてごらん。ゆっくりね」
「はい……」
どうして、ゆっくりと指示されるのかわからないが、セナは言われたとおりにする。
自ら膝裏を持ち上げて、徐々に足を開脚させた。
アポロニオスは瞬きもせず、セナの蕾に見入っている。
「どうでしょうか……」
「素晴らしく綺麗だよ。トルキアの神の贄は儀式で数多くの男の肉棒を咥えると聞いているが、とてもそんな経験の多そうな蕾には見えないね。まるで花開くとは思えない硬そうな蕾だ。大変可愛らしい」
なぜか蕾を批評されてしまい、セナの頬は羞恥に染まる。訊ねたのは、そういうことではないのだが。
「あの、そうではなく……ナイフを隠し持っていないことは、おわかりいただけましたか?」
「うん? そうだねえ。蕾が閉じているから、わからないよね。中を探ってみないことにはね」
そう言ったアポロニオスの頭が下がった。
ぬるり、と蕾に熱くて滑らかな感触が与えられる。
「えっ⁉」
びくりと、セナの腿が跳ね上がる。
ぬるぬると、アポロニオスの肉厚の舌に蕾を舐められているのだ。
「アポロニオスさま……! そんな、いけません……」
「蕾を開かせるためには仕方ないだろう。私は上手だから任せなさい」
確かに閉じた蕾を開かせるために愛撫は必要かもしれないが、武器が隠されていると疑っているはずなのに、舌でそこを探るのは危ないのではないだろうか。
男の熱い舌で丁寧に舐られた蕾は、やがてふっくらと綻んだ。
「ほら、柔らかくなった。中も充分に舐めてあげようね」
「え、あの……」
なぜか舐めることが目的になっている気がするのだが。
戸惑ったセナが足を揺らしたとき、ぬぐうっと濡れた舌が肉環をくぐり抜けた。
「ひぁっ……あっ……んっ……」
巨人王の大きな舌が、まだ硬い花筒に挿入される。
あまりにも大きいその舌は、常人の男根程度はありそうな質量だった。
それが、ぬくぬくと媚肉を擦り上げ、雄芯と同じ動きで抽挿する。
「あっ……あ……だめ……あぁ……」
感じてきてしまい、腿がびくびくと震える。
淫猥な花筒は熱い舌の愛撫に反応して、きゅうと締めつけた。
「そんな……!」
アポロニオスは、捕虜となった騎士団員たちを処刑するつもりなのだ。
出立の際に家族に見送られる彼らの笑顔が、セナの脳裏に浮かんだ。
神馬の儀に参加できるという栄誉を、彼らもその家族たちも、とても誇りに思ってくれていた。それなのに、彼らに死という結末を与えてはならない。
セナは床に跪き、祈るように両手を合わせる。
「お願いです、アポロニオスさま! 僕はどうなっても構いません。どうか、彼らの命を奪うことだけはおやめください」
紫色の双眸を瞠ったアポロニオスは感心したように、「ほう……」と呟いた。
だがすぐに口端を吊り上げて目を細め、セナのつむじから爪先までねっとりと視線を這わせて舐る。
「そんな殊勝なことを言って、私を油断させてから隠したナイフで刺すつもりじゃないのかい?」
「とんでもありません。僕は何も武器を持っていません」
「本当かな? だったら、その服を脱いでみてくれ」
「は、はい」
疑いを晴らすため、セナは神の贄の徴である純白の服を脱いだ。
はらりと、床に白の衣装が舞い散る。
まっすぐに立つセナの裸身を目にしたアポロニオスの眼差しに熱が籠もる。
恥ずかしいけれど、抵抗の意思がないことを証明するためだ。
「いかがでしょうか。信じていただけましたか……?」
「ふむ。しかし、肛門に小型のナイフを仕込む暗殺者もいるからね。そこも見せてくれるかな?」
「は、はい……」
肛門となると、立った状態では見せられない。その場に四つん這いになろうとしたセナだが、アポロニオスに制される。
「寝台に仰向けになって、足を開きなさい。検分しやすいようにね」
「……わかりました」
武器を持っていないか、確認するだけだ。
セナは羞恥を押し殺して寝台に上がり、寝そべった。
素早く移動してきたアポロニオスが寝台に乗り上げて、セナの足元に陣取る。
「さあ、大きく足を開いてごらん。ゆっくりね」
「はい……」
どうして、ゆっくりと指示されるのかわからないが、セナは言われたとおりにする。
自ら膝裏を持ち上げて、徐々に足を開脚させた。
アポロニオスは瞬きもせず、セナの蕾に見入っている。
「どうでしょうか……」
「素晴らしく綺麗だよ。トルキアの神の贄は儀式で数多くの男の肉棒を咥えると聞いているが、とてもそんな経験の多そうな蕾には見えないね。まるで花開くとは思えない硬そうな蕾だ。大変可愛らしい」
なぜか蕾を批評されてしまい、セナの頬は羞恥に染まる。訊ねたのは、そういうことではないのだが。
「あの、そうではなく……ナイフを隠し持っていないことは、おわかりいただけましたか?」
「うん? そうだねえ。蕾が閉じているから、わからないよね。中を探ってみないことにはね」
そう言ったアポロニオスの頭が下がった。
ぬるり、と蕾に熱くて滑らかな感触が与えられる。
「えっ⁉」
びくりと、セナの腿が跳ね上がる。
ぬるぬると、アポロニオスの肉厚の舌に蕾を舐められているのだ。
「アポロニオスさま……! そんな、いけません……」
「蕾を開かせるためには仕方ないだろう。私は上手だから任せなさい」
確かに閉じた蕾を開かせるために愛撫は必要かもしれないが、武器が隠されていると疑っているはずなのに、舌でそこを探るのは危ないのではないだろうか。
男の熱い舌で丁寧に舐られた蕾は、やがてふっくらと綻んだ。
「ほら、柔らかくなった。中も充分に舐めてあげようね」
「え、あの……」
なぜか舐めることが目的になっている気がするのだが。
戸惑ったセナが足を揺らしたとき、ぬぐうっと濡れた舌が肉環をくぐり抜けた。
「ひぁっ……あっ……んっ……」
巨人王の大きな舌が、まだ硬い花筒に挿入される。
あまりにも大きいその舌は、常人の男根程度はありそうな質量だった。
それが、ぬくぬくと媚肉を擦り上げ、雄芯と同じ動きで抽挿する。
「あっ……あ……だめ……あぁ……」
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