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宰相の懐妊指導 6
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中腰で手はどこにもつけないので、次第に足が痺れてくる。
非常に滑稽とも取れる格好なのだが、ファルゼフは真摯な眼差しでセナに説いた。
「わたくしの懐妊指導は、セナ様の経験に合わせた独自のものです。わたくしの男根で子宮口を柔らかくしなくては、指導の意味を成しません。それに男根を挿入しなければ、どの辺りにセナ様の子宮口があるのか、わからないではありませんか。先程の説明どおり、オメガの子宮口の位置には個体差がありまして……」
説明の途中だが、セナの膝はぷるぷると震えており、もはや限界である。しかもファルゼフは熱弁のせいか、腰を掴む力が徐々に弱まってきた。
支えられていなければ、ずるずると腰が落ちてきてしまう。すると、ぴたりと蕾に宛がわれた亀頭が、ぐちゅりと呑み込まれた。
「ああ……っ、ファルゼフ……んっ、入って……」
ファルゼフの説明は滔々と続けられている。セナは聞いているどころではない。
柔らかく綻んだ肉環は美味そうに、ずぶずぶと硬くて熱い肉槍を食んでいった。
「あぁあぁあん……っ」
ずぷん、とすべての雄芯を呑み込んでしまう。
濡れた肉筒は待ち望んだ熱い楔を喜んで出迎え、やわやわと締めつけた。
「――ですので……ああ、挿入されてしまいましたね。さあ、セナ様。お約束どおり、手は頭の後ろにやってください」
「あぁ……はぁ……」
喘ぐセナを、ファルゼフは妖艶な笑みを浮かべて下から見上げていた。
先程の長い説明はわざとかと思う気もするけれど、ファルゼフはセナのために時間を割いて懐妊指導を行ってくれるのだ。セナは言われたとおり、両手を頭の後ろに組んだ。
そうすると、自然と胸を張る姿勢になる。
腹に手をつけると前屈みになれて楽なのだが、この格好はファルゼフからは揺れる花芯も胸の突起も、繫がったところも丸見えだろう。
「こうすると真上に挿入されるので、子宮口の位置がわかりやすいのです」
「そうなんですか……。どうですか、僕の位置は、どの辺りなんですか……?」
ぐい、と腰を突き上げられ、男の腹の上で華奢な体は跳ね上がる。
「あっ、あん」
「触診してみないことには、わかりませんね。腰をぐるりと回してみてください」
「んっ……こうですか?」
腰を回して、花筒で楔を舐め上げる。前後に抽挿されるのとはまた違った刺激に、快感が増幅した。
「はぁ……あぁ……感じちゃう……」
「いいんですよ。もっと感じてください。そのまま、腰を回していてくださいね」
いやらしい動きで腰を回し続けていると、下から力強く突き上げられた。
ずんずんと律動を刻まれながら、媚肉で剛直を舐めしゃぶるのは、とてつもない快楽を呼び覚まされる。
セナは喉を反らし、大きく開脚した足の狭間に男の肉棒を呑み込みながら、淫らに腰を蠢かせた。
「あぁっ、あっあっ、ふあぁ……すごい……きもちい……あぅ、あぅん」
「いいですよ……最高です。そのまま、達するのです」
ぐっちゅぐちゅと淫猥な音色を奏で、快楽を思うさま貪りながら頂点へ駆け上がる。
媚肉を擦り上げる逞しい雄芯が、たまらない心地好さを湧き上がらせる。
ずくん、と一際奥を突かれたとき、びくりと体が硬直する。
「あぅっ、いっ、いく……っ、あ、ん……んぅ……」
ぎゅうっと花筒は引き締まり、熱い雄芯を抱き込む。
だが、楔は弾けなかった。
びくびくと体を小刻みに震わせたセナは、やがて男の体に倒れ込む。
荒い息を整えていると、熱い腕で、ぎゅっと抱き竦められた。
「とてもお上手でしたよ。騎乗位は合格です。喘ぎ声も、雄を興奮させる素晴らしいものでした」
「あ……ありがとうございます……」
褒められて嬉しい。
黒髪を慈しむように撫でてくれたファルゼフに、安堵したセナは息を吐いた。
「でも……ファルゼフは達していませんよね?」
「そうですね。わたくしはあの程度では吐精できないのです」
あの程度と称されてしまった。セナはとても刺激的な格好に、存分に感じることができたのに。
ファルゼフの胸に頭を預けていたセナは、唇を尖らせて紫色の瞳を見上げる。
「どうしたら、ファルゼフは吐精できますか?」
「おや。わたくしも達してもよろしいので?」
「はい……だって、僕ばかり……寂しいです」
体を重ねたのに、相手が達することができないのは中途半端で、物足りなさを覚えてしまう。
楔を咥えたセナの花筒はうずうずと疼き、淫紋はそれに呼応するかのように蠢いていた。
淫乱なオメガの体は、精を飲みたがっているのだ。
ファルゼフは、すうと双眸を眇める。
非常に滑稽とも取れる格好なのだが、ファルゼフは真摯な眼差しでセナに説いた。
「わたくしの懐妊指導は、セナ様の経験に合わせた独自のものです。わたくしの男根で子宮口を柔らかくしなくては、指導の意味を成しません。それに男根を挿入しなければ、どの辺りにセナ様の子宮口があるのか、わからないではありませんか。先程の説明どおり、オメガの子宮口の位置には個体差がありまして……」
説明の途中だが、セナの膝はぷるぷると震えており、もはや限界である。しかもファルゼフは熱弁のせいか、腰を掴む力が徐々に弱まってきた。
支えられていなければ、ずるずると腰が落ちてきてしまう。すると、ぴたりと蕾に宛がわれた亀頭が、ぐちゅりと呑み込まれた。
「ああ……っ、ファルゼフ……んっ、入って……」
ファルゼフの説明は滔々と続けられている。セナは聞いているどころではない。
柔らかく綻んだ肉環は美味そうに、ずぶずぶと硬くて熱い肉槍を食んでいった。
「あぁあぁあん……っ」
ずぷん、とすべての雄芯を呑み込んでしまう。
濡れた肉筒は待ち望んだ熱い楔を喜んで出迎え、やわやわと締めつけた。
「――ですので……ああ、挿入されてしまいましたね。さあ、セナ様。お約束どおり、手は頭の後ろにやってください」
「あぁ……はぁ……」
喘ぐセナを、ファルゼフは妖艶な笑みを浮かべて下から見上げていた。
先程の長い説明はわざとかと思う気もするけれど、ファルゼフはセナのために時間を割いて懐妊指導を行ってくれるのだ。セナは言われたとおり、両手を頭の後ろに組んだ。
そうすると、自然と胸を張る姿勢になる。
腹に手をつけると前屈みになれて楽なのだが、この格好はファルゼフからは揺れる花芯も胸の突起も、繫がったところも丸見えだろう。
「こうすると真上に挿入されるので、子宮口の位置がわかりやすいのです」
「そうなんですか……。どうですか、僕の位置は、どの辺りなんですか……?」
ぐい、と腰を突き上げられ、男の腹の上で華奢な体は跳ね上がる。
「あっ、あん」
「触診してみないことには、わかりませんね。腰をぐるりと回してみてください」
「んっ……こうですか?」
腰を回して、花筒で楔を舐め上げる。前後に抽挿されるのとはまた違った刺激に、快感が増幅した。
「はぁ……あぁ……感じちゃう……」
「いいんですよ。もっと感じてください。そのまま、腰を回していてくださいね」
いやらしい動きで腰を回し続けていると、下から力強く突き上げられた。
ずんずんと律動を刻まれながら、媚肉で剛直を舐めしゃぶるのは、とてつもない快楽を呼び覚まされる。
セナは喉を反らし、大きく開脚した足の狭間に男の肉棒を呑み込みながら、淫らに腰を蠢かせた。
「あぁっ、あっあっ、ふあぁ……すごい……きもちい……あぅ、あぅん」
「いいですよ……最高です。そのまま、達するのです」
ぐっちゅぐちゅと淫猥な音色を奏で、快楽を思うさま貪りながら頂点へ駆け上がる。
媚肉を擦り上げる逞しい雄芯が、たまらない心地好さを湧き上がらせる。
ずくん、と一際奥を突かれたとき、びくりと体が硬直する。
「あぅっ、いっ、いく……っ、あ、ん……んぅ……」
ぎゅうっと花筒は引き締まり、熱い雄芯を抱き込む。
だが、楔は弾けなかった。
びくびくと体を小刻みに震わせたセナは、やがて男の体に倒れ込む。
荒い息を整えていると、熱い腕で、ぎゅっと抱き竦められた。
「とてもお上手でしたよ。騎乗位は合格です。喘ぎ声も、雄を興奮させる素晴らしいものでした」
「あ……ありがとうございます……」
褒められて嬉しい。
黒髪を慈しむように撫でてくれたファルゼフに、安堵したセナは息を吐いた。
「でも……ファルゼフは達していませんよね?」
「そうですね。わたくしはあの程度では吐精できないのです」
あの程度と称されてしまった。セナはとても刺激的な格好に、存分に感じることができたのに。
ファルゼフの胸に頭を預けていたセナは、唇を尖らせて紫色の瞳を見上げる。
「どうしたら、ファルゼフは吐精できますか?」
「おや。わたくしも達してもよろしいので?」
「はい……だって、僕ばかり……寂しいです」
体を重ねたのに、相手が達することができないのは中途半端で、物足りなさを覚えてしまう。
楔を咥えたセナの花筒はうずうずと疼き、淫紋はそれに呼応するかのように蠢いていた。
淫乱なオメガの体は、精を飲みたがっているのだ。
ファルゼフは、すうと双眸を眇める。
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