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淫蕩な仮面舞踏会 6
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セナが悶える姿を傍らでじっくりと眺めていたラシードは、召使いに向けて軽く手を掲げる。椅子が元の位置に戻された。セナの手首と足首を拘束していた黄金の鎖は解かれる。
解放されたセナの体は、逞しいラシードの腕に掬い上げられた。
「あ……ラシードさま……」
もどかしい快楽漬けにされた体は、ひどく疼いている。横抱きにされただけで、男の熱い腕に反応した腰がひくりと揺れた。
舞踏会では、何事もなかったかのように涼やかな音楽が流れ、紳士たちが円舞を描き続けている。
セナを抱きかかえたラシードは、天蓋が垂れた寝椅子に向かった。
さらりと薄い紗のカーテンが、控えていた召使いの手により捲られる。
円舞を眺めることのできるそこに、華奢な体はそっと横たえられた。
寝椅子といってもまるで寝台のような広さである。薄いカーテン越しに映る人々の影は、ゆらゆらと幻想的に揺らめいていた。
「うぅ……」
ぶるりと身を震わせたセナは背を丸める。
体の奥が疼いてたまらない。まるで熱に浮かされたように、浅い息を継いだ。
ラシードの背後でカーテンが閉じられると、彼は口端に獰猛な雄の笑みを乗せる。
「辛そうだな、セナ」
はっとして見上げ、ラシードの微笑を目にしたセナは、ようやく悟った。
ラシードは、セナの欲望を煽るためにわざと男たちに舌だけを使わせて、花筒の入り口を舐らせたのだ。
セナが、ラシードの雄芯をより欲しがるために。
「兄さまの、いじわる……」
涙を滲ませた翡翠色の瞳で見やれば、ラシードはごくりと喉仏を上下させる。
華奢な体に覆い被さるように寝椅子に乗り上げると、大きな掌はセナの足の甲を撫で上げた。
「どうしてほしい? そなたの愛らしい唇から、おねだりをしてみてくれ」
ラシードは言わせたいのだ。
兄さまの肉棒をください……と。
けれど、とてもそのような恥ずかしい台詞は言えない。
セナは撫でられた足の甲から這い上がる淫靡な感覚を逃そうと、足を引く。
頬を染めて、うろうろと視線を彷徨わせた。
「あの……その……」
体の熱は淫らな遊戯により、すっかり昂ぶってしまっている。
散々弄られ、今は何も咥えていない蕾は物欲しげにひくひくと震えていた。
熱を逃がしたいのだけれど、ラシードは追い縋るように身を乗り出し、今度は脛から膝にかけて撫で上げてくる。
官能を湧き立たせる淫靡な仕草に、ぞくりと腰の奥が疼く。
「逃げないでおくれ、私の可愛い小鳥。そんなに怯えられたら、ひどいことして啼かせてしまいたくなる」
ラシードは優しげな微笑を浮かべているけれど、瞳の奥には獰猛さを滾らせている。セナは支配者である兄に貪られる、哀れな小鳥だ。
「兄さま……あの……」
「うん? どうした」
セナの足を這い上がる男の熱い掌は、敏感な内股を辿る。
それだけでもう、感じやすくなっている体は、ひくんと反応を返してしまう。
「……っ、ん」
きゅん、と疼いた花筒から、熱いものが溢れてくるのを自覚した。
快感を覚えた体が淫液を滴らせたのだ。淫らな愛液はとろとろと、とめどなく零れて内股を濡らす。
雫を目にしたラシードの双眸が、すうと細められる。
「お漏らしか。いけない子だな」
「あぁ……っ、ごめんなさい……」
膝裏にかけた手で、ぐいと足を広げられる。
淫らに大股を開き、ひくついた蕾を晒すという格好に、羞恥に塗れたセナの体の芯が、かぁっと点る。
ラシードは逞しい腿を割り込ませて、セナの腰を乗せた。そうすると、腰と足は浮き上がり、ラシードから蕾は丸見えになる。よく正常位で挿入するときの体勢にされて、セナの胸はとくりと期待で弾んだ。
楔を奥まで挿入してもらえれば、熾火が燻るようなこの疼きもなくなる。
正確には消えてなくなるというより、楔で擦り上げられた疼きはさらに増して弾けるような感覚なのだが、少なくとも今の状態からは解放されるのだ。
中途半端に快楽を与えられたままでいるのは、腰の奥がうずうずしてたまらない。早く、ラシードの雄芯で濡れた花筒を擦ってほしい。
無意識にセナは、男を誘うように腰を揺らした。
その仕草を目にしたラシードは大仰に目を瞠る。
「なんという悪い子なのだろう。そのように男を誘うとは。まるで淫らな男娼のようだ」
咎めるようであるが、なぜかラシードはとても楽しそうだ。
ラシードに辱められるたびに、セナの体は熟れたように熱く火照る。
「あ……僕は、悪い子なんです。兄さまの、ほしくて……」
「何が、欲しいのだ?」
「……それは、その……」
頬を赤く染めて、目を逸らす。
解放されたセナの体は、逞しいラシードの腕に掬い上げられた。
「あ……ラシードさま……」
もどかしい快楽漬けにされた体は、ひどく疼いている。横抱きにされただけで、男の熱い腕に反応した腰がひくりと揺れた。
舞踏会では、何事もなかったかのように涼やかな音楽が流れ、紳士たちが円舞を描き続けている。
セナを抱きかかえたラシードは、天蓋が垂れた寝椅子に向かった。
さらりと薄い紗のカーテンが、控えていた召使いの手により捲られる。
円舞を眺めることのできるそこに、華奢な体はそっと横たえられた。
寝椅子といってもまるで寝台のような広さである。薄いカーテン越しに映る人々の影は、ゆらゆらと幻想的に揺らめいていた。
「うぅ……」
ぶるりと身を震わせたセナは背を丸める。
体の奥が疼いてたまらない。まるで熱に浮かされたように、浅い息を継いだ。
ラシードの背後でカーテンが閉じられると、彼は口端に獰猛な雄の笑みを乗せる。
「辛そうだな、セナ」
はっとして見上げ、ラシードの微笑を目にしたセナは、ようやく悟った。
ラシードは、セナの欲望を煽るためにわざと男たちに舌だけを使わせて、花筒の入り口を舐らせたのだ。
セナが、ラシードの雄芯をより欲しがるために。
「兄さまの、いじわる……」
涙を滲ませた翡翠色の瞳で見やれば、ラシードはごくりと喉仏を上下させる。
華奢な体に覆い被さるように寝椅子に乗り上げると、大きな掌はセナの足の甲を撫で上げた。
「どうしてほしい? そなたの愛らしい唇から、おねだりをしてみてくれ」
ラシードは言わせたいのだ。
兄さまの肉棒をください……と。
けれど、とてもそのような恥ずかしい台詞は言えない。
セナは撫でられた足の甲から這い上がる淫靡な感覚を逃そうと、足を引く。
頬を染めて、うろうろと視線を彷徨わせた。
「あの……その……」
体の熱は淫らな遊戯により、すっかり昂ぶってしまっている。
散々弄られ、今は何も咥えていない蕾は物欲しげにひくひくと震えていた。
熱を逃がしたいのだけれど、ラシードは追い縋るように身を乗り出し、今度は脛から膝にかけて撫で上げてくる。
官能を湧き立たせる淫靡な仕草に、ぞくりと腰の奥が疼く。
「逃げないでおくれ、私の可愛い小鳥。そんなに怯えられたら、ひどいことして啼かせてしまいたくなる」
ラシードは優しげな微笑を浮かべているけれど、瞳の奥には獰猛さを滾らせている。セナは支配者である兄に貪られる、哀れな小鳥だ。
「兄さま……あの……」
「うん? どうした」
セナの足を這い上がる男の熱い掌は、敏感な内股を辿る。
それだけでもう、感じやすくなっている体は、ひくんと反応を返してしまう。
「……っ、ん」
きゅん、と疼いた花筒から、熱いものが溢れてくるのを自覚した。
快感を覚えた体が淫液を滴らせたのだ。淫らな愛液はとろとろと、とめどなく零れて内股を濡らす。
雫を目にしたラシードの双眸が、すうと細められる。
「お漏らしか。いけない子だな」
「あぁ……っ、ごめんなさい……」
膝裏にかけた手で、ぐいと足を広げられる。
淫らに大股を開き、ひくついた蕾を晒すという格好に、羞恥に塗れたセナの体の芯が、かぁっと点る。
ラシードは逞しい腿を割り込ませて、セナの腰を乗せた。そうすると、腰と足は浮き上がり、ラシードから蕾は丸見えになる。よく正常位で挿入するときの体勢にされて、セナの胸はとくりと期待で弾んだ。
楔を奥まで挿入してもらえれば、熾火が燻るようなこの疼きもなくなる。
正確には消えてなくなるというより、楔で擦り上げられた疼きはさらに増して弾けるような感覚なのだが、少なくとも今の状態からは解放されるのだ。
中途半端に快楽を与えられたままでいるのは、腰の奥がうずうずしてたまらない。早く、ラシードの雄芯で濡れた花筒を擦ってほしい。
無意識にセナは、男を誘うように腰を揺らした。
その仕草を目にしたラシードは大仰に目を瞠る。
「なんという悪い子なのだろう。そのように男を誘うとは。まるで淫らな男娼のようだ」
咎めるようであるが、なぜかラシードはとても楽しそうだ。
ラシードに辱められるたびに、セナの体は熟れたように熱く火照る。
「あ……僕は、悪い子なんです。兄さまの、ほしくて……」
「何が、欲しいのだ?」
「……それは、その……」
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