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王宮の庭園にて 5
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「あっ、あっ、ひぁんっ」
突然舌を挿入されるとは思わなかった。不意打ちを食らったセナは与えられた濃密な悦楽に腰を震わせる。
「こちらもだ。存分に感じるのだ、セナ」
両の乳首を愛撫しながら、ラシードは唇を塞いできた。唇にも真上から、熱い舌を挿し入れられる。
「んっ……んぅ……んく」
上の口と下の口の両方に舌をねじ込まれ、濃厚な唾液を絡められる。敏感な粘膜はそれだけでもう、熱く痺れるかのように疼き始めた。
風の吹き抜ける庭園のそこだけが、淫靡な空気を纏っている。
三人が睦み合う長椅子からは、くちゅ、くちゅ……と淫らな囁きだけが響いた。
やがて、粘膜を蹂躙し尽くした舌がずるりと引き抜かれる。
「あぁ……はっ、はぁ……」
セナの翡翠色の双眸は快楽に蕩けている。唇からは銀糸が、蕾からは淫液が零れた。妊娠が可能なオメガの体は、快感を覚えると体の奥から淫液を滴らせて、自らの肉筒と挿し入れられた肉棒を濡らす。
濡れていることは、快楽を感じているという証だった。
けれどローブの隙間から見える、下腹に刻まれた淫紋は沈黙していた。
子を孕むための儀式の最中は生き物のように蠢いていた淫紋だが、ここ数年は全く動いていない。
「俺から挿れるからな」
ハリルはラシードに確認を取ると、前を寛げた。ラシードは不満げに眉をひそめたが、了承する。
「不本意ではあるが……よかろう。セナ、唇では私を咥えてくれるか?」
同じく前を寛げたラシードは自らの雄を取り出し、セナの唇に寄せる。
まるで餌を与えられる雛のように、セナは大きく口を開けた。
「兄さまの……しゃぶらせて……ん、んくぅ」
硬くて熱い雄芯が舌に乗せられる。セナは愛しい兄の中心を、口いっぱいに頬張った。大きな楔のすべては呑み込みきれないけれど、懸命に舌を絡めて愛撫する。
ひたりと、濡れた蕾に先端が押し当てられる感触がした。ハリルの獰猛な亀頭が、ぐうっと肉環をくぐり抜ける。
セナの体はふたつの肉棒を咥え込まされて、快楽に戦慄いた。
「んぅ……っ、ん、ふ、ふ……」
ふたりの男は呼吸を合わせるかのように、ずちゅ、ずちゅ……とリズミカルに腰を遣う。
ラシードは喉奥を優しく撫でるように。ハリルは肉襞をねっとりと舐るように。それぞれの楔で淫らな体を執拗に穿つ。
決して激しくはないのに、じっくりと粘膜を擦り上げる抽挿は熾火を燃え立たせるかのように淫靡な熱を煽り立てた。
「んっ、んっ、んぐぅ」
イク、と言いたいけれど、言葉にならない。
セナは揺さぶられるままに、淫猥に腰をくねらせた。駆け上がる衝動に背を撓らせ、両足の爪先がぴんと伸びる。
頂点に達した世界は、いつでも穢れのない純白だ。
奥深くまで挿入されたハリルの雄芯が膨れ上がる。熱い飛沫が放たれ、花筒をしっとりと満たした。その刺激にまた達して、断続的に身を震わせる。
「ん……っ、んん……んぅ……、あっ!」
唇から引き抜かれたラシードの雄は、先端から熱い飛沫を迸らせる。
セナの顔面を濃厚な白濁が濡らした。
男の精は、とてつもなく熱い。
「あぁ……兄さま、どうして……僕の喉で放ってください。兄さまの、飲みたいのに……」
唇に零れた白濁を舌で舐め取りながら訴えれば、ラシードは苦しげに眉を寄せていた。
ラシードは決して精を飲ませようとしない。セナを口淫してくれるときは、最後の残滓まで舐め尽くすのに。
許されていないようで寂しい。
憐憫を誘う瞳をしたセナの頬を、ラシードは大きな掌で撫でる。
「精は美味なものではない。セナに無理をさせたくはないのだ」
「無理なんてしてません。兄さまのすべてを僕は飲みたいです」
「セナ……そなたの無垢な愛の前では、私の雄もいつか限界を迎えそうだ。今も我慢できず、顔にかけてしまったからな。だが喉奥よりも、そなたの花筒に注ぎたい。そのほうが、孕む可能性もあるのだから」
確かに、口に精を注いでも妊娠しないが……
ラシードが大切に想ってくれているのはわかっている。けれど、何も遠慮せずに愛する人と貪り合いたいと希うのは傲慢なのだろうか。
花筒から雄芯を引き抜いたハリルが嘆息を零した。
「そろそろふたりの世界は終いにしてくれ。ラシード、交代だ」
「口に挿れるなよ。貴様の雄は大きすぎてセナの唇が切れてしまう」
「わかってるよ。うるせえな」
突然舌を挿入されるとは思わなかった。不意打ちを食らったセナは与えられた濃密な悦楽に腰を震わせる。
「こちらもだ。存分に感じるのだ、セナ」
両の乳首を愛撫しながら、ラシードは唇を塞いできた。唇にも真上から、熱い舌を挿し入れられる。
「んっ……んぅ……んく」
上の口と下の口の両方に舌をねじ込まれ、濃厚な唾液を絡められる。敏感な粘膜はそれだけでもう、熱く痺れるかのように疼き始めた。
風の吹き抜ける庭園のそこだけが、淫靡な空気を纏っている。
三人が睦み合う長椅子からは、くちゅ、くちゅ……と淫らな囁きだけが響いた。
やがて、粘膜を蹂躙し尽くした舌がずるりと引き抜かれる。
「あぁ……はっ、はぁ……」
セナの翡翠色の双眸は快楽に蕩けている。唇からは銀糸が、蕾からは淫液が零れた。妊娠が可能なオメガの体は、快感を覚えると体の奥から淫液を滴らせて、自らの肉筒と挿し入れられた肉棒を濡らす。
濡れていることは、快楽を感じているという証だった。
けれどローブの隙間から見える、下腹に刻まれた淫紋は沈黙していた。
子を孕むための儀式の最中は生き物のように蠢いていた淫紋だが、ここ数年は全く動いていない。
「俺から挿れるからな」
ハリルはラシードに確認を取ると、前を寛げた。ラシードは不満げに眉をひそめたが、了承する。
「不本意ではあるが……よかろう。セナ、唇では私を咥えてくれるか?」
同じく前を寛げたラシードは自らの雄を取り出し、セナの唇に寄せる。
まるで餌を与えられる雛のように、セナは大きく口を開けた。
「兄さまの……しゃぶらせて……ん、んくぅ」
硬くて熱い雄芯が舌に乗せられる。セナは愛しい兄の中心を、口いっぱいに頬張った。大きな楔のすべては呑み込みきれないけれど、懸命に舌を絡めて愛撫する。
ひたりと、濡れた蕾に先端が押し当てられる感触がした。ハリルの獰猛な亀頭が、ぐうっと肉環をくぐり抜ける。
セナの体はふたつの肉棒を咥え込まされて、快楽に戦慄いた。
「んぅ……っ、ん、ふ、ふ……」
ふたりの男は呼吸を合わせるかのように、ずちゅ、ずちゅ……とリズミカルに腰を遣う。
ラシードは喉奥を優しく撫でるように。ハリルは肉襞をねっとりと舐るように。それぞれの楔で淫らな体を執拗に穿つ。
決して激しくはないのに、じっくりと粘膜を擦り上げる抽挿は熾火を燃え立たせるかのように淫靡な熱を煽り立てた。
「んっ、んっ、んぐぅ」
イク、と言いたいけれど、言葉にならない。
セナは揺さぶられるままに、淫猥に腰をくねらせた。駆け上がる衝動に背を撓らせ、両足の爪先がぴんと伸びる。
頂点に達した世界は、いつでも穢れのない純白だ。
奥深くまで挿入されたハリルの雄芯が膨れ上がる。熱い飛沫が放たれ、花筒をしっとりと満たした。その刺激にまた達して、断続的に身を震わせる。
「ん……っ、んん……んぅ……、あっ!」
唇から引き抜かれたラシードの雄は、先端から熱い飛沫を迸らせる。
セナの顔面を濃厚な白濁が濡らした。
男の精は、とてつもなく熱い。
「あぁ……兄さま、どうして……僕の喉で放ってください。兄さまの、飲みたいのに……」
唇に零れた白濁を舌で舐め取りながら訴えれば、ラシードは苦しげに眉を寄せていた。
ラシードは決して精を飲ませようとしない。セナを口淫してくれるときは、最後の残滓まで舐め尽くすのに。
許されていないようで寂しい。
憐憫を誘う瞳をしたセナの頬を、ラシードは大きな掌で撫でる。
「精は美味なものではない。セナに無理をさせたくはないのだ」
「無理なんてしてません。兄さまのすべてを僕は飲みたいです」
「セナ……そなたの無垢な愛の前では、私の雄もいつか限界を迎えそうだ。今も我慢できず、顔にかけてしまったからな。だが喉奥よりも、そなたの花筒に注ぎたい。そのほうが、孕む可能性もあるのだから」
確かに、口に精を注いでも妊娠しないが……
ラシードが大切に想ってくれているのはわかっている。けれど、何も遠慮せずに愛する人と貪り合いたいと希うのは傲慢なのだろうか。
花筒から雄芯を引き抜いたハリルが嘆息を零した。
「そろそろふたりの世界は終いにしてくれ。ラシード、交代だ」
「口に挿れるなよ。貴様の雄は大きすぎてセナの唇が切れてしまう」
「わかってるよ。うるせえな」
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