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王宮の庭園にて 4
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「兄弟だから、なんだよ。セナはラシードが兄で王様だから仕方なく敬ってるだけなんだよ。喘ぎ声でわかるだろ。明らかに俺に突っ込まれてるときのほうが、あんあん啼いてる」
閨での秘め事を暴露されて、セナの顔が真っ赤に染まる。
子が産まれて一段落かと思いきや、ふたりは毎夜のようにセナを抱くのだ。双方とも一歩も譲らないので、セナはふたりから交互に精を注がれて、熱心に愛されている。
ハリルは再びラシードからセナを奪うと、軽々と華奢な体を抱え上げた。強靱な膝の上に乗せられる。
「あの……仕方なく敬ってるなんてことは、ありません……」
小さな声で訴えてみるが、神の末裔たちは互いに睨み合ったまま視線を外さない。
「おまえは黙ってろ」
「セナ、こちらに来い」
ラシードに上体を引かれたセナは、上半身はラシードに抱き竦められ、下半身はハリルに抱えられるという格好になる。
ふたりは度々セナを取り合っては口論に発展する。それも互いを認めている証だろうとは思うのだけれど、もう少し仲良くしてほしいというのが、セナの悩みのひとつでもある。
セナの黒髪を優しい手つきで撫でたラシードは、ハリルに向けて硬い声音を出す。
「ハリルは虚言ばかりだ。私こそを愛しているとセナは毎夜、口にしているではないか」
「はあ? ラシードが要求するからだろ。愛していると言え、なんて図々しいこと言ってるだろうが」
「そのような言い方はしていない。貴様こそ似たような要求をしている。身の程を知れ」
「俺は要求なんかしてないぞ。セナが、太い、おいしいと嬉しそうに啼くから鸚鵡返ししてるだけだ」
「嘘をつけ。ハリルが言わせているのだ」
赤裸々に情事の様子を綴られる。ふたりに抱き竦められているセナは、朱に染まった頬を両手で隠すくらいしかできない。
しかもふたりは口論しながらも、抱えているセナの肌に手を這わせてくるのだ。
ラシードの掌は首筋から胸へ這い下りて、胸の尖りを探り当て、指先で引っ掻く。
ハリルは脹脛から腿へと掌でなぞり上げ、内股の際どいところを辿る。
身につけているのは薄いローブ一枚なので、ふたりの男の手が白布をひらりと捲れば、きめ細かい肌が陽射しのもとに晒された。
最近はこの流れで、日中の屋外でふたりから抱かれそうになる機会が度々あり、セナはどうにか理由をつけては逃れている。
召使いの控えている前であるし、なにより声が庭園に響いてしまう。この場で抱かれるのだけは遠慮したい。
「ん、ん……おふたりとも、手を、はなしてください……」
必死に身を捩り、逃れようとするけれど、上半身も下半身も強靱な男たちにしっかりと抱きかかえられているので振り解けない。
ラシードの指が、きゅっと淡い色をした胸の飾りを摘まんだ。
「あっ、あっ、だめ、それ……兄さま、お願い……」
甘い痺れが体を駆け巡り、快感を覚えた腰が跳ねてしまう。連夜にわたり蕩かされた体は容易く快楽を拾い上げる。
「セナが私を『兄さま』と呼ぶとき、そこはもう閨の中だ。今日はここで抱いてやろう」
「そんな……だめぇ……」
「ベッドばかりじゃ飽きるからな。屋外でセックスするのも、たまにはいいもんだぞ」
先程まで口論を繰り広げていたはずのふたりは、まるで協議済みであるかのように屋外での行為を勧めてくる。セナは、いやいやと首を振った。
「だめです、だって……みなさんに見られて……」
「人払いは済ませてある。さあ、セナ。遠慮なく太陽のもとにその白い肌を晒すがよい」
辺りに目を向ければ、いつのまにか召使いたちの姿はない。ラシードがひとつ手を振っただけで、彼女たちは素早く場を辞したのだろう。
けれど誰の目もないとはいえ、外で行為に及ぶのに不慣れなセナは羞恥心が拭えない。
ラシードの手で肩からするりとローブを外され、胸が露わにされる。
「陽射しの下で見るそなたの乳首は一段と美しい。この輝きの前には、太陽すら臆して雲に隠れてしまうな」
両の尖りを指先で摘ままれ、こりこりと揉み込まれる。
淫猥な乳首は瞬く間に、つんと硬く勃ち上がった。
「あ……ん、ふ……んぅ」
セナの弱いところをすべて把握しているラシードに愛撫されたら、ひとたまりもない。
乳首を押し潰され、捏ねられて、淫らな快楽を与えられる。セナは小刻みに震えながら、ラシードの胸に凭れた。
下肢を覆うローブの裾も、大胆に捲り上げられる。白い両足が晒された。セナの片足を持ち上げたハリルは、秘められた蕾を覗き込む。
「こっちはどうだ? ほら、舐めてやるから見せてみろ」
両足を抱え上げられて、深く折り曲げられる。
下穿きは身につけていない。セナの秘所が真上を向いて、太陽のもとに晒されてしまう。
「ひあ……っ、あ、いやぁ……」
「もうひくついてるじゃないか。欲しかったんだろ?」
ぬぐ、と生温かいものが真上から、ひくつく蕾に挿入される。意思を持ったそれは丁寧に肉環をぐるりと舐め上げた。
閨での秘め事を暴露されて、セナの顔が真っ赤に染まる。
子が産まれて一段落かと思いきや、ふたりは毎夜のようにセナを抱くのだ。双方とも一歩も譲らないので、セナはふたりから交互に精を注がれて、熱心に愛されている。
ハリルは再びラシードからセナを奪うと、軽々と華奢な体を抱え上げた。強靱な膝の上に乗せられる。
「あの……仕方なく敬ってるなんてことは、ありません……」
小さな声で訴えてみるが、神の末裔たちは互いに睨み合ったまま視線を外さない。
「おまえは黙ってろ」
「セナ、こちらに来い」
ラシードに上体を引かれたセナは、上半身はラシードに抱き竦められ、下半身はハリルに抱えられるという格好になる。
ふたりは度々セナを取り合っては口論に発展する。それも互いを認めている証だろうとは思うのだけれど、もう少し仲良くしてほしいというのが、セナの悩みのひとつでもある。
セナの黒髪を優しい手つきで撫でたラシードは、ハリルに向けて硬い声音を出す。
「ハリルは虚言ばかりだ。私こそを愛しているとセナは毎夜、口にしているではないか」
「はあ? ラシードが要求するからだろ。愛していると言え、なんて図々しいこと言ってるだろうが」
「そのような言い方はしていない。貴様こそ似たような要求をしている。身の程を知れ」
「俺は要求なんかしてないぞ。セナが、太い、おいしいと嬉しそうに啼くから鸚鵡返ししてるだけだ」
「嘘をつけ。ハリルが言わせているのだ」
赤裸々に情事の様子を綴られる。ふたりに抱き竦められているセナは、朱に染まった頬を両手で隠すくらいしかできない。
しかもふたりは口論しながらも、抱えているセナの肌に手を這わせてくるのだ。
ラシードの掌は首筋から胸へ這い下りて、胸の尖りを探り当て、指先で引っ掻く。
ハリルは脹脛から腿へと掌でなぞり上げ、内股の際どいところを辿る。
身につけているのは薄いローブ一枚なので、ふたりの男の手が白布をひらりと捲れば、きめ細かい肌が陽射しのもとに晒された。
最近はこの流れで、日中の屋外でふたりから抱かれそうになる機会が度々あり、セナはどうにか理由をつけては逃れている。
召使いの控えている前であるし、なにより声が庭園に響いてしまう。この場で抱かれるのだけは遠慮したい。
「ん、ん……おふたりとも、手を、はなしてください……」
必死に身を捩り、逃れようとするけれど、上半身も下半身も強靱な男たちにしっかりと抱きかかえられているので振り解けない。
ラシードの指が、きゅっと淡い色をした胸の飾りを摘まんだ。
「あっ、あっ、だめ、それ……兄さま、お願い……」
甘い痺れが体を駆け巡り、快感を覚えた腰が跳ねてしまう。連夜にわたり蕩かされた体は容易く快楽を拾い上げる。
「セナが私を『兄さま』と呼ぶとき、そこはもう閨の中だ。今日はここで抱いてやろう」
「そんな……だめぇ……」
「ベッドばかりじゃ飽きるからな。屋外でセックスするのも、たまにはいいもんだぞ」
先程まで口論を繰り広げていたはずのふたりは、まるで協議済みであるかのように屋外での行為を勧めてくる。セナは、いやいやと首を振った。
「だめです、だって……みなさんに見られて……」
「人払いは済ませてある。さあ、セナ。遠慮なく太陽のもとにその白い肌を晒すがよい」
辺りに目を向ければ、いつのまにか召使いたちの姿はない。ラシードがひとつ手を振っただけで、彼女たちは素早く場を辞したのだろう。
けれど誰の目もないとはいえ、外で行為に及ぶのに不慣れなセナは羞恥心が拭えない。
ラシードの手で肩からするりとローブを外され、胸が露わにされる。
「陽射しの下で見るそなたの乳首は一段と美しい。この輝きの前には、太陽すら臆して雲に隠れてしまうな」
両の尖りを指先で摘ままれ、こりこりと揉み込まれる。
淫猥な乳首は瞬く間に、つんと硬く勃ち上がった。
「あ……ん、ふ……んぅ」
セナの弱いところをすべて把握しているラシードに愛撫されたら、ひとたまりもない。
乳首を押し潰され、捏ねられて、淫らな快楽を与えられる。セナは小刻みに震えながら、ラシードの胸に凭れた。
下肢を覆うローブの裾も、大胆に捲り上げられる。白い両足が晒された。セナの片足を持ち上げたハリルは、秘められた蕾を覗き込む。
「こっちはどうだ? ほら、舐めてやるから見せてみろ」
両足を抱え上げられて、深く折り曲げられる。
下穿きは身につけていない。セナの秘所が真上を向いて、太陽のもとに晒されてしまう。
「ひあ……っ、あ、いやぁ……」
「もうひくついてるじゃないか。欲しかったんだろ?」
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