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受胎の儀 4
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真紅のシーツに淫らな皺が刻まれていく。
激しいハリルの抽挿に、半ば無理やりに極みへ押し上げられていった。
「いく、……や、やあぁ、あ、んぁ、あ」
「いっていいぞ」
セナは激しく首を振る。
いけない。花芯にはリングが嵌められて放出を阻んでいるのだから。
それなのに逸る体は快楽を貪り、高みへ駆け上がっていく。
「あっ、あ、ハリルさ……ま、んや、いっちゃう、もう、もう……っ」
喘ぎながら涙声で訴えるセナの体がきつく抱きしめられる。押し込まれた男根は信じられないほど奥深くへ達していた。ぐりゅ、と先端が感じる奥の口を抉る。
「ひああぁあ、あっ、あっ、あぁ、っあ――……」
瞼の裏を白の紗幕が覆い尽くした。体はびくん、びくんと激しく波打つ。同時に体の奥で爆ぜた雄芯から熱い白濁が迸る。子種を含んだ精が、下腹に凝る熱の塊をじわりと溶かしていった。
「あぁ……あ、ふ……」
「中で達したな。いい子だ」
幾度か腰を揺らして充分に精を注ぎ込み、しっとりと奥を濡らすと、ハリルは体を起こした。ふたりの腹に挟まれていた花芯は限界を迎えて戦慄いている。
「そら、褒美だ」
金のリングを外された途端、小さな孔から白蜜が吹き上がる。精路を駆け巡る快感は、たまらない法悦を呼び起こす。
「あぁあ……あ……いってる……僕、いって……る……」
噴水のように断続的に吹き上がる白蜜は真紅の淫紋に、ぱしゃりとかけられた。
大きく足を開いて雄を銜えながら白蜜を迸らせるセナは、このうえもなく淫らで劣情を誘う。神の贄として、雄の精を受け入れる器として、最高の快楽に身を浸す。
眸を蕩けさせながら腰を震わせて、花筒に銜え込んだ男根を締め上げる。
そうすると、もっと気持ち良くなれる。
もっと雄芯は熱い精をぶちまけてくれる。
セナは淫紋と共に妖しく腰を蠢かせて雄を促す。
「もっと……いっぱい……熱いのください」
獰猛に双眸を眇めたハリルは腰をねじ込ませて花筒を掻き回した。精に満たされた花筒は、ぐちゅり、ぐちゅりと淫靡な音色を奏でる。
「可愛いぞ。望みどおり、腹一杯になって溢れるまで注いでやるからな」
「あ、あ……すごい、また、奥まで……あぁん」
硬い雄芯は律動を刻み、濡れた花筒を激しく突き上げる。
つま先まで痺れるような快楽に浸されたセナの唇からは、甘い喘ぎ声ばかりが紡がれる。
甘い喘ぎと淫らな水音、そして時折響く男の低い声。
受胎の室は淫蕩な気配に満ちていた。
王の受胎の室は、扉が軋む音により静寂を破られる。
待ち構えていたラシードは現れたハリルを怪訝に睨む。
ハリルが抱きかかえているのは大きな白い布だ。布の端からは華奢な腕と足がはみ出ていた。
「どういうつもりだ、ハリル。神の末裔が儀式の最中に受胎の室を出ることは禁じられているはずだ」
後ろに付き添っている神官は申し訳なさそうに平伏している。セナを横抱きにしたハリルは事も無げに言い放った。
「抱き潰したら失神したんだ。たっぷり精を注いだから孕んだだろう。懐妊の目的さえ達すれば掟を破っても問題ない」
「……貴様は本当に慎みというものに欠けるな」
怒りを漲らせながら、だが手つきは丁寧にラシードはハリルの腕からセナを奪い取る。
布の隙間から覗いたセナの顔色は青白く、瞼は固く閉じられていた。唇だけが雄を誘うように、紅い。
「もうよい。去れ」
神官が慇懃に扉を閉める間際、ハリルはちらりとラシードの腕に抱かれたセナを見下ろしたが、受胎の室の扉は固く閉ざされる。燭台に浮かび上がる、もうひとつの受胎の室は濃い紫色に彩られていた。
深みのある色合いの薄布を揺らして、セナの体が紫の寝台にそっと寝かされる。室内にたゆたう白檀の香りが鼻孔をくすぐり、セナはゆっくりと瞼を開けた。
「あ……ラシードさま……」
「気がついたか、セナ。声が嗄れている。水を飲むのだ」
散々喘がされたので声は掠れ、喉は渇ききっていた。セナは気怠い体を起こそうと、もぞりと身じろぎした。
だが腕が出せず、起き上がれない。肩を揺らしてみるが、四肢は鉛のように重くて動かせず、衣擦れの音を立てるばかりだ。
なぜか銀のカップの水を自らの口に含んでいたラシードは、手を伸ばしてセナを包んでいた白布を開いていく。金の鎖が絡みつくセナの白い肌には、ハリルが残した口づけの痕がいくつも散らされていた。
激しいハリルの抽挿に、半ば無理やりに極みへ押し上げられていった。
「いく、……や、やあぁ、あ、んぁ、あ」
「いっていいぞ」
セナは激しく首を振る。
いけない。花芯にはリングが嵌められて放出を阻んでいるのだから。
それなのに逸る体は快楽を貪り、高みへ駆け上がっていく。
「あっ、あ、ハリルさ……ま、んや、いっちゃう、もう、もう……っ」
喘ぎながら涙声で訴えるセナの体がきつく抱きしめられる。押し込まれた男根は信じられないほど奥深くへ達していた。ぐりゅ、と先端が感じる奥の口を抉る。
「ひああぁあ、あっ、あっ、あぁ、っあ――……」
瞼の裏を白の紗幕が覆い尽くした。体はびくん、びくんと激しく波打つ。同時に体の奥で爆ぜた雄芯から熱い白濁が迸る。子種を含んだ精が、下腹に凝る熱の塊をじわりと溶かしていった。
「あぁ……あ、ふ……」
「中で達したな。いい子だ」
幾度か腰を揺らして充分に精を注ぎ込み、しっとりと奥を濡らすと、ハリルは体を起こした。ふたりの腹に挟まれていた花芯は限界を迎えて戦慄いている。
「そら、褒美だ」
金のリングを外された途端、小さな孔から白蜜が吹き上がる。精路を駆け巡る快感は、たまらない法悦を呼び起こす。
「あぁあ……あ……いってる……僕、いって……る……」
噴水のように断続的に吹き上がる白蜜は真紅の淫紋に、ぱしゃりとかけられた。
大きく足を開いて雄を銜えながら白蜜を迸らせるセナは、このうえもなく淫らで劣情を誘う。神の贄として、雄の精を受け入れる器として、最高の快楽に身を浸す。
眸を蕩けさせながら腰を震わせて、花筒に銜え込んだ男根を締め上げる。
そうすると、もっと気持ち良くなれる。
もっと雄芯は熱い精をぶちまけてくれる。
セナは淫紋と共に妖しく腰を蠢かせて雄を促す。
「もっと……いっぱい……熱いのください」
獰猛に双眸を眇めたハリルは腰をねじ込ませて花筒を掻き回した。精に満たされた花筒は、ぐちゅり、ぐちゅりと淫靡な音色を奏でる。
「可愛いぞ。望みどおり、腹一杯になって溢れるまで注いでやるからな」
「あ、あ……すごい、また、奥まで……あぁん」
硬い雄芯は律動を刻み、濡れた花筒を激しく突き上げる。
つま先まで痺れるような快楽に浸されたセナの唇からは、甘い喘ぎ声ばかりが紡がれる。
甘い喘ぎと淫らな水音、そして時折響く男の低い声。
受胎の室は淫蕩な気配に満ちていた。
王の受胎の室は、扉が軋む音により静寂を破られる。
待ち構えていたラシードは現れたハリルを怪訝に睨む。
ハリルが抱きかかえているのは大きな白い布だ。布の端からは華奢な腕と足がはみ出ていた。
「どういうつもりだ、ハリル。神の末裔が儀式の最中に受胎の室を出ることは禁じられているはずだ」
後ろに付き添っている神官は申し訳なさそうに平伏している。セナを横抱きにしたハリルは事も無げに言い放った。
「抱き潰したら失神したんだ。たっぷり精を注いだから孕んだだろう。懐妊の目的さえ達すれば掟を破っても問題ない」
「……貴様は本当に慎みというものに欠けるな」
怒りを漲らせながら、だが手つきは丁寧にラシードはハリルの腕からセナを奪い取る。
布の隙間から覗いたセナの顔色は青白く、瞼は固く閉じられていた。唇だけが雄を誘うように、紅い。
「もうよい。去れ」
神官が慇懃に扉を閉める間際、ハリルはちらりとラシードの腕に抱かれたセナを見下ろしたが、受胎の室の扉は固く閉ざされる。燭台に浮かび上がる、もうひとつの受胎の室は濃い紫色に彩られていた。
深みのある色合いの薄布を揺らして、セナの体が紫の寝台にそっと寝かされる。室内にたゆたう白檀の香りが鼻孔をくすぐり、セナはゆっくりと瞼を開けた。
「あ……ラシードさま……」
「気がついたか、セナ。声が嗄れている。水を飲むのだ」
散々喘がされたので声は掠れ、喉は渇ききっていた。セナは気怠い体を起こそうと、もぞりと身じろぎした。
だが腕が出せず、起き上がれない。肩を揺らしてみるが、四肢は鉛のように重くて動かせず、衣擦れの音を立てるばかりだ。
なぜか銀のカップの水を自らの口に含んでいたラシードは、手を伸ばしてセナを包んでいた白布を開いていく。金の鎖が絡みつくセナの白い肌には、ハリルが残した口づけの痕がいくつも散らされていた。
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