29 / 38
〜神の世界へ〜
21話 大人達の会話
しおりを挟む
さてさて、ルチアお姉様とフェンリルの子に会えるとワクワクしていましたが、いつの間にか寝ていた様です。まぁ、まだ赤ちゃんだし、いっぱい歩く練習したし、色々あったりして思ったよりも疲れていた様です……。スヤ~。
エイミーが寝始めて少し経った頃、その間に大人達で交わされる会話。もちろん、ノアもルアルもエイミーと同じ様に眠っている。
「少し、子供達には眠ってもらったぞ?」
「はい、お母様。丁度エイミーが眠くなったタイミングですから子供達は眠らされた事に気づいてないと思います」
エイミーは自然に眠くなったが、ノアとルアルはアリアによって眠らされたのである。今は3人仲良くアリアが出したベッドで寝ている。
「しかし、エイミーにまで創造と破壊の力があるとはな……」
「ええ、驚きました……」
「そのせいでエイミーを不安にさせてしまったが……」
「まあ、それはしょうがないだろう? 予想外だったのだから」
「はい……」
4人で真剣に話している中、1人だけここに居ても良いのか不安になっている者がいる……。
「あの~、少々よろしいですか?」
「なんだ? アスワド」
「私はここに居てもよろしいのですか……?」
「なんだ、最初に突然来たのはお前ではないか」
「それは、そうなんですけども……」
「でも、アスワドにも聞いてもらっていた方が良いかもね」
「そうだね、アスワドは信頼できるしね」
エマリーバとオーディンの言葉にジーンっとするアスワド。
「エマリーバ様! オーディン様!」
「まあ、アスワドも居ても良いという事だ。しかし、ここで聞いた事は他言無用だからな」
「畏まりました。私、アスワドは絶対他言無用しないとアリアユニエステレラ様に誓います」
「うむ」
アスワドはアリアに誓いを立てた。最高神であるアリアに誓いを立てた事によりその誓いは強固なものとなる。
「さて、本題だが、エイミーはまだ創造と破壊の力は覚醒してはおらん。ゆえにまだ大丈夫だろう。しかし、いつ覚醒しておかしく無いからな……。油断はできん」
「一つ聞いてもよろしいですか?」
「なんだ? アスワド」
「度々申し訳ありませんが、何故エイミー様が創造と破壊の力を持っていると心配なのですか? 他の兄弟姉妹の方々も持っている力ではありませんか?」
アスワドは思った。何故、そんなにエイミーが創造と破壊の力を持っているのが心配なのか?まだ、幼くて同じ力を持っているノアと何が違うのかと。
「そうだな、アスワドには言ってなかったか……。エイミーはな、もう一つの力が珍しくてな、それと創造と破壊の力がある事が彼方さんには欲しくて堪らない力なんだよ」
「っ!?。それ程の力とはどんなものなのですか?」
「エイミーの一つ目の力は、すべての万物から愛される力よ」
「エイミーの万物から愛される力と創世と破壊の力。この2つの力は世界を管理する上で役に立つよね?」
「それでなくとも、万物から愛される力だけでも狙われると思うのに、加えて創造と破壊だ。し・か・も・! エイミーは幼い。ノアと一緒にターゲットにされるであろう……」
「……いや。ノア以上に狙われるかもしれないぞ?」
思った以上にエイミーはすごい力があるみたいだ。本人は穏やかに眠っていて知らないが……。
「エイミー様の力はもの凄いものばかりなのですね……」
アスワドは寝ているエイミーを見る。この可愛らしい寝顔で寝ている子がそんなにすごい力を持っているとは。やはり、アリア様、コースマス様の一族はすごいと改めて思った。
「それでな、まだ覚醒はしておらんが、守護者をつけたらどうかと思うのだ」
「守護者ですか?」
「ああ、表向きエイミーのお世話係みたいにして、もしもの時に備えて戦闘もできる者にする」
「それなら! 我が一族から出しますぞ!」
「アスワドそれはありがたいけど、フェンリル族からはエイミーのお友達を選ぶのよ?」
「それに、その子がエイミー共に成長すれば良き相棒となるだろう。ルアルと共に」
「そう、ですか……」
「でも、アスワドありがとう」
エマリーバ達はアスワドには申し訳ないがフェンリル族より戦闘向きの一族を思い浮かべていた。
アスワドはちょっぴりへこんだが、エイミーの相棒候補をフェンリル族から出せると聞いて納得した。
「母上、戦闘向きの一族なら竜一族からですか?」
「そうだ。あと天使族に頼もうと思っていた」
「竜と天使の一族なら戦闘力次第で安心できるな……」
「確かに少しは安心ね……」
ーーーー竜一族。神獣の中でも1番の戦闘力を持ち賢い。それに鋼の身体をもち、丈夫。神界の中でも上位の一族。
ーーーー天使族。天使族は戦闘力もありながら治癒や防御も得意としている。それと司る力もあるため神の次に位は強い。
「まあ、エイミーが一人前になるまでだ。立派な神となったら、彼方さんなど捻り潰せるわ!」
「そうですわね……。それまでは私達も多分ディバイン達もみんなでエイミーを守って行きましょう」
「当たり前だよ。可愛い私の娘には手を出させないよ」
「もちろん、我もエイミーを守るぞ!」
「我がフェンリル族もエイミー様をお守り致しますぞ!」
大人5人はそれぞれ決意した。皆でエイミーを守ろうと。
エイミーが寝始めて少し経った頃、その間に大人達で交わされる会話。もちろん、ノアもルアルもエイミーと同じ様に眠っている。
「少し、子供達には眠ってもらったぞ?」
「はい、お母様。丁度エイミーが眠くなったタイミングですから子供達は眠らされた事に気づいてないと思います」
エイミーは自然に眠くなったが、ノアとルアルはアリアによって眠らされたのである。今は3人仲良くアリアが出したベッドで寝ている。
「しかし、エイミーにまで創造と破壊の力があるとはな……」
「ええ、驚きました……」
「そのせいでエイミーを不安にさせてしまったが……」
「まあ、それはしょうがないだろう? 予想外だったのだから」
「はい……」
4人で真剣に話している中、1人だけここに居ても良いのか不安になっている者がいる……。
「あの~、少々よろしいですか?」
「なんだ? アスワド」
「私はここに居てもよろしいのですか……?」
「なんだ、最初に突然来たのはお前ではないか」
「それは、そうなんですけども……」
「でも、アスワドにも聞いてもらっていた方が良いかもね」
「そうだね、アスワドは信頼できるしね」
エマリーバとオーディンの言葉にジーンっとするアスワド。
「エマリーバ様! オーディン様!」
「まあ、アスワドも居ても良いという事だ。しかし、ここで聞いた事は他言無用だからな」
「畏まりました。私、アスワドは絶対他言無用しないとアリアユニエステレラ様に誓います」
「うむ」
アスワドはアリアに誓いを立てた。最高神であるアリアに誓いを立てた事によりその誓いは強固なものとなる。
「さて、本題だが、エイミーはまだ創造と破壊の力は覚醒してはおらん。ゆえにまだ大丈夫だろう。しかし、いつ覚醒しておかしく無いからな……。油断はできん」
「一つ聞いてもよろしいですか?」
「なんだ? アスワド」
「度々申し訳ありませんが、何故エイミー様が創造と破壊の力を持っていると心配なのですか? 他の兄弟姉妹の方々も持っている力ではありませんか?」
アスワドは思った。何故、そんなにエイミーが創造と破壊の力を持っているのが心配なのか?まだ、幼くて同じ力を持っているノアと何が違うのかと。
「そうだな、アスワドには言ってなかったか……。エイミーはな、もう一つの力が珍しくてな、それと創造と破壊の力がある事が彼方さんには欲しくて堪らない力なんだよ」
「っ!?。それ程の力とはどんなものなのですか?」
「エイミーの一つ目の力は、すべての万物から愛される力よ」
「エイミーの万物から愛される力と創世と破壊の力。この2つの力は世界を管理する上で役に立つよね?」
「それでなくとも、万物から愛される力だけでも狙われると思うのに、加えて創造と破壊だ。し・か・も・! エイミーは幼い。ノアと一緒にターゲットにされるであろう……」
「……いや。ノア以上に狙われるかもしれないぞ?」
思った以上にエイミーはすごい力があるみたいだ。本人は穏やかに眠っていて知らないが……。
「エイミー様の力はもの凄いものばかりなのですね……」
アスワドは寝ているエイミーを見る。この可愛らしい寝顔で寝ている子がそんなにすごい力を持っているとは。やはり、アリア様、コースマス様の一族はすごいと改めて思った。
「それでな、まだ覚醒はしておらんが、守護者をつけたらどうかと思うのだ」
「守護者ですか?」
「ああ、表向きエイミーのお世話係みたいにして、もしもの時に備えて戦闘もできる者にする」
「それなら! 我が一族から出しますぞ!」
「アスワドそれはありがたいけど、フェンリル族からはエイミーのお友達を選ぶのよ?」
「それに、その子がエイミー共に成長すれば良き相棒となるだろう。ルアルと共に」
「そう、ですか……」
「でも、アスワドありがとう」
エマリーバ達はアスワドには申し訳ないがフェンリル族より戦闘向きの一族を思い浮かべていた。
アスワドはちょっぴりへこんだが、エイミーの相棒候補をフェンリル族から出せると聞いて納得した。
「母上、戦闘向きの一族なら竜一族からですか?」
「そうだ。あと天使族に頼もうと思っていた」
「竜と天使の一族なら戦闘力次第で安心できるな……」
「確かに少しは安心ね……」
ーーーー竜一族。神獣の中でも1番の戦闘力を持ち賢い。それに鋼の身体をもち、丈夫。神界の中でも上位の一族。
ーーーー天使族。天使族は戦闘力もありながら治癒や防御も得意としている。それと司る力もあるため神の次に位は強い。
「まあ、エイミーが一人前になるまでだ。立派な神となったら、彼方さんなど捻り潰せるわ!」
「そうですわね……。それまでは私達も多分ディバイン達もみんなでエイミーを守って行きましょう」
「当たり前だよ。可愛い私の娘には手を出させないよ」
「もちろん、我もエイミーを守るぞ!」
「我がフェンリル族もエイミー様をお守り致しますぞ!」
大人5人はそれぞれ決意した。皆でエイミーを守ろうと。
1
お気に入りに追加
367
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢への未来を阻止〜〜人は彼女を女神と呼ぶ〜〜
まさかの
恋愛
この国の始祖である一族として、何不自由無く生きてきたマリアは不思議な夢の中でいきなり死の宣告を受けた。
夢のお告げに従って行動するが、考えなしに動くせいで側近たちに叱られながらも、彼女は知らず知らずのうちに次期当主としての自覚が芽生えていくのだった。
一年後に死ぬなんて絶対にいや。
わたしはただカッコいい許嫁と逢瀬を楽しんだり、可愛い妹から頼られたいだけなの!
わたしは絶対に死にませんからね!
毎日更新中
誤字脱字がかなり多かったので、前のを再投稿しております。
小説家になろう、ノベルアップ+、マグネットでも同小説を掲載しております

異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる