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〜神の世界へ〜

16話 お城探検……?

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 いざ、おばあ様とおじい様のところへ!と思ったがどうやって行くのだろう?とお母様をみる。その前にノア兄がお母様に話しかけた。

「母上、僕もついて行っていいですか?」

「もちろんよ! ノアも来てくれた方がおばあ様もおじい様も喜ぶわ♪」

「はい!」

「ニー! ニー! ニー!」(あるじさまー! ぼくは?ぼくは?)

 ルアルは僕もついて行きたいと主張している様だ。ルアルのアピールはお父様も気づいたようだ。

「おや、ルアルもかな?」

「うん、お父様。 ルアルも行きたいって」

「ニー」(ぼくは、あるじさまからはなれないよー)

 ルアルは私から離れないらしい。思わず笑みが溢れた。

「エイミー、なんで笑っているの?」

「だって、ルアルが私から離れないよーって言うだもん」

「ふふっ、ルアルもエイミー大好きね♪」

「にー!」(あるじさま、だいすきー!)

「ルアルありがとう♪」

 今はお母様に抱っこされているからルアルにお礼だけ言う。後でいっぱい撫でてあげるからね!ルアル!

「それじゃあ、ルアルも一緒に行こうね」

「じゃあ、ルアルは僕が抱っこするよ。ルアルこっちにおいで」

「ニー」(はーい)

 さて、今度こそ準備万端!!おばあ様とおじい様のところまでどの位あるのかな?歩いていける距離?それとも遠いのかな?色々考えるがこの部屋以外のところへ行けるのがとても楽しみ!たとえ外には出れなくても城の中を探検してみたい!と、エイミーはワクワクしていた。心なしかエイミーの周りはキラキラと輝いている様だ。

「お母様、おばあ様とおじい様のところへはどうやって行くのですか?」

 目をキラキラさせてそう聞いてきたエイミーにエマリーバはちょっとだけ言いづらそうにして言った。

「おばあ様とおじい様のところへは転移で行こうと思っていたの」

「……そう、なの?」

「今日は早くおばあ様とおじい様に会わせたいから……ねっ……?」

 エイミーは部屋の外がどんな風になっているのか見てみたかったからちょっとだけがっかりした。しかし、子供に戻っている様でエイミー以外はエイミーがかなりがっかりしたのが分かった。

「エイミー、お城探検は今度僕と一緒にしよう! 色んなところを案内してあげるよ!」

「そうだね、この城は大きいから1日じゃ終わらない位だよ」

「今日は無理だけど、改めてノアと一緒に探検してね?」

「ニー」(そのときは、ぼくもいっしょだよ)

 改めてノア兄が一緒に探検してくれると聞いて、エイミーは気分が上がった。あと、自分が思っていたよりがっかりしてた事にエイミーはみんなの態度で分かった。

 わわっ、みんな慰めてくれている!?そんなに私がっかりが態度に出てたかな?気をつけなければっ!と思った。

「うん! ちょっと期待しちゃったからがっかりしちゃったの……。でももう大丈夫! ノア兄今度お城探検しようね♪」

「ちゃんと案内するよ♪ 楽しみにしてて!」

「ニー! ニ~」(あるじさまーぼくもいっしょいくよー! 忘れないで~)

「もちろん、ルアルも一緒だよ!」

「ニ~」(よかった~)

 3人笑い合う。そんな様子を見ていたエマリーバとオーディンはほっとした。そして穏やかに笑った。

「じゃあそろそろ、行きましょうか」

「おばあ様とおじい様、待ちくたびれているんじゃないかな?」

「はっ! 早く行きましょう!!」

 おっと、お城探検に気を取られていたが今日はおばあ様とおじい様に会うのが一番だった!

「それじゃあ行きましょうか」

「はい!!」

 お母様がそう言ったら一瞬にして景色が変わった。思わずキョロキョロしてしまう。今はお母様と私しかいない。

「ふふっ、エイミーがお城探検したい様だったからおばあ様とおじい様のいるところのちょっとだけ手前に転移したわ♪」

「!? お母様! ありがとう! ……でも、早く行かなくていいの?」

「大丈夫よ! だってノアだけエイミーの可愛く探検してる姿見るのズルいもの~」

「……お母様」

 お母様はぎゅっと抱きしめて来ました。

「それとお母様、お父様とノア兄、ルアルは?」

「多分もうおばあ様のところに居るわ」

「それは……」

 多分お父様とノア兄、ルアル、びっくりしてると思うな……。

「昨日はみんなにエイミーが取られたから今は、お母様にエイミーを独り占めさせて頂戴♪」

 お母様、可愛い!!悪戯が成功した様な顔をしているけどそんな顔も可愛いです!

「うん! 私もお母様独り占めです♪」

「あら、嬉しいわ♪」

 私はお母様にぎゅーっと抱きつきます。お母様も抱きしめ返してくれました。クスクス、2人で笑います。

「さて、行きましょうか」

「はい!」

 そう言うとお母様は歩き始めました。私はお母様に抱っこされながら周りを観察しています。

 ここは何処ら辺の廊下?通路?かは分かりませんがおばあ様とおじい様が居るところの通路である事は確かです。壁は真っ白で床は大理石の様な感じ。本当シンプルな感じで余計な物は一切無い。

「お母様、何も無いですね……」

「そうね~、探検させてあげたいけど面白いのはここには無かったわね……。 ごめんなさい、エイミー」

 お母様はちょっとしょんぼりしちゃいました。でもどんな感じかは分かったので今日はそれで大丈夫!

「お母様! 大丈夫だよ! 何も無いけど、どんな感じかは知れたから!」

「エイミーは優しいわね」

「今日は雰囲気だけで満足です!」

「エイミー、ありがとう♪」

 お母様を慰めつつ、お母様が歩いていくと大きな白い扉の前に着きました。すごく大きいです。扉の上の方まで見ると自然に口が開いてしまいます。

「ふふっ、エイミーお口が開いているわ」

 お母様に言われてはっとします。慌てて口を閉じます。

「ここにおばあ様とおじい様がいらっしゃるわ」

「はい」

 おばあ様とおじい様はどんな人かな?ワクワクする気持ちとちょっと不安な気持ちがある。そんな気持ちを抱えて、いざ!2人に会います!!
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