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〜神の世界へ〜
9話 家族とご対面 〜4〜
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エイミーは結局あれから、お兄様お姉様達に代わる代わるに抱っこされていた。抱っこされるのは嬉しいが、しかし疲れた。気疲れというやつ……。もうお母様のところに戻りたいと訴えてやっとお母様に抱っこしてもらえた。やっぱりお母様が一番だ……。
「エイミー、大丈夫かしら?」
「あい、だいじょうぶれしゅ……」
「エイミーやっぱり疲れたみたいだね。お前達、これからは少しほどほどにしなさい」
お母様とお父様が心配してくれています。でも、嬉しかったのもあるから……
「エイミー、ごめんな……」
「エイミー、ごめんなさい……」
「だいじょうぶでしゅ! だっこはうれちかったかったから! でも、ケンカはダメでしゅ!」
「「「「「「「可愛い!!」」」」」」」
「……」
みんな揃えて言うからちょっとびっくりしたし、何よりお兄様お姉様達ちゃんと聞いてましたか?と思わずジト目になる。
「ゴホンっ! えっとエイミー、これからは大丈夫。争ったりしないよ」
「ほんとでしゅか?」
「ええ、約束するわ」
「じゃあいいでしゅ」
という事で多分抱っこ争いは落ち着きました。……多分。
「おっ! 来た様だね」
「ええ、ちょっと来るのが遅かったわね」
お父様とお母様が誰かした様だと言いました。まだ会っていないお兄様とお姉様でしょうか?扉の方見て扉をじっと見る。
誰かな?誰かな?とワクワクする!すると……。
「母さん、アッシャムスとインヴェルノ。 遅くなってごめん!」
と言いながら入ってきました。
「アッシャムス! ノックぐらいしろよな!」
「おっ! アンフィニ久しぶり!」
「はぁ反省なし……」
入って来たのは身長の高い大柄な男の人と、全体的に白い?感じの男の人。
「ーーーー母上、どこ?」
「いや、インヴェルノ挨拶は?」
「……」
「いや! 無視かよ!」
「アッシャムスと~インヴェルノは~相変わらずね~」
エルデお姉ちゃんが呑気に言っているけど白い感じの男の人なんかもう雰囲気がブリザード吹いている様な感じで怖いよ……。
思わずお母様にしがみついて顔を隠す。ちょっと愛されチートがあるけどあの白い人には効かない気がする!
「あら? エイミーどうしたの?」
「アッシャムスとインヴェルノが怖いんじゃないの?」
「アッシャムスは~大柄で顔も威圧感あるし~」
「インヴェルノの見ての通り、機嫌が悪い」
「エイミー、大丈夫だよ。 確かにアッシャムスは大柄で顔も威圧感あるけど、見た目に似合わず優しいよ。 それにインヴェルノだってまぁ機嫌が悪いけどみんなに対してあの感じだから」
「……父さん……」
アッシャムスとインヴェルノは父のフォローになっていない言葉に何とも言えない気持ちになった。
エイミーは、お父様があまり褒めてないフォローを聞き恐る恐る顔を向けた。お母様にしがみつきながら……。
「おっ! やっと顔を見せてくれたな!」
「……」
「エイミー、大柄の方がアッシャムス。 白い方がインヴェルノよ」
「エ、エイミーでしゅ。 よろしくおねがいしましゅ」
エイミーはちょっと怖い気持ちを抑えつつ自己紹介をした。どういう反応が返ってくるのか不安だ……。
「おっ! こちらこそよろしくな! エイミー! 俺はアッシャムスだ! エイミーは小さいな!」
「何を当たり前のことを言ってんのさー、兄貴!」
「デスティノも久しぶりだな!」
「わあっ! やめろよー!」
アッシャムスはデスティノの頭を乱暴に撫でてる。嫌がるデスティノにアッシャムスはいい笑顔だ。
エイミーはじっとアッシャムスを見ていた。アッシャムスは短髪の真紅の髪に、赤い瞳をしている。大柄という言葉がぴったりの様で筋肉はムキムキでマッチョ、そして身長も2メートル以上はあるかな?って感じ。
そんな感じでアッシャムスを見ていたエイミーだが、もう1人のインヴェルノが近づいてくるのがわかった。
「……インヴェルノだ。……よろしく」
インヴェルノはエイミーの頭を撫でた。
エイミーは冷んやりとした手に頭を撫でられながらインヴェルノことを見た。全体的に白いという表現通りに真っ白な髪でロングの髪、シルバーの瞳。本当に色素がない。そんな儚げな雰囲気。アッシャムスとは真逆だなとエイミーは思った。
「あら~珍しいわね~」
「本当ですわね。 インヴェルノお兄様が自ら触るなんて……」
「やっぱり!、エイミーの可愛さには敵わないのよ!」
「まさか、インヴェルノ兄上がデレるとは……」
なんだか、珍しいらしいけど、これはデレてるの?よく分からんっとエイミーは心の中で思っていたが、よーくインヴェルノの顔を見ると若干口角が上がっている。
おぉう……。多分いつもずっと無表情だから若干口角が上がり、珍しいからエルデお姉ちゃん達はデレるとか言ったんだなー。
「……母上、……抱っこしたい」
「あら~、珍しいわね」
「……ダメ?」
インヴェルノはこてんっと首を傾げてエイミーを見てきた。
うわぁーあざとい!!でも嫌な感じじゃない!美形がやると破壊力抜群だわ。
エイミーは両手をインヴェルノの方にやった。抱っこしてもいいよと思いながら。するとインヴェルノもそれに応える様にエイミーを抱っこした。エイミーはインヴェルノに抱っこしてもらいインヴェルノの顔を見てニッコリと笑って見せた。インヴェルノは衝撃を受けた……。生まれて初めて可愛いと思った。
ーーーーエイミー、……可愛い。ーーーーずっと抱っこしていたい。
インヴェルノはそんな感情を初めて感じた。
「エイミー、大丈夫かしら?」
「あい、だいじょうぶれしゅ……」
「エイミーやっぱり疲れたみたいだね。お前達、これからは少しほどほどにしなさい」
お母様とお父様が心配してくれています。でも、嬉しかったのもあるから……
「エイミー、ごめんな……」
「エイミー、ごめんなさい……」
「だいじょうぶでしゅ! だっこはうれちかったかったから! でも、ケンカはダメでしゅ!」
「「「「「「「可愛い!!」」」」」」」
「……」
みんな揃えて言うからちょっとびっくりしたし、何よりお兄様お姉様達ちゃんと聞いてましたか?と思わずジト目になる。
「ゴホンっ! えっとエイミー、これからは大丈夫。争ったりしないよ」
「ほんとでしゅか?」
「ええ、約束するわ」
「じゃあいいでしゅ」
という事で多分抱っこ争いは落ち着きました。……多分。
「おっ! 来た様だね」
「ええ、ちょっと来るのが遅かったわね」
お父様とお母様が誰かした様だと言いました。まだ会っていないお兄様とお姉様でしょうか?扉の方見て扉をじっと見る。
誰かな?誰かな?とワクワクする!すると……。
「母さん、アッシャムスとインヴェルノ。 遅くなってごめん!」
と言いながら入ってきました。
「アッシャムス! ノックぐらいしろよな!」
「おっ! アンフィニ久しぶり!」
「はぁ反省なし……」
入って来たのは身長の高い大柄な男の人と、全体的に白い?感じの男の人。
「ーーーー母上、どこ?」
「いや、インヴェルノ挨拶は?」
「……」
「いや! 無視かよ!」
「アッシャムスと~インヴェルノは~相変わらずね~」
エルデお姉ちゃんが呑気に言っているけど白い感じの男の人なんかもう雰囲気がブリザード吹いている様な感じで怖いよ……。
思わずお母様にしがみついて顔を隠す。ちょっと愛されチートがあるけどあの白い人には効かない気がする!
「あら? エイミーどうしたの?」
「アッシャムスとインヴェルノが怖いんじゃないの?」
「アッシャムスは~大柄で顔も威圧感あるし~」
「インヴェルノの見ての通り、機嫌が悪い」
「エイミー、大丈夫だよ。 確かにアッシャムスは大柄で顔も威圧感あるけど、見た目に似合わず優しいよ。 それにインヴェルノだってまぁ機嫌が悪いけどみんなに対してあの感じだから」
「……父さん……」
アッシャムスとインヴェルノは父のフォローになっていない言葉に何とも言えない気持ちになった。
エイミーは、お父様があまり褒めてないフォローを聞き恐る恐る顔を向けた。お母様にしがみつきながら……。
「おっ! やっと顔を見せてくれたな!」
「……」
「エイミー、大柄の方がアッシャムス。 白い方がインヴェルノよ」
「エ、エイミーでしゅ。 よろしくおねがいしましゅ」
エイミーはちょっと怖い気持ちを抑えつつ自己紹介をした。どういう反応が返ってくるのか不安だ……。
「おっ! こちらこそよろしくな! エイミー! 俺はアッシャムスだ! エイミーは小さいな!」
「何を当たり前のことを言ってんのさー、兄貴!」
「デスティノも久しぶりだな!」
「わあっ! やめろよー!」
アッシャムスはデスティノの頭を乱暴に撫でてる。嫌がるデスティノにアッシャムスはいい笑顔だ。
エイミーはじっとアッシャムスを見ていた。アッシャムスは短髪の真紅の髪に、赤い瞳をしている。大柄という言葉がぴったりの様で筋肉はムキムキでマッチョ、そして身長も2メートル以上はあるかな?って感じ。
そんな感じでアッシャムスを見ていたエイミーだが、もう1人のインヴェルノが近づいてくるのがわかった。
「……インヴェルノだ。……よろしく」
インヴェルノはエイミーの頭を撫でた。
エイミーは冷んやりとした手に頭を撫でられながらインヴェルノことを見た。全体的に白いという表現通りに真っ白な髪でロングの髪、シルバーの瞳。本当に色素がない。そんな儚げな雰囲気。アッシャムスとは真逆だなとエイミーは思った。
「あら~珍しいわね~」
「本当ですわね。 インヴェルノお兄様が自ら触るなんて……」
「やっぱり!、エイミーの可愛さには敵わないのよ!」
「まさか、インヴェルノ兄上がデレるとは……」
なんだか、珍しいらしいけど、これはデレてるの?よく分からんっとエイミーは心の中で思っていたが、よーくインヴェルノの顔を見ると若干口角が上がっている。
おぉう……。多分いつもずっと無表情だから若干口角が上がり、珍しいからエルデお姉ちゃん達はデレるとか言ったんだなー。
「……母上、……抱っこしたい」
「あら~、珍しいわね」
「……ダメ?」
インヴェルノはこてんっと首を傾げてエイミーを見てきた。
うわぁーあざとい!!でも嫌な感じじゃない!美形がやると破壊力抜群だわ。
エイミーは両手をインヴェルノの方にやった。抱っこしてもいいよと思いながら。するとインヴェルノもそれに応える様にエイミーを抱っこした。エイミーはインヴェルノに抱っこしてもらいインヴェルノの顔を見てニッコリと笑って見せた。インヴェルノは衝撃を受けた……。生まれて初めて可愛いと思った。
ーーーーエイミー、……可愛い。ーーーーずっと抱っこしていたい。
インヴェルノはそんな感情を初めて感じた。
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