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第七章

ビュクシ攻防戦1

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 アドルフの企てた作戦、すなわちビュクシ攻略は電撃的に行われるはずだった。これが最後通牒であるとは言ったが、刻限を超えたら攻めるとはひとことも言っていない。

 彼の軍勢は確かに冒険者の寄せ集めである。しかし戦力に〈空飛ぶヒトデエディッサ〉を組み込めば、個々の魔導師の能力を最大限に引き出せるとアドルフたちは考えた。なぜなら魔獣の突破力が敵兵を蹴散らし、戦線の構築を不可能にさせるからだ。

 敵はその手の内を知らないから十分な戦闘態勢を敷いておらず、たとえ鉄兜団を配備していたとしても、そこにはおのずと限界があると見なしていた。
 しかしアドルフの思惑はなぜか外れてしまった。ビュクシまであと二ギロ足らずにまで接近したとき、城壁の直上にチェイカの隊列が見えたのだ。

 操縦席には兜をかぶった特別な軍服の魔導師たち。彼らがルアーガ戦のときに垣間見た、連邦の鉄兜団であるのは明らかだった。彼らが整然と防衛線を引いている。これでは奇襲の効果は一ミリたりともない。

 リッドの操縦する翼竜にまたがったアドルフは、双眼鏡を覗き込みながら、早々に電撃戦の不成立を悟った。と同時に、その原因へと頭をめぐらせた。

 ――どうして敵に筒抜けだった? 我らの決行予定日が。

 情報が洩れたとまでは断定できない。最後通牒の破棄に備え、完全な二四時間態勢を敷いたと見ることもできた。軍事は兵に無理をさせてなんぼである。決して突飛な想像ではない。

 敵陣に切り込むまでの刹那、アドルフは湧き起こる疑念を強引に振り払った。

 直感は情報漏洩があった可能性を告げていたが、確証を裏づける材料も時間もない。またそれをしたところで戦況にマイナス面をもたらすばかりなのは確実である。

 こういうとき、むしろプラスに目を転じるべきだろう。
 そう考えると、こちらが予想した敵戦力に大きな変更がなさそうなのは朗報と言えた。援軍を呼ばれた形跡もないし、当初睨んだとおり一〇名足らずの鉄兜団が防衛の主力。

 もし本当に内通者がいたとしても、現有勢力でアドルフたちを粉砕できる確信があったことになる。それだけ自分はなめられていたわけだが、過小評価されたほうが戦争に都合は良い。

 したがって具体的な戦術をいじる必要は皆無だった。集中すべきは目のまえの戦いである。

「進撃せよ!」

 ビュクシとの距離が一ギロ以下にまで接近した段階でアドルフの発した叫びを、両どなりの人間が聞き取り、それをさらに隣へと伝え、部隊は意志統一を図っていく。

 アドルフは自分が芸術家気質の人間だと思っているから、作戦のエレガントさにはこだわりがあった。乱雑でとっ散らかっている戦いをよしとせず、兵の動きは美しい音律を奏でるようでなければならないと密かに思っている。

 その点、このたび立案した魔獣による縦陣攻撃は、彼の我がままな欲求に十分適っていた。
 いまや全軍の先頭をひた進む囮を乗せた気球は、城壁が見えてきた時点で速力をあげる。フリーデの操るシーラが出力を増したからだ。

 気球に吊るした囮を追って後方に陣取ったエディッサも一気に加速をはじめる。味方はその動きを見て左右にばらけ、猛進をはじめたエディッサの通り道を確保してやる。

 そんなとき、気球を城壁の向こう側に落下させたらどうなるか。少なくとも一体は高度を上げ、必死に乗り越えようとするだろうし、その軌道上から敵が一掃されるのは間違いない。

 いずれにせよ、こちらの行く手を阻む者はいなくなる。これが魔獣による縦陣攻撃が期待した展開であり、現実はアドルフの狙いを寸分たりとも外さなかった。

 エディッサは全部で三体。それらはほぼ同じタイミングで城壁に到達し、城門の一部を破壊しながら怒濤のように突き進んでいく。

 猛烈な土煙が空を舞い、城壁沿いに陣取った鉄兜団は後退を余儀なくされ、ろくな反撃を受けることなくアドルフの軍勢は三波に分かれられた。

 フリーデは冒険者数名を連れ、南の城壁を越えて街の西側に切り込んだ。
 ディアナも冒険者と一体となり、こちらは街の東側へ飛び込んだ。
 最後にリッド、そしてアドルフの翼竜コンビが、城壁を一瞬で通過し、市街中心部へなだれ込んだ。
 前二隊は主戦力として鉄兜団の殲滅をめざす。ただし、退却する場合は追わない。ビュクシの占領が最優先だから、抗戦する場合のみ叩く。その際、あらゆる選択肢を排除しない。

 その点でいうとアドルフ、リッドの二人は別働隊である。彼らが中心部に向かったのは、そこに行政府の庁舎があったからだ。

 この作戦の勝利条件は二つある。ひとつは鉄兜団を殲滅するか、退却させ街から一掃すること。もうひとつは収容所の解放を図るべく、行政官から街の統治権を奪うこと。具体的には、アドルフが用意した全権委任状にサインをさせることである。

 アドルフはもはや、マクロの死を償うための賠償を求めていない。相手がそれを破談にした代償としてさらに過大な要求を突きつける気でいるのだ。

 彼は同じ手法をポーランドを攻め落とす際に用いた。交渉は見せかけで、将来的には戦勝によって併呑する気でいた点も含めて両者は共通している。

 なお行政官に関して言うと、サインをさせるまえに死んで貰っては困る。行政府へ向かう手勢を絞り、大規模攻撃を避けたのも、行政官を壊れやすいガラス細工に見立て、彼らを優しく締め上げるためだった。

 そんなアドルフの狙いは緒戦でほぼ実現したと言えよう。魔獣と彼の軍勢は街中へ殺到し、防衛する鉄兜団をそれぞれべつの空域に押し込んだことでその兵力は護衛としての意味をなさなくなった。行政官はいま丸裸に近かろう。

 交戦開始から三分も経たないあいだに、敵の防衛線は魔獣の圧力によって総崩れとなった。
 余裕をなくし魔法の精度も下がったのか、あるいは市街戦であることを考慮したのか、反撃として投じられたのはクラスにしてBにも及ばぬ散発的な〈稲妻〉だけであったが、そのどれもがアドルフのはるか後方に落ちた。そんな脆弱な反撃の真っ只中、敵を押し込んだ最前線は、ビュクシの北門のほうまで浸透していた。

 陣形こそ曲がりなりにも整えていたが、自力に勝る敵がそれに安住し、不意討ちを食らうはめになった。その結果、みずからの軍勢にきわめて有利な状況が生じたのは確実で、戦術を的中させた形のアドルフは頬が弛みだすのを止められなかった。

「なんだ、その幸せそうな顔は」

 声の主はリッドだった。順調な滑り出しに上機嫌なアドルフに気づき、背後を振り返っている。

「嬉しそうに見えるかね?」
「顔色に出ている。お前はときどき、不用意なまでに素直だ。戦闘中くらい慎んでくれないと困る」

 どうやら慢心を咎められたらしい。短い付き合いではあるが、アドルフのうぬぼれ癖を的確に見抜いているのか。あるいは元々観察眼にすぐれているのか。

「ふむ、せいぜい自重しよう」

 苦笑したアドルフが地上を見下ろすと、逃げ惑う群衆が目に入った。どこに向かえばいいかわからず、混乱でひしめき合っている姿だ。

 戦時における何気ない光景だし、彼が本当にうぬぼれていたら簡単に見過ごされてもおかしくない情報だった。

 しかし実際のところ、アドルフはいつになく慎重で、その証拠に群衆の動きは彼の目に不吉な予兆として映ったのだった。

 というのも、戦争が勃発するリスクを非戦闘員たちに周知していたら、ここまで混乱した事態が生じるはずがないと彼には思えたのだ。

 敵は自分たちの襲撃を予期していたようだが、だとすればなおさら、住民の保護に力を注ぐのが常識である。相手がそうした観点に立つことをアドルフは作戦の大前提に据えていたし、だからこそ市街中心部での行動に兵力を割かなかった。

 市街中心部を戦場にすれば住民に甚大な被害が及ぶが、アドルフはその目的からいって、街の破壊者であってはならない。解放者でなければならないのだ。

 そうした指示は全ての兵に徹底してあったから、敵兵も政治的配慮から同じ原則を用いるだろうと彼は見なしていた。

 多くの非戦闘員を抱えた攻城戦は同時に市街戦でもある。おのずと守るものが多い守備側に不利だし、それをどうやり抜けるかが戦術家の腕の見せどころのはずだ。

 しかしこれらの前提が全て間違いだとしたら?

 アドルフは統制を失った群衆の動きから、自分の思い込みを即刻取り外すことを決めた。敵は最初から住民保護などおこなう気がない。それどころか、彼らの生命財産を完全に無視し、互いを潰し合う殲滅戦を挑まれることも十分ありえる。

 アドルフは自分が得た認識を幕僚と共有すべきではないかと一瞬思った。リッドが用いる水素伝達とかいう魔法については承知済みであったし、物理的には可能なことだった。

 しかし彼は、結局それをしなかった。どのみち殲滅戦を強いられたとしても、基本戦術に大きな変更はないし、増えるとしても市街中心部に切り込んだ自分の負担だけに思えたからだ。
 くわえてこのとき、アドルフにはある腹黒い考えが浮かんでいた。

 ――敵が民衆を犠牲にする気なら大歓迎ではないか。ビュクシ市民の心を掴むうえで、我にとっては宝石のごとき贈り物である。

 瞬時の判断が求められる状況で、彼は最低限の判断でおのれを満足させた。実際、迷っている余裕はなかったと言える。城内に侵入した時点で、すぐさま次の仕事が迫っていたからだ。

 彼にとって第一の達成目標は行政官の拉致と統治権の剥奪である。
 行政官はチェスでいえばキングだ。幕僚と魔獣が鉄兜団を引きつけているあいだにそれを奪取せねば戦略的勝利はない。

「あれだな」

 翼竜を巧みに操るリッドの声がアドルフに届いた。二人はたぶん同じものを目にしている。
 周囲に立ちこめる砂煙の隙間から行政府の建造物が見えた。ビュクシは収容所の囚人として長年住み慣れた土地だ。地図など見なくても細かい地理は頭のなかに入っている。

 だが開戦直後の優位がもたらしたわずかな余裕が、アドルフに無駄な思考を招き寄せる。
 城壁沿いに陣取っていた鉄兜団。彼らはまるで奇襲時刻を知っていたかのように整然たる防衛線を張っていたが、それは果たして偶然なのだろうか。

 一度は二四時間態勢を敷いたと考えたものの、だとすればフルメンバーが揃っていたことに疑問符がつく。攻城前に目にした敵兵は一人や二人ではなかったのだ。

 神経質なアドルフは一旦心をとらえたネガティブ要素に執着する癖があった。彼のもっとも悪い部分であり、戦争指導者としての無視できない欠点だ。

 とはいえいくらか弁解の余地があったのは、彼はこの手の不審をついさっき抱きはじめたのではない。計画の準備段階から、実に一ヶ月ばかり敵諜報員の暗躍に心を思い悩ませてきた。

 不審の対象は実のところリッドである。理由は計画に深入りする動機が不透明な点だった。
 むろん協力の申し出自体はありがたく、目端が利くため重用したが、来るべき作戦の性格が明らかになっていっても彼女のスタンスは変わる気配を見せなかった。それと反比例するようにアドルフの抱く疑念は深まっていった。

 途中で罷免することも考えたが、手勢の乏しさがそれを躊躇させた。結果的に、アドルフはリッドを簡単に切り捨てられない立場に置かれた。

 計算ずくの行動なら大したものだと思いながら、半信半疑となったアドルフは最終的にひとつの罠を仕掛けることにした。

 フリーデに任せたエディッサの調達。それを検討する会議の流れでは、彼女が連れてくる魔獣は一体というのが暗黙の了解だった。しかし彼はフリーデにのみ耳打ちをし、群れごと二体以上調達してくることを強く厳命していたのだ。

 容易なことではなかったと思うが、フリーデの頑張りによってついに晴れない不審に光が当たった。

 敵の主力である鉄兜団はこちら側の襲撃時刻を読んでいたかのような行動をとっていた。しかしその反面、三体の魔獣に狼狽え、予想外とばかりに総崩れとなった。

 つまり敵軍は、エディッサは一体という情報のみを得ていた可能性がきわめて高い。またその情報は幕僚会議の出席者以外直前になるまで知りえず、洩らした人間もおのずと絞られてくるが、フリーデら囚人仲間が該当するとは思えない。

 ――消去法で言えば、リッドが諜報員と考えねば辻褄が合わん。

 思考そのものは一瞬の閃きだったが、その答えはアドルフを手探り状態の悩みから解放した。けれど即座にべつの悩みが彼を取り囲む。

 疑惑が確信に変わってきたとはいえ、現時点でリッドを切り捨てられない事実に変わりはないからだ。彼女はそれほど深く、作戦に組み込まれてしまっている。

 そう、いまは行政府襲撃の真っ最中である。味方の裏切りを強く信じながら、同時に彼はそれを看過せねばならない立場に置かれた。

 ハッと我に返ると、リッドの操る翼竜はすでに急降下をはじめていた。目の前に迫るのは、市街でもひと際立派な行政府の建物だ。あまりにも予定どおり事が進んでいるがため、ぼやぼやしている暇などアドルフには一切ないのだった。

「しっかり掴まっていろよ」

 顔を起こした途端、リッドの声が背中越しに届く。大気を斬り裂きながら翼竜が羽をひろげ、眼下に行政府庁舎の屋上が見えた。アドルフは懸命に思考を切り替え、目の前の行動に意識を集中させながら鋭く叫んだ。

「屋上は鍵がかかっておるかもしれん。窓をぶち破れるか?」
「翼竜が怪我するじゃないか」
「かすり傷であろ」

 勢い任せで口にしたが、幕僚の機嫌を損ねる気はアドルフにはなかった。裏切り者とおぼしき相手を気遣う自分に呆れる余裕もなく、彼は十分溜め込んでいたマナを用い、瞬間的に風を起こした。それはもちろん魔法による効果である。

 大規模な攻性魔法だけでは使い勝手が悪いと考え、彼はクラスの低い魔法のうち、相性が良いものをいくつかの属性ごとに覚え、実戦に備えていたのだ。

 瞬時に発動させた魔法は〈旋風〉となり、行政府庁舎の最上階に激突した。衝撃波が建物を揺らし、石造りの庁舎から煙があがった。窓はぶち破れ、壁面はおろか建物の一部も崩れている。

「属性が合っているせいか、効果が大きく出過ぎているぞ」

 リッドのコメントは、ただ感想を述べたものではなかった。彼女は翼竜の手綱を握りながら、反対の手をかざし、詠唱文を唱えた。

「――凍てつく世界を顕現せよ〈氷結〉!」

 短縮法を用いているため、発動は瞬時の出来事だった。彼女は水属性のなかでも状況に応じて〈氷結〉を用いたらしく、その効果はてきめんだった。重力によって崩れゆく建物は崩落をやめ、凍結した瓦礫は人間の脚より太い霜柱となった。そしてその先には、行政府内部のフロアが見える。

 まさに阿吽の呼吸。互いの動きに無駄がなく、交わす言葉は少なくとも二人は見事なコンビプレーで自分たちの着地する足場を確保した。

 リッドはそこへ翼竜を降下させ、急な動きで減速し、むき出しになった庁舎のだだっ広い廊下に着地した。

 ――ふう。ここまで息の合うやつが敵の諜報員かもしれんとはな。

 言葉にしがたい感情を押し殺しながら、アドルフは自慢の口ひげを撫であげ、周囲を隈なく観察していった。
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